☆相棒は白い獣
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サンジ君に言われた言葉が胸に突き刺さった。
本当はすべて言ってしまいたかった。
でももし
嫌われたら…。
そう思うと怖くなって言い出せなかった…。
サンジ君を信頼してないわけじゃない。
信頼しているからこそ嫌われるのが怖い……。
アヤカはベッドにもぐると体を小さく丸めてうずくまった。
それからどれくらい時間がたっただろうか。
いつの間にか寝てしまったようで目を覚ますとナミとロビンはすでに寝ていた。
もうすぐ日付が変わる…。
日付が変われば退魔師に年に一度だけ霊力が全て失われる日がくる……。
霊力が失われればキツネは扱えなくなる…。
もちろん私の目になってくれているこの子も……。
アヤカはベッドから起きるとナミとロビンを起こさないようにそっと部屋を出た。
甲板に出たアヤカは首から下がった小さな管の栓を抜いて沢山のキツネ達を出した。
『たった1日でも会えないのは寂しいな…。』
そう言いながらキツネ達を撫でる。
ふと見ればキッチンにはまだ灯りがついていて主が寝ていないことを示していた。
『サンジ君………。』
覚悟を決めなければならない。
怖いけれどやっぱりあなたには隠し事はしたくない。
全てを話して嫌われるなら仕方ないのかもしれない………。
そう思い一歩踏み出した時だった。
時計の針が12時を知らせた。
アヤカは激しいめまいに襲われその場に崩れた。
『……っ……。』
霊力が一気に持ってかれる……。
明日の仕込みを終えて俺は椅子に座り考えこんでいた。
アヤカちゃんに怒鳴りつけるなんて…。
俺、なにやってんだ…。
アヤカちゃんにだって言えねぇ事があるんだ。
言うのが怖いから隠すんだ。
その気持ちを考えずに怒鳴るなんて俺はクソ野郎だ。
そう頭を抱えながら考えていると
外でガタンと物音がした。
気になりドアをあけると床に崩れるアヤカちゃんがいた。
サ「アヤカちゃん!?」
慌てて駆け寄ると体が傾きぐったりと俺に寄りかかってきた。
『はぁ…はぁ…はぁ…。』
サ「ひでぇ熱じゃねぇか!」
『サンジ君……ごめ…ん…ね…。私…サンジ君に…言わなきゃ…いけない事が……。』
サ「今はいいからとにかくチョッパーを…。」
『大…丈夫…だから…。』
ふと目をやればアヤカちゃんの周りにいた沢山のキツネ達が次々と消え始めていた。
サ「どうなってんだ…。」
『…霊力が…失われていく…退魔師は年に一度だけ…全ての霊力を失う日があるの…。』
サ「それが今日なのか…。」
『うん…。霊力を失うと…体のバランスが崩れるから…めまいとかするんだけど……。ちょっと無理しすぎちゃった…かな…。』
サ「とにかく中に入ろう。」
サンジはぐったりするアヤカを抱き抱えるとキッチンの簡易ベッドへ寝かせた。
『サンジ君……。ずっと黙っててごめんね…。』
サ「俺こそ怒鳴ってごめんな…。」
『…ぁ …あぁ…ダメっ……。』
サ「アヤカちゃん?」
見ればいつもアヤカちゃんの隣にいた最後の一匹のキツネが消えていた。
すると何かを探すようにしきりに手を動かすアヤカちゃん。
『サンジ…君…どこ…。』
サ「俺はここにいるよ。」
『サンジ君…サンジ君…。』
サ「アヤカちゃん…?まさか…。」
『見え…ない…の…。』
サ「どういうことだ…。」
『今までは…キツネの目を通して見てたの…。』
サ「それでいつも肩に…。」
『あの子がいなくなったら何も見えなくなっちゃうの…。』
サ「アヤカちゃん…。」
『ずっと…言えなくてごめん…。』
サ「俺に嫌われると思ったから?」
『え…?』
サ「バカだなぁ。俺がそんなことでアヤカちゃんを嫌いになるわけねぇじゃねぇか。」
『サンジ君……。でも…こうやって年に一度見えなくなるんだよ…?いつか重荷に思うでしょ……。』
サ「そんなことねぇよ。見えない日は俺がアヤカちゃんの目になる。」
『サンジ君…。』
アヤカの頬を涙がつたった。
サ「一人になんかさせねぇよ。」
そう言ってアヤカちゃんの手をギュッと握った。
『サンジ君っ……暗いよ……怖い……。』
アヤカちゃんが初めて俺に弱みを見せた。
俺は不謹慎にもそれが嬉しいと思った。
サ「ずっとそばにいるから。絶対に離さねぇから。」
『サンジ君…あ…りが…。』
アヤカはついに意識を手放した。
サ「アヤカちゃん!しっかりしろ!」
額に触れればさっきより熱く感じた。
サ「やべぇな…。とにかくチョッパーに知らせねぇと…。確か今日はチョッパーが不寝番だったはず。」
