ハロウィン
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今日は10月31日。
今年は土曜日で学校が休みではあるが、ハロウィン当日だ。
今私はスマホの音楽アプリで推しの曲を聴きながらキッチンに立っている。
あげる人がそれなりに多いので朝方にのそのそ起きだして昨日買っておいた材料を並べてクッキーと、ケーキと自分用のカボチャプリンを作る予定だ。
【~♪】
クッキーとケーキをオーブンに入れるのとほぼ同時にスマホから着信音(これまた推しの曲)が鳴った。
「もしもし?」
「もしもし花音今大丈夫か?」
電話の相手は今日はポアロのシフトで忙しいはずの安室さんこと零さんだった。
「うん、大丈夫。むしろ透さんの方が忙しいんじゃないの? 今日は土曜日でイベントだしポアロも混んでるでしょ。」
私の家や零さんのおうちなど、安心できるところ以外や電話では“透さん“と呼ぶことになっている。
「まぁ、それなりかな。でも今は空いてるから梓さんに断って休憩もらってる。花音今日も来るだろう? 今日限定のケーキもあるし、お菓子も用意してある。」
「うん、行くよ。後で毛利探偵事務所とか、阿笠博士のおうちとかも行く予定。」
大きめの可愛い紙袋を用意して、今日の洋服も少しカラーはハロウィンらしくしている。
…好きな人に勿論見てほしい。
「わかった。じゃあポアロで待ってる。気を付けて来るんだぞ。」
「ありがとう。」
少しだけ、透さんじゃなくって、零さんの口調が出てるのに笑みが零れた。
数十分後、お菓子が全部完成してラッピングも綺麗に終えた私は最後にもう一度鏡で全身チェックして、ポアロに向かった。
「こんにちは!」
「あら、花音ちゃんいらっしゃい! 今日のお洋服なんだかハロウィンらしくて素敵!」
梓さんがいつも通り素敵な笑顔で迎えてくれ、私もつられて笑顔になる。
「こんにちは梓さん! ありがとうございます。あ、これよかったらポアロにと思ってケーキ焼いてきました。皆さんでどうぞ、ハロウィンなので。」
そこそこの大きさのリンゴと紅茶のケーキの入った紙袋を渡す。
「ありがとう! あ、トリックオアトリートね! もうもらっちゃったけど。今少しお店空いてるから花音ちゃん好きなところに座ってね。」
梓さんの言葉に私はいつも零さんがコーヒーを淹れたり、作業するのが一番見やすいところに座った。
「あ、花音、来てたんだね。」
いつもの安室透の営業スマイルを浮かべた零さんが裏から出てきた。
「呼ばれちゃったから。梓さんにケーキ渡しておいたからポアロの皆さんでどうぞ。」
「ありがとう。注文は?」
「今日の限定メニューをお願いします。」
何が出てくるかとウキウキして約10分。
「え、これすごいね。」
何やら黒っぽいドリンクにクリームが載っていて、更にその上にお化けのクッキーがいるドリンクと、カボチャのシフォンケーキだった。
「誰が考えたの?」
「僕だよ。ハロウィンらしい色合いで試行錯誤した甲斐があった。」
本当にこの人は警察庁の公安のトップ集団の中の一人か…?
