灰原の秘密に迫る影
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花音たちが死体を発見してしばらくするとここが群馬ということで、群馬県警のへっぽこ警部こと、山村警部が来た。
「なるほどなるほど、つまり…、二時間前に“ヘビ注意の立て札のそばで死体を埋めてた男に今追われてる”と通報があり、駆け付けてみたらこの女性の死体を発見。そしてその通報してきた女の子というのが恐らくコナン君、君の友達だったりしちゃうわけだね?」
「うん! ずっと電話してるけど繋がらないんだ!」
「四人とも連絡が付かないんです。なので早くこの辺の捜索をしてください!」
花音とコナンがスマホの画面をチェックしながら山村に言う。
「一応、捜索隊が捜索してますけど、この辺りはかなり入り組んでますからすぐに見つかるかどうか…。」
山村の様子に阿笠は落胆する。
「なら、この辺の地理に詳しい地域住民にも捜索を頼んだりできないんですか! いなくなったのはいくら頭のいいとは言っても小学一年生なんですよ。それに男に追われてるってことは小学生の足じゃ限界もある。群馬県警の管轄で既に殺人が起こってるのに、これ以上同じ犯人が殺人を犯したら群馬県警の恥になりますよね? それに世間からもバッシングされるでしょうね。」
花音の怒る様子に少し引き気味のコナンだったが花音の隣で頷く。
「だ、大丈夫ですよ! この冬名山は我が群馬県警の庭のようなもの! 子どもたちも殺人犯もすぐに見つけて御覧に入れてくれちゃいましょう! 花音さん!」
そういってしれっと花音の手を握ってきた山村に花音は思わず天を仰いだ。
この山村という男は初対面の時から花音に惚れているのだ。
それを知っているコナンは花音を憐みの瞳で見ていた。
そんなことはつゆ知らず、世良は遺体の前にしゃがみ込んで遺体を観察する。
「それはそうとして、この遺体が誰なのか調べた方が良いんじゃないのか?」
世良の言葉に花音も握られていた手をやんわりとほどいて遺体を観察した。
「死斑や死後硬直の状態的に殺されたのは五、六時間前かな。背中を斧みたいのものでザックリ。でも即死ではなく寝袋に入れられた後も息はあったみたいね。」
「あぁ。寝袋の中で血の付いた手を動かしてた跡が残っているから。」
花音と世良の推察に頷く山村だったが、世良の存在にようやく気が付く。
「って、誰なんだ君は? も、もしや花音さんの恋人じゃあないだろうね!?」
何とも的外れなことを言い出す山村にその場にいた全員がコケる。
「ボクは探偵の世良真澄! コナン君と花音の友達で、女だよ!」
「探偵だか何だか知らないけど困るねぇ、勝手に遺体に触ってくれちゃてもォ!」
「ごめんごめん。」
花音は自分には文句を言わない山村に苦笑いする。
「んで? 遺体の身元は?」
「それが何も所持していなくて。」
警官が山村に申し訳なさそうに言うのを横目にコナンが声を掛ける。
「名前とかはわからないけど、多分この人保育士さんだと思うよ!」
保育士と聞いた山村が首を傾げ、花音は手袋をはめて遺体の女性が履いているハイソックスを少し下した。
「膝小僧にアザがありますよね。保育士さんって子どもと目線を合わせるためによく膝立ちしてますから。勿論膝をつくスポーツとかの線もなくはないですけどスポーツなら高確率で膝だけではなく手や肘にも跡があるはず。よく正座する人ならスネや足の甲にも跡がついてるともいますし。それにこの女性の髪見てください。ストレートヘアのはずなのに再度が不自然にふんわりしてますよね。髪の毛が長いのに後頭部の生え際まで日焼けもしてますし、これは普段髪をサイドで束ねて外を出歩いている証拠。この女性の見た目から考えるに、年齢は恐らく30代くらい。それなのにそんな子供っぽい髪形をしてるのは恐らく保育士さんくらいでしょうね。」
花音の解説に世良とコナンは面白くなさそうな顔をした。
恐らくはセリフをすべて取られたからだろう。
「た、確かに! 流石は花音さんですねェ! じゃあ署に戻って行方不明の保育士さんを調べてみるけど、他県から来てたら時間かかっちゃうなぁ。」
「犯人の手がかりなら穴を掘った時のスニーカーの跡が残ってるじゃない! ズレて靴の裏の型までははっきりわからないけど足の大きさなら分かるんじゃない?」
コナンが遺体のそばの足跡を山村に指差す。
「26センチぐらいだねぇ。」
「そばにスコップも落ちてたけど、指紋はあまり期待できないね。放り出して行ったってことは軍手とかしてた可能性が高いから。」
「つまり、犯人の手がかりは靴のサイズが26センチだって事だけ。後は鑑識さんが来るのを待って…」
あまりにも無能ともいえる山村の様子に花音は山村に聞こえないように舌打ちをした。
その花音の様子に少しだけ驚きながら世良とコナンが山村に遺体の手の形を指摘した。
「ホラ、その人の手、不自然な形してるよ!」
「何だろうコレ、手話か何か?」
「さぁ、血の跡からするとこの人が死ぬ間際に寝袋の中で必死にこの指の形を作ったんだろうけど…。」
「OとK? いや、2と3? そうか、兄さん! 犯人はこの女性の兄かも!」
あまりにも単純すぎる考えに三人の探偵はため息を吐いた。
「山村警部! 捜索隊から連絡が!」
警官の言葉に花音たちはハッとそちらを向く。
