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気がついたら、見たことのない街に立っていた。
周りにはまだ明るいというのに人っ子1人居らず、ただ私だけがポツンと立っている。
私はそれをさして疑問に思わずに、街の中を歩く。結構色々あるなー、なんて思いながら歩いていると不意に後ろに気配を感じた。
何となく嫌な予感がする。見たくない。
私はそう思ったが体は意思に反して後ろを振り向く。
そして、そこには
包丁を持った人体模型が居た。
「コー◯スパーティかよ。」
そう言った途端、人体模型は怒ったのか包丁を振り上げて襲い掛かってきた!
私は必死で走って逃げる。が、足がもつれて上手く走れない。そうやっている間に人体模型が私の手を掴んだ。私は勢いで地面に倒れる、すかさずその上に人体模型が馬乗りになった。包丁をゆっくりと私の腹に突き立てる。
「できたら早く終わらせてほしいです(懇願)」
私はさっきあちらを煽ったのにも関わらず、そう白々しく人体模型にたのんだが何故かOKしてくれた。やったぜ。
包丁が、大きく振り上げられ、そしてーー・・・
〜〜〜
「・・・!?カッ、ハ、」
腹部に強い衝撃を与えられ一瞬息が止まる。ゴボッ、と口から生ぬるいものが溢れ出るのを感じながら、私は激しく咳き込んだ。お腹に力を入れる度に胃の辺りがジンジンと傷む。上体を起こしゼェハァゼェハァと荒い呼吸を繰り返していると私の頭に、ポンッ、と何かが軽く置かれた。今度は一体なんだと思い、私は怠い腕を上げてその「何か」を掴む。手の平にもふっとした暖かい感触を感じる。次に、私はそれを目の高さまで持って来てまじまじと見つめてみた。さっきの衝撃で滲んだ涙が視界を歪ませていたが、晴天の青空のような色をしている事と、コレが誰かの「手」だと言う事はかろうじで分かった。
私は、そのまま視界を手の先へと滑らせていく。
まず腕が目に入り、徐々に胸、肩、尻尾と見ていくうちに、私はもうこの体の持ち主が誰なのか察してしまった。それでも、顔だけは見ないのは、認識してしまったら正常でいられる自信が無かったからだ。
だが、中々次の行動を起こさない私にとうとう痺れを切らしたのか、相手方がアクションを起こして来た。
一瞬、私は何が起こったのか分からなかった。
ただ、両手を掴まれたと思ったらいつの間にか足が地面についていなかった。私は呆然としながら上を見上げて、彼の顔を見た。
彼は、いやーースプレンディドは、少し焦ったような顔をして私を見下ろして居た。
私の独断と偏見でその表情を言葉にするなら、彼はまさに
「やべ、上げすぎた σ(^_^;)」
という顔をしていた。
〜〜〜
その後、私は地上に戻って来た。
あれから、ダウン、ダウン、と狂ったように言い続けたお陰か私はまた地面へと降り立つことができた。勿論、勢いよく落とされて肉塊と化したりもしていない。私が安堵のあまり自分の体を抱きしめて泣いていると、何を勘違いしたのかヒーロー(元凶)が私を安心させるように声をかけ、あまつさえ背中を撫でてきた。違ぇよこうなったのはお前のせいだよ、と泣きながら言うが鼻声だし日本語で言ってるから多分伝わって無いだろう。
それから2分程経った頃、私はもう完全に持ち直していた。
私も社会人の端くれである以上、涙を収めることなどクレーマー客の怒りを収めることよりも容易い。私はピッと涙を拭うと、彼ーーいやもうめんどくさいからひでおでいいやーーの方へと体を向けた。ひでおが私の二分の一程の身長しかないのに私と目線が同じなのは、彼が宙に浮いているからだろう。
ひでおはニコニコとこちらを見ている。さぁ、どうする?
