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それから数時間後。
ミリアが再び目を覚ました。
そこは医務室のベットの上だった。
隣のイスにはルフィが座っていてチョッパーがミリアのための薬を調合していた。
チョ「気がついたか。体調はどうだ?」
『………。』
チョ「まだぼーっとするよな。体の状態があんまりよくないんだ。内臓もボロボロだし栄養失調もある。ケガはないみたいだけど痛い所とかないか?」
『うぅん。大丈夫…。』
ミリアはそう言ってなんとかベットから起き上がる。
チョ「しばらくは絶対安静だ。」
『わかった…。あの…。』
チョ「あ!まだ俺たちが名乗ってなかったな。俺はトニー・トニー・チョッパー。この船の医者だ。こっちが船長のルフィ。」
『船長さんなんだね。…助けてくれてありがとう。』
ル「お前何であの歌知ってた。」
『え…?』
ル「さっき歌ってた歌だ。」
『あぁ…。Tot Musicaのこと…。それは私も聞いたから…。あれを知ってるって事はルフィ達もエレジアにいたの…?』
チョ「うん。俺たちウタのライブを見に行ったんだ。ミリアもそうなのか?」
『私は少し違う…かな…。私は見にいったというより…止めに行ったの…。』
ル「ウタがすることをわかってたのか。」
『うん。私の能力はね、歌で色んな世界の人や誰かの気持ちと繋がったり、それを操ったり、その世界で使われてるアイテムを使ったりできる能力なの。』
チョ「ウタウタの実の能力者じゃないのか?」
『うん。私の能力は悪魔の実に由来するものじゃないの。』
ル「ウタとは違うのか。」
『私の生まれた島は音楽に愛された島。表向きは音楽の盛んな島として栄えているけど本当は音楽に関する能力を持っている人達が暮らす島なの。』
チョ「音楽に関する能力?」
『例えばウタさんのようにウタワールドみたなものを作ったり、歌や楽器で誰かの心の中に入ったりできる。けどそれは悪魔の実による能力じゃないから悪用されないためにみんな隠してる。その中でも特に強い能力を持つのが私を含む王族。王族はその能力が露呈するのを防ぐために国から出ることを禁じられてるの。』
チョ「なのにミリアはウタのライブに行ったのか。」
『うん。世界中でウタさんの歌が流行りだして私も聞いたの。それで気に入って自分でもちょっと歌ったんだ。そしたらね、繋がったの。ウタさんの心に。ウタさんの気持ちが流れてきた。どうするつもりなのかも。だから止めたかった。どうしても。音楽は誰かを幸せにするためにある。それが私のお母さんの口癖だったから。けどね、その幸せは辛いこととも隣り合わせなんだよ。辛いことのない世界じゃ幸せにはなれない。音楽と同じ。音楽には短調と長調がある。どちらかがいるからどちらかの魅力が伝わる。片方だけじゃダメなの。辛いことも一緒に抱きしめて歩いていくから幸せに気づけるんだよ。それを伝えたかった…。けど怒られるだろうから内緒で国を出たの。』
ル「それでウタに会ったのか。」
『チケットがなかったから入り口で少し歌って係りの人を操って中に侵入した。隙を見てウタさんを止めるつもりだったけど無理だった…。ウタさんには敵わなかった…。ウタさんの思いが強くて…私の歌が負けたの…。ウタさんを助けてあげられなかった…。結局は私もそのままウタワールドに……。』
チョ「そうだったのか。ウタはルフィの幼なじみだったんだ。だから俺たちもなんとか助けようとしたんだ…。」
『そう…。ルフィ。ごめんね。私にもっと力があったらウタさんを救えたかもしれない…。』
ル「それはいい。アイツは自分のしたいことをしてちゃんとその責任を取ったんだ。それでいい。」
『ルフィ…。』
ル「それより何であの歌を歌った。」
『感情が強くこびりついた歌だから。人の闘争心を掻き立てやすかったの。Tot Musicaを甦らせたいわけじゃない。あれはウタウタの実の能力者にしか応えてくれないからね。』
ル「そうか。もうやるなよ。歌いたくねぇ歌は歌わなくていい。あんな泣きそうな顔して歌っても誰も喜ばねぇからな。」
