☆夢と願い
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サンジはカーテンの取られたグレースのベットまで行くと手を握った。
チョ「サンジ!まだ動いちゃダメだ!」
サ「悪ぃ…。けど俺…グレースちゃんともう一度話がしてぇんだ…。」
サンジはグレースの手を強く握る。
チョ「…けど意識が戻るかどうか……。」
ナ「グレースは戻ってくる!」
ル「そうだ。約束したからな!俺は待ってるぞ。お前がこの帽子を返しにくるのを!」
ウ「グレース!起きろ!」
ロ「みんな待ってるわ!」
クルー達は口々にグレースに声をかける。
サ「グレースちゃん!頼む…!お願いだ…!」
クルー達の願いもむなしく
その日、グレースが意識を取り戻すことはなかった。
チョ「しばらくは医務室で絶対安静だ。傷口も縫ったばっかりだしな。」
サ「わかったよ。……。」
チョ「グレースのそばにいるくらいなら…いいゾ…。それじゃ、俺ちょっと風呂入ってくるから。早く寝ろよ。」
チョッパーはそう言って出ていくとラウンジへと向かった。
《ガチャ》
ブ「おや?こんな時間にどうかしましたか?」
チョ「ブルックか。…しばらくサンジとグレースを2人きりにさせてあげようと思ってな…。」
ブ「そうですか…。グレースさん意識が戻るといいですね…。」
チョ「うん……。」
その頃、サンジはグレースの手を握りグレースに話しかけていた。
サ「チョッパーのヤツ気使ってくれたんだろうな。アイツ嘘つく時目逸らすんだぜ?知らなかったろ。ちなみにグレースちゃんにも癖あるんだぜ?俺よく見てたから気づいたんだ。グレースちゃんは嘘つく時は髪を触る。気づいてなかったろ?」
サンジはそう言ってグレースの長い髪に触れた。
サ「これも全部嘘だったって言ってくれよ…。怒らねぇからさ…。」
その日、サンジはグレースと一晩中話した。
翌日。
いつもの騒がしい朝食の時間。
朝食を作っていたことをチョッパーに怒られ大目玉のサンジ。
サ「いや、つい癖でさ(笑)」
チョ「昨日あんなに絶対安静だって言っただろ!傷口が開いたらどうするんだ!」
サ「悪かったって~。痛み止めのおかげで動けるし手持ち無沙汰でよ~。」
チョ「はぁ…。」
ゾ「コイツのそれはもう病気だ。」
サ「てめぇ!もう一回言ってみろ!3枚にオロすぞ!」
チョ「騒ぐな!とにかくサンジは動くの禁止だ!」
サ「悪かった。」
サンジはそう言うとチョッパーの頭を撫でた。
サ「そんな顔すんな。グレースちゃんだってチョッパーにそんな顔させたくて無茶したんじゃねぇ。…ちゃんとわかってるさ。グレースちゃんが繋いでくれた命だ。無茶はもうしねぇよ。」
チョ「そうしてくれ…。無理のない範囲で動くならもう…いいから…。」
チョッパーはそう言うと医務室へと戻っていった。
フ「ありゃ相当ダメージきてるな…。」
ロ「無理もないわ…。」
ウ「グレースの命を1人で背負ってるようなもんだ…。」
ブ「悔しさもあるでしょうし…。」
ゾ「こうなることがわかってたからアイツは隠してたんだろ。それをほじくり返した。それなりの覚悟はチョッパーにもあるはずだ。」
ナ「そうだけど…。」
ル「チョッパーのとこ行ってくる。」
《ガチャ》
チョ「お。ルフィ。どうした?」
ルフィは何も言わずにグレースの隣にあった椅子に座った。
ル「これはグレースが決めた道だ。グレースが自分で選んだ道なんだ。だからお前が泣くな。グレースはチョッパーに泣いてほしくてこの道を選んだんじゃねぇ。」
チョ「そうだな…。ありがとな。ルフィ。…グレース言ってたんだ。後悔するって…辛い思いをするのは俺だって…。その通りだ。だけどそれでも俺は手を伸ばしたかった。これも俺が選んだ道だ。例え泣くようなことがあっても後悔はしてない。」
ル「そうか。」
ルフィはそう言ってテーブルの上に置かれた麦わら帽子に視線を移す。
ル「ん?何だこれ?」
ルフィは自分の帽子に小さな何かがいるのに気づく。
チョ「あ。それはナミが作った編みぐるみだ。ここでグレースと話ながらずっと編んでたんだ。寂しくないようにって俺たち全員を毛糸で作ってくれたんだゾ♪」
