★Memories
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【悟空と悟天】
オラは朝日が昇ったと同時に起きっと、愛用の道着に着替えた。
「おし、今日も張り切って修業すっか!」
外に飛び出して、いっつも修業している場所へ向かった。
森の奥深く、動物達でも滅多に近寄らねえ修業場だ。
「まずは、しっかり準備運動しねえとな」
ストレッチで充分身体をあっためてから、全身に気を集中させる。
「お父さーん!」
「ん? この声は、悟天か」
森の上空に現れた悟天が、嬉しそうにオラの胸に飛び込んで来た。
オラは悟天をしっかり抱き留める。
「悟天、こんな所に来てどうしたんだ? おめえはまだ寝てる時間だろ?」
「さっきトイレに起きた時、お父さんが外に出て行くのが見えてね。もしかして修業するのかなって思って、ボクもついて来ちゃった」
そう言ってニコニコ笑う悟天は、ちゃっかり道着に着替えていた。
「そっか。せっかく着替えて来たんだもんな。じゃあ、父ちゃんと一緒に修業すっか!」
悟天を地面に下ろしてやる。
「お父さんとの修業、ボク張り切っちゃうもんね!」
オラから誘われたのがよっぽど嬉しいのか、楽しそうにはしゃいでいる。
「よし、悟天。父ちゃんにかかって来い!」
オラが構えると、悟天も構えの姿勢を取った。
しっかし、面白ぇ構え方するよなあ。どう見ても隙だらけじゃねえか。確か、チチから組み手教わったとか言ってたっけな。変な構えなのは、さすがにチチのせいじゃねえだろうけどよ。
「お父さん、行くよ! うりゃああっ!」
悟天はオラに向かって飛び蹴りを繰り出した。
「なかなか筋が良いぞ。でも、まだまだ隙があるな」
オラは一瞬で悟天の後ろに回り込み、背中に掌底を放つ。
「うわあっ!」
バランスを崩して、よろけた悟天は地面に膝をついた。
幾ら手加減してても、オラと悟天じゃあ体格差があり過ぎるか?
だが、オラがガキの頃は、そんなもん関係なかった。
巨体の熊男やプテラノドンを相手にしてたくらいだしな。
「どうした。もう終わりか?」
「まだまだーっ!」
「その調子だぞ、悟天。どっからでも攻めて来い!」
その後もオラ達の修業は、悟天が音を上げるまで続いた。
思っていた以上に有意義な時間を過ごせたな。これからも、こんな時間を増やしてみるか。それに親子の絆を深める良い機会だもんな!
【バーダックとカカロット】
「父ちゃ――ん!」
「な、何だあ?」
振り向くと、カカロットがオレに向かって走って来ていた。それもフルスピードで。
「バカ野郎っ! こっちに来るんじゃ……ぐはあっ!」
その勢いのまま、カカロットはオレにタックルを喰らわしやがった。
衝撃で後ろに突き飛ばされたオレは、地面に倒れる前に受け身を取る。
「て、てめえ……いきなり何しやがんだ!? いい加減もっと落ち着いて行動しろ!」
カカロットを頭ごなしに怒鳴りつけると。
「だ、だってよぉ……父ちゃんなら、これぐらい避けられると思ったんだ」
このバカ息子はガキみてえに口を尖らせて呟いた。
「アホか、不意打ちであんなの急に避けられるわけねえだろ! そもそも猪みてえに突っ込んで来た、お前が悪いんじゃねえのか!?」
「うっ……父ちゃん、ごめんなさい」
今にも泣きそうな面で俯くカカロットを見ていると、怒鳴る気が失せちまった。
「チッ……それで、オレに何の用だ? タックルするくらい急いでたってことは、さぞかし大事な用なんだろうな?」
カカロットは小さく肩を震わせ、視線を泳がせている。
この過剰なまでの反応。何か、嫌な予感がするな。
「まさか、忘れたとでも言うんじゃねえだろうな?」
オレの問いに、カカロットは黙ったまま頷いた。
それじゃあ、結局こいつはオレを突き飛ばしに来ただけじゃねえか。
「良いか、カカロット。今度からオレに用がある時は、いきなり突っ込んで来るんじゃねえぞ。次やったら、一週間飯抜きに……」
「と、父ちゃん」
カカロットは眉間に皺を寄せてオレを見た。
「どうした?」
「オレ、腹減っちまった」
「はあ?」
もう駄目だと言わんばかりに、オレの肩に寄りかかってくるカカロット。
そうか、今まで静かだったのは腹減ってたからだったのか!
