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林中に、甲高い叫び声が響き渡った。
ランピーは、うっ?という様な声を出して足を止めると、暫く迷う様な声を出していたが、
最終的には悲鳴が聞こえた方へと走り去っていく音がした。
今まで詰めていた息を吐き出す。危なかった…後もう少しでバレるところだった。不謹慎だが悲鳴の主人に感謝しよう。
しかし、もしかしたら私が悲鳴をあげることになっていたのかと思うと背筋が凍る。しかもランピーと言ったらあの『死天王』の1人、見つかってたら死傷は避けられなかっただろう。
だが、これで確信した。
此処は本当に「ハッピーツリーフレンズ」の世界の様だ。あの鹿は、確かに人形なんかではなかった。しかしよりにもよって何でこの世界なんだろうか。私はもっと平和なところが良かった・・・ってこんな事考えても仕方がないか。
私は深い溜息を吐くと、一度状況を整理することにした。
まず、この世界について。
ここは、ハッピーツリーフレンズと言う海外のアニメの世界だ。旗にもそう書いてあったし、ランピーと思わしき人?もいた。それに悲鳴を2日で二回も聞いている。これはもうハピツリ以外ありませんね、間違いない(確信)
そうと分かれば出来るだけ早くこの世界から脱出しなければならないだろう。勿論、早く帰りたいと言うのも理由の一つだが私が危惧しているのはその根本的な理由だ。
そう、此処はアニメはアニメでも「グロアニメ」の世界なのだ。(しかもR18Gである)
此処の住人はとにかく惨たらしい方法で死ぬ。しかも体が乾きかけの紙粘土の様に脆く、転んだだけで頭が割れた事もあった。
もし、それが私にも適用されていたらーーー。
頭からサァーッと血の気が引いていく。
・・・いや、でも私林で転んだ時頭割れなかったし…鼻打ったのに鼻血も出なかったし…。
私はそう思い、ひとまず自分を落ち着かせることにした。自分のスプラッタ映像なんて、考えたくもない。
とりあえず、私に紙粘土体は適用されていないとして、次に問題なのは他の住人の手によっていとも容易く行われるえげつない行為についてだ。
此処の住人は何かとお互いに殺し合う。いや、故意では無いが偶然が重なって殺してしまうことが多い。だから、迂闊に近づくとすぐ死んでしまうのだ。私がさっきランピーを異常に警戒していたのはそのせいである。彼は特に殺している人数が多い。悲鳴の主人は大丈夫だろうか、ランピーが行ったことによって余計に状況が悪化していないと良いが。取り敢えずあっちには近づかないでおこう。
とにかく、住民の側には余り近づかない方針で行こう。特に緑色のクマとか青色のモモンガとかピンク色のモグラには。いや、まあ流石に目の前で死にそうになってたりしたら助けるけどね?ただしヘラジカ、てめーは駄目だ。
と、そんな事を考えていたらぐ〜っとお腹のなる音がした。そういえば、昨日から何も食べていないし水も結局飲めていない。
私は何となく恥ずかしくなってお腹を押さえながらそそくさと川の方へ歩いていくのだった。
〜〜〜
「・・・ぷはぁ!」
冷たい水から頭を出すと、暖かな日差しが顔にかかった。時は正午ほど、太陽が真上に顔を出している時である。
あれから私は、川で水を飲んだり体を洗ったりしていた。勿論、周囲に何も居ないか確認した後だが。久方ぶりに飲む水はとても美味しく、息が持たなくなるまで飲み続け、息をしたらまた飲んで…と、それの繰り返しだった。おかげで私のお腹はもうタプタプである。心なしか少し苦しいし、これでは暫くまともに走れないだろう。
私は服を着た後、川から離れた柔らかい草の生えた場所に寝そべった。どうせこの状態じゃまともに探索できないだろうし、それなら此処で休憩をとって髪を乾かしたり、もしもの時の為の体力を温存した方が良いだろう。
私はぼんやりとそう考えると、心地よい眠気に身を任せ人知れず目を瞑った。
この世界に来てから、初めて心穏やかに眠れた日だった。
ーだが、私はその時気づいていなかった。
