探偵たちの夜想曲[事件]
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四人は探偵事務所に戻るが、事務所には誰もいなかった。
「って、誰も待ってねーし。」
「本当だ、いると思ったんだけどなぁ。」
小五郎はケータイのメールの画面を開きながら首を傾げた。
「一応、最初のメールアドレスに「すぐ戻る」ってメールを出したんだがな…」
「…ならそのうち返事来るんじゃない?紅茶でも飲んで待ってようか。」
「いいよ、コロンボでコーヒー飲みすぎた、ちとトイレ…」
「あ、花音さん、紅茶入れるなら手伝いますよ。」
キッチンに向かう花音に安室が声を掛け、花音は安室にティーカップを出すように指示して、小五郎がトイレに向かうと小五郎のケータイが鳴った。
「ん?お!依頼人から返事来たぞ!!」
「…え?」
「たった今コロンボに着いたから来てくださいって。」
花音と安室はそれを聞き、紅茶を淹れるのをやめ少し思案した。
すると、今度はコナンがトイレに向かう。
「じゃあ、ボクもついていくから、ちょっと待ってて!先にトイレ済ませちゃうから!」
コナンがそういうと、またケータイが鳴った。
「!?…まて依頼人からメールだ。「急いでみんなで来てくれ」って。」
メールの内容を聞き、安室、コナン、花音の三人は目を鋭く光らせた。
「…なら、今からまたみんなでコロンボ行くしかないね。さ、コナンは私と手つなごっか。ほら、おじさんも早く!」
「ほら!早くしないと依頼人さんが待ちくたびれちゃうよ!」
コナンと花音が急かすなり、小五郎が息をはく。
「たく、俺だけでいいんじゃねーのか?」
「まあまあ、みんなでって依頼人の方もおっしゃってるんですし!」
安室が最後に事務所を出て扉を閉めるなり、口元で人差し指を立てる。
「皆さん、お静かに。…恐らくこういうことですよ。依頼人を毛利先生に会わせたくない人物がいて、場所変更の偽メールで先生を追い払い、空になった探偵事務所で、その人物が事務所の人間として依頼人と落ち合ったんです。」
安室の推理に花音とコナンは頷くが、小五郎は一人驚きの声を上げ、花音に止められる。
「それに、その証拠としてこのドアには鍵をこじ開けようとした痕跡があるね。それに台所の食器棚の中に少しだけ濡れたティーカップが入ってた。私と安室さんが事務所に入ったのは同じタイミングだから恐らくティーカップを洗うのなら考えられるのは蘭だけだけど、あの子の性格上濡れた食器をそのまま食器棚に戻すのはしないと思う。」
「それにさー、出かける前におじさんがテーブルに落としたタバコの灰も、きれいに拭き取られてたよ!これってボク達が出かけてる間に誰かが拭いたんじゃないかなぁ。」
花音と安室はコナンの言葉に深く頷いた。
「つまりそれは、誰かが先生の留守中に依頼人を招き入れ、テーブルの上を拭き、そのティーカップをよく拭きもせずに棚にしまったから、まだ濡れていたというわけですよ。」
「で、でもよ、なんでそんなまどろっこしい真似しなきゃいけねぇんだ?ロッカーのカギを探すってだけなのによ…。」
小五郎の疑問に安室は自信ありげに笑い、ドアノブに手をかけた。
「さぁ、それは…本人に聞いてみましょうか。」
ガチャリと扉を開く安室に小五郎が驚く。
「まさか…。」
「さっきおじさんがトイレに入ろうとした時に、丁度返信が来たよね。で、コナンがトイレに入ろうとした時も。」
「それに、トイレの前の床にさー、何かを引き摺ったような跡がついてたよ!!」
小五郎は驚きで声をあげる。
「そう。恐らく、その誰かは何らかの理由で依頼人を連れ込み、まだ隠れてるんですよ。あのトイレの中にね!」
四人がトイレの方を見た瞬間パンッという音が鳴り響いた。
「今の銃声!?」
花音とコナンはトイレに駆けだした。
