ﾙ｢ゴムゴムのぉー銃ー！」


｢うぁぁぁぁぁぁぁっ！クソッ！よくも！お前らも一緒に殺してやる！」





『…や……めて……。みんなを…傷つけ…ないで…。』



ﾁｮ｢アヤカ！もう喋るな！これ以上出血したら…！｣



チョッパーがそう言いかけた時ナミが突然立ち上がった。



ﾁｮ｢ナミ…？｣



ﾅ｢許せない…。｣



そう言ってナミは男の方へ歩き出す。



ﾁｮ｢ナミ！？」



｢女。お前も殺されたいか。｣


ﾅ｢殺す殺すって簡単に言わないで！どうしてわからないのよ……。｣



｢何を言っている。｣



ﾅ｢あなたにも大切な人がいるでしょう…？｣



｢ふんっ！くだらん。人間の一人や二人死んだからなんだ。退魔師や海賊なんぞこの世にうじゃうじゃいるではないか！」



ﾅ｢許せないっ！」






『チョッパー…ナ…ミ…が…。』



ﾁｮ｢ナミなら大丈夫だ。｣



『助け…なきゃ…。』



ﾁｮ｢ダメだ！」



『シロ………。』




アヤカは鎖をギュッと握りしめた。




すると霊獣と戦っていたシロが霊獣と距離をとった。



｢…！？みんな離れて！」



サヤカがそう叫んだ。



ｻ｢何が起こるんだ！」



｢いいから早く！」




クルー達が離れるとシロがクルー達に背を向けるように立った。




｢まさか！そんな力はもう残ってないはず！」



ﾅ｢何！？」



《ガルルルル…！》




ﾁｮ｢アヤカ！何する気だ！」



『はぁっ…はぁっ…はぁっ……。』



｢アヤカ。｣



サヤカはアヤカの左手をギュッと握った。



『サヤカ…。』



｢私も力を貸す。一緒にこの戦いを終わらせよ…？｣


『サヤカ…。』



サヤカはアヤカの顔を見て頷いた。




アヤカは右手でギュッと鎖を握りしめるとシロに向かって力一杯叫んだ。



『シロっ！滅魂波！！』



シロにそう命じるとシロの口から光の筋が出て男と霊獣に直撃した。



｢うぁぁぁぁぁぁぁっ！」




男の声とともに光が消えた。



ﾅ｢消えた…。｣



ｳ｢お、おい！アイツがいねぇぞ。｣



ﾛ｢霊獣も消えたわ…。｣





｢アヤカっ！」



ﾁｮ｢アヤカ！しっかりしろ！」



二人の声にクルー達が駆け寄る。




ｻ｢アヤカちゃん！一体何があったんだ…。｣



｢シロには特別な力があってそれを使ってアイツを地獄へ落としたの…。でもその力を使うには霊力の消費が激しくて……。｣



ﾁｮ｢呼吸がどんどん弱くなってく……。このまましゃ…。｣


ｻ｢嘘だろ…。アヤカちゃん！頼むから目を開けてくれよ…アヤカちゃん…！｣


サンジはアヤカの手を強く握った。



『………サ…ンジ…君…。』


ｻ｢アヤカちゃん！」



『みんな…ケガは…？』



ﾅ｢私達は平気よ。｣



『よかった……っ…ゲホッ…。』



ﾁｮ｢アヤカ！……血が止まらない……！｣



『サン…ジ…君…。』



ｻ｢どうした…？」



アヤカはサンジに握られた拳を差し出す。



『これを…。』



サンジの手の上で拳を開くと血で真っ赤に染まった石が出てきた。



ﾁｮ｢これはシロの中に入ってた石だ…。｣



『お願い…。これを…粉々に砕いて……海に……。』



ｻ｢わかった。｣



『ありがとう…っ…。』



ﾅ｢アヤカしっかり！」



ｻ｢わかったからもう喋るな。｣



『サ…ンジ君……。』



ｻ｢アヤカちゃん…。頼むからもうっ…。｣



『好き……だよ………だ…いす……。』



ﾁｮ｢アヤカ！」



ﾅ｢アヤカっ…。｣



ｻ｢アヤカちゃ……そんな………。アヤカちゃん！！！！！」