それから数時間後
船はアヤカの故郷である島に到着した。





ﾅ｢いつ行くの…？私達はログがたまるまで一週間あるからまだこの島にいるけど…。｣



『ごめんね…。母さんのことも心配だしすぐ帰る……。』



ﾅ｢……そう……。｣



『あの、もしよかったらみんなで私の家に来ない？一週間もあるし、船ならキツネ達に見ててもらえば大丈夫だし。』



ﾁｮ｢いいのか！？」


チョッパーは目を輝かせて嬉しそうに言う。



『うん♪』



ﾙ｢行こうぜ！」



ﾅ｢アヤカ…。｣



『ん？何？』



ﾅ｢うぅん、何でもない。じゃ、みんなでアヤカの家に泊めてもらいましょ♪｣



ﾌﾞ｢でもこんなに大勢で押し掛けて大丈夫でしょうか？｣



『平気だよ。部屋はいっぱいあるから♪』



ﾌ｢そんなに広いのか？｣



『まぁまぁかな♪』



ﾙ｢よぉし！じゃあ、アヤカの家に出発だぁ！」






一味は船を降りて小高い丘の上にあるアヤカの家に向かった。








ﾙ｢すんげぇぇぇ☆｣


ﾁｮ｢でっかいゾ☆｣



ﾌ｢こりゃすげー造りだな。｣


『こういうのを日本家屋って言うんだよ♪みんなはここで待ってて。』



アヤカはクルー達を客間へ案内した。



ﾌ｢ほんと広いですね～。｣



『道場もあるからね♪』



ｿﾞ｢そりゃすげーな。｣




『ちょっとくつろいでて。母さんの部屋行ってくるから。』



ﾙ｢おぅ！」








アヤカは客間から少し奥に入った所にある部屋のドアをノックした。



｢アヤカ？｣



『なんだわかってたのか。』


｢そりゃ娘が発する霊力くらい読み取れるわよ。お帰り。｣



『ただいま、母さん…。』



｢ごめんねこんな事になって…。｣



『母さん…腕……。』



｢私が制御できなかったから喰いちぎられただけ。これくらい大したことないわよ。｣


『無理しないで…。私はこれ以上母さんに苦しんでほしくない…。だから…後は私が継ぐから…。』



｢そう言うと思ってた。でもあなたはまだ17なんだから…よく考えなさい。他の誰でもないあなたの人生なんだから…。｣


『母さん……。』





その少し後、客間では。



｢お茶菓子もありますよ♪｣


ﾙ｢サンキューアヤカ。｣



『ん？なんか言った？あ、ゴメンゴメンお菓子出すの忘れてた。』




｢｢｢ん……？ん…？………んー！？｣｣｣



ﾙ｢アヤカが二人いるぞ！？」



ﾁｮ｢どうなってんだぁ！？」



ｳ｢分身だぁ！」



『あぁ、サヤカそこにいたの。』



｢お帰りアヤカ♪｣



ﾌ｢どうなってんだ？｣



『あ、この子は私の双子の妹だよ♪』



｢｢｢双子ー！？｣｣｣




｢申し遅れました。私はサヤカと申します。アヤカがいつもお世話になっております。｣



ﾅ｢アヤカと違って礼儀正しいわ。｣



『ちょっとー！ナミー！』



ﾅ｢ごめんごめん(笑)｣



ｳ｢アヤカが双子だったとはなぁ。｣



ﾛ｢ほんとそっくりね♪｣



『そんなに似てるかなぁ～？』




｢みなさんどうぞゆっくりしていってくださいね♪｣