商業BL感想
先生のせんせい/noji
2021/02/18 23:37先生のせんせい noji -ふゅーじょんぷろだくと
書籍情報▷オメガバースプロジェクト編集部Twitter (@OMEGAVERSE_P)
第2回商業BL感想は、noji先生の『先生のせんせい』をご紹介いたします。これも表紙がめっちゃかわいい。
noji先生は前作の初コミックス『焦がれて焦がして』が最高だったので(これもいずれ記事を書きたい)、続けて購入させていただきました。
今回は、語りたいことが盛りだくさんなので、カナーリ記事が長くなります...。ご了承ください。
それではレッツらGO↓
この作品の大きな特徴として、出版レーベルの名前からもお察しのとおり、「オメガバース」の要素が組み込まれています。
「オメガバース」って何( ,,`・ ω´・)?という方に向けて、簡単に説明すると…
「男性」と「女性」という性別に加え、それぞれ「α」、「β」、「Ω」という性別の区分を設け、そのような世界線でお話を繰り広げるジャンルのことを、「オメガバース」といいます。
「α」はカースト上位のエリート、一方で「Ω」は最下層階級の人々です。Ωは"発情期"にフェロモンを放出し、αに"ヒート"を発動させ、呼び寄せます。めでたく結ばれると、男性でも子供を産むことができます。BLにおけるオメガバースというのは、このαとΩの関係性に主軸を置いたものが多いです。「β」は最も人口比率が多く、αとΩのような、突出した性的特徴は持っていません。一般ピーポーです。私なら絶対βで平和に暮らしたい。っていうかそもそもオメガバースの世界線で生きるなんてイヤだ!!!(笑)
また、出版レーベルごとに「オメガバース」のルールが異なっているため(全性別妊娠できるかどうとか...)、本にもれなく掲載されている解説ページを読んで、確認してみてください。
余談だけど、この本の出版レーベル、ふゅーじょんぷろだくしょんのオメガバースプロジェクトのアンソロ本(単行本になる前の作品が連載されている)は表紙がめちゃくちゃ良い。公式HPに一覧が載っているので見てくれ。
漫画雑誌表紙三大帝王、成人向けの"LO"、百合界の"百合姫"、そしてBL界の"オメガバースプロジェクト"...
うわ、説明長っ!!!
そろそろ本題に入ります。。
この『先生のせんせい』という作品は、αとβの小学校の先生同士の、とてもほのぼのとしたお話です(*´ο`*)
αは、ワンちゃんみたいな新米の体育の先生、大路さん。βの方は、おっとりしてやさしいスクールカウンセラー、保美(やすみ)さんです。
この「オメガバース」という世界線で、二人の恋模様はどう描かれていくのか...
私はオメガバースにおける、Ωが性的な理由で社会的な弱者として扱われてしまうというシステムがどうも苦手で、、あと、男性なのに妊娠するってどうよ...(赤ちゃんはお尻の穴からでてくるんか、そこってうn)
とまあ、そんな理由があって、オメガバースでも王道と呼ばれるα×Ωの要素を含んだ作品はあまり読まないのです。
『先生のせんせい』はα×β!オメガバースにありがちの、差別的なキツい展開もないので、オメガバース地雷気味の私でも安心して読むことができました(´`)
もっとほのぼの世界線のオメガバースが増えるといいな...あと、Ω受け以外のやつ来い。。
以下、ネタバレあり感想
*****
α×βと書きましたが、本編には濡れ場がございません!(描きおろしに察せる描写はある。)なんて平和なんだ!そのぶん、小学校の先生や子供たちとの交流にストーリーの比重が置かれているので、読み応えたっぷりです!(エロが多いと中身がないと言ってるわけではない)
大路先生(αの方)には、学生時代、保美先生(βの方)に告白し、フラれてしまったという過去があります。それから小学校の教師として再会して、大路先生は、保美先生に対して内心気まずく思っているというところから、二人の関係は再スタートするのです。
遠足、二人きりの食事、おうち訪問etc..を通して二人の距離はじっくりと近づいていきます。noji先生ならではの、1ページにぎっしり詰め込まれた細かな日常描写に見惚れてしまう~~
ある日、Ωの男の子が授業中に発情期を迎えてしまう事件が起きてしまいます。αである大路先生はヒート状態に耐え、なんとか男の子に抑制剤を打ってあげることができました。
小学校の先生として、子供たちのデリケートな部分も扱っていかなければいけない立場でも、オメガバース世界にある問題に対して向き合っていく描写がリアルで、とてもグッときました。
その後、少々紆余曲折あり、恋人同士になった二人ですが、その後もゆっくりと日常が続いていきます...ちゅーまでしか描かれていないので、その後の妄想が捗りますねぇ!!
