☆夢と願い
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
その日の夜中のことだった。
寝静まるクルー達の耳にチョッパーの泣き叫ぶ声が届いた。
ナ「まさか…っ!」
クルー達は飛び起きて医務室へと走った。
サ「チョッパー!」
サンジが勢いよくドアを開けて医務室に飛び込む。
チョッパーは電伝虫の前で泣き崩れていた。
サ「グレースちゃんに何かあったのか……?」
チョ「…っ!…うん…っ…。」
サンジはグレースのベットに駆け寄り手を握る。
サ「グレースちゃん…?」
その手は温かい。
微かに聞こえる呼吸音にサンジは安堵の涙を流した。
フ「無事…なんだな?」
サ「あぁ。息してる。」
ル「チョッパー。何があった。」
チョ「…っ…!」
チョッパーはゴシゴシと涙を拭って立ち上がった。
チョ「シキ医師の進めていたプロジェクトが世界政府に認められたんだ。そしてすぐに運用が開始された。それが今日の昼頃の話だ。そしてそのシステムを使って…ついに見つけたんだ…っ…!グレースを助けられるかもしれない希望の1人を…!」
サ「グレースちゃんが助かる…!?」
ル「詳しく話せ。」
チョッパーはラウンジに全員を集めると説明を始めた。
チョ「グレースの病気は簡単に言うと血液の癌だ。正常な血液が作れなくなるのが原因だ。正常な血液を作るためには正常な血液を作ってくれる細胞が必要だ。その細胞を健康な人からもらって移植すれば生存率は格段に上がる。もしくは治るかもしれない。」
サ「それなら最初から俺らの細胞を分ければよかったじゃねぇか…!」
チョ「みんなじゃダメだったんだ…。その細胞を移植するには白血球という血液の中にいる細胞の型が合わないといけない。みんなは定期的に俺が健康診断をしてるだろ?その時の血液検査の結果ですでにグレースとは合わないことがわかってたんだ。」
ウ「そうか…。俺らじゃグレースは助けられなかったのか…。」
チョ「うん。それにこの治療法もまだ発見されたばかりなんだ。この病気についてまだまだ解明されていないことが多い。シキ医師はそれをここまで解明して治療法を見つけた人だ。」
ブ「なんとすごいお方でしょう…!」
ゾ「そこまでわかってんなら片っ端から型を調べれば合うやつにぶち当たったろ。」
チョ「おそらくそれじゃあ間に合わなかったと思う。白血球の型が合うのは親子でも25%の確率。血の繋がってない他人の場合だと数万人に1人の確率だ。」
ロ「短期間では探せないわね。」
チョ「うん。それでシキ医師が考えたシステムが役に立つんだ。シキ医師は世界中の病院を繋ぐシステムを考えた。一つの拠点と全ての病院とを繋げる。その拠点にデータを送るんだ。方法はまだ整っていないから様々だ。電伝虫で拠点に電話でデータを伝えたり、手紙や映像電伝虫なんかも駆使する。その拠点を世界政府に運用、管理してほしいとずっと頼み込んでいたんだ。今回ようやく動いてくれた。あとは世界中の病院で希望者の血液検査をしてデータを登録するだけだ。グレースと同じ病気の人が出た時にその膨大なデータの中から同じ型の人を探して移植を打診する。ドナー側が了承すれば細胞を採取して患者の元へ運んで移植ができる。輸送は医療用に政府が船を作ってくれたからこれから大きな島に配置される。そこからさらにそれぞれ患者のいる島へ向かってくれるんだ。」
ナ「すごい…。」
フ「世界政府まで動かすとは…。」
チョ「それだけシキ医師の功績がすごかったからだ。」
ル「それでグレースの型に合うヤツが見つかったんだな。」
チョ「あぁ!シキ医師が世界中の病院に呼びかけてくれたおかげでドナー登録をしたいって人がたくさん来てくれたんだ。その提供者の中にグレースと同じ型の人がいた。さっき見つけたって連絡が来たんだ。…けどまだ楽観はできない。完全に治らない可能性もゼロじゃないからな。そうなった場合は生存率が上がる程度でまた数年後には今の状況になるかもしれない…。けど少なくとも今よりは絶対に回復するんだ!」
サ「…っ…よかったっ…!」
チョ「ナミ。これからその拠点に船を向けてほしい。ここからなら近くの島より拠点に行く方が早く移植手術ができる。ドナーの島が少し遠いんだ。だからドナーの細胞をちょうど中間地点になる拠点に送ってもらう。」
