☆夢と願い
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
翌日。
新しい薬での治療が始まった。
チョ「グレース。大丈夫か…?」
『…っ…。』
グレースは薄れゆく意識の中で優しく自分の手を握ってくれるヒヅメの感触に幸せそうに笑って涙を流すとゆっくりと目を閉じた。
チョ「おやすみ…。」
チョッパーはグレースが眠ったのを確認すると電伝虫を持って医務室を出た。
チョ「近況報告も兼ねてシキ医師に連絡しておこう。」
誰もいない男部屋へ入るとシキ医師と互いに情報を交換しあってメモを取る。
「そうか。始めたんだね。」
チョ「うん。今のところは症状は落ち着いてて眠ってる。」
「おそらくもう少し薬が入ると副作用が強く出てくるだろう。」
チョ「うん。そっちは…?」
「システムの構築に時間がかかっている…。無事にこのプロジェクトが成功して運用開始されたとしても無事に見つかるかどうか……。」
チョ「厳しいか…。グレースも俺も命の時間を延ばすためにやれることは全部やる。」
「あぁ。頼んだ。こちらも何としてでも実現させてみせる!」
チョ「また変化があったら連絡してくれ。」
《ガチャ》
チョッパーは受話器を置くとグレースの様子を見るためにすぐに医務室に戻った。
『はぁ…っ…はぁっ…。』
チョ「苦しそうだな……。」
チョッパーは脈拍、血圧、体温を確認する。
『……チョッパー……。』
チョ「グレース?起きたか?」
『……お…ね………。』
チョ「ん?何だ?」
『……お………。』
グレースは苦しそうに呼吸をしながらなんとか言葉を紡ごうとする。
チョ「お願いか?」
チョッパーがそう言うとグレースがチョッパーの手を握った。
チョッパーはグレースに耳を近づけると必死に紡ぐグレースの言葉を拾い上げる。
チョ「うん。うん。わかった。いいぞ。」
『あ…り…が……んっ!』
チョ「グレース!?痛むのか?」
『はぁっ…!…んっ!…っ!』
チョ「すぐ痛み止め入れるからな!」
しばらくして痛み止めが効き始めるとグレースは再び意識を手放した。
その後、チョッパーはラウンジにクルー達を集めた。
サ「グレースちゃんに何かあったのか……?」
チョ「違う。グレースからのお願いを伝えたくて全員を集めたんだ。」
ウ「お願い?」
チョ「今までたくさん手紙をくれてありがとうって伝えてほしいって頼まれたんだ。それともう自分はみんなからの手紙を読めないだろうから代わりに会いに来てほしいって。会話ができるかどうかはわからないけど隣にいてほしいってグレースが…。」
ナ「グレース…。」
ブ「寂しくないようにいつでも隣にいます♪」
フ「おぅよ!」
サ「けど直接会うのはまずいんじゃ…?」
チョ「昨日使ったビニールカーテンをそのままにしてあるから大丈夫だ。その代わりカーテンは厳重に止めてあるからグレースのいるカーテンの向こうのエリアには誰も入るな。物も入れられない。完全な無菌状態になってるからな。それは徹底させてくれ。」
ロ「わかったわ。」
こうしてその日からクルー達は入れ替わり立ち替わりにグレースの隣で過ごした。
眠るグレースに優しく声をかける者、ほとんど反応がなくても起きている時に島で見た光景や体験したことを伝える者など過ごし方はさまざまだ。
サ「グレースちゃんおはよ。今日は俺だよ。最近新しいスイーツを考えてるんだ。グレースちゃんをイメージしたものを作りたくてな。グレースちゃんはチョコレートが好きだろ?だからチョコレートを使ったものがいいかなって。どんな物がいいかグレースちゃんの意見も今度聞かせてな♪」
『はぁっ…はぁ…っ…!』
サ「俺はいつでも、いつまでもグレースちゃんの隣にいるからな。」
それから1週間。
船は島に到着し、しばらくの停泊となった。
クルー達はそれぞれ用事を済ませに島へと降りていき、船内にはチョッパーとブルックが残った。
チョ「外の見張りはブルックに任せた。」
ブ「お任せください♪チョッパーさんはグレースさんについていてあげてください。」
チョ「ありがと。」
チョッパーは急いで医務室へと戻る。
『うぅっ!…んぅ…!』
チョ「痛みが強いんだな…。この薬ももうダメか…。これ以上の痛み止めとなるとさすがに………。」
『はぁ…ぅぅ…!……っ!…。』
身体中が痛い…。
もうあの痛み止めでもダメなんだ。
ここから上はもう麻薬しか残ってない…。
チョッパーの事だからそれは避けたいって思ってるんだろうな…。
私が逆の立場ならそう思うもん…。
嫌だよね。
もう緩和ケアしか残ってないなんて思いたくないもんね。
大丈夫。
それを使わせないように私頑張るから。
だって知ってるもん。
それを選択するのがどれだけ悔しくて悲しいか。
私だって何度かしてきたからね。
チョッパーにあんな思いも、あんな顔もさせたくない。
だから私、頑張るね。
『はぁ…っ…!』
チョ「もうこれを使うしかないのか……。」
この1週間で病気の進行はかなり進んだ…。
もうこれ以上は施せる手がない……。
チョ「ごめん…っ…グレースっ…!」
『…っ…!…チョ……。』
チョ「グレース!?意識が戻ったのか!?」
慌てて駆け寄るチョッパーにグレースはゆっくりと手を動かした。
チョ「え…?」
グレースは机の上を指さしている。
チョ「これか?これは今使ってる方の痛み止めだ。もうこれじゃ効かないんだろ…?…だからもう…。」
『…っ…!それ…で……い…い…の…。』
チョ「けど…。」
『だから…………なか…ない…で…?』
グレースは何とか笑顔を作ってみせた。
チョ「グレース…!」
グレースは俺にこれを使わせないために…耐える気…なんだ…っ!
