☆妖精の歌
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「ヒマリが思ったより頑張ったんだな。この森は守られそうだ。」
ルピーは安堵の表情を浮かべると洞窟の中へ戻っていった。
それからしばらくの月日が流れた。
あの後どうやってサニー号に戻ったのかほとんど覚えていない。
必死に走っていたから。
腕の中のヒマリちゃんが消える前にせめてもう一度クルー達に会わせたかった。
もしかしたら間に合わないかもしれない。
それでも諦めたくなかったんだ…。
あれから町は復興が始まっている。
妖精の森に到達する前に噴火が止まり、溶岩の動きも止まった。
町は一部が飲み込まれたがケガ人も死人も出なかった。
サニー号はしばらくの停泊が決まり
クルー達も復興の手伝いをしている。
サ「ふぅ…。」
甲板でタバコに火をつけ煙を吐く。
今日の船番はサンジ1人だ。
サ「ルピーちゃんはうまくやってるみたいだな。」
あの後、俺は役場の職員にヒマリちゃんとルピーちゃんの話をした。
本物の妖精を目の当たりにした人達はすぐに信じてくれた。
そこから話が広がり
今ではルピーちゃんも堂々と町の人達と一緒に復興作業をしている。
そうして信頼を得たようで洞窟には新たな命の花が芽吹いたそうだ。
蕾も膨らみもうじき新しい妖精が数人誕生する。
町の人達の思いの結晶だ。
サ「……ヒマリちゃんも…もう少し早く町の人達からの思いを受け取れていれば…。」
サンジは悔しそうにタバコのフィルターを噛みしめた。
サ「そろそろアイツらが帰ってくるな。飯の支度するか…。」
サンジはキッチンへと向かうために振り返る。
サ「………!」
視界に入った光景にサンジが言葉を失った。
『サンジ…君…?』
医務室のドアの前に立っていたのはヒマリだった。
サ「夢…じゃねぇよな…?」
『違うみたい…♪』
ヒマリは目に涙を溜めて笑った。
サ「ヒマリちゃんっ!」
サンジはヒマリに飛びつくようにして駆け寄ると強く抱きしめた。
『また…会えた…っ…。』
サ「よかったっ…!本当によかった…っ!」
『けど…どうして…?私…歌ったのに…。』
サ「ルピーちゃんが教えてくれたんだ。」
『ルピー?あ…。もしかして新しい子?』
サ「あぁ。ヒマリちゃんが消える前に俺…ヒマリちゃんに気持ちを伝えたんだ。ヒマリちゃんが好きだって。」
『え……?』
サ「その俺1人分の愛がヒマリちゃんに少しだけ力を与えたらしい。けど所詮は1人分の小さな力。例え体が消える事を防げても意識が戻るかはわからないって言われててさ…。」
『…サンジ君が私を………。』
サ「あぁ。好きだよ。ヒマリちゃんが好きだ。」
『…っ!……っ…。』
初めて言われた言葉。
そしてずっと待ち望んでいた言葉。
私は初めて愛をもらったんだ。
私が愛をあげたいと思った人に…!
『あり…っ…がと…っ…。』
ヒマリはサンジに抱きつくとボロボロと涙を流した。
「やはり目覚めていたか。」
サ「ルピーちゃん。」
ルピーは羽を畳むと甲板に降り立った。
「ヒマリ。」
『あなたがルピーね。やっと会えた。』
ルピーはヒマリの前まで来ると妖精の現状を話した。
『他にも妖精が…!?…よかったっ…。ルピーは1人ぼっちじゃないんだね。』
ヒマリは嬉しそうに涙を流した。
「ヒマリももう同じだろう。その人間の愛を手に入れた。それだけじゃない。ヒマリが目覚めたのは他の愛の成果でもある。」
『他の愛?』
「ここには人間が他にもいるだろう?皆、ヒマリの事を思っていたようだ。」
サ「アイツらも気持ちは同じ。ヒマリちゃんのことが好きなんだ。まぁ、俺とは好きの種類が違うけどな♪」
『そっか。みんなも私のことを…っ…。ルピー。知らせに来てくれてありがと。』
「私が来たのはそれだけじゃない。これを返しに来たんだ。」
ルピーはヒマリにパーカーを差し出した。
『あ。ナミにもらったパーカー。あなたのために置いていったのに。』
「私には必要ない。もう羽を隠さなくても良いからな。大事なものは自分で持っておけ。」
『そっか。そうする。ありがとね♪』
ヒマリはパーカーを受け取ると嬉しそうに抱きしめた。
《ドサッ…。》
『……?』
突然聞こえた音にヒマリが振り向くとフランキーが驚いた顔をして立っていた。
足元にフランキーが落としたであろう荷物が落ちている。
フ「お前…!うぉぉぉっ…!よかったなぁぁぁっ…!」
『え!?フランキーってこんなキャラだったの!?』
号泣するフランキーにヒマリが驚く。