「オレが説教してる先から~……たかが腹が減ったくらいで、へばってんじゃねえよ! それに何でオレに寄りかかってんだ!?」
「腹減ってて、力が全然入らねえんだよ。父ちゃん、家まで運んでくれ」
「ふざけるなっ、オレはお前のせいで――!」
「頼むよ……父ちゃん」
カカロットがオレの肩にしがみついて、目を潤ませている。
今更ながら、オレはガキの育て方を間違えたのか?
この甘ったれた性格を叩き直さねえと、いつまで経っても一人前にはなれねえな。
そんなことを思いながら、しょうがなくカカロットを肩に担いで家路に就いた。
なんだかんだで、オレも自分の子供には甘いんだがよ……。
【悟空と悟飯】
オラと悟飯は今夜のバーベキュー用に、巨大魚を獲りに近くの滝に来ていた。
「悟飯、準備出来たか?」
パンツいっちょになったオラは悟飯に振り返る。
「お父さん、ヤル気満々ですね。でもいつも思うんですが、その格好で帰宅するのは、その……」
「ん? 何か変か?」
「おかしいですよ。今日からはきちんと道着を着てください。幾ら田舎と言っても、ご近所の目が気になりますからね」
悟飯は昔から人目を気にするヤツだった。だが……。
「それを言うなら、おめえのグレート何とかっちゅう方がよっぽど変じゃねえか」
「グレートサイヤマンです。それに、あれは歴とした正義の味方ですよ。変な訳ないじゃないですか。お父さんはほぼ裸なんですから、一緒にしないでください」
「そうかあ?」
オラはグレートサイヤマンになった悟飯を思い返してみる。
あの何とも言えねえ独特な服に、ポーズ……。
「悟飯、やっぱおかしいぞ。それにビーデルもよく恥ずかしげもなくやるよなあ……オラにゃとっても真似出来ねえぞ」
「何言ってるんですか! ビーデルさんはとても美しくてカッコいいじゃないですか! あんな素敵な奥さんどこにもいないですよ」
そう言いながら、悟飯は完全に陶酔しちまってる。
コイツがこうなっと、現実に戻るまで時間が掛かってしょうがねえ。ここは、いっちょ……。
「悟飯! ビーデルがおめえの獲った魚を楽しみにしてんだろ! ほら早ぇとこ捕まえようぜ!」
「! そうでした! よし、ビーデルさんの為にいっちょ頑張るぞ!」
「そう来ねえとな!」
やっと現実に戻った悟飯を尻目にオラは、手際良く巨大魚をゲットした。
因みに悟飯はやる気が空回りして悪戦苦闘していたが、何とか無事獲物を捕まえ、バーベキューでビーデルに焼き魚をたんと食わしていた。
何だかんだ言っても、似合いの夫婦なのかもな。
オラは巨大魚を食いながら、頭の片隅でそんなことを考えていた。
でも、やっぱグレートサイヤマンはねえよな。万一オラとベジータがあの格好をしたら、チチとブルマのいい笑いもんだぞ。
いや、ベジータは絶対拒否するだろうな。そういうオラもだけどよ。
案外ピッコロ辺りは、あのカッコ似合うかもな。何つっても、悟飯とは師弟関係だしよ。
たまにゃ、こんな平和に終わる日があってもいいよな。オラはそんなことを巡らせつつ、明日の修業を楽しみに眠りに就いた。
オラは朝日が昇ったと同時に起きっと、愛用の道着に着替えた。
「おし、今日も張り切って修業すっか!」
外に飛び出して、いっつも修業している場所へ向かった。
森の奥深く、動物達でも滅多に近寄らねえ修業場だ。
「まずは、しっかり準備運動しねえとな」
ストレッチで充分身体をあっためてから、全身に気を集中させる。
「お父さーん!」
「ん? この声は、悟天か」
森の上空に現れた悟天が、嬉しそうにオラの胸に飛び込んで来た。
