★Memories
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Desire―願う―
【お盆休みの婚前旅行】
夏の陽射しが容赦なく照り付ける8月中旬。私はお盆休みに入り、彼にも夏季休暇を取って貰って、今年になってから予定していた南国の島へ、2泊3日の海外旅行に行くことになっていた。
彼との婚前旅行ってだけで、どんな旅行になるのか、今から期待に胸を膨らませている。
空港から飛行機に乗ること、7時間。念願の南国の島に着いた私達は、リゾートホテルのチェックインを済ませた。今回は奮発してスイートルームに宿泊する。
「わぁ、想像以上に広いね!」
広々とした部屋に感激していると、後ろから抱き締められ、首筋にチュッとキスをされる。擽ったくて身を捩るけど、私の力じゃ振り解けない。
「もう、着いたばっかりなのに」
「誰も見てねえんだし、良いだろ」
そういう問題じゃないんだけど。
彼は「やっぱ、お前は抱き心地良いな」と力強く抱き締めてくる。
「それにしても、スイートルームとは随分張り込んだな?」
「普段頑張ってるバーダックへ、私からのご褒美だと思ってよ」
「オレはお前を抱けるなら、場所は然程気にしねえがな」
「な、何言ってんの!?」
彼の軽口に顔が熱くなると、当の本人はさも面白そうに笑った。
「喉渇いたね。お茶にしようか?」
「ああ」
午後はエメラルドグリーンの海を眺めながら、テラスでティータイム。
「お茶飲んだら海に行こうよ」
「良いぜ。つーか、お前泳げるのか?」
「人並みには。でも、波打際ではしゃぐ方が好きかな」
「やっぱガキだな」
「失礼ね!」
そんな会話をしながら南国でのティータイムを過ごすのだった。
部屋に戻った私達は、早速海に行く為の準備をする。バスルームで白いビキニに着替え、パーカを羽織って出て行く。
すると、彼は黒地に金の龍がプリントされたトライバル風のサーフパンツ姿になっていた。彼の水着は旅行すると決まった時に購入した物だ。
それにしても見慣れない水着姿の、引き締まった胸筋や腹筋に照れてしまい、非常に目のやり場に困る。
「えーと、ビーサンとタオルはどこにしまったかな」
私は何でもないように装い、旅行鞄から2人分のビーサンとタオルを取り出した。
そこへ「おい」と声をかけられ、ビクッと身体が震える。
「今更何照れてんだよ」
ばっちり見抜かれてるし。
不意に腕を掴まれ「こっち向け」と彼の方へ向かされた。
彼が上から下まで私の身体を眺める。
「あ、あんまり見ないでよ」
舐めるような視線に、耳まで熱くなるのを感じた。
「その水着、お前の為にあるようなモンだな」
「ホント?」
「ああ。だが、気を抜くと脱がしちまいたくなる」
耳元で低く囁かれ、私の心臓はドキッと跳ね上がる。
「また冗談ばっかり言って!」
私は照れ臭くて慌てて部屋の外へ出て行く。
「バーカ、オレはいつでもお前に本気だぜ」
彼の言葉は私の耳には届かなかった。
エレベーターで1階に下りると、フロントで耳寄りな情報を得ることが出来た。何でも他の海水浴客が知らない穴場があるんだとか。それを頼りに穴場へと出向く私達。
やがて穴場に到着。
「静かで良い所だな」
「ホントに誰もいないね。それにキレイなとこだし、良い場所教えて貰っちゃった!」
ビーサンを脱ぎ捨て、波打際に歩み寄ると、足元に寄せては返す波が気持ち良い。
「バーダックも早くおいでよ!」
私は膝下まで海の中に入り、彼に大きく手を振った。彼も私に倣って海に入って来る。
水温は程よく冷たくて海水浴には最適だ。
「おい」
「えっ……きゃっ!」
突然彼が私の身体に水をかけてきた。
「ククッ、鈍い奴」
「やったわね!」
私も両手で海水を掬って彼の身体目掛けて浴びせるけど、彼は素早い動作で避けてしまう。
「狡い!」
「お前が鈍臭いんだよ」
私達は童心に返り、本気で水の掛け合っこをして遊んだ。
暫くして私が疲れてきたのを見計らった彼が、私の腕を掴んで腰を引き寄せてくる。
「捕まえたぜ。これでもう反撃出来ねえだろ」
「それ反則!」
「残念だったな。それより海水に濡れたお前、妙に色っぽいな。水も滴る良い女って奴か」
「バカ」
ふと視線が交わり、彼との距離が徐々に縮まる。太陽の下、海で交わしたキスは少ししょっぱい味がした。
ホテルに戻った私達はシャワーで海水を洗い流し、部屋で豪華な夕食を満喫した。
「さてと、明日は何しようかな」
私はキングベッドに寝転び、明日に思いを巡らせた。
「おい、肝心なこと忘れてるだろ」
「あ、やっぱり誤魔化せてない?」
「当然だ」
不敵な笑みの彼が私に覆い被さる。
「これからが大人の時間だろ。将来の嫁さんを一晩中、オレの手で愛してやるよ」
