それからどれくらい時間がたっただろうか。


ふと目を覚ますとぼんやりと医務室の天井が見えた。



『あれ…私…見えてる！？』



慌ててベッドから起き上がるとフラりと体が傾いた。


ｻ｢おっと。まだ完全に熱下がってねぇんだから寝てねぇと…。｣



『サンジ君…。サンジ君だ…。見えるよ！私見える！』



ｻ｢本当か！」




『日付が変わったんだ。』


すると消えたキツネ達が次々とアヤカの周りに現れた。



『みんな…おかえり。』



ｻ｢よかったな。｣



ふとアヤカはガーゼを貼られた左の頬を触る


ｻ｢アヤカちゃん…。ごめんな…。俺かなり強く叩いちまった……。痛かっただろ…。｣


そういってアヤカの頬にそっと触れる。




『許さない。』



ｻ｢アヤカちゃん…。おわっ！」



アヤカは頬に触れるサンジの腕を掴むとベッドへ引き寄せた。



『腕力には自信があるんだから。』


そう言ってサンジを無理矢理押し倒した。



ｻ｢アヤカちゃん！？」



『男の人に叩かれたのなんて初めて。』



ｻ｢たがら悪かったって…。｣



『絶対許さないんだからね。』



そう言ってアヤカはサンジにキスをした。



『…罰として今夜は私が満足するまで放さないから…。』



ｻ｢アヤカちゃん//｣



『ふふ。サンジ好きよ…。』



ｻ｢俺もだ…アヤカ…。｣