「まさか本当に一人であの量を食べるとは思わなかったなあ。」
「あれくらい食べないともう体が持たなくて。ごちそうさまでした！美味しかったぁー！」
「見てるこっちが幸せになりそうなくらい良い食べっぷりだったよ。それじゃあ、そろそろ出ようか。」
「はーい。」
店を出た二人は祐一の車に乗った。
車に乗ったところで祐一のスマホにメールが届いた。
メールを見た祐一はため息を吐いた。
「悪い花音。呼び出しされたから行かなきゃいけない。」
「急ぎですよね、良いですよ。ありがとうございました。」
「家まで送るよ。」
「ちょっと寄るとこあるから自分で帰りますよ。」
「そう？ごめんな。」
「気にしないで下さい。それじゃまた。」
「あぁ。」
花音は祐一の車から降りて、祐一の車が去るまで見送り、一人、買い物に行って帰ることにした。
家に帰った花音の元へ着信が届いた。
メールを開くと、祐一からで、
【今日はすまない。この埋め合わせはまた。】と書いてあった。花音はそれに、
【今日は楽しかったです！次、楽しみにしてますね！返信不要。】
と返事を送った。
メールを閉じた花音は今度はLINEを開いた。
LINEの着信は蘭からだった。
【ごめん、花音！明日私急に部活が入っちゃって、お父さんとコナン君のお昼ご飯お願いしても良い？あと、明日依頼人が来るらしいからお父さんがちゃんと仕事してるか見張って欲しいの！食材は冷蔵庫に入ってるの好きに使ってくれていいし。駄目なら駄目でいいんだけど・・・。】
蘭からのLINEを見た花音は即OKとスタンプを送った。
昔からこういう事はよくあった為、花音はクスッと笑った。
　大阪の祖父母から大量に送られてきたカボチャで夕飯用にカボチャのグラタンと、おやつと、明日探偵事務所に持っていこうと思い、かぼちゃプリンを作った。
花音はシャワーを浴びて今日買った新しいシャンプー、トリートメント、ボディーソープを早速使った。
昨日まではいち髪のシャンプー、リンスにビオレのボディーソープだったが、新しく全てマシェリで揃えた。