サンジは氷水で冷やしたタオルをアヤカの額にのせると「ちょっと待っててな」と優しく声をかけてキッチンを出た。
本当はすべて言ってしまいたかった。
でももし
嫌われたら…。
そう思うと怖くなって言い出せなかった…。
サンジ君を信頼してないわけじゃない。
信頼しているからこそ嫌われるのが怖い……。
アヤカはベッドにもぐると体を小さく丸めてうずくまった。
それからどれくらい時間がたっただろうか。
いつの間にか寝てしまったようで目を覚ますとナミとロビンはすでに寝ていた。
もうすぐ日付が変わる…。
日付が変われば退魔師に年に一度だけ霊力が全て失われる日がくる……。
霊力が失われればキツネは扱えなくなる…。
もちろん私の目になってくれているこの子も……。
アヤカはベッドから起きるとナミとロビンを起こさないようにそっと部屋を出た。
甲板に出たアヤカは首から下がった小さな管の栓を抜いて沢山のキツネ達を出した。
『たった1日でも会えないのは寂しいな…。』
そう言いながらキツネ達を撫でる。
ふと見ればキッチンにはまだ灯りがついていて主が寝ていないことを示していた。
『サンジ君………。』
覚悟を決めなければならない。
怖いけれどやっぱりあなたには隠し事はしたくない。
全てを話して嫌われるなら仕方ないのかもしれない………。
そう思い一歩踏み出した時だった。
時計の針が12時を知らせた。
アヤカは激しいめまいに襲われその場に崩れた。
『……っ……。』
霊力が一気に持ってかれる……。
明日の仕込みを終えて俺は椅子に座り考えこんでいた。
アヤカちゃんに怒鳴りつけるなんて…。
俺、なにやってんだ…。
アヤカちゃんにだって言えねぇ事があるんだ。
言うのが怖いから隠すんだ。
その気持ちを考えずに怒鳴るなんて俺はクソ野郎だ。
そう頭を抱えながら考えていると
外でガタンと物音がした。
気になりドアをあけると床に崩れるアヤカちゃんがいた。
サ「アヤカちゃん!?」
慌てて駆け寄ると体が傾きぐったりと俺に寄りかかってきた。
『はぁ…はぁ…はぁ…。』
サ「ひでぇ熱じゃねぇか!」
『サンジ君……ごめ…ん…ね…。私…サンジ君に…言わなきゃ…いけない事が……。』
サ「今はいいからとにかくチョッパーを…。」
『大…丈夫…だから…。』
ふと目をやればアヤカちゃんの周りにいた沢山のキツネ達が次々と消え始めていた。
サ「どうなってんだ…。」
『…霊力が…失われていく…退魔師は年に一度だけ…全ての霊力を失う日があるの…。』
サ「それが今日なのか…。」
『うん…。霊力を失うと…体のバランスが崩れるから…めまいとかするんだけど……。ちょっと無理しすぎちゃった…かな…。』
サ「とにかく中に入ろう。」
サンジはぐったりするアヤカを抱き抱えるとキッチンの簡易ベッドへ寝かせた。
『サンジ君……。ずっと黙っててごめんね…。』
サ「俺こそ怒鳴ってごめんな…。」
『…ぁ …あぁ…ダメっ……。』
サ「アヤカちゃん?」
見ればいつもアヤカちゃんの隣にいた最後の一匹のキツネが消えていた。
すると何かを探すようにしきりに手を動かすアヤカちゃん。
『サンジ…君…どこ…。』
サ「俺はここにいるよ。」
『サンジ君…サンジ君…。』
サ「アヤカちゃん…?まさか…。」
『見え…ない…の…。』
サ「どういうことだ…。」
『今までは…キツネの目を通して見てたの…。』
サ「それでいつも肩に…。」
『あの子がいなくなったら何も見えなくなっちゃうの…。』
サ「アヤカちゃん…。」
『ずっと…言えなくてごめん…。』
サ「俺に嫌われると思ったから?」
『え…?』
サ「バカだなぁ。俺がそんなことでアヤカちゃんを嫌いになるわけねぇじゃねぇか。」
『サンジ君……。でも…こうやって年に一度見えなくなるんだよ…?いつか重荷に思うでしょ……。』
サ「そんなことねぇよ。見えない日は俺がアヤカちゃんの目になる。」
『サンジ君…。』
アヤカの頬を涙がつたった。
サ「一人になんかさせねぇよ。」
そう言ってアヤカちゃんの手をギュッと握った。
『サンジ君っ……暗いよ……怖い……。』
アヤカちゃんが初めて俺に弱みを見せた。
俺は不謹慎にもそれが嬉しいと思った。
サ「ずっとそばにいるから。絶対に離さねぇから。」
『サンジ君…あ…りが…。』
アヤカはついに意識を手放した。
サ「アヤカちゃん!しっかりしろ!」
額に触れればさっきより熱く感じた。
サ「やべぇな…。とにかくチョッパーに知らせねぇと…。確か今日はチョッパーが不寝番だったはず。」
サンジは氷水で冷やしたタオルをアヤカの額にのせると「ちょっと待っててな」と優しく声をかけてキッチンを出た。