オラは悟天をしっかり抱き留める。
「悟天、こんな所に来てどうしたんだ? おめえはまだ寝てる時間だろ?」
「さっきトイレに起きた時、お父さんが外に出て行くのが見えてね。もしかして修業するのかなって思って、ボクもついて来ちゃった」
そう言ってニコニコ笑う悟天は、ちゃっかり道着に着替えていた。
「そっか。せっかく着替えて来たんだもんな。じゃあ、父ちゃんと一緒に修業すっか!」
悟天を地面に下ろしてやる。
「お父さんとの修業、ボク張り切っちゃうもんね!」
オラから誘われたのがよっぽど嬉しいのか、楽しそうにはしゃいでいる。
「よし、悟天。父ちゃんにかかって来い!」
オラが構えると、悟天も構えの姿勢を取った。
しっかし、面白ぇ構え方するよなあ。どう見ても隙だらけじゃねえか。確か、チチから組み手教わったとか言ってたっけな。変な構えなのは、さすがにチチのせいじゃねえだろうけどよ。
「お父さん、行くよ! うりゃああっ!」
悟天はオラに向かって飛び蹴りを繰り出した。
「なかなか筋が良いぞ。でも、まだまだ隙があるな」
オラは一瞬で悟天の後ろに回り込み、背中に掌底を放つ。
「うわあっ!」
バランスを崩して、よろけた悟天は地面に膝をついた。
幾ら手加減してても、オラと悟天じゃあ体格差があり過ぎるか?
だが、オラがガキの頃は、そんなもん関係なかった。
巨体の熊男やプテラノドンを相手にしてたくらいだしな。
「どうした。もう終わりか?」
「まだまだーっ!」
「その調子だぞ、悟天。どっからでも攻めて来い!」
その後もオラ達の修業は、悟天が音を上げるまで続いた。
思っていた以上に有意義な時間を過ごせたな。これからも、こんな時間を増やしてみるか。それに親子の絆を深める良い機会だもんな!
【バーダックとカカロット】
「父ちゃ――ん!」
「な、何だあ?」
振り向くと、カカロットがオレに向かって走って来ていた。それもフルスピードで。
「バカ野郎っ! こっちに来るんじゃ……ぐはあっ!」
その勢いのまま、カカロットはオレにタックルを喰らわしやがった。
衝撃で後ろに突き飛ばされたオレは、地面に倒れる前に受け身を取る。
「て、てめえ……いきなり何しやがんだ!? いい加減もっと落ち着いて行動しろ!」
カカロットを頭ごなしに怒鳴りつけると。
「だ、だってよぉ……父ちゃんなら、これぐらい避けられると思ったんだ」
このバカ息子はガキみてえに口を尖らせて呟いた。
「アホか、不意打ちであんなの急に避けられるわけねえだろ! そもそも猪みてえに突っ込んで来た、お前が悪いんじゃねえのか!?」
「うっ……父ちゃん、ごめんなさい」
今にも泣きそうな面で俯くカカロットを見ていると、怒鳴る気が失せちまった。
「チッ……それで、オレに何の用だ? タックルするくらい急いでたってことは、さぞかし大事な用なんだろうな?」
カカロットは小さく肩を震わせ、視線を泳がせている。
この過剰なまでの反応。何か、嫌な予感がするな。
「まさか、忘れたとでも言うんじゃねえだろうな?」
オレの問いに、カカロットは黙ったまま頷いた。
それじゃあ、結局こいつはオレを突き飛ばしに来ただけじゃねえか。
「良いか、カカロット。今度からオレに用がある時は、いきなり突っ込んで来るんじゃねえぞ。次やったら、一週間飯抜きに……」
「と、父ちゃん」
カカロットは眉間に皺を寄せてオレを見た。
「どうした?」
「オレ、腹減っちまった」
「はあ?」
もう駄目だと言わんばかりに、オレの肩に寄りかかってくるカカロット。
そうか、今まで静かだったのは腹減ってたからだったのか!
