★Memories
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Desire-願う-
【キスとキスの合間に】
日毎に秋めいてきた今日この頃、私のお腹には小さな命が宿っていた。
バーダックは私と子供の為に、郊外に新居を構えてくれた。庭付き一戸建て。北欧風のお洒落で可愛い、私好みのおうちだ。
「バーダック、今回はやけに張り切ってたね。私の意見もちゃんと取り入れてくれたし」
「当たり前だろ。何せ、ガキが出来たんだ。今までのうちじゃ狭すぎるからな。たまにゃ甲斐性があるところも見せとかねえとよ」
「ふふ、頼りがいあるわ」
男らしい夫に対して、益々畏敬の念を抱く。
「まあ、ガキが出来たはいいがな……」
何だろう? 珍しく歯切れが悪い。
「何? 心配事?」
「ああ、お前とセッーー」
「それ以上は駄目! バーダック、そのくだり好きよね。胎教に悪いから、くれぐれも発言には気をつけてよ?」
「クッ、わぁってるよ。オレも親父になるんだ。少しは自粛しねえとな。その代わり……」
リビングのソファーに寄り掛かっていたバーダックは、隣にいる私の肩をぐっと抱き寄せて耳孔に唇を寄せた。
「……お前を抱けない分、飽くまでキスの雨を降らせてやるよ」
「っ……」
途端、背筋がゾクッと震える。
旦那様になって随分日が経つのに、相も変わらず俺様は健在ね……。
「ほら、こっち向け。キス出来ねえだろ」
徐に顎を掴まれて、バーダックの方に向かされ、啄むような甘い口づけ。
リップ音が静かなリビングに響く。
ふと夫は唇を離した。
どうしたんだろう?
不思議に思っていると、バーダックは不敵に笑んで、口を開いた。
「ガキが生まれたら、今度は成長する毎に目を盗んでやるのはスリルがあるだろうな……」
なんて、物騒な事を仰る。
「な、何言って……自粛するんじゃないの?」
「バーカ、そいつはお前が妊娠中だけだ。それとも、お前はオレに渇れろってのかよ?」
「違っ……んん!」
そういう訳じゃないと言うおうとして、今度はディープキスが待っていた。
夫の舌が入り込んで、私のもあっという間に絡め取られ、濃厚なキスの嵐。
水音が響き渡るなか、私は力が抜けていくのを感じ、まるで微睡のなかにいるよう。
飽くまでという言葉通り、たっぷりと時間を掛けられて、生け贄という名の私は、俺様な夫の餌食になるのだった。
ホントにお腹の子が呆れてなきゃいいけど……産後も、私の心配は尽きないかもしれない。
それでも、この子が誕生した暁には夫同様、母親として無償の愛情を注ぐから、どうか元気で健やかに育って欲しい。
何せ、これまでバーダックと二人三脚で生きてきた証だもの。
この命を大切に育もう。
明るい未来の為に。
【恋したくなるお題より】
【キスとキスの合間に】
日毎に秋めいてきた今日この頃、私のお腹には小さな命が宿っていた。
バーダックは私と子供の為に、郊外に新居を構えてくれた。庭付き一戸建て。北欧風のお洒落で可愛い、私好みのおうちだ。
「バーダック、今回はやけに張り切ってたね。私の意見もちゃんと取り入れてくれたし」
「当たり前だろ。何せ、ガキが出来たんだ。今までのうちじゃ狭すぎるからな。たまにゃ甲斐性があるところも見せとかねえとよ」
「ふふ、頼りがいあるわ」
男らしい夫に対して、益々畏敬の念を抱く。
「まあ、ガキが出来たはいいがな……」
何だろう? 珍しく歯切れが悪い。
「何? 心配事?」
「ああ、お前とセッーー」
「それ以上は駄目! バーダック、そのくだり好きよね。胎教に悪いから、くれぐれも発言には気をつけてよ?」
「クッ、わぁってるよ。オレも親父になるんだ。少しは自粛しねえとな。その代わり……」
リビングのソファーに寄り掛かっていたバーダックは、隣にいる私の肩をぐっと抱き寄せて耳孔に唇を寄せた。
「……お前を抱けない分、飽くまでキスの雨を降らせてやるよ」
「っ……」
途端、背筋がゾクッと震える。
旦那様になって随分日が経つのに、相も変わらず俺様は健在ね……。
「ほら、こっち向け。キス出来ねえだろ」
徐に顎を掴まれて、バーダックの方に向かされ、啄むような甘い口づけ。
リップ音が静かなリビングに響く。
ふと夫は唇を離した。
どうしたんだろう?
不思議に思っていると、バーダックは不敵に笑んで、口を開いた。
「ガキが生まれたら、今度は成長する毎に目を盗んでやるのはスリルがあるだろうな……」
なんて、物騒な事を仰る。
「な、何言って……自粛するんじゃないの?」
「バーカ、そいつはお前が妊娠中だけだ。それとも、お前はオレに渇れろってのかよ?」
「違っ……んん!」
そういう訳じゃないと言うおうとして、今度はディープキスが待っていた。
夫の舌が入り込んで、私のもあっという間に絡め取られ、濃厚なキスの嵐。
水音が響き渡るなか、私は力が抜けていくのを感じ、まるで微睡のなかにいるよう。
飽くまでという言葉通り、たっぷりと時間を掛けられて、生け贄という名の私は、俺様な夫の餌食になるのだった。
ホントにお腹の子が呆れてなきゃいいけど……産後も、私の心配は尽きないかもしれない。
それでも、この子が誕生した暁には夫同様、母親として無償の愛情を注ぐから、どうか元気で健やかに育って欲しい。
何せ、これまでバーダックと二人三脚で生きてきた証だもの。
この命を大切に育もう。
明るい未来の為に。
【恋したくなるお題より】