探偵たちの夜想曲[推理]
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「そういや花音、彼女からは発射残渣は検出されなかったろ。」
後部座席に座っていた小五郎が助手席に座っていた花音に尋ねる。
「あぁ、おじさん、あの時現場にタオルが落ちてたの覚えてる? それでカバーできるはず。多分スタンガンか何かで眠らせて、口に拳銃を加えさせて、ほどいたブーツのひもをブーツにつなげたまま、恐らくは樫塚だと思われる男性の手の甲側から拳銃の引き金に通して、便座の内側から外へ出して垂らしたんだと思うよ。もちろん自分には頭をタオルでカバーしてね。んで、もう一枚のタオルの先を濡らして拳銃が滑らないようにグリップの下に敷いて、更に便座から垂らしたひもをそのタオルで覆えば準備ができる。そんで、仕上げにトイレに入ってこないようにメールを送った後、膝でブーツを押さえながらひもを引っ張れば、弾が発射されて、その衝撃で男は壁まで仰け反る。銃声を聞いた私たちがトイレに入ってくるまでにひもを引き抜いてタオルを外せば、彼女をトイレに連れ込んだ男が切羽詰まって拳銃自殺したように見えるの。その証拠と言っては何だけど、安室さん、あなたが彼女にお兄さんの死因を聞いた時すぐに答えられなかったの覚えてます?」
安室は一瞬花音を見て、まっすぐ前を向いて運転を続けながら頷いた。
「はい。今の花音さんの推理を聞いてわかりました。恐らくあれは彼女の右耳の鼓膜が痛んでいたから右側から話しかけてもよく聞こえなかったんでしょう。拳銃を撃った時、左の耳は男の膝に密着させればガードできますが、右の耳はできませんから。」
安室の言葉に、今度は花音が頷いた。
「そういうことよ、おじさん。っと、コナンからメールが入ってる。大丈夫だから、心配しないで。だって。やっぱ自分でついてったな。」
花音はメールを見ながら頭を抱えた。
「あのガキ、また探偵気取りかよ。」
「まあ子供の好奇心は探偵の探求心と相通ずるものですから。」
いいつつ安室はサイドミラーに視線をやると、後ろからバイクでついてくる世良を見つけた。
後部座席に座っていた小五郎が助手席に座っていた花音に尋ねる。
「あぁ、おじさん、あの時現場にタオルが落ちてたの覚えてる? それでカバーできるはず。多分スタンガンか何かで眠らせて、口に拳銃を加えさせて、ほどいたブーツのひもをブーツにつなげたまま、恐らくは樫塚だと思われる男性の手の甲側から拳銃の引き金に通して、便座の内側から外へ出して垂らしたんだと思うよ。もちろん自分には頭をタオルでカバーしてね。んで、もう一枚のタオルの先を濡らして拳銃が滑らないようにグリップの下に敷いて、更に便座から垂らしたひもをそのタオルで覆えば準備ができる。そんで、仕上げにトイレに入ってこないようにメールを送った後、膝でブーツを押さえながらひもを引っ張れば、弾が発射されて、その衝撃で男は壁まで仰け反る。銃声を聞いた私たちがトイレに入ってくるまでにひもを引き抜いてタオルを外せば、彼女をトイレに連れ込んだ男が切羽詰まって拳銃自殺したように見えるの。その証拠と言っては何だけど、安室さん、あなたが彼女にお兄さんの死因を聞いた時すぐに答えられなかったの覚えてます?」
安室は一瞬花音を見て、まっすぐ前を向いて運転を続けながら頷いた。
「はい。今の花音さんの推理を聞いてわかりました。恐らくあれは彼女の右耳の鼓膜が痛んでいたから右側から話しかけてもよく聞こえなかったんでしょう。拳銃を撃った時、左の耳は男の膝に密着させればガードできますが、右の耳はできませんから。」
安室の言葉に、今度は花音が頷いた。
「そういうことよ、おじさん。っと、コナンからメールが入ってる。大丈夫だから、心配しないで。だって。やっぱ自分でついてったな。」
花音はメールを見ながら頭を抱えた。
「あのガキ、また探偵気取りかよ。」
「まあ子供の好奇心は探偵の探求心と相通ずるものですから。」
いいつつ安室はサイドミラーに視線をやると、後ろからバイクでついてくる世良を見つけた。