☆想いでノート
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その後、チョッパーによりアムールの検査が行われた。
『どうだった…?』
チョ「結果から言うと異常は見つからなかった。」
『そっか…。じゃあこうなった原因もわかんないんだね…。』
チョ「ハッキリとこれと言えるものはないけど可能性としては精神的な要因で記憶が引き継げなくなったって説が高いな。」
『精神的な要因?』
チョ「例えば症例としてあるのは事件に巻き込まれて怖い思いをした結果、心に大きな負担がかかって事件の前後の記憶がごっそり抜け落ちてしまったり。脳が思い出す事で精神に異常をきたすと判断してその部分の記憶を封印するって感じかな。」
『じゃあ、私にもそういう事があったのかな…?でも私は怖い思いをしたとしてその時の記憶がなくなるんじゃなくて記憶を引き継げなくなってるからちょっと違うような気もするけど…。』
チョ「世界には色んな症例がある。必ずしもみんなが同じになるとは限らない。アムールはその数ある症例の中の派生した1つなんだと思う。」
『そっか。…でも精神的な事が原因なら治ることはないね……。』
チョ「う~ん…。正直に言うと厳しいかもしれない。それに思い出す事でアムールにも負担がかかる可能性もあるし。」
『そっか……。』
チョ「今のままじゃ不便かもしれないけど俺達も全力でサポートする!アムールは大事な仲間だからな♪」
『ほんと…?……明日の私も…ちゃんとみんなの仲間でいられるかな…。』
チョ「もちろん!どんなアムールも俺達の大事な仲間だ!それに記憶を失っても根は変わらないさ。アムールの優しい気持ちや性格は残る。その証拠にアムールは俺達にバレないように頑張ってきてくれたんだ。ここまで続いたのは毎日、アムールが俺達の事を思ってくれてたからだ。もし毎日のように全てがリセットされて性格まで変わってたら途中で放り投げてるさ。俺達に隠し続けるのは決して楽なことではなかっただろうからな。」
『…っ……。』
チョッパーの言葉にアムールの瞳からポロポロと涙が溢れた。
チョ「よしよし。よく頑張ったな。」
『…っ……!』
おかしい。
何も覚えていないはずなのに。
大変だったかどうかなんてわからないのに。
涙が止まらない…。
それからアムールはしばらく泣き続け、
泣き疲れて眠ってしまった。
チョッパーはアムールを医務室のベットに移すと優しく布団をかけた。
チョ「頭では思い出せなくても体は覚えてるのかもしれないな。苦しかったこと、大変だったこと、辛かったこと…。アムールの中にはちゃんと残ってるのかもしれない。けどそれを思い出すのはアムールにとって大きな負担になるだろう…。せめて俺達との楽しい記憶が少しでも残っていたら支えにはなれるかな…。」
それからしばらくしてアムールが目を覚ました。
『寝ちゃったんだ……。もう夜だ…。』
《ぐぅ~》
『あ……。夕飯食べそびれちゃったな。もうみんな寝たかな…?』
アムールは医務室を出てラウンジへと向かった。
『まだ誰か起きてる。』
明かりのついたラウンジのドアをそっと開けると中には明日の仕込みをしているサンジの姿があった。
『あ………。』
サ「アムールちゃん。起きられてよかった。腹減ったろ?ここ座りな。」
『う、うん……。』
アムールは少し気まずそうにイスに座った。
サ「はい、アムールちゃんのぶんの夕飯な。」
『ありがとう…。』
アムールは出された食事を気まずそうにしながらも食べる。
サ「もしかして体調悪い?」
サンジはアムールの額に手を当てる。
サ「熱はないみたいだな。」
『あ、あの……。そういうわけじゃなくて……。』
アムールの言葉にサンジはアムールのすぐ隣に座った。
『ごめんなさい…。私のせいでサンジ君を傷つけて……。…チョッパーから聞いたの…。私とサンジ君は仲が良かったって…。だからショックだったのかなって…。それにナミがね…サンジ君は……私に………。』
サ「ごめん。」
サンジはアムールの言葉の先を聞く前に謝った。