そんなことを考えながら目の前の“ハロウィン黒ゴマラテ”と、“ジャックオランタンシフォン“に手を付ける。
「どう?」
「…美味しい…。腹立つくらい美味しい。」
「腹立つくらいって…。」
苦笑いしながら透さんが私のほっぺたについていたらしいクリームを拭ってくれる。
腹立つくらいに美味しかったハロウィン限定スウィーツを食べ終わってお会計をしてもらう。
「ほんなら、私このあと事務所とか行ってくるね。」
「わかった。気を付けて行っておいで。あ、これおまけ。…合言葉は?」
一瞬透さんの言葉に首を傾げた私だったがすぐに悟る。
「…トリックオアトリート。」
目の前のこの男の満足そうな顔に少し腹が立つ。
…くそ、顔が良いな。
「はい。…夜行くから、晩御飯何がいいか考えといて。」
ふいに耳元でささやかれ、ビクッとする。
「!」
意地悪な零さんはニヒルな表情だった。
くそ、腹立つな。
ポアロを出た私はまず上の事務所でケーキを渡し、阿笠博士の家でケーキと子ども達用のクッキーを渡し、ちょっと買い物をして家に帰ることにした。
今年は土曜日で学校が休みではあるが、ハロウィン当日だ。
今私はスマホの音楽アプリで推しの曲を聴きながらキッチンに立っている。
あげる人がそれなりに多いので朝方にのそのそ起きだして昨日買っておいた材料を並べてクッキーと、ケーキと自分用のカボチャプリンを作る予定だ。
【~♪】
クッキーとケーキをオーブンに入れるのとほぼ同時にスマホから着信音(これまた推しの曲)が鳴った。
「もしもし?」
「もしもし花音今大丈夫か?」
電話の相手は今日はポアロのシフトで忙しいはずの安室さんこと零さんだった。
「うん、大丈夫。むしろ透さんの方が忙しいんじゃないの? 今日は土曜日でイベントだしポアロも混んでるでしょ。」
私の家や零さんのおうちなど、安心できるところ以外や電話では“透さん“と呼ぶことになっている。
「まぁ、それなりかな。でも今は空いてるから梓さんに断って休憩もらってる。花音今日も来るだろう? 今日限定のケーキもあるし、お菓子も用意してある。」
「うん、行くよ。後で毛利探偵事務所とか、阿笠博士のおうちとかも行く予定。」
大きめの可愛い紙袋を用意して、今日の洋服も少しカラーはハロウィンらしくしている。
…好きな人に勿論見てほしい。
「わかった。じゃあポアロで待ってる。気を付けて来るんだぞ。」
「ありがとう。」
少しだけ、透さんじゃなくって、零さんの口調が出てるのに笑みが零れた。
数十分後、お菓子が全部完成してラッピングも綺麗に終えた私は最後にもう一度鏡で全身チェックして、ポアロに向かった。
「こんにちは!」
「あら、花音ちゃんいらっしゃい! 今日のお洋服なんだかハロウィンらしくて素敵!」
梓さんがいつも通り素敵な笑顔で迎えてくれ、私もつられて笑顔になる。
「こんにちは梓さん! ありがとうございます。あ、これよかったらポアロにと思ってケーキ焼いてきました。皆さんでどうぞ、ハロウィンなので。」
そこそこの大きさのリンゴと紅茶のケーキの入った紙袋を渡す。
「ありがとう! あ、トリックオアトリートね! もうもらっちゃったけど。今少しお店空いてるから花音ちゃん好きなところに座ってね。」
梓さんの言葉に私はいつも零さんがコーヒーを淹れたり、作業するのが一番見やすいところに座った。
「あ、花音、来てたんだね。」
いつもの安室透の営業スマイルを浮かべた零さんが裏から出てきた。
「呼ばれちゃったから。梓さんにケーキ渡しておいたからポアロの皆さんでどうぞ。」
「ありがとう。注文は?」
「今日の限定メニューをお願いします。」
何が出てくるかとウキウキして約10分。
「え、これすごいね。」
何やら黒っぽいドリンクにクリームが載っていて、更にその上にお化けのクッキーがいるドリンクと、カボチャのシフォンケーキだった。
「誰が考えたの?」
「僕だよ。ハロウィンらしい色合いで試行錯誤した甲斐があった。」
本当にこの人は警察庁の公安のトップ集団の中の一人か…?
そんなことを考えながら目の前の“ハロウィン黒ゴマラテ”と、“ジャックオランタンシフォン“に手を付ける。
「どう?」
「…美味しい…。腹立つくらい美味しい。」
「腹立つくらいって…。」
苦笑いしながら透さんが私のほっぺたについていたらしいクリームを拭ってくれる。
腹立つくらいに美味しかったハロウィン限定スウィーツを食べ終わってお会計をしてもらう。
「ほんなら、私このあと事務所とか行ってくるね。」
「わかった。気を付けて行っておいで。あ、これおまけ。…合言葉は?」
一瞬透さんの言葉に首を傾げた私だったがすぐに悟る。
「…トリックオアトリート。」
目の前のこの男の満足そうな顔に少し腹が立つ。
…くそ、顔が良いな。
「はい。…夜行くから、晩御飯何がいいか考えといて。」
ふいに耳元でささやかれ、ビクッとする。
「!」
意地悪な零さんはニヒルな表情だった。
くそ、腹立つな。
ポアロを出た私はまず上の事務所でケーキを渡し、阿笠博士の家でケーキと子ども達用のクッキーを渡し、ちょっと買い物をして家に帰ることにした。