「オレが説教してる先から~……たかが腹が減ったくらいで、へばってんじゃねえよ! それに何でオレに寄りかかってんだ!?」
「腹減ってて、力が全然入らねえんだよ。父ちゃん、家まで運んでくれ」
「ふざけるなっ、オレはお前のせいで――!」
「頼むよ……父ちゃん」
カカロットがオレの肩にしがみついて、目を潤ませている。
今更ながら、オレはガキの育て方を間違えたのか?
この甘ったれた性格を叩き直さねえと、いつまで経っても一人前にはなれねえな。
そんなことを思いながら、しょうがなくカカロットを肩に担いで家路に就いた。
なんだかんだで、オレも自分の子供には甘いんだがよ……。
【悟空と悟飯】
オラと悟飯は今夜のバーベキュー用に、巨大魚を獲りに近くの滝に来ていた。
「悟飯、準備出来たか?」
パンツいっちょになったオラは悟飯に振り返る。
「お父さん、ヤル気満々ですね。でもいつも思うんですが、その格好で帰宅するのは、その……」
「ん? 何か変か?」
「おかしいですよ。今日からはきちんと道着を着てください。幾ら田舎と言っても、ご近所の目が気になりますからね」
悟飯は昔から人目を気にするヤツだった。だが……。
「それを言うなら、おめえのグレート何とかっちゅう方がよっぽど変じゃねえか」
「グレートサイヤマンです。それに、あれは歴とした正義の味方ですよ。変な訳ないじゃないですか。お父さんはほぼ裸なんですから、一緒にしないでください」
「そうかあ?」
オラはグレートサイヤマンになった悟飯を思い返してみる。
あの何とも言えねえ独特な服に、ポーズ……。
「悟飯、やっぱおかしいぞ。それにビーデルもよく恥ずかしげもなくやるよなあ……オラにゃとっても真似出来ねえぞ」
「何言ってるんですか! ビーデルさんはとても美しくてカッコいいじゃないですか! あんな素敵な奥さんどこにもいないですよ」
そう言いながら、悟飯は完全に陶酔しちまってる。
コイツがこうなっと、現実に戻るまで時間が掛かってしょうがねえ。ここは、いっちょ……。
「悟飯! ビーデルがおめえの獲った魚を楽しみにしてんだろ! ほら早ぇとこ捕まえようぜ!」
「! そうでした! よし、ビーデルさんの為にいっちょ頑張るぞ!」
「そう来ねえとな!」
やっと現実に戻った悟飯を尻目にオラは、手際良く巨大魚をゲットした。
因みに悟飯はやる気が空回りして悪戦苦闘していたが、何とか無事獲物を捕まえ、バーベキューでビーデルに焼き魚をたんと食わしていた。
何だかんだ言っても、似合いの夫婦なのかもな。
オラは巨大魚を食いながら、頭の片隅でそんなことを考えていた。
でも、やっぱグレートサイヤマンはねえよな。万一オラとベジータがあの格好をしたら、チチとブルマのいい笑いもんだぞ。
いや、ベジータは絶対拒否するだろうな。そういうオラもだけどよ。
案外ピッコロ辺りは、あのカッコ似合うかもな。何つっても、悟飯とは師弟関係だしよ。
たまにゃ、こんな平和に終わる日があってもいいよな。オラはそんなことを巡らせつつ、明日の修業を楽しみに眠りに就いた。