ホストの俺と妻の唯。






俺は昼間はほとんど寝てるし、仕事が休みの日以外は唯に家事を任せっぱなしだ。



それでも唯はイヤな顔一つしないでやってくれる。




その日もいつも通り明け方に仕事場から帰るといつも洗濯を干してるはずの唯はまだベッドの中だった。



ｻ「珍しいな。」



ちょっと気になり寝室の戸をそっと開ける。



『ん…。サ…ンジ？』



ｻ「悪ぃ、起こしちまったな。」



『ごめん！寝坊しちゃった！今すぐ朝ご飯作るから待っ…て…。』



そう言って慌てて起き上がるとグラッと体が傾いて俺に寄り掛かってきた。



ｻ「唯？」



『ごめん…。ちょっとめまいしただけ…。』




心配になり額に手をあてる。



ｻ「熱あるじゃねぇか！」



『これくらい平気だよ…。』



ｻ「ちゃんと寝てろ。」



『でも…。』



ｻ「家のことは俺がやるから。」



『でもサンジ疲れてるから…。』



ｻ「いつもやってもらってるんだ今日くらい休めよ。」



『わかった。ありがと…。』



俺はそう言う唯をベッドに寝かせて頬にそっとキスをした。







そのあと手早く家事を終わらせ唯の隣りに布団を敷いて俺も眠りについた。