☆妖精の歌
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そして数十分後。
フ「待たせたな。」
フランキーはケーキBOXほどの箱を持ってきた。
チョ「何だこれ?」
フ「即席で作った音を再生する機械だ。こいつにさっきの電気信号を読み込ませると…。」
すると音楽が鳴り始めた。
《ももももしもしもぼくが
ききき君に会いたい
ななななんて呑気な
ことを言ったら君は 困るかな
あの日ぼくは気がついた
寂しそうに下見た
君が泣き出しそうなことがすぐにわかった
君だけに
見せてあげたい ダイヤの星
夜空を駆け抜ける魔法の絨毯はないけれど
ABRACADABRA
いでよ魔人 1つ目の願いを叶えて
君が流す涙を そっと1番星に
ABRACADABRA 彼方
いたいのどっか消えてなくなれ
どしどしよう ほんと
そんなつもりじゃなかった
ききみが望むのなら今夜も語り合おうよ
君だけに
信じて欲しい僕の中身
自信なくて閉じ込めた魔法のランプから
解き放とう外へ
はにかんだり ごまかしたり くやしくたって そのまま
何にもできなかったけど
今は君の王子様でいたい
ABRACADABRA
いでよ魔人 2つ目の願いを叶えて
人生最大の喜びは……
ABRACADABRA
いでよ魔人 3つ目の願いを叶えて
愛し愛されるしあわせと自由を
ABRACADABRA 彼方
いたいのどっか消えてなくなれ
ABRACADABRAで》
ナ「何の歌?」
サ「小説の内容だ。少年のどもりまで表現されてる。何でこんなものが最後のページに?」
フ「そりゃ、この小説の作者がササだからだろうな。」
サ「ササ?有名なヤツなのか?」
フ「おぅ。物作りが好きなヤツなら誰でも知ってる名前だ。かなり昔に死んじまったけどな。ササにはエラという盲目の妻がいてな。エラのために便利なものを作ったり、エラを楽しませるために物を作るってのがポリシーだったんだ。おそらくこの小説もそのために書いたんだろう。けどエラは字が読めねぇ。だからそれを音にしたんだ。そして同じく物作りが好きなヤツにわかるようにして残した。」
ロ「奥さんのためのものだったのね。」
チョ「奥さんの事が大好きだったんだろうな。」
フ「あぁ。いつか自分が死んだ後にもエラを楽しませてやれるようにって残したんだろう。結局はエラの方が先に死んじまったんだけどな。」
ブ「そうだったんですか…。」
フ「ササもその1年後に後を追うように死んだんだ。」
チョ「じゃあ、今頃は2人で仲良く天国で暮らしてるのかな?」
ロ「なんだかロマンチックね。何年経っても2人の愛の形の一部がこうして残っているなんて。」
ナ「そうね♪」
フ「奇跡の1冊だな。エラのためだけに作った本だからこの1冊しかねぇ。場所は公表されてなかったがこの本があるってことはここがササとエラの住んでいた街なんだろう。」
サ「ん?これ一冊じゃねぇぜ?2冊あるんだ。1つはヒマリちゃんが持ってる。どっちも街の図書館にあったものだ。」
フ「2冊?妙だな。ササは1冊しか書いてねぇはずだぜ。それとも俺の記憶違いか?いや。あのササがエラ以外のために物を作るのはありえねぇし…。」
サ「じゃあ、複製本か?」
フ「そうかもしれねぇな。貴重な本であることは確かだしな。」
その日、サンジは昼過ぎまでこの曲を聞いて過ごした。
サ「小説にも曲にも描かれてなかったけど2つ目の願いの"人生最大の喜び"ってのはなんだったんだろうか…。」
その頃、ヒマリは洞窟の中でため息をついていた。
『はぁ…。結局この本返せなかったな。いいお話だったからつい…。次の妖精に返しておいてもらお。…あーぁ。私にもこんな"王子様"がいたらな~。…なんてね。あと10時間後には消えちゃうから無理だね。』
ヒマリは諦めたように小さく笑うと命の花を眺めた。
『お手紙書いておいてあげようかな。町のお祭りの日、図書館への侵入のしかた、あとはこの本を返しておいてってお願いも書かなくちゃ。』
ヒマリは紙とペンを取って椅子に座る。
と、そこへ精霊達がやってきた。
『あ。おかえり~。どうしたの?…え…?…それほんと!?大変!!!!』
ヒマリが勢いよく立ち上がると椅子が倒れた。