『……!』
ルフィはそう言うとミリアの頭をポンと撫でて医務室を出ていった。
『…私そんな顔してたんだ…。ほんとは助けてほしいって気持ちが表に出てたんだね…。ルフィはそれに気づいて助けてくれたんだ……。』
チョ「ルフィはいいやつだろ?」
『うん。とっても優しい船長だね。』
チョ「ミリアもその船長についていってみるか?」
『え…?』
チョ「行く宛はないんだろ?それならしばらくここにいればいい。体の方も心配だし。」
『ありがとう。そうだね…。ちょっとだけ甘えさせてもらおうかな。』
チョ「この先のことは元気になってから考えればいいさ♪」
『そうする。』
ミリアはそう言って少し安心したように笑った。
《コンコン》
チョ「入っていいゾ~。」
サ「チョッパー。ミリアちゃんの飯なんだけど…お。起きてたか。」
『ご飯のことまで…。迷惑かけてごめんなさい。』
サ「迷惑なんかじゃねぇよ♪体調はどう?何か食べたい物あるかい?」
チョ「この人はコックのサンジだ。」
サ「おっと。自己紹介がまだだったな。サンジだ。よろしく。」
『よろしく。チョッパーの勧めでしばらくここにお世話になることにしたの。』
サ「それがいい♪栄養管理は俺に任せな。しばらくろくなもん食ってなかったろ?」
『うぅん。そうでもないよ?ご飯はちゃんともらってた。』
チョ「え!?けどかなり痩せてるし栄養失調の傾向だってあるゾ。」
『うん。きっと歌のせい。歌いすぎると体からエネルギーを歌に吸い取られちゃうの。栄養素、体力、筋力、健康も失うかな。』
チョ「それでこんなにボロボロに…。」
『首輪をつけられて飼われていたけどご飯も寝床もちゃんとあったの。ただ1日に何度もあぁやって感情をむき出しにして歌ってた。今の体の状態は全て歌のせい。』
サ「そうやってミリアちゃんの歌で体を強化させて海賊狩りをしてたってわけか。俺たちもかなり圧倒されたし相当な数の戦いをしてきたんだろう…。」
『うん。この数ヶ月で数え切れないほどの戦いがあった…。私があの日ウタさんのライブに行かなければこうはならなかったと思う……。』
ミリアが再び目を覚ました。
そこは医務室のベットの上だった。
隣のイスにはルフィが座っていてチョッパーがミリアのための薬を調合していた。
チョ「気がついたか。体調はどうだ?」
『………。』
チョ「まだぼーっとするよな。体の状態があんまりよくないんだ。内臓もボロボロだし栄養失調もある。ケガはないみたいだけど痛い所とかないか?」
『うぅん。大丈夫…。』
ミリアはそう言ってなんとかベットから起き上がる。
チョ「しばらくは絶対安静だ。」
『わかった…。あの…。』
チョ「あ!まだ俺たちが名乗ってなかったな。俺はトニー・トニー・チョッパー。この船の医者だ。こっちが船長のルフィ。」
『船長さんなんだね。…助けてくれてありがとう。』
ル「お前何であの歌知ってた。」
『え…?』
ル「さっき歌ってた歌だ。」
『あぁ…。Tot Musicaのこと…。それは私も聞いたから…。あれを知ってるって事はルフィ達もエレジアにいたの…?』
チョ「うん。俺たちウタのライブを見に行ったんだ。ミリアもそうなのか?」
『私は少し違う…かな…。私は見にいったというより…止めに行ったの…。』
ル「ウタがすることをわかってたのか。」
『うん。私の能力はね、歌で色んな世界の人や誰かの気持ちと繋がったり、それを操ったり、その世界で使われてるアイテムを使ったりできる能力なの。』
チョ「ウタウタの実の能力者じゃないのか?」
『うん。私の能力は悪魔の実に由来するものじゃないの。』
ル「ウタとは違うのか。」
『私の生まれた島は音楽に愛された島。表向きは音楽の盛んな島として栄えているけど本当は音楽に関する能力を持っている人達が暮らす島なの。』
チョ「音楽に関する能力?」
『例えばウタさんのようにウタワールドみたなものを作ったり、歌や楽器で誰かの心の中に入ったりできる。けどそれは悪魔の実による能力じゃないから悪用されないためにみんな隠してる。その中でも特に強い能力を持つのが私を含む王族。王族はその能力が露呈するのを防ぐために国から出ることを禁じられてるの。』
