第十話
夢小説設定
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「……そろそろ日が暮れちゃいますね」
夕日も傾き掛けた頃、俺達は天王山の麓にいた。
新八さんは多くの隊士を引き連れて、長州の残党を捜しに山を登った。
可能性は高くないだろうけど、浪士達が山を降りてきた場合に備えて、数人の隊士が麓で待機を続けている。
「……大丈夫ですよ。そろそろ戻ってこられると思います」
……千鶴ちゃんと魁君のこのやり取りを聞くのも、何度目だろう。
「大丈夫、なのかな……。大丈夫だと、良いな……」
『大丈夫、副長はそう簡単に殺られたりしないよ。必ず此処に来る』
不安そうに俯く千鶴ちゃんに、俺も声を掛ける。