描きおろしもたっぷり!!3編収録されています。
先生同士が一つ屋根の下に一緒にいる空間...たまりませんなあ。。
ふたりにはこたつの中で年末年始イチャイチャしながら平和に暮らしてほしい。
以上、『先生のせんせい』の感想でした。オメガバース初心者の方や、α×Ωはちょっと苦手...という方に是非お勧めしたい一冊です。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
課題のレポート以上に文字数書いたかもしれない。
次回の商業BL紹介もお楽しみに。というか私の持ってる本たち、はよ紹介したくてたまらん。
それでは。
書籍情報▷オメガバースプロジェクト編集部Twitter (@OMEGAVERSE_P)
第2回商業BL感想は、noji先生の『先生のせんせい』をご紹介いたします。これも表紙がめっちゃかわいい。
noji先生は前作の初コミックス『焦がれて焦がして』が最高だったので(これもいずれ記事を書きたい)、続けて購入させていただきました。
今回は、語りたいことが盛りだくさんなので、カナーリ記事が長くなります...。ご了承ください。
それではレッツらGO↓
この作品の大きな特徴として、出版レーベルの名前からもお察しのとおり、「オメガバース」の要素が組み込まれています。
「オメガバース」って何( ,,`・ ω´・)?という方に向けて、簡単に説明すると…
「男性」と「女性」という性別に加え、それぞれ「α」、「β」、「Ω」という性別の区分を設け、そのような世界線でお話を繰り広げるジャンルのことを、「オメガバース」といいます。
「α」はカースト上位のエリート、一方で「Ω」は最下層階級の人々です。Ωは"発情期"にフェロモンを放出し、αに"ヒート"を発動させ、呼び寄せます。めでたく結ばれると、男性でも子供を産むことができます。BLにおけるオメガバースというのは、このαとΩの関係性に主軸を置いたものが多いです。「β」は最も人口比率が多く、αとΩのような、突出した性的特徴は持っていません。一般ピーポーです。私なら絶対βで平和に暮らしたい。っていうかそもそもオメガバースの世界線で生きるなんてイヤだ!!!(笑)
また、出版レーベルごとに「オメガバース」のルールが異なっているため(全性別妊娠できるかどうとか...)、本にもれなく掲載されている解説ページを読んで、確認してみてください。
余談だけど、この本の出版レーベル、ふゅーじょんぷろだくしょんのオメガバースプロジェクトのアンソロ本(単行本になる前の作品が連載されている)は表紙がめちゃくちゃ良い。公式HPに一覧が載っているので見てくれ。
漫画雑誌表紙三大帝王、成人向けの"LO"、百合界の"百合姫"、そしてBL界の"オメガバースプロジェクト"...
うわ、説明長っ!!!
そろそろ本題に入ります。。
この『先生のせんせい』という作品は、αとβの小学校の先生同士の、とてもほのぼのとしたお話です(*´ο`*)
αは、ワンちゃんみたいな新米の体育の先生、大路さん。βの方は、おっとりしてやさしいスクールカウンセラー、保美(やすみ)さんです。
この「オメガバース」という世界線で、二人の恋模様はどう描かれていくのか...
私はオメガバースにおける、Ωが性的な理由で社会的な弱者として扱われてしまうというシステムがどうも苦手で、、あと、男性なのに妊娠するってどうよ...(赤ちゃんはお尻の穴からでてくるんか、そこってうn)
とまあ、そんな理由があって、オメガバースでも王道と呼ばれるα×Ωの要素を含んだ作品はあまり読まないのです。
『先生のせんせい』はα×β!オメガバースにありがちの、差別的なキツい展開もないので、オメガバース地雷気味の私でも安心して読むことができました(´`)
もっとほのぼの世界線のオメガバースが増えるといいな...あと、Ω受け以外のやつ来い。。
以下、ネタバレあり感想
*****
α×βと書きましたが、本編には濡れ場がございません!(描きおろしに察せる描写はある。)なんて平和なんだ!そのぶん、小学校の先生や子供たちとの交流にストーリーの比重が置かれているので、読み応えたっぷりです!(エロが多いと中身がないと言ってるわけではない)
大路先生(αの方)には、学生時代、保美先生(βの方)に告白し、フラれてしまったという過去があります。それから小学校の教師として再会して、大路先生は、保美先生に対して内心気まずく思っているというところから、二人の関係は再スタートするのです。
遠足、二人きりの食事、おうち訪問etc..を通して二人の距離はじっくりと近づいていきます。noji先生ならではの、1ページにぎっしり詰め込まれた細かな日常描写に見惚れてしまう~~
ある日、Ωの男の子が授業中に発情期を迎えてしまう事件が起きてしまいます。αである大路先生はヒート状態に耐え、なんとか男の子に抑制剤を打ってあげることができました。
小学校の先生として、子供たちのデリケートな部分も扱っていかなければいけない立場でも、オメガバース世界にある問題に対して向き合っていく描写がリアルで、とてもグッときました。
その後、少々紆余曲折あり、恋人同士になった二人ですが、その後もゆっくりと日常が続いていきます...ちゅーまでしか描かれていないので、その後の妄想が捗りますねぇ!!
描きおろしもたっぷり!!3編収録されています。
先生同士が一つ屋根の下に一緒にいる空間...たまりませんなあ。。
ふたりにはこたつの中で年末年始イチャイチャしながら平和に暮らしてほしい。
以上、『先生のせんせい』の感想でした。オメガバース初心者の方や、α×Ωはちょっと苦手...という方に是非お勧めしたい一冊です。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
課題のレポート以上に文字数書いたかもしれない。
次回の商業BL紹介もお楽しみに。というか私の持ってる本たち、はよ紹介したくてたまらん。
それでは。