ナ「わかったわ!地図はある?」
チョ「シキ医師が伝えてくれた簡単なものしかまだないんだけど行けるか…?」
ナ「あたしを誰だと思ってんの?それくらい任せなさい☆」
ナミはチョッパーから場所の書かれたメモを受け取る。
ナ「上等!ルフィ!進路を変えるわ!」
ル「おぅ!行こう!グレースを助けに!…えーっと、なんだ?その…なんとかって所に!」
チョ「骨髄バンクだ。シキ医師がそう名づけた。今はまだ船の上でやってるがのちに人工島を作ってどんどん大きくしていく計画だ!」
ウ「おいおい!ちょっと待てよ!そこって世界政府の施設ってことになるんだろ?俺達が行くのはまずいんじゃ…。」
ブ「確かに!」
チョ「大丈夫。シキ医師は研究結果の全てを無償で世界政府に提供するって言ってくれた。条件付きでな。」
ロ「条件?」
チョ「命に線を引かないこと。どんな職業の人も、人種も、お金のあるないも関係なく全ての人に骨髄を提供する事を条件にしたんだ。もちろん海賊だって大丈夫だ!世界政府の管理になるがあの場所では関係なくなる。それが守られなければ今後シキ医師がさらに研究を進めて新しい情報を得られても無償提供はしない。って。」
フ「そうなりゃ世界政府は批判の的になる。意地でもこの条件は守るってわけか。」
ロ「交渉上手ね♪」
ナ「それなら安心して行けるわね!フランキー。舵よろしく!」
フ「おぅ!」
ナ「この距離なら明日には着ける!」
チョ「わかった!こっちもシキ医師に連絡して準備する!」
こうしてクルー達は慌ただしく動き始めた。
そして夜通し船を走らせ続けて拠点である骨髄バンクへと辿り着いた。
サ「グレースちゃん。頑張れ。」
チョ「もう少しだからな!」
チョッパーはグレースをおぶると大きな船へと移った。
チョ「手術になるからみんなはサニー号で待っててくれ。」
ナ「わかったわ。」
ル「頼んだ。」
チョ「おぅ!任せろ!ドナーの骨髄ももうすぐこっちに着くみたいだから先に準備してすぐに始められるようにしよう。」
チョッパーは世界政府の用意した船にいるスタッフを集めるとすぐに移植の準備を始めた。
寝静まるクルー達の耳にチョッパーの泣き叫ぶ声が届いた。
ナ「まさか…っ!」
クルー達は飛び起きて医務室へと走った。
サ「チョッパー!」
サンジが勢いよくドアを開けて医務室に飛び込む。
チョッパーは電伝虫の前で泣き崩れていた。
サ「グレースちゃんに何かあったのか……?」
チョ「…っ!…うん…っ…。」
サンジはグレースのベットに駆け寄り手を握る。
サ「グレースちゃん…?」
その手は温かい。
微かに聞こえる呼吸音にサンジは安堵の涙を流した。
フ「無事…なんだな?」
サ「あぁ。息してる。」
ル「チョッパー。何があった。」
チョ「…っ…!」
チョッパーはゴシゴシと涙を拭って立ち上がった。
チョ「シキ医師の進めていたプロジェクトが世界政府に認められたんだ。そしてすぐに運用が開始された。それが今日の昼頃の話だ。そしてそのシステムを使って…ついに見つけたんだ…っ…!グレースを助けられるかもしれない希望の1人を…!」
サ「グレースちゃんが助かる…!?」
ル「詳しく話せ。」
チョッパーはラウンジに全員を集めると説明を始めた。
チョ「グレースの病気は簡単に言うと血液の癌だ。正常な血液が作れなくなるのが原因だ。正常な血液を作るためには正常な血液を作ってくれる細胞が必要だ。その細胞を健康な人からもらって移植すれば生存率は格段に上がる。もしくは治るかもしれない。」
サ「それなら最初から俺らの細胞を分ければよかったじゃねぇか…!」
チョ「みんなじゃダメだったんだ…。その細胞を移植するには白血球という血液の中にいる細胞の型が合わないといけない。みんなは定期的に俺が健康診断をしてるだろ?その時の血液検査の結果ですでにグレースとは合わないことがわかってたんだ。」
ウ「そうか…。俺らじゃグレースは助けられなかったのか…。」
チョ「うん。それにこの治療法もまだ発見されたばかりなんだ。この病気についてまだまだ解明されていないことが多い。シキ医師はそれをここまで解明して治療法を見つけた人だ。」