・・・とりあえず、何であそこにいたのか聞いてみよう。
私は身振り手振りでどうしてあそこに居たのか聞いてみた。
すると、ひでおは私が喋らないことを不思議に思ったのか(・・?)という顔をしていたが、首を傾げて肩を竦めるお得意のポーズをやった後、自分もジェスチャーで説明し始めた。
ひでおによれば自分が空を飛んでいたところ下に私が水を大量に飲んで倒れている(寝ている)のを発見したので、腹を殴って水を吐き出させたそうだ。腸が飛び出さなくて良かった…
そしてようやく目を覚ましたのに私がひでおの手を掴んで立つ気配が無かったので、立ち上がらせようと手を引いたら思いの外身長が高く、今度は浮きながら引っ張ったら勢いが良すぎて浮いちゃった☆と言う事らしい。
奴は最後に舌をペロッと出して自分の頭を軽く小突いた。俗にいうてへぺろである。殺意が湧いた。
一瞬真顔になってしまったが、何とか笑顔を取り繕って取り敢えずセンキューと言っておいた。一応善意から助けてくれようとしたんだろうし、ひでおに会って無傷だっただけでも儲けもんだろう。私がそうもんもんと考えている間に、ひでおは満足そうに頷いてそれじゃ!といった様子で去ろうとしていた。そうだそうだ、私みたいな人のところに居ないで早く住民たちを(生きるという苦しみから)助けておやり。私は普通に生きます。
だが、突如鳴り響いたお腹の音によって、私の思考とひでおの動きは同時に止まった。
ひでおが、ん?と此方を振り向く。私は思わず自分の腹を押さえた。顔が熱くなるのを感じながら、どうしてこんな時にと自分の腹の虫を呪う。
ひでおは一瞬何の音か理解できておらず、謎の構えをして辺りをキョロキョロと警戒していたが私が腹を押さえて赤面しているのを見て気づいてしまった様だ。今では警戒を解いてクスクス笑っている。本人がいる前で笑うのはやめてくれませんかね?(逆ギレ)
私が恥ずかしくて両手で顔を覆っていると、ちょんちょんっと肩を突かれた。何だ何だ、今度は私を馬鹿にするつもりか。私がジト目で前を向くとずいっと何かが差し出される。見てみると、それは美味しそうなサンドイッチだった。え、これはもしや私に…?
私がそういう意味で彼を見つめると、ニコッと笑い返された。これは肯定と取れば良いだろうか。言い訳かもしれないがこの時私は空腹を自覚していたこともあって兎に角お腹が減っていた。一度差し出されたモノを断る理由もないし、ありがたく頂戴しよう。
私はサンドイッチをおずおずと受け取った。ふわりと香るパンの匂いに、思わず頰が緩む。
すぐにでも食べたかったが、前方から視線を感じて動きを止める。前を見て見ると、ひでおが真顔でこちらを見ていた。何これ怖い。
今にでも目からビームとか出てきそう、だ・・ナアアァァァ!やめてください死んでしまいます(震え声)
だが、そんな私を知ってか知らずか目の前のヒーローは視線で私を急かしてくる。(様に見える)
「・・いただきます。」
私は視線が肌に突き刺さるのを感じながら、震える手でサンドイッチを口に運んだ。
周りにはまだ明るいというのに人っ子1人居らず、ただ私だけがポツンと立っている。
私はそれをさして疑問に思わずに、街の中を歩く。結構色々あるなー、なんて思いながら歩いていると不意に後ろに気配を感じた。
何となく嫌な予感がする。見たくない。
私はそう思ったが体は意思に反して後ろを振り向く。
そして、そこには
包丁を持った人体模型が居た。
「コー◯スパーティかよ。」
そう言った途端、人体模型は怒ったのか包丁を振り上げて襲い掛かってきた!
私は必死で走って逃げる。が、足がもつれて上手く走れない。そうやっている間に人体模型が私の手を掴んだ。私は勢いで地面に倒れる、すかさずその上に人体模型が馬乗りになった。包丁をゆっくりと私の腹に突き立てる。
「できたら早く終わらせてほしいです(懇願)」
私はさっきあちらを煽ったのにも関わらず、そう白々しく人体模型にたのんだが何故かOKしてくれた。やったぜ。
包丁が、大きく振り上げられ、そしてーー・・・
〜〜〜
「・・・!?カッ、ハ、」
腹部に強い衝撃を与えられ一瞬息が止まる。ゴボッ、と口から生ぬるいものが溢れ出るのを感じながら、私は激しく咳き込んだ。お腹に力を入れる度に胃の辺りがジンジンと傷む。上体を起こしゼェハァゼェハァと荒い呼吸を繰り返していると私の頭に、ポンッ、と何かが軽く置かれた。今度は一体なんだと思い、私は怠い腕を上げてその「何か」を掴む。手の平にもふっとした暖かい感触を感じる。次に、私はそれを目の高さまで持って来てまじまじと見つめてみた。さっきの衝撃で滲んだ涙が視界を歪ませていたが、晴天の青空のような色をしている事と、コレが誰かの「手」だと言う事はかろうじで分かった。
私は、そのまま視界を手の先へと滑らせていく。