チョ「無茶…っ…するなよ…っ!だって…!この薬じゃもうっ…!」
そう言ってボロボロと涙を流すチョッパーにグレースは親指を立てた。
チョ「グレースっ…!」
『よし…よし……。』
グレースはカーテン越しにチョッパーを撫でた。
その日の夜。
買い物から帰ってきたナミが医務室の椅子に座った。
ナ「今日は夜更かししたい気分なの。付き合ってくれる?たまには女子トークでもしましょ♪最近サンジ君とはどう?」
ナミはグレースに話しかけながら買ってきたものを広げる。
ナ「少しずつグレースにプレゼントするからちゃんと待ってなさいよ?」
その夜ナミはグレースに話しかけながら一晩を過ごした。
それからさらに1週間。
船は再び出航し、海へと戻った。
グレースはしばらく意識のない状態が続いていた。
確実に弱っていくその姿にクルー達は覚悟を決めたような表情になっていく。
それでも誰1人として諦めたような姿勢は見せずグレースに話しかけて過ごした。
新しい薬での治療が始まった。
チョ「グレース。大丈夫か…?」
『…っ…。』
グレースは薄れゆく意識の中で優しく自分の手を握ってくれるヒヅメの感触に幸せそうに笑って涙を流すとゆっくりと目を閉じた。
チョ「おやすみ…。」
チョッパーはグレースが眠ったのを確認すると電伝虫を持って医務室を出た。
チョ「近況報告も兼ねてシキ医師に連絡しておこう。」
誰もいない男部屋へ入るとシキ医師と互いに情報を交換しあってメモを取る。
「そうか。始めたんだね。」
チョ「うん。今のところは症状は落ち着いてて眠ってる。」
「おそらくもう少し薬が入ると副作用が強く出てくるだろう。」
チョ「うん。そっちは…?」
「システムの構築に時間がかかっている…。無事にこのプロジェクトが成功して運用開始されたとしても無事に見つかるかどうか……。」
チョ「厳しいか…。グレースも俺も命の時間を延ばすためにやれることは全部やる。」
「あぁ。頼んだ。こちらも何としてでも実現させてみせる!」
チョ「また変化があったら連絡してくれ。」
《ガチャ》
チョッパーは受話器を置くとグレースの様子を見るためにすぐに医務室に戻った。
『はぁ…っ…はぁっ…。』
チョ「苦しそうだな……。」
チョッパーは脈拍、血圧、体温を確認する。
『……チョッパー……。』
チョ「グレース?起きたか?」
『……お…ね………。』
チョ「ん?何だ?」
『……お………。』
グレースは苦しそうに呼吸をしながらなんとか言葉を紡ごうとする。
チョ「お願いか?」
チョッパーがそう言うとグレースがチョッパーの手を握った。
チョッパーはグレースに耳を近づけると必死に紡ぐグレースの言葉を拾い上げる。
チョ「うん。うん。わかった。いいぞ。」
『あ…り…が……んっ!』
チョ「グレース!?痛むのか?」
『はぁっ…!…んっ!…っ!』
チョ「すぐ痛み止め入れるからな!」
しばらくして痛み止めが効き始めるとグレースは再び意識を手放した。
その後、チョッパーはラウンジにクルー達を集めた。
サ「グレースちゃんに何かあったのか……?」
チョ「違う。グレースからのお願いを伝えたくて全員を集めたんだ。」
ウ「お願い?」
チョ「今までたくさん手紙をくれてありがとうって伝えてほしいって頼まれたんだ。それともう自分はみんなからの手紙を読めないだろうから代わりに会いに来てほしいって。会話ができるかどうかはわからないけど隣にいてほしいってグレースが…。」
ナ「グレース…。」
ブ「寂しくないようにいつでも隣にいます♪」
フ「おぅよ!」
サ「けど直接会うのはまずいんじゃ…?」
チョ「昨日使ったビニールカーテンをそのままにしてあるから大丈夫だ。その代わりカーテンは厳重に止めてあるからグレースのいるカーテンの向こうのエリアには誰も入るな。物も入れられない。完全な無菌状態になってるからな。それは徹底させてくれ。」