それを見てサンジがケラケラと笑った。
それから次々とクルー達が戻り
ヒマリの意識が戻った事を喜んだ。
ルピーは安堵の表情を浮かべると洞窟の中へ戻っていった。
それからしばらくの月日が流れた。
あの後どうやってサニー号に戻ったのかほとんど覚えていない。
必死に走っていたから。
腕の中のヒマリちゃんが消える前にせめてもう一度クルー達に会わせたかった。
もしかしたら間に合わないかもしれない。
それでも諦めたくなかったんだ…。
あれから町は復興が始まっている。
妖精の森に到達する前に噴火が止まり、溶岩の動きも止まった。
町は一部が飲み込まれたがケガ人も死人も出なかった。
サニー号はしばらくの停泊が決まり
クルー達も復興の手伝いをしている。
サ「ふぅ…。」
甲板でタバコに火をつけ煙を吐く。
今日の船番はサンジ1人だ。
サ「ルピーちゃんはうまくやってるみたいだな。」
あの後、俺は役場の職員にヒマリちゃんとルピーちゃんの話をした。
本物の妖精を目の当たりにした人達はすぐに信じてくれた。
そこから話が広がり
今ではルピーちゃんも堂々と町の人達と一緒に復興作業をしている。
そうして信頼を得たようで洞窟には新たな命の花が芽吹いたそうだ。
蕾も膨らみもうじき新しい妖精が数人誕生する。
町の人達の思いの結晶だ。
サ「……ヒマリちゃんも…もう少し早く町の人達からの思いを受け取れていれば…。」
サンジは悔しそうにタバコのフィルターを噛みしめた。
サ「そろそろアイツらが帰ってくるな。飯の支度するか…。」
サンジはキッチンへと向かうために振り返る。
サ「………!」
視界に入った光景にサンジが言葉を失った。
『サンジ…君…?』
医務室のドアの前に立っていたのはヒマリだった。
サ「夢…じゃねぇよな…?」
『違うみたい…♪』
ヒマリは目に涙を溜めて笑った。
サ「ヒマリちゃんっ!」
サンジはヒマリに飛びつくようにして駆け寄ると強く抱きしめた。
『また…会えた…っ…。』
サ「よかったっ…!本当によかった…っ!」
『けど…どうして…?私…歌ったのに…。』
サ「ルピーちゃんが教えてくれたんだ。」
『ルピー?あ…。もしかして新しい子?』
サ「あぁ。ヒマリちゃんが消える前に俺…ヒマリちゃんに気持ちを伝えたんだ。ヒマリちゃんが好きだって。」
『え……?』
サ「その俺1人分の愛がヒマリちゃんに少しだけ力を与えたらしい。けど所詮は1人分の小さな力。例え体が消える事を防げても意識が戻るかはわからないって言われててさ…。」
『…サンジ君が私を………。』
サ「あぁ。好きだよ。ヒマリちゃんが好きだ。」
『…っ!……っ…。』
初めて言われた言葉。
そしてずっと待ち望んでいた言葉。
私は初めて愛をもらったんだ。
私が愛をあげたいと思った人に…!
『あり…っ…がと…っ…。』
ヒマリはサンジに抱きつくとボロボロと涙を流した。
「やはり目覚めていたか。」
サ「ルピーちゃん。」
ルピーは羽を畳むと甲板に降り立った。
「ヒマリ。」
『あなたがルピーね。やっと会えた。』
ルピーはヒマリの前まで来ると妖精の現状を話した。
『他にも妖精が…!?…よかったっ…。ルピーは1人ぼっちじゃないんだね。』
ヒマリは嬉しそうに涙を流した。
「ヒマリももう同じだろう。その人間の愛を手に入れた。それだけじゃない。ヒマリが目覚めたのは他の愛の成果でもある。」
『他の愛?』
「ここには人間が他にもいるだろう?皆、ヒマリの事を思っていたようだ。」
サ「アイツらも気持ちは同じ。ヒマリちゃんのことが好きなんだ。まぁ、俺とは好きの種類が違うけどな♪」
『そっか。みんなも私のことを…っ…。ルピー。知らせに来てくれてありがと。』
「私が来たのはそれだけじゃない。これを返しに来たんだ。」
ルピーはヒマリにパーカーを差し出した。
『あ。ナミにもらったパーカー。あなたのために置いていったのに。』
「私には必要ない。もう羽を隠さなくても良いからな。大事なものは自分で持っておけ。」
『そっか。そうする。ありがとね♪』
ヒマリはパーカーを受け取ると嬉しそうに抱きしめた。
《ドサッ…。》
『……?』
突然聞こえた音にヒマリが振り向くとフランキーが驚いた顔をして立っていた。
足元にフランキーが落としたであろう荷物が落ちている。
フ「お前…!うぉぉぉっ…!よかったなぁぁぁっ…!」
『え!?フランキーってこんなキャラだったの!?』
号泣するフランキーにヒマリが驚く。
それを見てサンジがケラケラと笑った。
それから次々とクルー達が戻り
ヒマリの意識が戻った事を喜んだ。
