優ちゃんは俺の胸に顔を埋めた。


『ありがとう。』






日も高々と登った昼頃。
病院の屋上で去り行く船を見つめた。



あなたがいるから頑張れる…。

あなたがいるから生きられる…。

あなたいるから私がいる。


あなたは私に生きる勇気を与えてくれた…。

そんなあなたをずっとここで待ち続ける…。

もう一度ありがとうと言うために…………。




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