壁ドン
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《藤堂平助の壁ドン》
「千鶴、どうした?・・・なんだよ?顔真っ赤じゃねぇか。持ってる酒、もしかして盗み飲みでもしたのか?」
「へ、平助君・・・」
平助は千鶴より少し年下だが、それを気にするのか、わざと大人びて振舞おうとするところがある。そういうところがかわいくて、千鶴からすれば、弟のような存在だ。
「ううん、別に何でも・・・」
「なんでもって顔じゃないけどな。あ?そういや土方さん、さっきこっちのほうから・・・。お、おいおいおい!千鶴、まさか土方さんになんかされたのか!?」
「ち、違うよ!」
千鶴は持っていた盆を持ち直すと、花見の行われる庭へ向かって歩き始めた。
「いや、だって、土方さんが!」
食い下がる平助がなんだか面白くて、千鶴は思わずくすくすと笑い始めてしまった。
「平助君、おかしい。気にしてくれて、ありがとうございます。ふふ」
そのまま廊下を行こうとした千鶴の背後から、
「なんだよそれ・・・」
と平助の呟きが聞こえた。
「平助君?」
千鶴が振り返ると同時に、平助が千鶴を壁に押し付け、自分の両手の拳を千鶴の頭上の壁に叩き付けた。いつのまにか自分よりはるかに大きくなっていた平助を見上げ、千鶴は平助の濃い緑の瞳が苦しげに自分を見つめているのに気がついた。
「・・・なんだよそれ・・・。いつまでたっても子ども扱いかよ」
いつもの楽しげな雰囲気は消えて、悔しげにゆがめた顔が千鶴の目の前にある。 すっと目をそらすと、平助は小さくため息をついた。
「・・・千鶴さ、もうちょっと、男ってもんに気をつけたほうがいいぜ」
そういうと、ぱっと体を起こし、足早に今来た廊下を去っていった。 その後姿をぼんやりと眺めていると、新しい人影が現れた。
「千鶴、どうした?・・・なんだよ?顔真っ赤じゃねぇか。持ってる酒、もしかして盗み飲みでもしたのか?」
「へ、平助君・・・」
平助は千鶴より少し年下だが、それを気にするのか、わざと大人びて振舞おうとするところがある。そういうところがかわいくて、千鶴からすれば、弟のような存在だ。
「ううん、別に何でも・・・」
「なんでもって顔じゃないけどな。あ?そういや土方さん、さっきこっちのほうから・・・。お、おいおいおい!千鶴、まさか土方さんになんかされたのか!?」
「ち、違うよ!」
千鶴は持っていた盆を持ち直すと、花見の行われる庭へ向かって歩き始めた。
「いや、だって、土方さんが!」
食い下がる平助がなんだか面白くて、千鶴は思わずくすくすと笑い始めてしまった。
「平助君、おかしい。気にしてくれて、ありがとうございます。ふふ」
そのまま廊下を行こうとした千鶴の背後から、
「なんだよそれ・・・」
と平助の呟きが聞こえた。
「平助君?」
千鶴が振り返ると同時に、平助が千鶴を壁に押し付け、自分の両手の拳を千鶴の頭上の壁に叩き付けた。いつのまにか自分よりはるかに大きくなっていた平助を見上げ、千鶴は平助の濃い緑の瞳が苦しげに自分を見つめているのに気がついた。
「・・・なんだよそれ・・・。いつまでたっても子ども扱いかよ」
いつもの楽しげな雰囲気は消えて、悔しげにゆがめた顔が千鶴の目の前にある。 すっと目をそらすと、平助は小さくため息をついた。
「・・・千鶴さ、もうちょっと、男ってもんに気をつけたほうがいいぜ」
そういうと、ぱっと体を起こし、足早に今来た廊下を去っていった。 その後姿をぼんやりと眺めていると、新しい人影が現れた。