☆想いでノート
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翌朝。
アムールが目を覚ますとスマートウォッチに表示されている時間は5時。
『………。』
アムールはスマートウォッチに書かれている日記を見るようにとの指示に枕元に置いてある鍵のついたノートを手に取った。
『これ…かな…。』
再びスマートウォッチに目をやると画面に触れるように指示が書かれている。
そっと画面に触れるとサイドから小さな鍵が飛び出した。
アムールはそれをノートについた錠に差し込む。
『開いた…。』
ゆっくりとノートを開いて中身を読み進めていく。
『……!……そっか………。』
そこに記されていたのは自分は24時間で記憶を失うこと、腕についたスマートウォッチはそれを助けるために地元の研究者が試作品をくれたこと、この船に乗った理由が簡潔に書かれていた。
読み進めるとその日の出来事、クルー達と交わした会話の内容が事細かく書かれている。
アムールは1ページずつ真剣な顔をして読んだ。
『つまりこの船に乗って1ヶ月が経ったってことか。…何にも覚えてないや……。ここにも書いてある通りこれは決してみんなにバレちゃいけない。だって今まで一緒に過ごした時間が何も残ってないなんて悲しいもんね…。誰かを傷つけるのはダメだ…。だから隠し通さないと。』
アムールは日記に記された指示に従ってスマートウォッチを操作する。
すると説明書が表示された。
そこには日記を読むために毎朝5時にスマートウォッチの裏から微弱な電気が流れて起こされること、鍵の収納機能、時計機能、それ以外にはまだ何もついていないことが記されていた。
『急ごしらえで作った試作品って書いてあったのはこういうことなんだ…。私がこの船に乗りたいと思って博士に頼んだんだね。…世界を旅して記憶の手がかりをみつけたかったって書いてあったけど手がかりって何だろう…。』
アムールは再び日記に目を移した。
『そっか…。なんとなく覚えてるこれがそうなんだ…。』
アムールは僅かに残った記憶を思い返す。
自分の目の前いる不思議な服を着た少女が一言を残して去っていく不思議な光景。
『開けたくなったら来なさい。…どういう意味なんだろう…?』
アムールは日記を閉じると表紙に書かれたクルー達の似顔絵を見る。
『これがこの船に乗ってる人…。本当に何も覚えてないや…。ルフィ、ゾロ、ウソップ、ナミ、サンジ君、チョッパー、ロビン、フランキー、ブルック。よし。覚えた。』
《コンコン。ガチャ》
チョ「アムール起きたか~?」
『あ。おはよ。チョッパー。』
チョ「体調はどうだ?」
『大丈夫♪』
チョ「よかった♪それじゃ、消毒して包帯替えような。」
『うん。お願いします。』
アムールは再び日記に鍵をかけた。
チョ「また日記読んでたのか?」
『うん。』
チョ「アムールは本を読むのが好きなのか?」
『そういうわけじゃないけど日記を読むのは好き。だって昨日の事も、一昨日の事も、どんな小さな事も私にとっては大切な思い出だからずーっと振り返って見ていたい。』
チョ「そっか♪俺もアムールとの事は大切な思い出だゾ☆」
『ありがとう♪』
チョ「よし。これで終わり。今日も大人しくしてるんだゾ?」
『はーい。いつになったら外に出ていい?』
チョ「そうだな~。動くのはもう少し傷が塞がってからだな。まぁ、あと2、3日もすれば傷口はふさがるだろう。」
『わかった。じゃあ、もうしばらくは医務室生活かー。暇だなー。』
《コンコン。》
サ「アムールちゃん。入るぜ?」
『はーい!サンジ君おはよ♪』
サ「おはよ♪飯できたけど体調はどうだ?食えそうか?」
『まだ痛いけど体は元気だよ♪』
サ「よかった♪じゃ、すぐ持ってくるな。」
『ありがとう♪チョッパーもみんなと食べておいで?私は自分で食べられるし大丈夫だから。』
チョ「おぅ!食べ終わったらこれ飲むんだゾ?」
『うん。痛み止めね。ありがと。』
チョッパーが出ていってすぐにサンジが食事の乗ったトレーを持って戻ってきた。
サ「おまたせ♪」
『わぁ~!今日も美味しそう!いただきまーす!……!…んー!美味しい~!』
サ「そりゃよかった♪」
