命を懸けた恋愛中継
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明朝、コナンを探偵事務所の前で拾った花音はバイクで警視庁まで向かった。
勿論、花音はバイクの免許を取ってから一年以上経っているため二人乗りが可能だ。
二人が捜査一課に入ると、まだ高木は発見できていないようで慌ただしい様子だ。
「やはり高木の拉致現場は北海道だったか! だが何故だ!? 北海道内の4階以上の工事現場は全て調べつくしたというのに、なぜ見つからん!」
「それは高木さんがいるのが四階以上じゃないからですよ。」
「何!?」
松本はコナンと花音の登場に驚きつつも二人の意見に耳を貸す。
「犯人はトリックで四階以上に見せかけていたんだよ!」
「昨日帰ってから、父のパソコンで映像を解析して証拠を見つけたんです。」
「その映像なら我々警察も穴が開くほど見まくったけど何も…」
「ぶれてる映像もですか? カメラが固定された棒か何かにカラスが留まって揺れてたこの映像です。揺れてカメラの視点が微妙にずれてたからコマ送りにして見たんです。そしたら、ホラ、高木さんの左肩のそばに何か映ってますよね。これ、フックみたいじゃないですか? 警察手帳のヒモの先についてるフック。そしてこの位置、妙だと思いますよね? まるで宙に浮いてるみたいな。」
花音が見やすくした画像を自身のノートパソコンに表示しながら言う。
「でも、浮いてるんじゃない、乗ってるだけさ。鏡の上にね!」
コナンの言葉に松本をはじめとする刑事たちが驚く。
「だから高木さんは警察手帳やシートを落としたんだと思います。この鏡のトリックに気付かせるために。ま、運悪く板の影に隠れてしまったみたいですけどね。」
「つまり正面の映像の下半分は鏡像。実際は二階程度だったということか。」
松本が二人の推理を要約し、コナンと花音が頷く。
「うん! 高木刑事がまだ生きてるのもその証拠だよ!」
生きている証拠と言われて白鳥が疑問に思ったのか訊き返し、花音が苦笑いを零す。
「サンピラー現象は氷点下20度以下でしか起こらないんです。それが目視できる極寒の地に人間があんなスーツ一枚で放置されたら普通、一日と経たないで凍死するとおもいませんか? ということは恐らく、鏡の裏に電熱線を這わせてるんだと思います。雪が降っても熱で溶かすようにね。雪が積もったら鏡だとばれてしまいます。幸いにもそれが高木さんを救った形になりましたね。」
「よーし、捜索の対象を二階以下の工事現場に変更! 二階以下なら一戸建ての家屋の可能性が高い! リフォーム業者も捜査対象に入れるよう道警本部に要請しろ!」
松本の命令に捜査員たちは各々仕事を探し、北海道に飛んでいる佐藤達に連絡を入れた。
「か、管理官! 高木さんが!」
千葉に呼ばれ、松本がタブレットの映像を見ると、そこには口のガムテープをはがすことに成功した高木が映っていた。
しかし、衰弱しきっているようで、声が出ていない。
「何で叫ばない!?」
「衰弱しきってて声が出せないんだと思います。二日以上水を口にしていないから喉はカラカラでしょうし。…! 高木さんのバックの空に映ってるあれ、凧じゃないですか? しかも複数!」
花音の言葉にすばやくコナンが反応し、スマホで検索をかけた。
「今日、北海道で凧揚げ大会をしてるのは池口町、狛前町、火唄市の三つだよ!」
それを聞いた松本は部下に道警に連絡を入れた。
花音はそれを横目に高木の口元に注目した。
「…こ、ま、ま、え? 狛前です!」
「えっ…?」
「一度口を閉じなきゃ発音できないのは、マ行と、バ行と、パ行の三つ! 場所を伝えようとしてたなら、さっきの三か所でそれが二文字入るのは狛前町だけだよ!」
花音の足りない言葉をコナンが補ったことによって周囲の刑事たちにも意味が伝わり、北海道の佐藤たちと電話をしていた松本はそれをそのまま伝えた。
「…どうやら、佐藤さん間に合ったみたいですね。」
タブレットの映像には高木に熱烈な口づけをする佐藤の映像が映っていた。
勿論花音はコナンの目を手で隠した。
「お、おい花音何するんだよ。」
「一応中身は私と同い年でも、あんた今の外見小学生でしょうが。」
高木の救出に成功して喜ぶ刑事と、佐藤といちゃついたことによって殺気立っている刑事たちから少し離れて小声で二人はやりとりをしたので、勿論だれにも聞こえていない。
「おお、そうだ、花音君、コナン君、二人とも礼を言う。ありがとう。おかげで高木は助かったよ。」
「いいえ、父なら同じことをしたと思いますから!」
「高木刑事が無事でよかったよ!」
