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こうして自分の能力の話をした昼下がり。
ミリアは医務室で外から聞こえるルフィ達のはしゃぐ声に耳を傾けていた。
『みんな毎日元気だな~。私もだいぶ回復したし来週には外に出ていいってチョッパーも言ってたから混ぜてもらおうかな♪』
そんな独り言を言いながら窓の外を見る。
『…もう能力を使って歌えなくなっちゃったな…。他の世界のみんなとも会えないんだ…。けど歌い続けていたらいつか届くかな。能力を使わない歌でもいつか届いたらいいな。しばらく歌ってないしまた一から練習しよ。ここのみんなにも聞いてもらいたいし。…ここまで回復したならちょっとくらい歌ってもいいかな?チョッパーに怒られちゃうかな?(笑)』
ミリアはそう言いながらもゆっくりと息を吸った。
と、その時。
『…!?…っ!…っ!』
ミリアの脳裏に鮮明に数週間前の景色が蘇った。
『…っ!…!!』
どうして…!?
声が出ない…!
歌えない…。
『…っ…!はぁっ…!』
声を絞り出そうとする度に数週間前の記憶が濃くこびりついていく。
闘争心がむき出しになった海賊達の声。
次々と命を奪われていく人々の声。
血に塗れた海賊達がミリアをも血で染めていくような感覚。
『…っ!』
私は…歌で人を…。
誰かの命を……。
『はぁっ!…はぁっ…はぁ!』
《コンコン、ガチャ》
チョ「ミリア~。サンジがおやつできたって~…ミリア!?」
『はぁ!はぁっ!はぁ…はぁっ…!』
苦しそうに呼吸をするミリアは胸を押さえてベットに倒れ込んだ。
チョ「ミリア!どうしたんだ!」
チョッパーはすぐにミリアに駆け寄る。
チョ「過呼吸を起こしてるのか!大丈夫。落ち着いて。ゆっくり息をすることを意識するんだ。」
チョッパーはミリアを横に向けると背中をさする。
『はぁ…はぁ……。』
チョ「そうそう。」
しばらくしてミリアは落ち着きを取り戻した。
チョ「よし。もう大丈夫だ。何か怖い夢でも見たのか?」
『……。ち…がう…。』
ミリアが絞り出すような声で答える。
『私…歌えなく…なっちゃった…っ…。』
チョ「え!?」
チョッパーは詳しい話を聞くとミリアを診察する。
チョ「うーん。声帯に異常はないな。」
『うん…。話す時は普通に声が出るし…。』
チョ「おそらく精神的なものだろう。さっきミリアが教えてくれたのは前に見た光景なんだろ…?」
『うん…。私…ずっと…自分の歌で…っ…人の命を…っ…。』
チョ「ミリア…。」
チョッパーは優しくミリアの肩を叩く。
チョ「あんまり自分を責めるな。ミリアは守るための歌を歌ってきたんだ。」
『守る…ため…?』
チョ「自分の国の人達を、家族を守りたくてあいつらに従った。それは守るための歌だよ。」
『けど…っ…私は何も守れなかった…っ…その上…たくさんの人を…っ…。』
《コンコン》
サ「ミリアちゃんおやつ持ってきたぜ~。」
《ガチャ》
チョ「あ。サンジ。今はちょっと…。」
サ「どうした!?」
ボロボロと涙を流すミリアを見てサンジが血相を変えて駆け寄る。
『ごめん…なさい…っ…。』
サ「いったい何が…。」
チョ「歌えなくなったんだ…。」
サ「え…?」
チョッパーはことの経緯をサンジに説明した。
サ「そうか……。」
サンジはミリアの頭をくしゃくしゃと撫でる。
サ「はい。シフォンケーキ。」
『え…?』
サ「歌えなくなっちまったかもしれねぇけど今はそれでいいんじゃねぇか?これから俺たちと色んな場所に行って色んなものを見に行こう。旅はまだまだ長い。時間はたっぷりあるんだ。だから今はこのまま歩いてみればいい。時間が解決してくれる事もあるし、もしかしたら旅の途中でもう一度歌う勇気を得られる出会いがあるかもしれねぇだろ?気楽に行こう。ずっと一緒にいるから♪」
『いつか……また…歌えるようになるかな……。』
サ「あぁ♪だってミリアちゃん言ってたろ?歌が好きだって。好きって気持ちはそう簡単に消えるもんじゃねぇさ。今はちょっと迷子になってるだけでミリアちゃんの中にちゃんとあるはずだよ。だから大丈夫。」
『ありがと…っ…。あ…!…一つだけお願いがあるの…。いいかな…。』
チョ「何だ?」
『ブルックを呼んできてほしい。話がしたいの。』
チョ「わかった!」
しばらくしてチョッパーがブルックを連れてくるとミリアが説明した。
ブ「そうですか…。歌が……。」
『それでね、お願いがあるの。』
ブ「私にできることなら何でもどうぞ♪」
『歌を…音楽を奏でることをやめないでほしい。私に気を遣ってみんなが楽しくなくなっちゃうのは嫌…。私も歌えなくなっただけでみんなの歌やブルックの演奏を聞くのが嫌なわけじゃないの。だから今まで通りブルックにはたくさんの音を奏でていてほしい。』
ブ「わかりました♪」
ブルックの返答にミリアは安心したように笑った。
ミリアは医務室で外から聞こえるルフィ達のはしゃぐ声に耳を傾けていた。
『みんな毎日元気だな~。私もだいぶ回復したし来週には外に出ていいってチョッパーも言ってたから混ぜてもらおうかな♪』
そんな独り言を言いながら窓の外を見る。
『…もう能力を使って歌えなくなっちゃったな…。他の世界のみんなとも会えないんだ…。けど歌い続けていたらいつか届くかな。能力を使わない歌でもいつか届いたらいいな。しばらく歌ってないしまた一から練習しよ。ここのみんなにも聞いてもらいたいし。…ここまで回復したならちょっとくらい歌ってもいいかな?チョッパーに怒られちゃうかな?(笑)』
ミリアはそう言いながらもゆっくりと息を吸った。
と、その時。
『…!?…っ!…っ!』
ミリアの脳裏に鮮明に数週間前の景色が蘇った。
『…っ!…!!』
どうして…!?