ル「アイツそんなことしてたのか。」
《コンコン。ガチャ》
ナ「チョッパー。前に言ってたグレースの家の住所だけど聞いておいてもいい…?」
チョ「あ。それならグレースのカバンに封筒が。」
チョッパーはグレースのカバンを近くに運ぶ。
チョ「グレース。ちょっと開けさせてな。」
チョッパーはカバンを開けると封筒を取り出した。
チョ「この中に書いてある。」
ナミが中に入っていた紙を広げる。
ナ「2枚ある。こっちは住所ね。…ここからそんなに遠くないわね。」
チョ「グレースがギリギリ帰れる範囲でしか旅をしてこなかったって言ってた。」
ナ「そう…。」
チョ「必ず帰ることが両親との約束らしい。」
ナミはもう一枚の紙を広げる。
ナ「こっちは何?」
チョ「もう一枚あったのか?それは知らないな。」
ナ「私の好きなもの…?」
チョ「え?」
ナ「そう書いてある。ほら…。」
チョ「私の好きなものをここに書いておきます。」
ナ「私の好きなもの。みんなの笑顔。」
チョ「ブルックとみんなの歌。」
ナ「ナミとロビンと一緒のお風呂。」
チョ「ウソップの冒険談。」
ナ「サンジ君のご飯。サンジ君がお料理してる所。」
チョ「フランキーとの工作。」
ナ「ゾロと昼寝。」
チョ「ルフィと冒険。」
ナ「頑張り屋のチョッパー。」
チョ「私はみんなからたくさんの宝物をもらった。これからはこの宝物を大切に抱いて違う所でみんなを見てるね。」
ナ「また会えたら冒険のお話をいっぱい聞かせてね。」
チョ「それまで…またね…。」
ナ「…グレースっ…!」
チョ「こんなの隠しておくなんて…っ!ズルいゾっ…!…俺はまだ昨日のこと怒ってるんだからなっ…!お説教まだしてないんだからちゃんと聞いてもらうからな…!」
ナ「…っ…バカグレース…っ…!」
ル「グレース。冒険が好きならついてこい。どこまででも。俺がお前を海賊王の仲間にしてやる。だから必ずついてこい。」
ルフィはそう言うと医務室を出ていった。
ナ「そうよ。必ずついてきて。航海士のあたしがどこまでだって導いてあげる。絶対に迷わないように。まだまだ行きたい所いっぱいあるでしょ?これで終わりになんてさせないから…っ…。」
チョ「サンジ!まだ動いちゃダメだ!」
サ「悪ぃ…。けど俺…グレースちゃんともう一度話がしてぇんだ…。」
サンジはグレースの手を強く握る。
チョ「…けど意識が戻るかどうか……。」
ナ「グレースは戻ってくる!」
ル「そうだ。約束したからな!俺は待ってるぞ。お前がこの帽子を返しにくるのを!」
ウ「グレース!起きろ!」
ロ「みんな待ってるわ!」
クルー達は口々にグレースに声をかける。
サ「グレースちゃん!頼む…!お願いだ…!」
クルー達の願いもむなしく
その日、グレースが意識を取り戻すことはなかった。
チョ「しばらくは医務室で絶対安静だ。傷口も縫ったばっかりだしな。」
サ「わかったよ。……。」
チョ「グレースのそばにいるくらいなら…いいゾ…。それじゃ、俺ちょっと風呂入ってくるから。早く寝ろよ。」
チョッパーはそう言って出ていくとラウンジへと向かった。
《ガチャ》
ブ「おや?こんな時間にどうかしましたか?」
チョ「ブルックか。…しばらくサンジとグレースを2人きりにさせてあげようと思ってな…。」
ブ「そうですか…。グレースさん意識が戻るといいですね…。」
チョ「うん……。」
その頃、サンジはグレースの手を握りグレースに話しかけていた。
サ「チョッパーのヤツ気使ってくれたんだろうな。アイツ嘘つく時目逸らすんだぜ?知らなかったろ。ちなみにグレースちゃんにも癖あるんだぜ?俺よく見てたから気づいたんだ。グレースちゃんは嘘つく時は髪を触る。気づいてなかったろ?」
サンジはそう言ってグレースの長い髪に触れた。
サ「これも全部嘘だったって言ってくれよ…。怒らねぇからさ…。」
その日、サンジはグレースと一晩中話した。
翌日。
いつもの騒がしい朝食の時間。
朝食を作っていたことをチョッパーに怒られ大目玉のサンジ。
サ「いや、つい癖でさ(笑)」
チョ「昨日あんなに絶対安静だって言っただろ!傷口が開いたらどうするんだ!」