「じゃ、私たちはこの辺で帰ります。」
そしてまた花音のバイクで二人は警視庁を後にしたのだった。
勿論、花音はバイクの免許を取ってから一年以上経っているため二人乗りが可能だ。
二人が捜査一課に入ると、まだ高木は発見できていないようで慌ただしい様子だ。
「やはり高木の拉致現場は北海道だったか! だが何故だ!? 北海道内の4階以上の工事現場は全て調べつくしたというのに、なぜ見つからん!」
「それは高木さんがいるのが四階以上じゃないからですよ。」
「何!?」
松本はコナンと花音の登場に驚きつつも二人の意見に耳を貸す。
「犯人はトリックで四階以上に見せかけていたんだよ!」
「昨日帰ってから、父のパソコンで映像を解析して証拠を見つけたんです。」
「その映像なら我々警察も穴が開くほど見まくったけど何も…」
「ぶれてる映像もですか? カメラが固定された棒か何かにカラスが留まって揺れてたこの映像です。揺れてカメラの視点が微妙にずれてたからコマ送りにして見たんです。そしたら、ホラ、高木さんの左肩のそばに何か映ってますよね。これ、フックみたいじゃないですか? 警察手帳のヒモの先についてるフック。そしてこの位置、妙だと思いますよね? まるで宙に浮いてるみたいな。」
花音が見やすくした画像を自身のノートパソコンに表示しながら言う。
「でも、浮いてるんじゃない、乗ってるだけさ。鏡の上にね!」
コナンの言葉に松本をはじめとする刑事たちが驚く。
「だから高木さんは警察手帳やシートを落としたんだと思います。この鏡のトリックに気付かせるために。ま、運悪く板の影に隠れてしまったみたいですけどね。」
「つまり正面の映像の下半分は鏡像。実際は二階程度だったということか。」
松本が二人の推理を要約し、コナンと花音が頷く。
「うん! 高木刑事がまだ生きてるのもその証拠だよ!」
生きている証拠と言われて白鳥が疑問に思ったのか訊き返し、花音が苦笑いを零す。
「サンピラー現象は氷点下20度以下でしか起こらないんです。それが目視できる極寒の地に人間があんなスーツ一枚で放置されたら普通、一日と経たないで凍死するとおもいませんか? ということは恐らく、鏡の裏に電熱線を這わせてるんだと思います。雪が降っても熱で溶かすようにね。雪が積もったら鏡だとばれてしまいます。幸いにもそれが高木さんを救った形になりましたね。」
「よーし、捜索の対象を二階以下の工事現場に変更! 二階以下なら一戸建ての家屋の可能性が高い! リフォーム業者も捜査対象に入れるよう道警本部に要請しろ!」
松本の命令に捜査員たちは各々仕事を探し、北海道に飛んでいる佐藤達に連絡を入れた。
「か、管理官! 高木さんが!」
千葉に呼ばれ、松本がタブレットの映像を見ると、そこには口のガムテープをはがすことに成功した高木が映っていた。
しかし、衰弱しきっているようで、声が出ていない。
「何で叫ばない!?」
「衰弱しきってて声が出せないんだと思います。二日以上水を口にしていないから喉はカラカラでしょうし。…! 高木さんのバックの空に映ってるあれ、凧じゃないですか? しかも複数!」
花音の言葉にすばやくコナンが反応し、スマホで検索をかけた。
「今日、北海道で凧揚げ大会をしてるのは池口町、狛前町、火唄市の三つだよ!」
それを聞いた松本は部下に道警に連絡を入れた。
花音はそれを横目に高木の口元に注目した。
「…こ、ま、ま、え? 狛前です!」
「えっ…?」
「一度口を閉じなきゃ発音できないのは、マ行と、バ行と、パ行の三つ! 場所を伝えようとしてたなら、さっきの三か所でそれが二文字入るのは狛前町だけだよ!」
花音の足りない言葉をコナンが補ったことによって周囲の刑事たちにも意味が伝わり、北海道の佐藤たちと電話をしていた松本はそれをそのまま伝えた。
「…どうやら、佐藤さん間に合ったみたいですね。」
タブレットの映像には高木に熱烈な口づけをする佐藤の映像が映っていた。
勿論花音はコナンの目を手で隠した。
「お、おい花音何するんだよ。」
「一応中身は私と同い年でも、あんた今の外見小学生でしょうが。」
高木の救出に成功して喜ぶ刑事と、佐藤といちゃついたことによって殺気立っている刑事たちから少し離れて小声で二人はやりとりをしたので、勿論だれにも聞こえていない。
「おお、そうだ、花音君、コナン君、二人とも礼を言う。ありがとう。おかげで高木は助かったよ。」
「いいえ、父なら同じことをしたと思いますから!」
「高木刑事が無事でよかったよ!」
「じゃ、私たちはこの辺で帰ります。」
そしてまた花音のバイクで二人は警視庁を後にしたのだった。