命を懸けた恋愛中継
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花音は父の愛車だったYAMAHAのドラッグスター400にまたがり警視庁へと急いだ。
花音が到着すると、すでにコナンたちは到着していた。
「おはよう、皆、佐藤さん、おはようございます。」
「あら、花音ちゃんも来てくれたの?」
「えぇ。コナンからもう聞いたと思いますけど、ナタリーさんは伊達さんの恋人だった人です。何度か写真見せられたんです。昨日調べたら首を吊った女性と顔が一致しました。恐らくはナタリーさんの関係者が伊達さんと間違えて高木さんを拉致したんだと思います。」
その後、刑事たちが被疑者を特定し、潜伏先へと突入した。
「おい、佐藤! どーした!? 状況は! 被疑者は確保できたのか!?」
松本が突入した佐藤に電話で問いかけるが、突入は失敗に終わった。
被疑者は毒入りのワインを飲み自殺したのだ。
そこからは送られている映像を見て、高木の捜索が始まった。
「そういえば、花音姉ちゃん、昨日カラスがって言ってたよね?」
「あぁ、唯一映ってたものとしてね。あ、目暮警部、子供たちにも映像を見せてあげてください。動物なら、大人よりも子供の方が得意かもしれませんし。」
いいつつ、花音は昨日図鑑で検討をつけたカラスのページを見直した。
「うーん…ただのカラスだよなぁ?」
「ですね…」
「でもホラ、首のトコ灰色だよ?」
花音はハシボソガラスとニシコクマルガラスの図鑑のページの写真をコナンに見せた。
「一応首の特徴だけ覚えてたから家にあった図鑑の写真撮っといたの。…でも、」
花音が続きを話そうとすると、佐藤たちが戻ってきた。
「佐藤、戻りました!」
「それで、何かわかったか?」
「いえ…パソコンのデータも全て消去した後のようで。今、爆弾の入手経路を当たらせていますがまだ何も…」
「そうか…」
報告を終えた佐藤は心配そうに高木の映っているタブレットに視線をやった。
「そ、それで高木君は…」
「まだ生きているよ、かなり衰弱しているようだが。」
松本が心配する佐藤に高木の様子を伝えると、タブレットの前を陣取っていた刑事たちが歓声を上げた。
「ど、どうしたの?」
「高木さん、昨夜からずっと動いてて、寒くて体を動かしていると思ったら、実は足のロープを板の角で切ろうとしていて、それが今切れたんですよ!」
その様子を見た佐藤も歓声をあげた。
「そっか! 左右の足を板の両脇からそれぞれ出せば落ちにくくなるわね! でも何? 足で何かしてるわよ?」
「板にかかったシートを手繰り寄せているんじゃ? 体にかけて少しでも体温を逃さない為に。」
すると映像の中の高木は予想外にも、シートを下に落とした。
「な、何で!?」
「シートが落ちた音で誰かに気付かせたいのか?」
シートが無くなると、高木の寝ている板の裏に何かが映り込んだ。
「ば、爆弾!?」
映り込んだ爆弾は時限式で、恐らくはナタリーが首を吊った時刻にセットされているであろうことが窺えた。
「ちょ、ちょっと待ってください! 爆弾を固定しているガムテが剥がれて今にも落ちそうです!」
「高木君!」
「大丈夫、高木さんも気付いて足で落とそうとしてる!」
「行け高木!」
思い思い爆弾を落とすことを願ったが、高木は落ちかけた爆弾を板の上に乗せた。
「何やってんだ高木!?」
「多分、落とせないんじゃないですか?」
しばらく観察をしていた花音が口を開き、皆が花音へと注目する。
「誰かいるんだよ。下で誰かの声が聞こえてたから高木刑事は落とさなかったんんだ。ね、花音姉ちゃん。」
「えぇ。そのタブレット、音声は来ていないのに高木さんは口を塞がれてますよね。それは恐らく声が届く範囲に人が通る可能性があるということ。高木さんはその誰かを守るために爆弾を落とさないで板の上に置いたんです。」