嬉しそうに笑うアムールをサンジが愛おしそうに見つめる。
アムールちゃんと出会ったのは小さな田舎の島。
化学で町おこしをしようと世界中から研究者の移住者を募っていてまだまだ経済的には発展途上の島だった。
そこでアムールちゃんはルフィと出会った。
食べ物の話ですっかり意気投合して街のレストランでたらふく食べたらしい。
そして金を持ってなかったルフィに付き合って一緒に皿洗いのバイトまでしてくれた。
ナミさんがルフィを迎えに行き
ルフィに付き合わせたお詫びとして船に招待したのが始まりだ。
長い髪に女性らしいライン。
なのに思わず頭を撫でたくなってしまうような小柄な体。
興味津々に船の中を見て回る無邪気な笑顔。
俺はあの時、初めての感覚に包まれた。
おそらくあれが一目惚れというものなのだろう。
そこからルフィの誘いでアムールちゃんも仲間に加わった。
いつかは気持ちを伝えるつもりでいるが
割と勇気のいるもんだ…。
ナミさんやロビンちゃんには簡単に愛を表現できるのにアムールちゃんの前となるとどうもうまくいかねぇ…。
そう悩んでるうちにアムールちゃんが撃たれる事件が起きた。
本当に怖かった…。
このまま何も言えずアムールちゃんが遠くに行っちまうんじゃねぇかって…。
やっぱり早く伝えるべき…だよな…。
『サンジ君?どうしたの?何か考え事?』
サ「あ…いや…その…。今日のおやつは何にしようかと思ってな。」
『もうおやつの事考えてるの?』
サ「まぁ、仕込みもあるからな。」
『そっか。コックさんって大変だね~。あ!そうだ。それなら今日は私がおやつのリクエストしていい?』
サ「お。それは助かるな♪」
『やった~♪じゃあ、今日はプリン!それもすっごく大きやつね!』
サ「デカいプリンか~。どれくらい?」
『う~んとね、これくらい!』
サ「そりゃすげぇな!ははは!」
『な~んてさすがに無理だね(笑)』
サ「アムールちゃんのためなら作ってみせるさ♪」
『ほんと!?こんなだよ!?』
サ「任せな。ビックリさせてやる♪」
『わ~!楽しみにしてるね!』
食事を終えてサンジが出ていくとアムールはニコニコとしながら再び日記を開いた。
『細かい所も読んでおこう。』
アムールが目を覚ますとスマートウォッチに表示されている時間は5時。
『………。』
アムールはスマートウォッチに書かれている日記を見るようにとの指示に枕元に置いてある鍵のついたノートを手に取った。
『これ…かな…。』
再びスマートウォッチに目をやると画面に触れるように指示が書かれている。
そっと画面に触れるとサイドから小さな鍵が飛び出した。
アムールはそれをノートについた錠に差し込む。
『開いた…。』
ゆっくりとノートを開いて中身を読み進めていく。
『……!……そっか………。』
そこに記されていたのは自分は24時間で記憶を失うこと、腕についたスマートウォッチはそれを助けるために地元の研究者が試作品をくれたこと、この船に乗った理由が簡潔に書かれていた。
読み進めるとその日の出来事、クルー達と交わした会話の内容が事細かく書かれている。
アムールは1ページずつ真剣な顔をして読んだ。
『つまりこの船に乗って1ヶ月が経ったってことか。…何にも覚えてないや……。ここにも書いてある通りこれは決してみんなにバレちゃいけない。だって今まで一緒に過ごした時間が何も残ってないなんて悲しいもんね…。誰かを傷つけるのはダメだ…。だから隠し通さないと。』
アムールは日記に記された指示に従ってスマートウォッチを操作する。
すると説明書が表示された。
そこには日記を読むために毎朝5時にスマートウォッチの裏から微弱な電気が流れて起こされること、鍵の収納機能、時計機能、それ以外にはまだ何もついていないことが記されていた。
『急ごしらえで作った試作品って書いてあったのはこういうことなんだ…。私がこの船に乗りたいと思って博士に頼んだんだね。…世界を旅して記憶の手がかりをみつけたかったって書いてあったけど手がかりって何だろう…。』
アムールは再び日記に目を移した。
『そっか…。なんとなく覚えてるこれがそうなんだ…。』
アムールは僅かに残った記憶を思い返す。
自分の目の前いる不思議な服を着た少女が一言を残して去っていく不思議な光景。
