★Memories
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【太陽の笑顔で Happy White Day】
最近春の息吹を感じるせいか、今日は生憎の雨。
それでも悟空は修業すると言い、朝から出掛けている。
私はと言えば洗濯物を部屋干ししたり、部屋の掃除を終えて、のんびり洋裁を楽しんでいた。
今年は暖春を迎えるため、ミディ丈のスカートを作っている。因みに色は大好きなくすみピンク。
そうだ。これが終わったら、悟空のパンツも作ろうかな。
色は春らしくピスタチオカラーにしよう。喜んで貰えると良いな。
私が夢中で洋裁をしている時だった。
玄関が開いて、こちらに近づく足音がすると「ただいま!」と悟空が姿を見せた。
「お帰りなさい。今日は随分早かったね?」
「ああ、おめえと行きてえ場所があってよ。今から出掛けようぜ」
「でも、雨が……」
「雨ならとっくに止んでっぞ。とにかく急いでっから一緒に来てくれ!」
悟空は私の手を取り、あっという間に玄関の外へ。
次の瞬間には、筋斗雲に乗せられていた。
「悟空、どこに行くの?」
「へへ、内緒だ」
秘密の場所なのか、悟空は何故かご機嫌で筋斗雲を飛ばす。
「随分、機嫌良いね?」
「ああ、ちょっとな♪」
そして、着いたのはパオズ山でも見晴らしの良い場所だった。
筋斗雲から降りた私は、悟空の意図が分からず首を捻る。
「なあ、ちょっくら目ぇ瞑っててくれ」
「う、うん……」
悟空に言われるまま目を閉じる。
すると、後ろから抱き寄せられて、「もう開けて良いぞ」と告げられた。
言われた通り、そっと目を開ける。
「わあ、綺麗!」
なんと、西空に七色の虹が大きくアーチを描いていた。
「だろ? 早くおめえにも観せたかったんだ」
「だから、あんなに急いでたのね」
「ああ、早くしねえと消えちまうかんなあ」
「嬉しい、悟空。ありがとう♡」
まさか虹が出るなんてホントに奇跡的だ。
壮観な様は、まるで一枚の絵画を眺めているようだ。
「おめえのリクエストだったろ? オラと綺麗な景色が観てえってよ。これが、ホワイトデーのお返しだ」
優しく耳元で囁かれて、私は目を見開いた。
「覚えててくれたの?」
「当たりめえだ。毎日、修業の前に色々下見したんだけどよ。綺麗な景色は、この季節じゃ限られっかんなあ。散々悩んだ挙げ句、この場所を思い出してよ。ここだって思ったんだ。虹が出たのは、ホントに偶然だけどな?」
「悟空が頑張ってるから、神様からのご褒美だよ♪」
悟空がたくさん悩んでまで観せてくれた景色は、最上級に美しかった。
「そうかもしんねえな。おめえが一等大事だからよ、オラに出来ることは何でも叶えてやりてえと想うんだ。やっぱ、惚れた欲目だな」
「悟空……私、愛されてるね」
「それこそ当たりめえだ。おめえはオラの宝物だからよ。これからも大事にしてえと想ってっぞ」
「私も悟空を大切に想ってる。だから、今度ピスタチオカラーのパンツを作ろうって考えてるよ」
「それって、オラのか?」
彼の問いかけに笑顔で頷いた。
「出来上がったら、それ着てデートしようよ?」
「もちろんだ。おめえはどこに行きてえんだ?」
「まだ思いつかないけど、悟空と一緒ならどこでも良いよ?」
「そんなら、オラと一緒に考えようぜ。時間はたっぷりあるんだからよ」
「うん、そうだね」
また一つ、悟空との約束が出来た。
けれど、誰と過ごすかが大切な私にとって、二人が楽しめる場所ならどこでも良い。
「悟空、夕飯は期待しててね?」
「ああ、大いに期待してっぞ!」
以前、同居しようと誘ってくれた悟空は、今ではなくてはならない最高のパートナーだ。
彼と私を引き合わせてくれたブルマに感謝しつつ。