トイレの中にはガムテープを巻かれ身動きのできない女性と、自らの口に拳銃を向け、頭を打ちぬいて死んでいる男がいたのだった。
「って、誰も待ってねーし。」
「本当だ、いると思ったんだけどなぁ。」
小五郎はケータイのメールの画面を開きながら首を傾げた。
「一応、最初のメールアドレスに「すぐ戻る」ってメールを出したんだがな…」
「…ならそのうち返事来るんじゃない?紅茶でも飲んで待ってようか。」
「いいよ、コロンボでコーヒー飲みすぎた、ちとトイレ…」
「あ、花音さん、紅茶入れるなら手伝いますよ。」
キッチンに向かう花音に安室が声を掛け、花音は安室にティーカップを出すように指示して、小五郎がトイレに向かうと小五郎のケータイが鳴った。
「ん?お!依頼人から返事来たぞ!!」
「…え?」
「たった今コロンボに着いたから来てくださいって。」
花音と安室はそれを聞き、紅茶を淹れるのをやめ少し思案した。
すると、今度はコナンがトイレに向かう。
「じゃあ、ボクもついていくから、ちょっと待ってて!先にトイレ済ませちゃうから!」
コナンがそういうと、またケータイが鳴った。
「!?…まて依頼人からメールだ。「急いでみんなで来てくれ」って。」
メールの内容を聞き、安室、コナン、花音の三人は目を鋭く光らせた。
「…なら、今からまたみんなでコロンボ行くしかないね。さ、コナンは私と手つなごっか。ほら、おじさんも早く!」
「ほら!早くしないと依頼人さんが待ちくたびれちゃうよ!」
コナンと花音が急かすなり、小五郎が息をはく。
「たく、俺だけでいいんじゃねーのか?」
「まあまあ、みんなでって依頼人の方もおっしゃってるんですし!」
安室が最後に事務所を出て扉を閉めるなり、口元で人差し指を立てる。
「皆さん、お静かに。…恐らくこういうことですよ。依頼人を毛利先生に会わせたくない人物がいて、場所変更の偽メールで先生を追い払い、空になった探偵事務所で、その人物が事務所の人間として依頼人と落ち合ったんです。」
安室の推理に花音とコナンは頷くが、小五郎は一人驚きの声を上げ、花音に止められる。
「それに、その証拠としてこのドアには鍵をこじ開けようとした痕跡があるね。それに台所の食器棚の中に少しだけ濡れたティーカップが入ってた。私と安室さんが事務所に入ったのは同じタイミングだから恐らくティーカップを洗うのなら考えられるのは蘭だけだけど、あの子の性格上濡れた食器をそのまま食器棚に戻すのはしないと思う。」
「それにさー、出かける前におじさんがテーブルに落としたタバコの灰も、きれいに拭き取られてたよ!これってボク達が出かけてる間に誰かが拭いたんじゃないかなぁ。」
花音と安室はコナンの言葉に深く頷いた。
「つまりそれは、誰かが先生の留守中に依頼人を招き入れ、テーブルの上を拭き、そのティーカップをよく拭きもせずに棚にしまったから、まだ濡れていたというわけですよ。」
「で、でもよ、なんでそんなまどろっこしい真似しなきゃいけねぇんだ?ロッカーのカギを探すってだけなのによ…。」
小五郎の疑問に安室は自信ありげに笑い、ドアノブに手をかけた。
「さぁ、それは…本人に聞いてみましょうか。」
ガチャリと扉を開く安室に小五郎が驚く。
「まさか…。」
「さっきおじさんがトイレに入ろうとした時に、丁度返信が来たよね。で、コナンがトイレに入ろうとした時も。」
「それに、トイレの前の床にさー、何かを引き摺ったような跡がついてたよ!!」
小五郎は驚きで声をあげる。
「そう。恐らく、その誰かは何らかの理由で依頼人を連れ込み、まだ隠れてるんですよ。あのトイレの中にね!」
四人がトイレの方を見た瞬間パンッという音が鳴り響いた。
「今の銃声!?」
花音とコナンはトイレに駆けだした。
トイレの中にはガムテープを巻かれ身動きのできない女性と、自らの口に拳銃を向け、頭を打ちぬいて死んでいる男がいたのだった。