その日の夜のこと。

一足先に入浴を終えたナミとロビンがラウンジで談笑しているとチョッパーが入ってきた。




ﾁｮ「サンジ。ちょっと氷もらえるか？」




ｻ「おう。どうした？」




ﾁｮ「グレースが長風呂して軽くのぼせちゃったみたいでさ。」




ｻ「大丈夫か？」




ﾁｮ「うん。大したことないから大丈夫。」




『チョッパー…ごめーん…。』




そう言ってチョッパーの後から鼻をティッシュで押さえたグレースが入ってきた。




ﾁｮ「歩き回るなって。ちょっと冷やせばすぐ止まるから。」




ﾅ「鼻血？」




『そうなの。寒かったからゆっくり温まろうと思って(笑)』




ﾅ「も～。ほら、ここ座んなさい。」




ﾁｮ「はい。下向いて。」




チョッパーはグレースの鼻に氷袋を当てる。




しばらく冷やしているとグレースの鼻血は無事に止まった。




ﾁｮ「これでよし。」




『ありがと。心配かけてごめんね。』




ﾁｮ「血だらけのバスタオルで鼻押さえて医務室に戻って来たからビックリしたよ。」




『思ったより出たし、止まらなくて私もビックリしちゃった(笑)』




ｻ「大したことなくてよかったよ。はい、ドリンク。脱水になりかけてるだろうからちゃんと飲みな？」




『ありがとう♪』




ﾅ「グレースって手当とかしてる時はしっかりしてるのに医療行為以外でおっちょこちょいな所あるわよね(笑)」




『バレた？(笑)割とそういうの多いんだよね～。医療行為してる時は気を張ってるからいいんだけどどうも自分の事となると気が抜けるというか注意力が散漫になっちゃうの(笑)』




ｻ「確かに顔つきが違うもんな。医者モードの時は頼もしいけど普段は頼りない(笑)」




『ちょっとー！頼りないとは失礼な！』




ｻ「ははは！悪ぃ悪ぃ(笑)」




ﾁｮ「今日は早く寝ろよ？」




『は～い。』