サ「…ナミさんにバレてたか…。…アムールちゃんが言おうとしてる事はわかった。俺、どうしていいかわかんなかったんだ…。今のアムールちゃんに俺の気持ちを伝えても困らせるだけだし、かと言ってどんな言葉をかけていいかわかんなくて……。それで話しかけられずにいたんだ。だからアムールちゃんのせいで傷ついたり怒ったりしてたわけじゃねぇんだ。不安にさせてごめんな。」
『サンジ君……。サンジ君は優しいんだね…。…あーぁ…嫌だな~……。』
アムールはそう溢すと時計を見た。
『…今日は色んな事があった…。みんなにバレちゃったけど受け入れてくれて、サポートまでしてくれるって…。サンジ君だって私のことをこんなに気にかけてくれて……。私…幸せ者だな~…っ……。…嫌…だなぁ…っ…こんなに素敵な事があったのに…っ…もうすぐ消えてなくなっちゃう……。…忘れたくないよ…っ……こんなの嫌だよっ……。』
ボロボロと涙を流すアムールの斜め上では時計の針がまもなく今日が終わることを告げていた。
サ「アムールちゃん……。」
『んっ…!』
サ「どうした…?」
『ちょっと…頭痛い…。』
サ「大丈夫かい?」
『うん…っ…。…この気持ちも…っ…全部なくなっちゃう…んだね…っ………でも…サンジ君の中に何かを残す事はできるかな…?…私ね、嬉しかったんだよ…。サンジ君の気持ちを知れて…。こんな私でも好きになってくれる人がいるんだって…っ…。とっても嬉しかったの…っ…。明日の私がどんな私かわからないけどまた好きになってもらえたら嬉しいな…♪……明日の私とも仲良くしてあげてね…。さよなら…っ…。』
アムールがそう言い切るのとほぼ同時に時計が0時を知らせた。
するとアムールは気を失うようにして眠りにつきサンジに体を預けた。
サ「アムールちゃん?アムールちゃん!…そうかこれが強制的に眠らされてリセットされるって研究結果のノートに書いてあった現象か…。」
サンジはアムールをソファに寝かせると自分のジャケットをかけた。
サ「明日も明後日もこの先もずっとアムールちゃんが好きだって自信を持って言えるぜ。」
サンジはそう言ってアムールの涙を優しく拭ってやった。
サ「よし。ちょっと待っててな。」
サンジはテーブルにつくと少し作業をしてからアムールを医務室のベットへと運んだ。
サ「また明日な。おやすみ。」
『どうだった…?』
チョ「結果から言うと異常は見つからなかった。」
『そっか…。じゃあこうなった原因もわかんないんだね…。』
チョ「ハッキリとこれと言えるものはないけど可能性としては精神的な要因で記憶が引き継げなくなったって説が高いな。」
『精神的な要因?』
チョ「例えば症例としてあるのは事件に巻き込まれて怖い思いをした結果、心に大きな負担がかかって事件の前後の記憶がごっそり抜け落ちてしまったり。脳が思い出す事で精神に異常をきたすと判断してその部分の記憶を封印するって感じかな。」
『じゃあ、私にもそういう事があったのかな…?でも私は怖い思いをしたとしてその時の記憶がなくなるんじゃなくて記憶を引き継げなくなってるからちょっと違うような気もするけど…。』
チョ「世界には色んな症例がある。必ずしもみんなが同じになるとは限らない。アムールはその数ある症例の中の派生した1つなんだと思う。」
『そっか。…でも精神的な事が原因なら治ることはないね……。』
チョ「う~ん…。正直に言うと厳しいかもしれない。それに思い出す事でアムールにも負担がかかる可能性もあるし。」
『そっか……。』
チョ「今のままじゃ不便かもしれないけど俺達も全力でサポートする!アムールは大事な仲間だからな♪」
『ほんと…?……明日の私も…ちゃんとみんなの仲間でいられるかな…。』
チョ「もちろん!どんなアムールも俺達の大事な仲間だ!それに記憶を失っても根は変わらないさ。アムールの優しい気持ちや性格は残る。その証拠にアムールは俺達にバレないように頑張ってきてくれたんだ。ここまで続いたのは毎日、アムールが俺達の事を思ってくれてたからだ。もし毎日のように全てがリセットされて性格まで変わってたら途中で放り投げてるさ。俺達に隠し続けるのは決して楽なことではなかっただろうからな。」
『…っ……。』
チョッパーの言葉にアムールの瞳からポロポロと涙が溢れた。
チョ「よしよし。よく頑張ったな。」
『…っ……!』