ブ「なんとすごいお方でしょう…!」
ゾ「そこまでわかってんなら片っ端から型を調べれば合うやつにぶち当たったろ。」
チョ「おそらくそれじゃあ間に合わなかったと思う。白血球の型が合うのは親子でも25%の確率。血の繋がってない他人の場合だと数万人に1人の確率だ。」
ロ「短期間では探せないわね。」
チョ「うん。それでシキ医師が考えたシステムが役に立つんだ。シキ医師は世界中の病院を繋ぐシステムを考えた。一つの拠点と全ての病院とを繋げる。その拠点にデータを送るんだ。方法はまだ整っていないから様々だ。電伝虫で拠点に電話でデータを伝えたり、手紙や映像電伝虫なんかも駆使する。その拠点を世界政府に運用、管理してほしいとずっと頼み込んでいたんだ。今回ようやく動いてくれた。あとは世界中の病院で希望者の血液検査をしてデータを登録するだけだ。グレースと同じ病気の人が出た時にその膨大なデータの中から同じ型の人を探して移植を打診する。ドナー側が了承すれば細胞を採取して患者の元へ運んで移植ができる。輸送は医療用に政府が船を作ってくれたからこれから大きな島に配置される。そこからさらにそれぞれ患者のいる島へ向かってくれるんだ。」
ナ「すごい…。」
フ「世界政府まで動かすとは…。」
チョ「それだけシキ医師の功績がすごかったからだ。」
ル「それでグレースの型に合うヤツが見つかったんだな。」
チョ「あぁ!シキ医師が世界中の病院に呼びかけてくれたおかげでドナー登録をしたいって人がたくさん来てくれたんだ。その提供者の中にグレースと同じ型の人がいた。さっき見つけたって連絡が来たんだ。…けどまだ楽観はできない。完全に治らない可能性もゼロじゃないからな。そうなった場合は生存率が上がる程度でまた数年後には今の状況になるかもしれない…。けど少なくとも今よりは絶対に回復するんだ!」
サ「…っ…よかったっ…!」
チョ「ナミ。これからその拠点に船を向けてほしい。ここからなら近くの島より拠点に行く方が早く移植手術ができる。ドナーの島が少し遠いんだ。だからドナーの細胞をちょうど中間地点になる拠点に送ってもらう。」
ナ「わかったわ!地図はある?」
チョ「シキ医師が伝えてくれた簡単なものしかまだないんだけど行けるか…?」
ナ「あたしを誰だと思ってんの?それくらい任せなさい☆」
ナミはチョッパーから場所の書かれたメモを受け取る。
ナ「上等!ルフィ!進路を変えるわ!」
ル「おぅ!行こう!グレースを助けに!…えーっと、なんだ?その…なんとかって所に!」
チョ「骨髄バンクだ。シキ医師がそう名づけた。今はまだ船の上でやってるがのちに人工島を作ってどんどん大きくしていく計画だ!」
ウ「おいおい!ちょっと待てよ!そこって世界政府の施設ってことになるんだろ?俺達が行くのはまずいんじゃ…。」
ブ「確かに!」
チョ「大丈夫。シキ医師は研究結果の全てを無償で世界政府に提供するって言ってくれた。条件付きでな。」
ロ「条件?」
チョ「命に線を引かないこと。どんな職業の人も、人種も、お金のあるないも関係なく全ての人に骨髄を提供する事を条件にしたんだ。もちろん海賊だって大丈夫だ!世界政府の管理になるがあの場所では関係なくなる。それが守られなければ今後シキ医師がさらに研究を進めて新しい情報を得られても無償提供はしない。って。」
フ「そうなりゃ世界政府は批判の的になる。意地でもこの条件は守るってわけか。」
ロ「交渉上手ね♪」
ナ「それなら安心して行けるわね!フランキー。舵よろしく!」
フ「おぅ!」
ナ「この距離なら明日には着ける!」
チョ「わかった!こっちもシキ医師に連絡して準備する!」
こうしてクルー達は慌ただしく動き始めた。
そして夜通し船を走らせ続けて拠点である骨髄バンクへと辿り着いた。
サ「グレースちゃん。頑張れ。」
チョ「もう少しだからな!」
チョッパーはグレースをおぶると大きな船へと移った。
チョ「手術になるからみんなはサニー号で待っててくれ。」
ナ「わかったわ。」
ル「頼んだ。」
チョ「おぅ!任せろ!ドナーの骨髄ももうすぐこっちに着くみたいだから先に準備してすぐに始められるようにしよう。」
チョッパーは世界政府の用意した船にいるスタッフを集めるとすぐに移植の準備を始めた。