彼の熱っぽい眼差しと蕩けそうな甘いキスで私は観念し、将来の旦那様にこの身を捧げるのだった。
【お盆休みの婚前旅行】
夏の陽射しが容赦なく照り付ける8月中旬。私はお盆休みに入り、彼にも夏季休暇を取って貰って、今年になってから予定していた南国の島へ、2泊3日の海外旅行に行くことになっていた。
彼との婚前旅行ってだけで、どんな旅行になるのか、今から期待に胸を膨らませている。
空港から飛行機に乗ること、7時間。念願の南国の島に着いた私達は、リゾートホテルのチェックインを済ませた。今回は奮発してスイートルームに宿泊する。
「わぁ、想像以上に広いね!」
広々とした部屋に感激していると、後ろから抱き締められ、首筋にチュッとキスをされる。擽ったくて身を捩るけど、私の力じゃ振り解けない。
「もう、着いたばっかりなのに」
「誰も見てねえんだし、良いだろ」
そういう問題じゃないんだけど。
彼は「やっぱ、お前は抱き心地良いな」と力強く抱き締めてくる。
「それにしても、スイートルームとは随分張り込んだな?」
「普段頑張ってるバーダックへ、私からのご褒美だと思ってよ」
「オレはお前を抱けるなら、場所は然程気にしねえがな」
「な、何言ってんの!?」
彼の軽口に顔が熱くなると、当の本人はさも面白そうに笑った。
「喉渇いたね。お茶にしようか?」
「ああ」
午後はエメラルドグリーンの海を眺めながら、テラスでティータイム。
「お茶飲んだら海に行こうよ」
「良いぜ。つーか、お前泳げるのか?」
「人並みには。でも、波打際ではしゃぐ方が好きかな」
「やっぱガキだな」
「失礼ね!」
そんな会話をしながら南国でのティータイムを過ごすのだった。
部屋に戻った私達は、早速海に行く為の準備をする。バスルームで白いビキニに着替え、パーカを羽織って出て行く。
すると、彼は黒地に金の龍がプリントされたトライバル風のサーフパンツ姿になっていた。彼の水着は旅行すると決まった時に購入した物だ。
それにしても見慣れない水着姿の、引き締まった胸筋や腹筋に照れてしまい、非常に目のやり場に困る。
「えーと、ビーサンとタオルはどこにしまったかな」
私は何でもないように装い、旅行鞄から2人分のビーサンとタオルを取り出した。
そこへ「おい」と声をかけられ、ビクッと身体が震える。
「今更何照れてんだよ」
ばっちり見抜かれてるし。
不意に腕を掴まれ「こっち向け」と彼の方へ向かされた。
彼が上から下まで私の身体を眺める。
「あ、あんまり見ないでよ」
舐めるような視線に、耳まで熱くなるのを感じた。
「その水着、お前の為にあるようなモンだな」
「ホント?」
「ああ。だが、気を抜くと脱がしちまいたくなる」
耳元で低く囁かれ、私の心臓はドキッと跳ね上がる。
「また冗談ばっかり言って!」
私は照れ臭くて慌てて部屋の外へ出て行く。
「バーカ、オレはいつでもお前に本気だぜ」
彼の言葉は私の耳には届かなかった。
エレベーターで1階に下りると、フロントで耳寄りな情報を得ることが出来た。何でも他の海水浴客が知らない穴場があるんだとか。それを頼りに穴場へと出向く私達。
やがて穴場に到着。
「静かで良い所だな」
「ホントに誰もいないね。それにキレイなとこだし、良い場所教えて貰っちゃった!」
ビーサンを脱ぎ捨て、波打際に歩み寄ると、足元に寄せては返す波が気持ち良い。
「バーダックも早くおいでよ!」
私は膝下まで海の中に入り、彼に大きく手を振った。彼も私に倣って海に入って来る。
水温は程よく冷たくて海水浴には最適だ。
「おい」
「えっ……きゃっ!」
突然彼が私の身体に水をかけてきた。
「ククッ、鈍い奴」
「やったわね!」
私も両手で海水を掬って彼の身体目掛けて浴びせるけど、彼は素早い動作で避けてしまう。
「狡い!」
「お前が鈍臭いんだよ」
私達は童心に返り、本気で水の掛け合っこをして遊んだ。
暫くして私が疲れてきたのを見計らった彼が、私の腕を掴んで腰を引き寄せてくる。
「捕まえたぜ。これでもう反撃出来ねえだろ」
「それ反則!」
「残念だったな。それより海水に濡れたお前、妙に色っぽいな。水も滴る良い女って奴か」
「バカ」
ふと視線が交わり、彼との距離が徐々に縮まる。太陽の下、海で交わしたキスは少ししょっぱい味がした。
ホテルに戻った私達はシャワーで海水を洗い流し、部屋で豪華な夕食を満喫した。
「さてと、明日は何しようかな」
私はキングベッドに寝転び、明日に思いを巡らせた。
「おい、肝心なこと忘れてるだろ」
「あ、やっぱり誤魔化せてない?」
「当然だ」
不敵な笑みの彼が私に覆い被さる。
「これからが大人の時間だろ。将来の嫁さんを一晩中、オレの手で愛してやるよ」
彼の熱っぽい眼差しと蕩けそうな甘いキスで私は観念し、将来の旦那様にこの身を捧げるのだった。