おかしい。
何も覚えていないはずなのに。
大変だったかどうかなんてわからないのに。
涙が止まらない…。
それからアムールはしばらく泣き続け、
泣き疲れて眠ってしまった。
チョッパーはアムールを医務室のベットに移すと優しく布団をかけた。
チョ「頭では思い出せなくても体は覚えてるのかもしれないな。苦しかったこと、大変だったこと、辛かったこと…。アムールの中にはちゃんと残ってるのかもしれない。けどそれを思い出すのはアムールにとって大きな負担になるだろう…。せめて俺達との楽しい記憶が少しでも残っていたら支えにはなれるかな…。」
それからしばらくしてアムールが目を覚ました。
『寝ちゃったんだ……。もう夜だ…。』
《ぐぅ~》
『あ……。夕飯食べそびれちゃったな。もうみんな寝たかな…?』
アムールは医務室を出てラウンジへと向かった。
『まだ誰か起きてる。』
明かりのついたラウンジのドアをそっと開けると中には明日の仕込みをしているサンジの姿があった。
『あ………。』
サ「アムールちゃん。起きられてよかった。腹減ったろ?ここ座りな。」
『う、うん……。』
アムールは少し気まずそうにイスに座った。
サ「はい、アムールちゃんのぶんの夕飯な。」
『ありがとう…。』
アムールは出された食事を気まずそうにしながらも食べる。
サ「もしかして体調悪い?」
サンジはアムールの額に手を当てる。
サ「熱はないみたいだな。」
『あ、あの……。そういうわけじゃなくて……。』
アムールの言葉にサンジはアムールのすぐ隣に座った。
『ごめんなさい…。私のせいでサンジ君を傷つけて……。…チョッパーから聞いたの…。私とサンジ君は仲が良かったって…。だからショックだったのかなって…。それにナミがね…サンジ君は……私に………。』
サ「ごめん。」
サンジはアムールの言葉の先を聞く前に謝った。
サ「…ナミさんにバレてたか…。…アムールちゃんが言おうとしてる事はわかった。俺、どうしていいかわかんなかったんだ…。今のアムールちゃんに俺の気持ちを伝えても困らせるだけだし、かと言ってどんな言葉をかけていいかわかんなくて……。それで話しかけられずにいたんだ。だからアムールちゃんのせいで傷ついたり怒ったりしてたわけじゃねぇんだ。不安にさせてごめんな。」
『サンジ君……。サンジ君は優しいんだね…。…あーぁ…嫌だな~……。』
アムールはそう溢すと時計を見た。
『…今日は色んな事があった…。みんなにバレちゃったけど受け入れてくれて、サポートまでしてくれるって…。サンジ君だって私のことをこんなに気にかけてくれて……。私…幸せ者だな~…っ……。…嫌…だなぁ…っ…こんなに素敵な事があったのに…っ…もうすぐ消えてなくなっちゃう……。…忘れたくないよ…っ……こんなの嫌だよっ……。』
ボロボロと涙を流すアムールの斜め上では時計の針がまもなく今日が終わることを告げていた。
サ「アムールちゃん……。」
『んっ…!』
サ「どうした…?」
『ちょっと…頭痛い…。』
サ「大丈夫かい?」
『うん…っ…。…この気持ちも…っ…全部なくなっちゃう…んだね…っ………でも…サンジ君の中に何かを残す事はできるかな…?…私ね、嬉しかったんだよ…。サンジ君の気持ちを知れて…。こんな私でも好きになってくれる人がいるんだって…っ…。とっても嬉しかったの…っ…。明日の私がどんな私かわからないけどまた好きになってもらえたら嬉しいな…♪……明日の私とも仲良くしてあげてね…。さよなら…っ…。』
アムールがそう言い切るのとほぼ同時に時計が0時を知らせた。
するとアムールは気を失うようにして眠りにつきサンジに体を預けた。
サ「アムールちゃん?アムールちゃん!…そうかこれが強制的に眠らされてリセットされるって研究結果のノートに書いてあった現象か…。」
サンジはアムールをソファに寝かせると自分のジャケットをかけた。
サ「明日も明後日もこの先もずっとアムールちゃんが好きだって自信を持って言えるぜ。」
サンジはそう言ってアムールの涙を優しく拭ってやった。
サ「よし。ちょっと待っててな。」
サンジはテーブルにつくと少し作業をしてからアムールを医務室のベットへと運んだ。
サ「また明日な。おやすみ。」
