花音たちがコナンたちのテントの元へ一緒に行くなり、子どもたちの姿が無かった。
「ん？」
「誰もおらんのォ」
「焚き木でも拾いに行ってるんじゃないか？」
　コナンが灰原に連絡を取ろうとスマホを手に取るとどうやら充電が切れているようだった。
花音は世良がスマホを取り出そうとしてるのを見て、急いで自分のスマホをコナンに手渡した。
「はい、これで掛けなよ。」
　コナンは花音からスマホを受け取り灰原に掛けるが繋がる気配が無い。
「なら一旦探しに行く？　焚き木を拾いに行きそうな場所はわかるでしょ？　それに子どもの足なんだしそこまで離れてないと思うしさ。」
　花音の言葉で四人は子どもたちを探しに行くことになった。
「おーい、みんなーどこじゃー！？」
「いたら返事しろー！」
　コナンと阿笠がが叫ぶが返事が無い。
ふと花音が足元に何か落ちているのに気が付き、花音は小声でコナンを呼んだ。
「ねぇ、これって例のミステリートレインのパスリングじゃないの？」
「あぁ、そうだ。」
　しゃがみ込んで二人がリングを観察していると世良が周りの異変に気が付いた。
「おい！　何か変だぞ。こんな山奥に警官がいる。一体何で…」
　四人が警官の方を見るとそこには死体が埋められていた。
「何があったんですか！？」
「少し前に通報があって来てみたら、この死体が…」
「通報ってどんな？」
「蛇注意の立て札のそばで死体を埋めてた男に今追われてるって。女の子の声で。」
　警官の言葉に四人は顔を強張らせた。