【第一章】大戦、そして終戦へー。
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「お前が眠ってから、三週間経った」
『……さ、三週間?』
言葉の意味が、すぐには理解できなかった。
三週間、その言葉だけがぐるぐると頭の中を回り続ける。
自分は確か、戦場にいたはずだった。
ジェラルドとの戦い。
日番谷隊長や朽木隊長の卍解。
更木隊長の霊圧。
そして、自分の斬魄刀を解放して――。
『……あ』
急に思い出した。
『戦いは……?』
「終わった」
短い返答だった。
「大戦は収束した。敵も退いた。尸魂界は……まぁ、まだ復興の最中だがな」
『そう、ですか……』
凛香は天井を見上げた。
終わった、あの戦いが。
自分が意識を失ってから、そんなに時間が経っていたなんて。
戦いの最中に意識を失ってしまうなんて、と情けなさで拳をキツく握りしめる。
けれど、こうして生きている。
ひとまずは、それだけで十分だった。
『……よかった』
小さく呟く。
すると冬獅郎が、少しだけ眉を寄せた。
「よくねぇ」
『え?』
「お前、自分がどういう状態だったか分かってんのか」
『……いえ』
「霊力はほとんど空。身体も相当な損傷を受けていた。四番隊の連中が付きっきりで治療するほどだ。...その意味がわかるか?」
彼の眉間には、より一層濃い皺が寄せられる。
ーやっぱ怒られる、よねぇ....
『……すみません』
「謝れって言ってんじゃねえ」
冬獅郎は、眉間を抑えながら小さく息を吐いた。
『何故あんな無茶をした、と問うてやりたい所だが……"今は"勘弁してやる』
その声には、いつもの叱責とは違う響きが混じっていた。
やたら"今は"という言葉を強調された気がしたが、そこは気にしないでおこう。
凛香は彼の顔を見つめる。
『日番谷隊長は?』
「俺は何ともねえ」
『本当に?』
「お前に心配されるようなことはねえよ」
凛香は安心したように目を細めた。
けれど、冬獅郎はまだこちらを見ている。
何かを確かめるように。
『……?どうかしましたか?』
「いや」
『??』
「……何でもねえ」
そう言って、彼は視線を逸らした。
その横顔を見て、凛香はふと思い出す。
夢の中で見た、あの頃の姿。
自分が揶揄うとすぐに怒っていた、第三席の日番谷。
『……ふふ』
「何だ」
『あ、いえ。ちょっと懐かしい夢を見てつい...』
「夢?」
『はい。十番隊に入って暫くたった頃の夢を...』
冬獅郎の視線が、再びこちらへ戻る。
「……何を見たんだ」
『日番谷が、志波隊長に高い高ーいされてるところと』
「おい」
『あと、シロちゃんって呼んで怒らせたとこ』
「…………」
『懐かしいねぇ』
冬獅郎は、額に手を当てる。
それをよそに、くすくすと笑う凛香。
「……お前、目が覚めて最初に言うことがそれか」
『だって、懐かしかったんですもん』
「昔の話だろ」
『ふふっ、そうですね』
凛香は静かに微笑んだ。
『……さ、三週間?』
言葉の意味が、すぐには理解できなかった。
三週間、その言葉だけがぐるぐると頭の中を回り続ける。
自分は確か、戦場にいたはずだった。
ジェラルドとの戦い。
日番谷隊長や朽木隊長の卍解。
更木隊長の霊圧。
そして、自分の斬魄刀を解放して――。
『……あ』
急に思い出した。
『戦いは……?』
「終わった」
短い返答だった。
「大戦は収束した。敵も退いた。尸魂界は……まぁ、まだ復興の最中だがな」
『そう、ですか……』
凛香は天井を見上げた。
終わった、あの戦いが。
自分が意識を失ってから、そんなに時間が経っていたなんて。
戦いの最中に意識を失ってしまうなんて、と情けなさで拳をキツく握りしめる。
けれど、こうして生きている。
ひとまずは、それだけで十分だった。
『……よかった』
小さく呟く。
すると冬獅郎が、少しだけ眉を寄せた。
「よくねぇ」
『え?』
「お前、自分がどういう状態だったか分かってんのか」
『……いえ』
「霊力はほとんど空。身体も相当な損傷を受けていた。四番隊の連中が付きっきりで治療するほどだ。...その意味がわかるか?」
彼の眉間には、より一層濃い皺が寄せられる。
ーやっぱ怒られる、よねぇ....
『……すみません』
「謝れって言ってんじゃねえ」
冬獅郎は、眉間を抑えながら小さく息を吐いた。
『何故あんな無茶をした、と問うてやりたい所だが……"今は"勘弁してやる』
その声には、いつもの叱責とは違う響きが混じっていた。
やたら"今は"という言葉を強調された気がしたが、そこは気にしないでおこう。
凛香は彼の顔を見つめる。
『日番谷隊長は?』
「俺は何ともねえ」
『本当に?』
「お前に心配されるようなことはねえよ」
凛香は安心したように目を細めた。
けれど、冬獅郎はまだこちらを見ている。
何かを確かめるように。
『……?どうかしましたか?』
「いや」
『??』
「……何でもねえ」
そう言って、彼は視線を逸らした。
その横顔を見て、凛香はふと思い出す。
夢の中で見た、あの頃の姿。
自分が揶揄うとすぐに怒っていた、第三席の日番谷。
『……ふふ』
「何だ」
『あ、いえ。ちょっと懐かしい夢を見てつい...』
「夢?」
『はい。十番隊に入って暫くたった頃の夢を...』
冬獅郎の視線が、再びこちらへ戻る。
「……何を見たんだ」
『日番谷が、志波隊長に高い高ーいされてるところと』
「おい」
『あと、シロちゃんって呼んで怒らせたとこ』
「…………」
『懐かしいねぇ』
冬獅郎は、額に手を当てる。
それをよそに、くすくすと笑う凛香。
「……お前、目が覚めて最初に言うことがそれか」
『だって、懐かしかったんですもん』
「昔の話だろ」
『ふふっ、そうですね』
凛香は静かに微笑んだ。