『開けたくなったら来なさい。…どういう意味なんだろう…?』
アムールは日記を閉じると表紙に書かれたクルー達の似顔絵を見る。
『これがこの船に乗ってる人…。本当に何も覚えてないや…。ルフィ、ゾロ、ウソップ、ナミ、サンジ君、チョッパー、ロビン、フランキー、ブルック。よし。覚えた。』
《コンコン。ガチャ》
チョ「アムール起きたか~?」
『あ。おはよ。チョッパー。』
チョ「体調はどうだ?」
『大丈夫♪』
チョ「よかった♪それじゃ、消毒して包帯替えような。」
『うん。お願いします。』
アムールは再び日記に鍵をかけた。
チョ「また日記読んでたのか?」
『うん。』
チョ「アムールは本を読むのが好きなのか?」
『そういうわけじゃないけど日記を読むのは好き。だって昨日の事も、一昨日の事も、どんな小さな事も私にとっては大切な思い出だからずーっと振り返って見ていたい。』
チョ「そっか♪俺もアムールとの事は大切な思い出だゾ☆」
『ありがとう♪』
チョ「よし。これで終わり。今日も大人しくしてるんだゾ?」
『はーい。いつになったら外に出ていい?』
チョ「そうだな~。動くのはもう少し傷が塞がってからだな。まぁ、あと2、3日もすれば傷口はふさがるだろう。」
『わかった。じゃあ、もうしばらくは医務室生活かー。暇だなー。』
《コンコン。》
サ「アムールちゃん。入るぜ?」
『はーい!サンジ君おはよ♪』
サ「おはよ♪飯できたけど体調はどうだ?食えそうか?」
『まだ痛いけど体は元気だよ♪』
サ「よかった♪じゃ、すぐ持ってくるな。」
『ありがとう♪チョッパーもみんなと食べておいで?私は自分で食べられるし大丈夫だから。』
チョ「おぅ!食べ終わったらこれ飲むんだゾ?」
『うん。痛み止めね。ありがと。』
チョッパーが出ていってすぐにサンジが食事の乗ったトレーを持って戻ってきた。
サ「おまたせ♪」
『わぁ~!今日も美味しそう!いただきまーす!……!…んー!美味しい~!』
サ「そりゃよかった♪」
嬉しそうに笑うアムールをサンジが愛おしそうに見つめる。
アムールちゃんと出会ったのは小さな田舎の島。
化学で町おこしをしようと世界中から研究者の移住者を募っていてまだまだ経済的には発展途上の島だった。
そこでアムールちゃんはルフィと出会った。
食べ物の話ですっかり意気投合して街のレストランでたらふく食べたらしい。
そして金を持ってなかったルフィに付き合って一緒に皿洗いのバイトまでしてくれた。
ナミさんがルフィを迎えに行き
ルフィに付き合わせたお詫びとして船に招待したのが始まりだ。
長い髪に女性らしいライン。
なのに思わず頭を撫でたくなってしまうような小柄な体。
興味津々に船の中を見て回る無邪気な笑顔。
俺はあの時、初めての感覚に包まれた。
おそらくあれが一目惚れというものなのだろう。
そこからルフィの誘いでアムールちゃんも仲間に加わった。
いつかは気持ちを伝えるつもりでいるが
割と勇気のいるもんだ…。
ナミさんやロビンちゃんには簡単に愛を表現できるのにアムールちゃんの前となるとどうもうまくいかねぇ…。
そう悩んでるうちにアムールちゃんが撃たれる事件が起きた。
本当に怖かった…。
このまま何も言えずアムールちゃんが遠くに行っちまうんじゃねぇかって…。
やっぱり早く伝えるべき…だよな…。
『サンジ君?どうしたの?何か考え事?』
サ「あ…いや…その…。今日のおやつは何にしようかと思ってな。」
『もうおやつの事考えてるの?』
サ「まぁ、仕込みもあるからな。」
『そっか。コックさんって大変だね~。あ!そうだ。それなら今日は私がおやつのリクエストしていい?』
サ「お。それは助かるな♪」
『やった~♪じゃあ、今日はプリン!それもすっごく大きやつね!』
サ「デカいプリンか~。どれくらい?」
『う~んとね、これくらい!』
サ「そりゃすげぇな!ははは!」
『な~んてさすがに無理だね(笑)』
サ「アムールちゃんのためなら作ってみせるさ♪」
『ほんと!?こんなだよ!?』
サ「任せな。ビックリさせてやる♪」
『わ~!楽しみにしてるね!』
食事を終えてサンジが出ていくとアムールはニコニコとしながら再び日記を開いた。
『細かい所も読んでおこう。』