「山の中を一人でうろついていた男三人を発見し、今こちらへ同行してもらっているそうです!」
「なるほどなるほど、つまり…、二時間前に“ヘビ注意の立て札のそばで死体を埋めてた男に今追われてる”と通報があり、駆け付けてみたらこの女性の死体を発見。そしてその通報してきた女の子というのが恐らくコナン君、君の友達だったりしちゃうわけだね?」
「うん! ずっと電話してるけど繋がらないんだ!」
「四人とも連絡が付かないんです。なので早くこの辺の捜索をしてください!」
花音とコナンがスマホの画面をチェックしながら山村に言う。
「一応、捜索隊が捜索してますけど、この辺りはかなり入り組んでますからすぐに見つかるかどうか…。」
山村の様子に阿笠は落胆する。
「なら、この辺の地理に詳しい地域住民にも捜索を頼んだりできないんですか! いなくなったのはいくら頭のいいとは言っても小学一年生なんですよ。それに男に追われてるってことは小学生の足じゃ限界もある。群馬県警の管轄で既に殺人が起こってるのに、これ以上同じ犯人が殺人を犯したら群馬県警の恥になりますよね? それに世間からもバッシングされるでしょうね。」
花音の怒る様子に少し引き気味のコナンだったが花音の隣で頷く。
「だ、大丈夫ですよ! この冬名山は我が群馬県警の庭のようなもの! 子どもたちも殺人犯もすぐに見つけて御覧に入れてくれちゃいましょう! 花音さん!」
そういってしれっと花音の手を握ってきた山村に花音は思わず天を仰いだ。
この山村という男は初対面の時から花音に惚れているのだ。
それを知っているコナンは花音を憐みの瞳で見ていた。
そんなことはつゆ知らず、世良は遺体の前にしゃがみ込んで遺体を観察する。
「それはそうとして、この遺体が誰なのか調べた方が良いんじゃないのか?」
世良の言葉に花音も握られていた手をやんわりとほどいて遺体を観察した。
「死斑や死後硬直の状態的に殺されたのは五、六時間前かな。背中を斧みたいのものでザックリ。でも即死ではなく寝袋に入れられた後も息はあったみたいね。」
「あぁ。寝袋の中で血の付いた手を動かしてた跡が残っているから。」
花音と世良の推察に頷く山村だったが、世良の存在にようやく気が付く。
「って、誰なんだ君は? も、もしや花音さんの恋人じゃあないだろうね!?」
何とも的外れなことを言い出す山村にその場にいた全員がコケる。
「ボクは探偵の世良真澄! コナン君と花音の友達で、女だよ!」
「探偵だか何だか知らないけど困るねぇ、勝手に遺体に触ってくれちゃてもォ!」
「ごめんごめん。」
花音は自分には文句を言わない山村に苦笑いする。
「んで? 遺体の身元は?」
「それが何も所持していなくて。」
警官が山村に申し訳なさそうに言うのを横目にコナンが声を掛ける。
「名前とかはわからないけど、多分この人保育士さんだと思うよ!」
保育士と聞いた山村が首を傾げ、花音は手袋をはめて遺体の女性が履いているハイソックスを少し下した。
「膝小僧にアザがありますよね。保育士さんって子どもと目線を合わせるためによく膝立ちしてますから。勿論膝をつくスポーツとかの線もなくはないですけどスポーツなら高確率で膝だけではなく手や肘にも跡があるはず。よく正座する人ならスネや足の甲にも跡がついてるともいますし。それにこの女性の髪見てください。ストレートヘアのはずなのに再度が不自然にふんわりしてますよね。髪の毛が長いのに後頭部の生え際まで日焼けもしてますし、これは普段髪をサイドで束ねて外を出歩いている証拠。この女性の見た目から考えるに、年齢は恐らく30代くらい。それなのにそんな子供っぽい髪形をしてるのは恐らく保育士さんくらいでしょうね。」
花音の解説に世良とコナンは面白くなさそうな顔をした。
恐らくはセリフをすべて取られたからだろう。
「た、確かに! 流石は花音さんですねェ! じゃあ署に戻って行方不明の保育士さんを調べてみるけど、他県から来てたら時間かかっちゃうなぁ。」
「犯人の手がかりなら穴を掘った時のスニーカーの跡が残ってるじゃない! ズレて靴の裏の型までははっきりわからないけど足の大きさなら分かるんじゃない?」
コナンが遺体のそばの足跡を山村に指差す。
「26センチぐらいだねぇ。」
「そばにスコップも落ちてたけど、指紋はあまり期待できないね。放り出して行ったってことは軍手とかしてた可能性が高いから。」
「つまり、犯人の手がかりは靴のサイズが26センチだって事だけ。後は鑑識さんが来るのを待って…」
あまりにも無能ともいえる山村の様子に花音は山村に聞こえないように舌打ちをした。
その花音の様子に少しだけ驚きながら世良とコナンが山村に遺体の手の形を指摘した。
「ホラ、その人の手、不自然な形してるよ!」
「何だろうコレ、手話か何か?」
「さぁ、血の跡からするとこの人が死ぬ間際に寝袋の中で必死にこの指の形を作ったんだろうけど…。」
「OとK? いや、2と3? そうか、兄さん! 犯人はこの女性の兄かも!」
あまりにも単純すぎる考えに三人の探偵はため息を吐いた。
「山村警部! 捜索隊から連絡が!」
警官の言葉に花音たちはハッとそちらを向く。
「山の中を一人でうろついていた男三人を発見し、今こちらへ同行してもらっているそうです!」
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