頑張りやなおめえへ・涙を堪えて泣かねえでくれ
【孫悟空より】

　オラの一番の存在へ。
　なあ。おめえ最近、無理とか無茶してねえか？
　どうしようもなく泣きてえ時は、我慢しねえで良いんだぞ？
　オラが好きなだけ、胸ぇ貸してやっからさ。
　約束してくれ、涙を堪えて泣くのだけは止めるってよ。
　めいっぺえ泣いて、目がウサギみてえに赤くなっちまっても、オラはおめえが愛しくて、めんこいと想うに決まってらぁ。
　オラはおめえのどんな表情も、でえ好きだからよ。
　特にはにかんだ姿や、どんなヤツより穏やかに笑う、おめえの愛くるしい顔が一番グッと来るんだぜ？
　おめえはオラの心を鷲掴んで離さねえ、まるで天使みてえに優しい心の持ち主だからさ。
　おめえの涙が涸れるまで、一晩中でもオラが付きっきりで、胸に秘めた悲しみを真っ正面から受け止めっからよ。
　こんな時こそ、オラを一番に頼ってくれよな？
　そんだけ、おめえがオラにとって何よりの宝だからよ。
　オラとおめえの仲じゃねえか。オラにゃ遠慮することねえんだ。
　いつでも、どんな状況でも、オラはおめえの一番の味方だ。
　今なら照れずに言えそうだな。
　オラだけの希望の天使、おめえが望む限り、ずっと傍にいっからよ。
　オラとおめえだけの秘密の約束、覚えててくれよな？
　ついでに、もう一個約束だ。
　オラに逢いたくなったら、いつでもここで待ってっぞ。
　ぜってえ、忘れねえでくれよな！

頑張りやなお前へ・お前の癒しになれるように
【ブロリーより】

　オレの愛する貴女ひとへ。
　お前が毎日、歯を食い縛って生きているのは、オレが誰よりも知っている。
　そんな大事なお前だからこそ、オレはお前の身も心も癒したい。
　いつでも癒しの存在になれれば、とお前の事で頭がいっぱいだ。
　いや、頭だけではなく、オレの心の扉を開けば、お前で埋め尽くされている程だろう。
　愛する貴女ひとよ。お前が傷付けば、オレも心が痛い。
　だが、お前が必死で生きているのは先刻告げた通りだ。
　だからこそ、どんな時でもお前の苦しみや悲しみを和やらげてやりたいと切に想っている。
　辛い時、我慢だけはするな。それは心身ともに毒だ。
　お前がオレの愛を欲した時、いつでも傍にいて抱き締める。
　それでお前の心が癒えるなら、幾らでも抱擁する。お前の美麗な髪も撫でてやろう。
　何よりオレにとっても、それが癒しとなる。お前の香りは清潔で好ましいからな。
　オレの大事な貴女ひと、どうかオレの慈愛で明日への活力にして欲しい。
　愛している、心からの想いだ。
　忘れないでくれ、お前の微笑みは誰よりも美しい。
　いつでも微笑みを絶やさない、心の太陽であってくれ。
　但し、無理は禁物だ。
　もし再び疲れた時は、オレに逢いに来てくれ。傷が癒えるまで、オレの腕に閉じ込めて、存分にお前を愛でてやろう。
　オレがお前にとっての癒しになれるよう、いつでも帰りを待ち侘びている。

頑張りやなお前へ・頑張るのは何の為だ？
【ターレスより】

　唯一無二の女へ。
　オレはいつも思う。お前は頑張りすぎではないかと。
　無理をして心身を壊しては本末転倒だ。
　だからこそ、お前が頑張るのは一体何の為なのかを、今一度心に問い掛けてみてくれ。
　それは、自分の為か？
　それとも、人の為か？
　どうせ頑張るなら、自他の為に頑張ってみるんだな。
　自分の為だけではなく、又他人の為だけでもなく、双方の為に踏ん張る事だ。
　そうすれば、必ずや活路が開く。
　例えば、オレがお前の為にしてやる事は、総て己の為だ。
　お前をオレの能力を以て幸せに導ければ、オレも同様に幸福だからな。
　だから、お前も利他に尽くせば、より一層輝く良い女になる筈だ。
　それはオレが保証する。
　始めは上手くいかないかもしれん。
　だが、必ず花開く時が訪れる。
　その時、お前は一段と魅力に満ち溢れた大人の女に成長している事だろう。
　しかし、勘違いするなよ？
　決して今のお前を否定している訳ではない。
　ここまで生きてきたお前の証も、山程あるだろうからな。
　だが、お前の心には更に光輝く宝石が眠っている。
　それを開花出来るかは、総てお前次第だ。
　これからの人生を悔いなく生き切れ。
　そして、最後には幸福な人生だったと胸を張れる道を歩んでくれ。
　その隣には、オレがいる事を祈る。
　お前を一番に想う独りの男として、お前の幸福を願っているぞ。