声が出ない…!
歌えない…。
『…っ…!はぁっ…!』
声を絞り出そうとする度に数週間前の記憶が濃くこびりついていく。
闘争心がむき出しになった海賊達の声。
次々と命を奪われていく人々の声。
血に塗れた海賊達がミリアをも血で染めていくような感覚。
『…っ!』
私は…歌で人を…。
誰かの命を……。
『はぁっ!…はぁっ…はぁ!』
《コンコン、ガチャ》
チョ「ミリア~。サンジがおやつできたって~…ミリア!?」
『はぁ!はぁっ!はぁ…はぁっ…!』
苦しそうに呼吸をするミリアは胸を押さえてベットに倒れ込んだ。
チョ「ミリア!どうしたんだ!」
チョッパーはすぐにミリアに駆け寄る。
チョ「過呼吸を起こしてるのか!大丈夫。落ち着いて。ゆっくり息をすることを意識するんだ。」
チョッパーはミリアを横に向けると背中をさする。
『はぁ…はぁ……。』
チョ「そうそう。」
しばらくしてミリアは落ち着きを取り戻した。
チョ「よし。もう大丈夫だ。何か怖い夢でも見たのか?」
『……。ち…がう…。』
ミリアが絞り出すような声で答える。
『私…歌えなく…なっちゃった…っ…。』
チョ「え!?」
チョッパーは詳しい話を聞くとミリアを診察する。
チョ「うーん。声帯に異常はないな。」
『うん…。話す時は普通に声が出るし…。』
チョ「おそらく精神的なものだろう。さっきミリアが教えてくれたのは前に見た光景なんだろ…?」
『うん…。私…ずっと…自分の歌で…っ…人の命を…っ…。』
チョ「ミリア…。」
チョッパーは優しくミリアの肩を叩く。
チョ「あんまり自分を責めるな。ミリアは守るための歌を歌ってきたんだ。」
『守る…ため…?』
チョ「自分の国の人達を、家族を守りたくてあいつらに従った。それは守るための歌だよ。」
『けど…っ…私は何も守れなかった…っ…その上…たくさんの人を…っ…。』
《コンコン》
サ「ミリアちゃんおやつ持ってきたぜ~。」
《ガチャ》
チョ「あ。サンジ。今はちょっと…。」
サ「どうした!?」
ボロボロと涙を流すミリアを見てサンジが血相を変えて駆け寄る。
『ごめん…なさい…っ…。』
サ「いったい何が…。」
チョ「歌えなくなったんだ…。」
サ「え…?」
チョッパーはことの経緯をサンジに説明した。
サ「そうか……。」
サンジはミリアの頭をくしゃくしゃと撫でる。
サ「はい。シフォンケーキ。」
『え…?』
サ「歌えなくなっちまったかもしれねぇけど今はそれでいいんじゃねぇか?これから俺たちと色んな場所に行って色んなものを見に行こう。旅はまだまだ長い。時間はたっぷりあるんだ。だから今はこのまま歩いてみればいい。時間が解決してくれる事もあるし、もしかしたら旅の途中でもう一度歌う勇気を得られる出会いがあるかもしれねぇだろ?気楽に行こう。ずっと一緒にいるから♪」
『いつか……また…歌えるようになるかな……。』
サ「あぁ♪だってミリアちゃん言ってたろ?歌が好きだって。好きって気持ちはそう簡単に消えるもんじゃねぇさ。今はちょっと迷子になってるだけでミリアちゃんの中にちゃんとあるはずだよ。だから大丈夫。」
『ありがと…っ…。あ…!…一つだけお願いがあるの…。いいかな…。』
チョ「何だ?」
『ブルックを呼んできてほしい。話がしたいの。』
チョ「わかった!」
しばらくしてチョッパーがブルックを連れてくるとミリアが説明した。
ブ「そうですか…。歌が……。」
『それでね、お願いがあるの。』
ブ「私にできることなら何でもどうぞ♪」
『歌を…音楽を奏でることをやめないでほしい。私に気を遣ってみんなが楽しくなくなっちゃうのは嫌…。私も歌えなくなっただけでみんなの歌やブルックの演奏を聞くのが嫌なわけじゃないの。だから今まで通りブルックにはたくさんの音を奏でていてほしい。』
ブ「わかりました♪」
ブルックの返答にミリアは安心したように笑った。
