☆妖精の歌
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サ「へぇ~!じゃあ、あの本に書かれていることはほぼ合ってるのか!」
『うん。だからその証拠に私の瞳は輝いていないでしょ?』
サンジはヒマリの赤黒い瞳を覗き込む。
『私はこの町の誰からも愛されていないから。』
サ「じゃあ、妖精の命ってのは…?」
『それも本当。誰にも愛をもらえない状態ならせいぜい頑張っても寿命は20年くらい。』
サ「ヒマリちゃんは今…。」
『私は19歳。もうすぐ20歳になるの。』
サ「それじゃあ…!」
『うん。もうすぐ私は消えてなくなる。自然に還るの。次の満月の日にね。』
サ「そんな……。」
『大丈夫。私が消えたあとに新しい妖精が生まれるから。だからこの町はこれからも妖精の力で守られていくわ。』
サ「妖精の力…?」
『この町は昔から自然災害のとても多い所だった。そこにある日、生まれたのが妖精。妖精は人々を災害などの災いから守るために生まれたの。』
サ「守るため…。じゃあヒマリちゃんも今この町を守ってるってわけか。」
『うん。けど大きな災害が来たらきっと私の力では防ぎきれない…。妖精は私1人だし私には大きな力はないから…。』
サ「そうなったらどうするつもりなんだ…?」
『みんなに知らせて逃げてもらうしかないかな…。まぁ、知らせるのは簡単だからなんとかなるとは思うけど…。』
サ「町中の人に知らせるのは割と骨が折れると思うけど…。」
『大丈夫。歌があるから。』
サ「歌?そういえば本にも妖精の歌がどうのって書いてあったな。」
『うん。妖精の歌は精霊さんにお願いするためのものなの。』
サ「その精霊ってのは?」
『この世界の色んなものを作ってくれている存在。人間には見えないみたいだね。例えば…。』
ヒマリはそう言うと何もない空中をそっと手で包むような仕草をした。
『はい。』
サ「ん?」
ヒマリはサンジの前に手を広げた。
『今ここに光の精霊さんがいるの。私には見えてるけどサンジ君には見えないでしょ?』
サ「あぁ。何も見えねぇな。」
『この光の精霊さんは人間が見ている世界を作ってくれてる。光を屈折させて色を作ったり、景色の見え方を変えてくれたり。水の精霊さんと協力すれば虹が作れたりするの。』
サ「なるほど。」
『緑の精霊さんが植物を生み出し、水の精霊さんが雨を降らせる。他にも精霊さんはたくさんいるの。その全てがこの世界を作ってくれてる。妖精はその精霊さんと人間との架け橋。精霊さんは話ができないからね。だから精霊さんが災害の危険を教えてくれたら私がそれをみんなに伝えるの。』
サ「けど歌は精霊に願うための物なんだろ?その歌でどうやって町の人に危険を知らせるんだ?」
『簡単だよ。精霊さんにお願いする歌を歌うだけ。だって今、この町の人達は妖精の歌は危険な物だって思っているから。歌が聞こえればきっとみんな勝手に逃げてくれるよ。』
サ「そうか。確かに妖精の歌は危険だって本に書いてあったな。」
『実際は人間には何の影響もないけどね。さて。そろそろ日が暮れちゃう。早く森を出ないと迷子になっちゃうよ。なんて言ってもきっと当てずっぽうでここに来ただろうから来た道覚えて無さそうだけど(笑)』
サ「あ…。」
『図星(笑)私が出口まで案内してあげる。』
ヒマリはサンジの手を取ると歩き出した。
『うん。だからその証拠に私の瞳は輝いていないでしょ?』
サンジはヒマリの赤黒い瞳を覗き込む。
『私はこの町の誰からも愛されていないから。』
サ「じゃあ、妖精の命ってのは…?」
『それも本当。誰にも愛をもらえない状態ならせいぜい頑張っても寿命は20年くらい。』
サ「ヒマリちゃんは今…。」
『私は19歳。もうすぐ20歳になるの。』
サ「それじゃあ…!」
『うん。もうすぐ私は消えてなくなる。自然に還るの。次の満月の日にね。』
サ「そんな……。」
『大丈夫。私が消えたあとに新しい妖精が生まれるから。だからこの町はこれからも妖精の力で守られていくわ。』
サ「妖精の力…?」
『この町は昔から自然災害のとても多い所だった。そこにある日、生まれたのが妖精。妖精は人々を災害などの災いから守るために生まれたの。』
サ「守るため…。じゃあヒマリちゃんも今この町を守ってるってわけか。」
『うん。けど大きな災害が来たらきっと私の力では防ぎきれない…。妖精は私1人だし私には大きな力はないから…。』
サ「そうなったらどうするつもりなんだ…?」
『みんなに知らせて逃げてもらうしかないかな…。まぁ、知らせるのは簡単だからなんとかなるとは思うけど…。』
サ「町中の人に知らせるのは割と骨が折れると思うけど…。」
『大丈夫。歌があるから。』
サ「歌?そういえば本にも妖精の歌がどうのって書いてあったな。」
『うん。妖精の歌は精霊さんにお願いするためのものなの。』
サ「その精霊ってのは?」
『この世界の色んなものを作ってくれている存在。人間には見えないみたいだね。例えば…。』
ヒマリはそう言うと何もない空中をそっと手で包むような仕草をした。
『はい。』
サ「ん?」
ヒマリはサンジの前に手を広げた。
『今ここに光の精霊さんがいるの。私には見えてるけどサンジ君には見えないでしょ?』
サ「あぁ。何も見えねぇな。」
『この光の精霊さんは人間が見ている世界を作ってくれてる。光を屈折させて色を作ったり、景色の見え方を変えてくれたり。水の精霊さんと協力すれば虹が作れたりするの。』
サ「なるほど。」
『緑の精霊さんが植物を生み出し、水の精霊さんが雨を降らせる。他にも精霊さんはたくさんいるの。その全てがこの世界を作ってくれてる。妖精はその精霊さんと人間との架け橋。精霊さんは話ができないからね。だから精霊さんが災害の危険を教えてくれたら私がそれをみんなに伝えるの。』
サ「けど歌は精霊に願うための物なんだろ?その歌でどうやって町の人に危険を知らせるんだ?」
『簡単だよ。精霊さんにお願いする歌を歌うだけ。だって今、この町の人達は妖精の歌は危険な物だって思っているから。歌が聞こえればきっとみんな勝手に逃げてくれるよ。』
サ「そうか。確かに妖精の歌は危険だって本に書いてあったな。」
『実際は人間には何の影響もないけどね。さて。そろそろ日が暮れちゃう。早く森を出ないと迷子になっちゃうよ。なんて言ってもきっと当てずっぽうでここに来ただろうから来た道覚えて無さそうだけど(笑)』
サ「あ…。」
『図星(笑)私が出口まで案内してあげる。』
ヒマリはサンジの手を取ると歩き出した。