頑張りやなお前へ・お前を見続けて変わったこと
【ベジータより】

　唯一オレが愛する女へ。
　お前を見続けて変わったのは、間違いなくオレの心だろう。
　オレのパワーの源はカカロットを超える、その一点だった。
　それが、今は少し違う。
　己以外の誰かを愛する想い……それを教えてくれたのは、他でもないお前だ。
　オレのほの暗い心に、光を灯したのはお前だけだった。
　不可思議な女だな、お前は。
　しかし、特定の人間を想う心は、案外と心地好いものだ。
　だからこそ、お前の柔和な笑顔を見る度に思い知る。
　オレの心にも人間らしい感情が眠っていた事を。
　お前を思いやる心は、何十倍も何百倍もオレを強くする。
　明日へのエネルギーとなる。
　それは、カカロットを倒す糧にもなる。
　オレはお前への愛で、宿敵カカロットを必ず撃ち破ってみせる。
　だから、その暁には礼を言わせてくれ。
　オレが人を愛する力を持てたのは、お前のお蔭だと。
　お前に心底惚れていると。
　だが、オレが望むのはそれだけではない。
　オレもお前に何かしらの影響を与える男で在りたい。
　オレだけが美味しい思いをするのは、フェアではないからな。
　お前に与えられるのは、柄じゃないが、オレの想いだ。
　この世界は人を思いやる心が、何より大事らしいからな。
　オレの想いは、総てお前にくれてやる。
　……本当に柄でもないな。
　忘れるな、オレの想いはお前とともに在る事を。

頑張りやなお前へ・見守る立場からもう一歩
【ラディッツより】

　オレが惚れ込んだ女へ。
　ずっとお前を見守るだけだったオレだけどよ、お前が悩み苦しんでる時はいつでも手を貸す覚悟はあるんだぜ？
　まあ、少し頼りないかもしれないが、いないよりはマシだろ？
　とはいえ、オレも一人前の男だ。お前を愛する者として、又お前から愛される者として、恥ずかしくない働きはするつもりだ。
　だからよ、ここは大船に乗った気でいろよな？
　お前を勇気づける用意はしてあるんだ。主に愛情とか、愛情とか、愛情とか……。
　要するに、お前を愛する男として、いつでも力になりたいと想っている。
　その為に、親父やカカロットと毎日厳しい修行もしている。
　男として、戦士として誇れるようにな。
　だから、どんどんオレを頼ってくれ。
　そうすれば、オレは遺憾なく持てる能力を発揮して、お前を魔の手から守る強い男になれる。
　もう親父には、ヘタレなんて言わせねえ。
　新生サイヤ人戦士、ラディッツの登場だ。
　期待していてくれ。
　生まれ変わった気持ちで、これからお前を全力で守ると誓う。
　お前の隣に立つ男として、相応しくなる為にな。
　愛するお前がいるから、オレも強くなれる。
　端的に言えば、以心伝心だな。
　オレはお前からの愛で、お前はオレからの愛で無限に力を引き出せる。
　だからよ、お互いに向上心を持って生きていこうぜ？
　オレの愛は永遠にお前のモノだからな。

頑張りやなお前へ・やり遂げたお前の表情に
【バーダックより】

　オレの特別な女へ。
　ここまで良く来たな。オレに辿り着くまで長かっただろう。
　そんな可愛いお前には、オレから労いの言葉をやろう。
　いつもお前が努力しているのは、誰もが知っている。
　お前の頑張りを認めねえヤツは、単に妬んでいるだけだ。
　何せ、お前は群を抜いて魅力的な女だからな。
　だからこそ、オレだけじゃねえ。他の野郎どもも、お前に夢中なんだよ。
　お前には他の誰にも負けねえ武器がある。
　それは“勇気”だ。
　既に発揮しているかもしれんな。
　だが、もっと勇ましい気持ちがお前の心には無限大に眠っている。
　それを引き出すのは他ならねえ、お前自身だ。
　誰かを思いやる心は、勇気以外の何物でもねえ。
　しかし、案ずるな。
　お前の傍には、これから先もオレがいる。
　何せ、お前とオレの心は一つに繋がっているんだからな。
　嘘じゃねえぜ？
　お前がオレを想う時は、オレもお前を想っている。
　この想いを異体同心という。
　これは動かぬ事実だ。
　だからよ、お前は寂しがる必要なんざ更々ねえ。
　お前を強く深く愛する男として断言する。
　大事なのは“心”だ。
　オレはお前の、気高く美しい心を愛している。
　オレの心は常に、お前とともに在る。
　それを忘れるなよ？
　お前の微笑みは何より価値がある。
　その柔らかな笑みを絶やさず、周囲を明るく照らしてくれ。
　それが、オレの望みだ。