彼女との出会い。
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バサッという音と共に黒髪が地面に落ちた。
しかし、それと同時に男がその場に倒れた。
花音が男の鳩尾に拳をぶつけたのだ。
すると、安室が走ってきた。
「花音さんっ、髪がっ・・・!」
「安室さん、何か縛るものありますか?」
「え、縛るもの、は無いですね。すみません。」
一瞬辺りを見回した安室だったが、それらしいものは見つからなかった。
「一体、どうして・・・。」
「あら、安室さん、知ってるんじゃないですか?というか、聞いてましたよね。」
言うなり、花音は自分のカバンにぶら下がっているマスコットを指した。
「盗聴機。あと、発信機も。昨晩、私がコンビニに行ってる間に付けてましたよね。それで、さっきの会話全部聞いてましたよね。」
花音が言うと安室は目を見張った。
「・・・どうして分かったんですか?」
「盗聴機に気付いたのは、昨日あの後友達と電話した時にノイズがすると指摘されたからです。そして、発信機に気付いたのはさっきです。ここまでの道、凄く道ややこしい上に人通りも少ないですよね。なのに、安室さんは殆ど迷わずにここに来た。これが決定打でしたけど、何か付けられた事自体に気付いてたのはコンビニから出て、車に戻った瞬間でした。車降りる前には何もなかった筈なのに、戻ってきたらマスコットの中が硬いんですもん。」
花音は今度は彼女自身の笑顔で言った。
「気付いていたんですか。」
言うなり安室は何かに気付いた。
「もしかして、カバンを置いていったのはワザとですか?」
「そうです、というか、今までの行動全てがワザとです。数分おきに外を気にしたり、あえて安室さんに気があるフリをしたり。すみません、利用するような真似して。でも、安室さんは気付いたからこの二つを私に付けたんですよね?」
花音が笑顔のまま盗聴機と発信機を安室に差し出した。
安室はそれらを受け取りながら苦笑いをした。
「全く、あなたはどこまで気付いっていたんだ。えぇ、僕に寄ってくる割に照れたり恥ずかしがったりはしていなかった。それに普通だったら怯えるはずのストーカーに気付きながらもまったくその素振りを見せなかった。・・・これを使えば単なる女子高生か、どうか、分かると思ったんです。ほとんど賭けでしたがね。すみません、危険な目に遭わせてしまった上に、髪の毛まで。もっと早く駆け付けるべきでした。」
頭を下げた安室に花音は一瞬キョトンとし、首を傾げたが、すぐに納得のいった顔をした。
しかし、それと同時に男がその場に倒れた。
花音が男の鳩尾に拳をぶつけたのだ。
すると、安室が走ってきた。
「花音さんっ、髪がっ・・・!」
「安室さん、何か縛るものありますか?」
「え、縛るもの、は無いですね。すみません。」
一瞬辺りを見回した安室だったが、それらしいものは見つからなかった。
「一体、どうして・・・。」
「あら、安室さん、知ってるんじゃないですか?というか、聞いてましたよね。」
言うなり、花音は自分のカバンにぶら下がっているマスコットを指した。
「盗聴機。あと、発信機も。昨晩、私がコンビニに行ってる間に付けてましたよね。それで、さっきの会話全部聞いてましたよね。」
花音が言うと安室は目を見張った。
「・・・どうして分かったんですか?」
「盗聴機に気付いたのは、昨日あの後友達と電話した時にノイズがすると指摘されたからです。そして、発信機に気付いたのはさっきです。ここまでの道、凄く道ややこしい上に人通りも少ないですよね。なのに、安室さんは殆ど迷わずにここに来た。これが決定打でしたけど、何か付けられた事自体に気付いてたのはコンビニから出て、車に戻った瞬間でした。車降りる前には何もなかった筈なのに、戻ってきたらマスコットの中が硬いんですもん。」
花音は今度は彼女自身の笑顔で言った。
「気付いていたんですか。」
言うなり安室は何かに気付いた。
「もしかして、カバンを置いていったのはワザとですか?」
「そうです、というか、今までの行動全てがワザとです。数分おきに外を気にしたり、あえて安室さんに気があるフリをしたり。すみません、利用するような真似して。でも、安室さんは気付いたからこの二つを私に付けたんですよね?」
花音が笑顔のまま盗聴機と発信機を安室に差し出した。
安室はそれらを受け取りながら苦笑いをした。
「全く、あなたはどこまで気付いっていたんだ。えぇ、僕に寄ってくる割に照れたり恥ずかしがったりはしていなかった。それに普通だったら怯えるはずのストーカーに気付きながらもまったくその素振りを見せなかった。・・・これを使えば単なる女子高生か、どうか、分かると思ったんです。ほとんど賭けでしたがね。すみません、危険な目に遭わせてしまった上に、髪の毛まで。もっと早く駆け付けるべきでした。」
頭を下げた安室に花音は一瞬キョトンとし、首を傾げたが、すぐに納得のいった顔をした。