ヒマリは倒れた椅子もそのままに洞窟を飛び出して行った。
フ「待たせたな。」
フランキーはケーキBOXほどの箱を持ってきた。
チョ「何だこれ?」
フ「即席で作った音を再生する機械だ。こいつにさっきの電気信号を読み込ませると…。」
すると音楽が鳴り始めた。
《ももももしもしもぼくが
ききき君に会いたい
ななななんて呑気な
ことを言ったら君は 困るかな
あの日ぼくは気がついた
寂しそうに下見た
君が泣き出しそうなことがすぐにわかった
君だけに
見せてあげたい ダイヤの星
夜空を駆け抜ける魔法の絨毯はないけれど
ABRACADABRA
いでよ魔人 1つ目の願いを叶えて
君が流す涙を そっと1番星に
ABRACADABRA 彼方
いたいのどっか消えてなくなれ
どしどしよう ほんと
そんなつもりじゃなかった
ききみが望むのなら今夜も語り合おうよ
君だけに
信じて欲しい僕の中身
自信なくて閉じ込めた魔法のランプから
解き放とう外へ
はにかんだり ごまかしたり くやしくたって そのまま
何にもできなかったけど
今は君の王子様でいたい
ABRACADABRA
いでよ魔人 2つ目の願いを叶えて
人生最大の喜びは……
ABRACADABRA
いでよ魔人 3つ目の願いを叶えて
愛し愛されるしあわせと自由を
ABRACADABRA 彼方
いたいのどっか消えてなくなれ
ABRACADABRAで》
ナ「何の歌?」
サ「小説の内容だ。少年のどもりまで表現されてる。何でこんなものが最後のページに?」
フ「そりゃ、この小説の作者がササだからだろうな。」
サ「ササ?有名なヤツなのか?」
フ「おぅ。物作りが好きなヤツなら誰でも知ってる名前だ。かなり昔に死んじまったけどな。ササにはエラという盲目の妻がいてな。エラのために便利なものを作ったり、エラを楽しませるために物を作るってのがポリシーだったんだ。おそらくこの小説もそのために書いたんだろう。けどエラは字が読めねぇ。だからそれを音にしたんだ。そして同じく物作りが好きなヤツにわかるようにして残した。」
ロ「奥さんのためのものだったのね。」
チョ「奥さんの事が大好きだったんだろうな。」
フ「あぁ。いつか自分が死んだ後にもエラを楽しませてやれるようにって残したんだろう。結局はエラの方が先に死んじまったんだけどな。」
ブ「そうだったんですか…。」
フ「ササもその1年後に後を追うように死んだんだ。」
チョ「じゃあ、今頃は2人で仲良く天国で暮らしてるのかな?」
ロ「なんだかロマンチックね。何年経っても2人の愛の形の一部がこうして残っているなんて。」
ナ「そうね♪」
フ「奇跡の1冊だな。エラのためだけに作った本だからこの1冊しかねぇ。場所は公表されてなかったがこの本があるってことはここがササとエラの住んでいた街なんだろう。」
サ「ん?これ一冊じゃねぇぜ?2冊あるんだ。1つはヒマリちゃんが持ってる。どっちも街の図書館にあったものだ。」
フ「2冊?妙だな。ササは1冊しか書いてねぇはずだぜ。それとも俺の記憶違いか?いや。あのササがエラ以外のために物を作るのはありえねぇし…。」
サ「じゃあ、複製本か?」
フ「そうかもしれねぇな。貴重な本であることは確かだしな。」
その日、サンジは昼過ぎまでこの曲を聞いて過ごした。
サ「小説にも曲にも描かれてなかったけど2つ目の願いの"人生最大の喜び"ってのはなんだったんだろうか…。」
その頃、ヒマリは洞窟の中でため息をついていた。
『はぁ…。結局この本返せなかったな。いいお話だったからつい…。次の妖精に返しておいてもらお。…あーぁ。私にもこんな"王子様"がいたらな~。…なんてね。あと10時間後には消えちゃうから無理だね。』
ヒマリは諦めたように小さく笑うと命の花を眺めた。
『お手紙書いておいてあげようかな。町のお祭りの日、図書館への侵入のしかた、あとはこの本を返しておいてってお願いも書かなくちゃ。』
ヒマリは紙とペンを取って椅子に座る。
と、そこへ精霊達がやってきた。
『あ。おかえり~。どうしたの?…え…?…それほんと!?大変!!!!』
ヒマリが勢いよく立ち上がると椅子が倒れた。
ヒマリは倒れた椅子もそのままに洞窟を飛び出して行った。