空に現れた黒い人影を。
『もしもの時』が、案外私のすぐ近くに迫っていることを。
ランピーは、うっ?という様な声を出して足を止めると、暫く迷う様な声を出していたが、
最終的には悲鳴が聞こえた方へと走り去っていく音がした。
今まで詰めていた息を吐き出す。危なかった…後もう少しでバレるところだった。不謹慎だが悲鳴の主人に感謝しよう。
しかし、もしかしたら私が悲鳴をあげることになっていたのかと思うと背筋が凍る。しかもランピーと言ったらあの『死天王』の1人、見つかってたら死傷は避けられなかっただろう。
だが、これで確信した。
此処は本当に「ハッピーツリーフレンズ」の世界の様だ。あの鹿は、確かに人形なんかではなかった。しかしよりにもよって何でこの世界なんだろうか。私はもっと平和なところが良かった・・・ってこんな事考えても仕方がないか。
私は深い溜息を吐くと、一度状況を整理することにした。
まず、この世界について。
ここは、ハッピーツリーフレンズと言う海外のアニメの世界だ。旗にもそう書いてあったし、ランピーと思わしき人?もいた。それに悲鳴を2日で二回も聞いている。これはもうハピツリ以外ありませんね、間違いない(確信)
そうと分かれば出来るだけ早くこの世界から脱出しなければならないだろう。勿論、早く帰りたいと言うのも理由の一つだが私が危惧しているのはその根本的な理由だ。
そう、此処はアニメはアニメでも「グロアニメ」の世界なのだ。(しかもR18Gである)
此処の住人はとにかく惨たらしい方法で死ぬ。しかも体が乾きかけの紙粘土の様に脆く、転んだだけで頭が割れた事もあった。
もし、それが私にも適用されていたらーーー。
頭からサァーッと血の気が引いていく。
・・・いや、でも私林で転んだ時頭割れなかったし…鼻打ったのに鼻血も出なかったし…。
私はそう思い、ひとまず自分を落ち着かせることにした。自分のスプラッタ映像なんて、考えたくもない。
とりあえず、私に紙粘土体は適用されていないとして、次に問題なのは他の住人の手によっていとも容易く行われるえげつない行為についてだ。
此処の住人は何かとお互いに殺し合う。いや、故意では無いが偶然が重なって殺してしまうことが多い。だから、迂闊に近づくとすぐ死んでしまうのだ。私がさっきランピーを異常に警戒していたのはそのせいである。彼は特に殺している人数が多い。悲鳴の主人は大丈夫だろうか、ランピーが行ったことによって余計に状況が悪化していないと良いが。取り敢えずあっちには近づかないでおこう。
とにかく、住民の側には余り近づかない方針で行こう。特に緑色のクマとか青色のモモンガとかピンク色のモグラには。いや、まあ流石に目の前で死にそうになってたりしたら助けるけどね?ただしヘラジカ、てめーは駄目だ。
と、そんな事を考えていたらぐ〜っとお腹のなる音がした。そういえば、昨日から何も食べていないし水も結局飲めていない。
私は何となく恥ずかしくなってお腹を押さえながらそそくさと川の方へ歩いていくのだった。
〜〜〜
「・・・ぷはぁ!」
冷たい水から頭を出すと、暖かな日差しが顔にかかった。時は正午ほど、太陽が真上に顔を出している時である。
あれから私は、川で水を飲んだり体を洗ったりしていた。勿論、周囲に何も居ないか確認した後だが。久方ぶりに飲む水はとても美味しく、息が持たなくなるまで飲み続け、息をしたらまた飲んで…と、それの繰り返しだった。おかげで私のお腹はもうタプタプである。心なしか少し苦しいし、これでは暫くまともに走れないだろう。
私は服を着た後、川から離れた柔らかい草の生えた場所に寝そべった。どうせこの状態じゃまともに探索できないだろうし、それなら此処で休憩をとって髪を乾かしたり、もしもの時の為の体力を温存した方が良いだろう。
私はぼんやりとそう考えると、心地よい眠気に身を任せ人知れず目を瞑った。
この世界に来てから、初めて心穏やかに眠れた日だった。
ーだが、私はその時気づいていなかった。
空に現れた黒い人影を。
『もしもの時』が、案外私のすぐ近くに迫っていることを。