☆相棒は白い獣

夢小説設定

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ヒロイン
双子の妹

チョ「みんなー!」



ナ「チョッパー、サンジ君にアヤカまで!」



ウ「どうしたんだ!」



『私が連れていってって言ったの……。』



ナ「あんたそんな体で……。」


『わかってる…。私なら大丈夫だから……。』



《ガルルルル…。》



『シロ……。』



シロの周りには攻撃で傷ついたルフィ達の姿が。



『みんな……ごめんね。』


アヤカはそう言ってフラフラと歩きだした。



サ「アヤカちゃん!」



『来ちゃダメ…………。シロ……今、助けるからね。』




「おっと前の持ち主が帰ってきたか。」


『今もシロの主。そして家族よ。』



「家族?ふっ!笑わせてくれる。コイツは悪霊を倒すためのだだの《道具》に過ぎん。」



ル「お前っ!…アヤカ?」



アヤカはルフィの前に手を伸ばす。




『手を出さないで……。』




アヤカはゾロの方へ向かう。



『刀…貸して…。』



ゾ「おい、何する気だ。」



アヤカはゾロの腰から刀を抜いた。



ゾ「おい!待てっ…なんだ!?体が動かねぇ!」



『ごめんね…。ちょっとだけ動かないで………。』



アヤカは刀を構えて男の前に立った。



「私と戦うつもりかね?」



『シロを返してもらうわ!』



そう言うと後ろにいるシロの方へと走りだした。



「気づかれたか!」



『ごめんねシロ……。』


そう小さく囁いてアヤカはシロの胸の辺りを刀で切り裂いた。



『あ゙ぁぁぁぁぁぁぁっっ!』



サ「アヤカちゃん!」



辺りにシロとアヤカの血が飛び散り二人はその場に崩れた。



その時ゾロの金縛りが解けた。




ゾロは駆け寄るとアヤカから刀を取り上げた。



ゾ「おい!しっかりしろ!」



『ぅ……シロ……。』



アヤカはシロへ手を伸ばすと傷口に手を入れた。



『あ゙ぁぁぅっ!』



ナ「アヤカっ!」



「痛みがアヤカにも伝わってるんだわ!」



そこへチョッパーとサンジが駆け寄る。



チョ「アヤカ!」



サ「もうやめろ!」



サンジがアヤカの手をシロの傷口から引っ張りだした。



『うぅっ!ゲホッ…ゲホッ!シロ……これで…もう大丈…夫…だからね…。』



チョ「アヤカ!しっかりしろ!」



「気づかれてはなんの意味もない!もういい!アイツらを全員殺せ!」



男がそう言うと男の霊獣が襲いかかる。



ル「お前の相手はこっちだ!」



ルフィが霊獣を引き付ける。



ル「ナミ!チョッパー!サヤカアヤカを安全な場所へ運べ!」



他のクルー達は霊獣に向かい戦闘体制に入った。



ナ「わかったわ!」



チョッパーがアヤカを抱えて運ぶと後ろからシロがついてきた。



ナ「チョッパー!急いで!」



チョ「やべぇ!早く逃げねぇと!」



『…大丈…夫…。』



チョ「アヤカ?」



『シロは…攻撃して…こないから……。』



チョッパーはアヤカを離れた木陰に寝かせた。



チョ「どういうことだ?」



『シロはアイツにこの石を体内に埋められて操られていたの……。』


アヤカは握られた拳を開いて見せた。



「父さんの時からずっと……?」



アヤカは小さく頷いた。



ナ「ひどい…。」



チョ「どうしてそれがわかったんだ?」



『シロが夢の中で私に《助けて》って………。そうだよね…?シロ…。』



《クーン…。》



シロはアヤカを切なげに見つめる。



『私は平気だから………。ねぇシロ……。まだ戦える…?』



《ガルルッ。》



チョ「何言ってんだ!これ以上出血したら体がもたないゾ!」


ナ「そうよ!」



『大丈夫…。シロが怪我しなければいいんだもの…。簡単よ………ね?』



《ガルッ。》



ナ「そんなこと…。」



『できるよ。元に戻ったシロは最強だもん………。シロ…行って。』



《ガルッ!》


シロはアヤカに背を向け走り出した。




「しまった!ヤツが来るっ!」




シロはルフィ達の間に割って入った。



ル「お前…。」



《ガルルルル…。》



ル「そうか。お前もアイツをぶっとばしてぇんだな。ならそいつはお前に任せた!」


《ガルッ。》



ルフィはシロに霊獣を任せると男の方へ走った。

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