こうして、ホワイトデーに最高のお返しを貰った私の一日は、ゆったり過ぎていくのだった。
最近春の息吹を感じるせいか、今日は生憎の雨。
それでも悟空は修業すると言い、朝から出掛けている。
私はと言えば洗濯物を部屋干ししたり、部屋の掃除を終えて、のんびり洋裁を楽しんでいた。
今年は暖春を迎えるため、ミディ丈のスカートを作っている。因みに色は大好きなくすみピンク。
そうだ。これが終わったら、悟空のパンツも作ろうかな。
色は春らしくピスタチオカラーにしよう。喜んで貰えると良いな。
私が夢中で洋裁をしている時だった。
玄関が開いて、こちらに近づく足音がすると「ただいま!」と悟空が姿を見せた。
「お帰りなさい。今日は随分早かったね?」
「ああ、おめえと行きてえ場所があってよ。今から出掛けようぜ」
「でも、雨が……」
「雨ならとっくに止んでっぞ。とにかく急いでっから一緒に来てくれ!」
悟空は私の手を取り、あっという間に玄関の外へ。
次の瞬間には、筋斗雲に乗せられていた。
「悟空、どこに行くの?」
「へへ、内緒だ」
秘密の場所なのか、悟空は何故かご機嫌で筋斗雲を飛ばす。
「随分、機嫌良いね?」
「ああ、ちょっとな♪」
そして、着いたのはパオズ山でも見晴らしの良い場所だった。
筋斗雲から降りた私は、悟空の意図が分からず首を捻る。
「なあ、ちょっくら目ぇ瞑っててくれ」
「う、うん……」
悟空に言われるまま目を閉じる。
すると、後ろから抱き寄せられて、「もう開けて良いぞ」と告げられた。
言われた通り、そっと目を開ける。
「わあ、綺麗!」
なんと、西空に七色の虹が大きくアーチを描いていた。
「だろ? 早くおめえにも観せたかったんだ」
「だから、あんなに急いでたのね」
「ああ、早くしねえと消えちまうかんなあ」
「嬉しい、悟空。ありがとう♡」
まさか虹が出るなんてホントに奇跡的だ。
壮観な様は、まるで一枚の絵画を眺めているようだ。
「おめえのリクエストだったろ? オラと綺麗な景色が観てえってよ。これが、ホワイトデーのお返しだ」
優しく耳元で囁かれて、私は目を見開いた。
「覚えててくれたの?」
「当たりめえだ。毎日、修業の前に色々下見したんだけどよ。綺麗な景色は、この季節じゃ限られっかんなあ。散々悩んだ挙げ句、この場所を思い出してよ。ここだって思ったんだ。虹が出たのは、ホントに偶然だけどな?」
「悟空が頑張ってるから、神様からのご褒美だよ♪」
悟空がたくさん悩んでまで観せてくれた景色は、最上級に美しかった。
「そうかもしんねえな。おめえが一等大事だからよ、オラに出来ることは何でも叶えてやりてえと想うんだ。やっぱ、惚れた欲目だな」
「悟空……私、愛されてるね」
「それこそ当たりめえだ。おめえはオラの宝物だからよ。これからも大事にしてえと想ってっぞ」
「私も悟空を大切に想ってる。だから、今度ピスタチオカラーのパンツを作ろうって考えてるよ」
「それって、オラのか?」
彼の問いかけに笑顔で頷いた。
「出来上がったら、それ着てデートしようよ?」
「もちろんだ。おめえはどこに行きてえんだ?」
「まだ思いつかないけど、悟空と一緒ならどこでも良いよ?」
「そんなら、オラと一緒に考えようぜ。時間はたっぷりあるんだからよ」
「うん、そうだね」
また一つ、悟空との約束が出来た。
けれど、誰と過ごすかが大切な私にとって、二人が楽しめる場所ならどこでも良い。
「悟空、夕飯は期待しててね?」
「ああ、大いに期待してっぞ!」
以前、同居しようと誘ってくれた悟空は、今ではなくてはならない最高のパートナーだ。
彼と私を引き合わせてくれたブルマに感謝しつつ。
こうして、ホワイトデーに最高のお返しを貰った私の一日は、ゆったり過ぎていくのだった。