サ「悪かったって~。痛み止めのおかげで動けるし手持ち無沙汰でよ~。」
チョ「はぁ…。」
ゾ「コイツのそれはもう病気だ。」
サ「てめぇ!もう一回言ってみろ!3枚にオロすぞ!」
チョ「騒ぐな!とにかくサンジは動くの禁止だ!」
サ「悪かった。」
サンジはそう言うとチョッパーの頭を撫でた。
サ「そんな顔すんな。グレースちゃんだってチョッパーにそんな顔させたくて無茶したんじゃねぇ。…ちゃんとわかってるさ。グレースちゃんが繋いでくれた命だ。無茶はもうしねぇよ。」
チョ「そうしてくれ…。無理のない範囲で動くならもう…いいから…。」
チョッパーはそう言うと医務室へと戻っていった。
フ「ありゃ相当ダメージきてるな…。」
ロ「無理もないわ…。」
ウ「グレースの命を1人で背負ってるようなもんだ…。」
ブ「悔しさもあるでしょうし…。」
ゾ「こうなることがわかってたからアイツは隠してたんだろ。それをほじくり返した。それなりの覚悟はチョッパーにもあるはずだ。」
ナ「そうだけど…。」
ル「チョッパーのとこ行ってくる。」
《ガチャ》
チョ「お。ルフィ。どうした?」
ルフィは何も言わずにグレースの隣にあった椅子に座った。
ル「これはグレースが決めた道だ。グレースが自分で選んだ道なんだ。だからお前が泣くな。グレースはチョッパーに泣いてほしくてこの道を選んだんじゃねぇ。」
チョ「そうだな…。ありがとな。ルフィ。…グレース言ってたんだ。後悔するって…辛い思いをするのは俺だって…。その通りだ。だけどそれでも俺は手を伸ばしたかった。これも俺が選んだ道だ。例え泣くようなことがあっても後悔はしてない。」
ル「そうか。」
ルフィはそう言ってテーブルの上に置かれた麦わら帽子に視線を移す。
ル「ん?何だこれ?」
ルフィは自分の帽子に小さな何かがいるのに気づく。
チョ「あ。それはナミが作った編みぐるみだ。ここでグレースと話ながらずっと編んでたんだ。寂しくないようにって俺たち全員を毛糸で作ってくれたんだゾ♪」
ル「アイツそんなことしてたのか。」
《コンコン。ガチャ》
ナ「チョッパー。前に言ってたグレースの家の住所だけど聞いておいてもいい…?」
チョ「あ。それならグレースのカバンに封筒が。」
チョッパーはグレースのカバンを近くに運ぶ。
チョ「グレース。ちょっと開けさせてな。」
チョッパーはカバンを開けると封筒を取り出した。
チョ「この中に書いてある。」
ナミが中に入っていた紙を広げる。
ナ「2枚ある。こっちは住所ね。…ここからそんなに遠くないわね。」
チョ「グレースがギリギリ帰れる範囲でしか旅をしてこなかったって言ってた。」
ナ「そう…。」
チョ「必ず帰ることが両親との約束らしい。」
ナミはもう一枚の紙を広げる。
ナ「こっちは何?」
チョ「もう一枚あったのか?それは知らないな。」
ナ「私の好きなもの…?」
チョ「え?」
ナ「そう書いてある。ほら…。」
チョ「私の好きなものをここに書いておきます。」
ナ「私の好きなもの。みんなの笑顔。」
チョ「ブルックとみんなの歌。」
ナ「ナミとロビンと一緒のお風呂。」
チョ「ウソップの冒険談。」
ナ「サンジ君のご飯。サンジ君がお料理してる所。」
チョ「フランキーとの工作。」
ナ「ゾロと昼寝。」
チョ「ルフィと冒険。」
ナ「頑張り屋のチョッパー。」
チョ「私はみんなからたくさんの宝物をもらった。これからはこの宝物を大切に抱いて違う所でみんなを見てるね。」
ナ「また会えたら冒険のお話をいっぱい聞かせてね。」
チョ「それまで…またね…。」
ナ「…グレースっ…!」
チョ「こんなの隠しておくなんて…っ!ズルいゾっ…!…俺はまだ昨日のこと怒ってるんだからなっ…!お説教まだしてないんだからちゃんと聞いてもらうからな…!」
ナ「…っ…バカグレース…っ…!」
ル「グレース。冒険が好きならついてこい。どこまででも。俺がお前を海賊王の仲間にしてやる。だから必ずついてこい。」
ルフィはそう言うと医務室を出ていった。
ナ「そうよ。必ずついてきて。航海士のあたしがどこまでだって導いてあげる。絶対に迷わないように。まだまだ行きたい所いっぱいあるでしょ?これで終わりになんてさせないから…っ…。」