ロ「わかったわ。」
こうしてその日からクルー達は入れ替わり立ち替わりにグレースの隣で過ごした。
眠るグレースに優しく声をかける者、ほとんど反応がなくても起きている時に島で見た光景や体験したことを伝える者など過ごし方はさまざまだ。
サ「グレースちゃんおはよ。今日は俺だよ。最近新しいスイーツを考えてるんだ。グレースちゃんをイメージしたものを作りたくてな。グレースちゃんはチョコレートが好きだろ?だからチョコレートを使ったものがいいかなって。どんな物がいいかグレースちゃんの意見も今度聞かせてな♪」
『はぁっ…はぁ…っ…!』
サ「俺はいつでも、いつまでもグレースちゃんの隣にいるからな。」
それから1週間。
船は島に到着し、しばらくの停泊となった。
クルー達はそれぞれ用事を済ませに島へと降りていき、船内にはチョッパーとブルックが残った。
チョ「外の見張りはブルックに任せた。」
ブ「お任せください♪チョッパーさんはグレースさんについていてあげてください。」
チョ「ありがと。」
チョッパーは急いで医務室へと戻る。
『うぅっ!…んぅ…!』
チョ「痛みが強いんだな…。この薬ももうダメか…。これ以上の痛み止めとなるとさすがに………。」
『はぁ…ぅぅ…!……っ!…。』
身体中が痛い…。
もうあの痛み止めでもダメなんだ。
ここから上はもう麻薬しか残ってない…。
チョッパーの事だからそれは避けたいって思ってるんだろうな…。
私が逆の立場ならそう思うもん…。
嫌だよね。
もう緩和ケアしか残ってないなんて思いたくないもんね。
大丈夫。
それを使わせないように私頑張るから。
だって知ってるもん。
それを選択するのがどれだけ悔しくて悲しいか。
私だって何度かしてきたからね。
チョッパーにあんな思いも、あんな顔もさせたくない。
だから私、頑張るね。
『はぁ…っ…!』
チョ「もうこれを使うしかないのか……。」
この1週間で病気の進行はかなり進んだ…。
もうこれ以上は施せる手がない……。
チョ「ごめん…っ…グレースっ…!」
『…っ…!…チョ……。』
チョ「グレース!?意識が戻ったのか!?」
慌てて駆け寄るチョッパーにグレースはゆっくりと手を動かした。
チョ「え…?」
グレースは机の上を指さしている。
チョ「これか?これは今使ってる方の痛み止めだ。もうこれじゃ効かないんだろ…?…だからもう…。」
『…っ…!それ…で……い…い…の…。』
チョ「けど…。」
『だから…………なか…ない…で…?』
グレースは何とか笑顔を作ってみせた。
チョ「グレース…!」
グレースは俺にこれを使わせないために…耐える気…なんだ…っ!
チョ「無茶…っ…するなよ…っ!だって…!この薬じゃもうっ…!」
そう言ってボロボロと涙を流すチョッパーにグレースは親指を立てた。
チョ「グレースっ…!」
『よし…よし……。』
グレースはカーテン越しにチョッパーを撫でた。
その日の夜。
買い物から帰ってきたナミが医務室の椅子に座った。
ナ「今日は夜更かししたい気分なの。付き合ってくれる?たまには女子トークでもしましょ♪最近サンジ君とはどう?」
ナミはグレースに話しかけながら買ってきたものを広げる。
ナ「少しずつグレースにプレゼントするからちゃんと待ってなさいよ?」
その夜ナミはグレースに話しかけながら一晩を過ごした。
それからさらに1週間。
船は再び出航し、海へと戻った。
グレースはしばらく意識のない状態が続いていた。
確実に弱っていくその姿にクルー達は覚悟を決めたような表情になっていく。
それでも誰1人として諦めたような姿勢は見せずグレースに話しかけて過ごした。