まず腕が目に入り、徐々に胸、肩、尻尾と見ていくうちに、私はもうこの体の持ち主が誰なのか察してしまった。それでも、顔だけは見ないのは、認識してしまったら正常でいられる自信が無かったからだ。
だが、中々次の行動を起こさない私にとうとう痺れを切らしたのか、相手方がアクションを起こして来た。
一瞬、私は何が起こったのか分からなかった。
ただ、両手を掴まれたと思ったらいつの間にか足が地面についていなかった。私は呆然としながら上を見上げて、彼の顔を見た。
彼は、いやーースプレンディドは、少し焦ったような顔をして私を見下ろして居た。
私の独断と偏見でその表情を言葉にするなら、彼はまさに
「やべ、上げすぎた σ(^_^;)」
という顔をしていた。
〜〜〜
その後、私は地上に戻って来た。
あれから、ダウン、ダウン、と狂ったように言い続けたお陰か私はまた地面へと降り立つことができた。勿論、勢いよく落とされて肉塊と化したりもしていない。私が安堵のあまり自分の体を抱きしめて泣いていると、何を勘違いしたのかヒーロー(元凶)が私を安心させるように声をかけ、あまつさえ背中を撫でてきた。違ぇよこうなったのはお前のせいだよ、と泣きながら言うが鼻声だし日本語で言ってるから多分伝わって無いだろう。
それから2分程経った頃、私はもう完全に持ち直していた。
私も社会人の端くれである以上、涙を収めることなどクレーマー客の怒りを収めることよりも容易い。私はピッと涙を拭うと、彼ーーいやもうめんどくさいからひでおでいいやーーの方へと体を向けた。ひでおが私の二分の一程の身長しかないのに私と目線が同じなのは、彼が宙に浮いているからだろう。
ひでおはニコニコとこちらを見ている。さぁ、どうする?
・・・とりあえず、何であそこにいたのか聞いてみよう。
私は身振り手振りでどうしてあそこに居たのか聞いてみた。
すると、ひでおは私が喋らないことを不思議に思ったのか(・・?)という顔をしていたが、首を傾げて肩を竦めるお得意のポーズをやった後、自分もジェスチャーで説明し始めた。
ひでおによれば自分が空を飛んでいたところ下に私が水を大量に飲んで倒れている(寝ている)のを発見したので、腹を殴って水を吐き出させたそうだ。腸が飛び出さなくて良かった…
そしてようやく目を覚ましたのに私がひでおの手を掴んで立つ気配が無かったので、立ち上がらせようと手を引いたら思いの外身長が高く、今度は浮きながら引っ張ったら勢いが良すぎて浮いちゃった☆と言う事らしい。
奴は最後に舌をペロッと出して自分の頭を軽く小突いた。俗にいうてへぺろである。殺意が湧いた。
一瞬真顔になってしまったが、何とか笑顔を取り繕って取り敢えずセンキューと言っておいた。一応善意から助けてくれようとしたんだろうし、ひでおに会って無傷だっただけでも儲けもんだろう。私がそうもんもんと考えている間に、ひでおは満足そうに頷いてそれじゃ!といった様子で去ろうとしていた。そうだそうだ、私みたいな人のところに居ないで早く住民たちを(生きるという苦しみから)助けておやり。私は普通に生きます。
だが、突如鳴り響いたお腹の音によって、私の思考とひでおの動きは同時に止まった。
ひでおが、ん?と此方を振り向く。私は思わず自分の腹を押さえた。顔が熱くなるのを感じながら、どうしてこんな時にと自分の腹の虫を呪う。
ひでおは一瞬何の音か理解できておらず、謎の構えをして辺りをキョロキョロと警戒していたが私が腹を押さえて赤面しているのを見て気づいてしまった様だ。今では警戒を解いてクスクス笑っている。本人がいる前で笑うのはやめてくれませんかね?(逆ギレ)
私が恥ずかしくて両手で顔を覆っていると、ちょんちょんっと肩を突かれた。何だ何だ、今度は私を馬鹿にするつもりか。私がジト目で前を向くとずいっと何かが差し出される。見てみると、それは美味しそうなサンドイッチだった。え、これはもしや私に…?
私がそういう意味で彼を見つめると、ニコッと笑い返された。これは肯定と取れば良いだろうか。言い訳かもしれないがこの時私は空腹を自覚していたこともあって兎に角お腹が減っていた。一度差し出されたモノを断る理由もないし、ありがたく頂戴しよう。
私はサンドイッチをおずおずと受け取った。ふわりと香るパンの匂いに、思わず頰が緩む。
すぐにでも食べたかったが、前方から視線を感じて動きを止める。前を見て見ると、ひでおが真顔でこちらを見ていた。何これ怖い。
今にでも目からビームとか出てきそう、だ・・ナアアァァァ!やめてください死んでしまいます(震え声)
だが、そんな私を知ってか知らずか目の前のヒーローは視線で私を急かしてくる。(様に見える)
「・・いただきます。」
私は視線が肌に突き刺さるのを感じながら、震える手でサンドイッチを口に運んだ。