花音は高木に心の中で拍手をした。警察官の鏡だと思ったからだ。
花音が到着すると、すでにコナンたちは到着していた。
「おはよう、皆、佐藤さん、おはようございます。」
「あら、花音ちゃんも来てくれたの?」
「えぇ。コナンからもう聞いたと思いますけど、ナタリーさんは伊達さんの恋人だった人です。何度か写真見せられたんです。昨日調べたら首を吊った女性と顔が一致しました。恐らくはナタリーさんの関係者が伊達さんと間違えて高木さんを拉致したんだと思います。」
その後、刑事たちが被疑者を特定し、潜伏先へと突入した。
「おい、佐藤! どーした!? 状況は! 被疑者は確保できたのか!?」
松本が突入した佐藤に電話で問いかけるが、突入は失敗に終わった。
被疑者は毒入りのワインを飲み自殺したのだ。
そこからは送られている映像を見て、高木の捜索が始まった。
「そういえば、花音姉ちゃん、昨日カラスがって言ってたよね?」
「あぁ、唯一映ってたものとしてね。あ、目暮警部、子供たちにも映像を見せてあげてください。動物なら、大人よりも子供の方が得意かもしれませんし。」
いいつつ、花音は昨日図鑑で検討をつけたカラスのページを見直した。
「うーん…ただのカラスだよなぁ?」
「ですね…」
「でもホラ、首のトコ灰色だよ?」
花音はハシボソガラスとニシコクマルガラスの図鑑のページの写真をコナンに見せた。
「一応首の特徴だけ覚えてたから家にあった図鑑の写真撮っといたの。…でも、」
花音が続きを話そうとすると、佐藤たちが戻ってきた。
「佐藤、戻りました!」
「それで、何かわかったか?」
「いえ…パソコンのデータも全て消去した後のようで。今、爆弾の入手経路を当たらせていますがまだ何も…」
「そうか…」
報告を終えた佐藤は心配そうに高木の映っているタブレットに視線をやった。
「そ、それで高木君は…」
「まだ生きているよ、かなり衰弱しているようだが。」
松本が心配する佐藤に高木の様子を伝えると、タブレットの前を陣取っていた刑事たちが歓声を上げた。
「ど、どうしたの?」
「高木さん、昨夜からずっと動いてて、寒くて体を動かしていると思ったら、実は足のロープを板の角で切ろうとしていて、それが今切れたんですよ!」
その様子を見た佐藤も歓声をあげた。
「そっか! 左右の足を板の両脇からそれぞれ出せば落ちにくくなるわね! でも何? 足で何かしてるわよ?」
「板にかかったシートを手繰り寄せているんじゃ? 体にかけて少しでも体温を逃さない為に。」
すると映像の中の高木は予想外にも、シートを下に落とした。
「な、何で!?」
「シートが落ちた音で誰かに気付かせたいのか?」
シートが無くなると、高木の寝ている板の裏に何かが映り込んだ。
「ば、爆弾!?」
映り込んだ爆弾は時限式で、恐らくはナタリーが首を吊った時刻にセットされているであろうことが窺えた。
「ちょ、ちょっと待ってください! 爆弾を固定しているガムテが剥がれて今にも落ちそうです!」
「高木君!」
「大丈夫、高木さんも気付いて足で落とそうとしてる!」
「行け高木!」
思い思い爆弾を落とすことを願ったが、高木は落ちかけた爆弾を板の上に乗せた。
「何やってんだ高木!?」
「多分、落とせないんじゃないですか?」
しばらく観察をしていた花音が口を開き、皆が花音へと注目する。
「誰かいるんだよ。下で誰かの声が聞こえてたから高木刑事は落とさなかったんんだ。ね、花音姉ちゃん。」
「えぇ。そのタブレット、音声は来ていないのに高木さんは口を塞がれてますよね。それは恐らく声が届く範囲に人が通る可能性があるということ。高木さんはその誰かを守るために爆弾を落とさないで板の上に置いたんです。」
花音は高木に心の中で拍手をした。警察官の鏡だと思ったからだ。