チョ「なのにミリアはウタのライブに行ったのか。」
『うん。世界中でウタさんの歌が流行りだして私も聞いたの。それで気に入って自分でもちょっと歌ったんだ。そしたらね、繋がったの。ウタさんの心に。ウタさんの気持ちが流れてきた。どうするつもりなのかも。だから止めたかった。どうしても。音楽は誰かを幸せにするためにある。それが私のお母さんの口癖だったから。けどね、その幸せは辛いこととも隣り合わせなんだよ。辛いことのない世界じゃ幸せにはなれない。音楽と同じ。音楽には短調と長調がある。どちらかがいるからどちらかの魅力が伝わる。片方だけじゃダメなの。辛いことも一緒に抱きしめて歩いていくから幸せに気づけるんだよ。それを伝えたかった…。けど怒られるだろうから内緒で国を出たの。』
ル「それでウタに会ったのか。」
『チケットがなかったから入り口で少し歌って係りの人を操って中に侵入した。隙を見てウタさんを止めるつもりだったけど無理だった…。ウタさんには敵わなかった…。ウタさんの思いが強くて…私の歌が負けたの…。ウタさんを助けてあげられなかった…。結局は私もそのままウタワールドに……。』
チョ「そうだったのか。ウタはルフィの幼なじみだったんだ。だから俺たちもなんとか助けようとしたんだ…。」
『そう…。ルフィ。ごめんね。私にもっと力があったらウタさんを救えたかもしれない…。』
ル「それはいい。アイツは自分のしたいことをしてちゃんとその責任を取ったんだ。それでいい。」
『ルフィ…。』
ル「それより何であの歌を歌った。」
『感情が強くこびりついた歌だから。人の闘争心を掻き立てやすかったの。Tot Musicaを甦らせたいわけじゃない。あれはウタウタの実の能力者にしか応えてくれないからね。』
ル「そうか。もうやるなよ。歌いたくねぇ歌は歌わなくていい。あんな泣きそうな顔して歌っても誰も喜ばねぇからな。」
『……!』
ルフィはそう言うとミリアの頭をポンと撫でて医務室を出ていった。
『…私そんな顔してたんだ…。ほんとは助けてほしいって気持ちが表に出てたんだね…。ルフィはそれに気づいて助けてくれたんだ……。』
チョ「ルフィはいいやつだろ?」
『うん。とっても優しい船長だね。』
チョ「ミリアもその船長についていってみるか?」
『え…?』
チョ「行く宛はないんだろ?それならしばらくここにいればいい。体の方も心配だし。」
『ありがとう。そうだね…。ちょっとだけ甘えさせてもらおうかな。』
チョ「この先のことは元気になってから考えればいいさ♪」
『そうする。』
ミリアはそう言って少し安心したように笑った。
《コンコン》
チョ「入っていいゾ~。」
サ「チョッパー。ミリアちゃんの飯なんだけど…お。起きてたか。」
『ご飯のことまで…。迷惑かけてごめんなさい。』
サ「迷惑なんかじゃねぇよ♪体調はどう?何か食べたい物あるかい?」
チョ「この人はコックのサンジだ。」
サ「おっと。自己紹介がまだだったな。サンジだ。よろしく。」
『よろしく。チョッパーの勧めでしばらくここにお世話になることにしたの。』
サ「それがいい♪栄養管理は俺に任せな。しばらくろくなもん食ってなかったろ?」
『うぅん。そうでもないよ?ご飯はちゃんともらってた。』
チョ「え!?けどかなり痩せてるし栄養失調の傾向だってあるゾ。」
『うん。きっと歌のせい。歌いすぎると体からエネルギーを歌に吸い取られちゃうの。栄養素、体力、筋力、健康も失うかな。』
チョ「それでこんなにボロボロに…。」
『首輪をつけられて飼われていたけどご飯も寝床もちゃんとあったの。ただ1日に何度もあぁやって感情をむき出しにして歌ってた。今の体の状態は全て歌のせい。』
サ「そうやってミリアちゃんの歌で体を強化させて海賊狩りをしてたってわけか。俺たちもかなり圧倒されたし相当な数の戦いをしてきたんだろう…。」
『うん。この数ヶ月で数え切れないほどの戦いがあった…。私があの日ウタさんのライブに行かなければこうはならなかったと思う……。』
