コロンボに三人が着くと、そのすぐ後に安室も到着した。
「で、おじさん、今日の依頼内容は？」
「あぁ、コインロッカーの鍵をどこのなのか調べて欲しいんだと。」
「へぇー・・・コインロッカーの鍵ですか。」
コナンはカルボナーラ、小五郎はピラフ、安室はコーヒーを、そして花音はミートパスタを食べていた。
「ああ、先日亡くなった依頼人の兄の遺品からその鍵が出てきたらしいんだが、どこのロッカーの鍵かわからねーから探して欲しいってわけだ。大事な物ならなら棺桶に入れて送ってやりたいからってな！」
「鍵なんて、会社名とシリアル番号入ってるし、会社に問い合わせてロッカーの納品先聞けばだいたい分かるじゃん。簡単な依頼だね。」
　花音がミートパスタを食べながら言う。
「そ、それだけなんですか？依頼内容」
安室が驚いて小五郎に聞いた。
「ああ！これで三十万もくれるっつーんだからおいしいだろ？」
ピラフを食べながら言う小五郎に花音は怪訝そうな顔をした。
「なに、そんな簡単な依頼を面倒くさがってたの？ていうか、怪しいでしょそれ。別に探偵に頼む程の事じゃないし。」
「まぁまぁ花音さん、先生受けるって仰ってるんですし。」
　安室が苦笑いをしながら花音に言う。
そのあとしばらく待っても依頼人は来なかった。
「うーん、依頼人来ないね。流石にもう遅すぎな気がするんだけど。」
「もしかしたら、この近辺にコロンボという店が他にもあるとか？」
「ねぇよ…」
　四人は依頼人が来ないことに首を傾げる。
「会う場所をここに変えようというメールにＯＫの返事はしたんですよね？」
「ああ！すぐに返信したし…、「ここで待ってる」ってメールも、さっきから何度も送ったけど、返事が来ねぇんだよ…。」
「なるほど…。」
　安室は一息つきながらコーヒーを飲む。
「…ん？昨夜来た依頼人のメールとさっきのメール…アドレスが違ってるなあ。」
　小五郎の言葉に花音が水を自分のコップに注ぎながら一つの考えを述べる。
「もしかして自分の携帯が充電中とかで友達の携帯借りて慌ててさっきのメールを送って、その友達が携帯の電源切っちゃってるとか、ありえなくもないんじゃない？一回事務所に戻った方がいいかもしれないよ。」
　花音の言葉で四人は急いで事務所に戻ることにした。