☆想いでノート
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『ごめんなさい……。』
チョ「アムールは悪くないゾ。」
『でも…あの人…とても悲しそうな顔をしてた…。きっととてもショックだったんだと思う……。』
チョ「そうかもな。サンジはアムールのことをとても大切に思ってたんだと思う。アムールとサンジはいつも仲良しだったからな。」
『そうなんだ…。』
チョ「さて。質問でだいたいアムールの記憶がどこからなくなってるのかがわかってきたな。あとはこの先をどうするかだ。」
『この先…?』
チョ「アムールはとっても怖い目にあったんだ。きっとそのせいで記憶がなくなった。だからそれに関連する俺たちとの記憶も消えたんだ。でも名前が言えたって事は小さい頃の記憶はあるんだろ?」
『……小さい頃……。わからない…の…。』
チョ「あれ?じゃあ、名前は何で…?あ。俺が先に呼んだからか。」
『うぅん。名前はわかってた。でもわかってたのは名前と誕生日だけ。どうしてそれだけ覚えてたのかはわからない…。他に覚えてる事は何もないの…。』
チョ「そうか…。わかった。」
『私は…この先…どうなるの…?』
チョ「どうしたいかはアムールが選ぶといい。選んだからといって思い描く通りになるとは限らないけど……。…記憶を取り戻せばそれは恐怖を思い出すことになる。それを避けたければ過去の記憶は捨ててこれからを俺たちと作っていくって選択肢もある。どちらがいいかはアムールが自分で決めることだ。」
『…………。』
チョ「今日はゆっくり休んでまた明日考えればいい。」
『わかった…。』
チョ「今日はずっとここにいるから気になる事とか困った事があればすぐ言えよ?」
『うん。ありがとう。』
チョ「それじゃ、おやすみ。」
『おやすみなさい。』
その頃、サンジは甲板にいた。
サ「はぁ…。」
俺は何やってんだ…。
チョッパーの言う通りだ。
1番戸惑ってんのはアムールちゃんなのに…。
サ「明日は笑顔で接しよう。アムールちゃんの不安を少しでも取り除いてやりてぇ。」
翌日。
アムールはスマートウォッチにより5時に起こされた。
『…ん……。』
チョ「アムール起きたか~?」
『………。』
チョ「アムール?どうした?」
『ここに…日記って……。』
アムールはスマートウォッチに小さく表示された文字をチョッパーに見せた。
チョ「日記?そうだ!アムールは毎日日記をつけてたんだ!読んでみるか?けど思い出すきっかけにはなるかもしれない。アムールはそれでいいか?」
『………。読んでみたい。』
チョ「わかった。じゃあ、部屋から持ってくるからちょっと待っててな。」
チョッパーはナミとロビンを起こさないようにそっと女部屋に入るとアムールのベットの上から日記を持っていった。
《ガチャ》
チョ「お待たせ。けどこれ鍵がかかってるんだ。鍵はどこにしまってあるかわならないよな?」
『うん。鍵はわからない…。あ…。』
アムールはスマートウォッチに気づいて再びチョッパーに見せた。
チョ「ここをタップしろって書いてあるな。」
アムールが画面に触れるとスマートウォッチの横から小さな鍵が飛び出した。
チョ「わぁ!あ!鍵だ!」
『これが日記の鍵かな…?』
アムールが鍵を差し込むと日記の鍵が開いた。
チョ「開いた!」
アムールはそのまま日記を読み始めた。
『…!?………え………。』
チョ「アムール……?」
『ごめん…なさい…っ…ごめんなさいっ…。』
アムールはボロボロと涙を流した。
チョ「どうしたんだ!?」
アムールはボロボロと涙を流しながらもチョッパーに日記を差し出した。
チョ「読んでいいのか…?」
チョッパーの問いにアムールが頷く。
チョ「……これは………。じゃあ、アムールの記憶がないのは…………。」
『ごめんなさいっ…。私はずっと…みんなの事を騙して…っ…。きっとチョッパーも…昨日の人も傷ついた…っ…これを知った他の人もみんな…っ…悲しい思いをする…っ…。全部…っ…私のせいだ…っ…。』
チョ「アムール……。」
チョッパーはアムールの頭を優しく撫でた。
チョ「アムールは優しい子だな。だから言えなかったんだよ。騙そうと思ったわけじゃないと思う。俺たちを傷つけたくなくてずっと隠してくれてたんだ。ほら、ここにも書いてある。"みんなを傷つけないために決してバレてはいけない。"って。アムールは自分が大変なのに俺たちの事を考えて頑張ってくれてたんだ。」
『でも…失敗した…っ…。』
チョ「いや。これは成功の1歩かもしれないゾ?」
『え………?』
チョ「こんな形だったけどアムールの事が知れてよかったって俺は思ってる。だってこれからはみんなでこの問題について考えていけるんだ。もう1人で悩んだり頑張ったりしなくていいんだ。それにこうなった原因だって突き止めればもしかしたら記憶が消えなくなるかもしれない。俺は医者だ。アムールがもし望むのなら原因を探る事はできる。」
『……チョッパー…。』
チョ「アムールはすごいよ。だって毎日この量を読んで覚えてたんだろ?だから俺たち誰もアムールの記憶がないなんて気づかなかったんだ。それを今度からはみんなで共有できる。」
『でも…ずっと一緒に過ごしてきた記憶がないなんて知ったらみんなはきっととても悲しむ…。私の事、嫌いになっちゃうかも…。』
チョ「大丈夫!みんなそんなヤツじゃない。アムールは大事な仲間でみんなアムールの事が大好きだから。アムールがこうしてみんなの事を思ってくれてたようにみんなもアムールの事を大事に思ってるんだ。だから安心して全部を打ち明けるといい。」
『ほんと…?…大丈夫かな…?』
チョ「おぅ!」
『わ、わかった…。言ってみる…。』
チョ「よし!後でみんなに話そう!それでこれからの事を一緒に考えよう!」
そうしてしばらくしてクルー達がラウンジに集まるとアムールはクルー達に日記を見せた。
ウ「マジかよ…。」
フ「気づかなかったぜ。」
『ごめんなさい…っ…。今までに書いたページを全部読んだらみんなは私に色んな事をしてくれていて……っ…色んな場所に行って…たくさんの経験をして…こんなに思い出を一緒に作ってくれていたのに…っ…私の中には…っ…何も残ってない…っ…。騙してごめんなさい…っ!…傷つけてごめんなさいっ…っ…!』
ナ「残ってないわけじゃない。ちゃんとここにあるじゃない。」
ナミはそう言って日記を指差した。
ナ「アムールは忘れちゃってもまた覚え直せるようにちゃんと残してる。それは記憶がなくなっちゃう事を隠すためだけじゃなくて忘れたくない大切な宝物だから残したのよ。だからもう泣かないで。」
ナミはそう言ってアムールを優しく抱きしめた。
『でも…っ!…こんなに優しくしてもらったことも明日には…っ…!』
ブ「大丈夫です。優しさや好きという思いは消えません。だから何度だって私達はアムールさんへ思いを伝え続けますよ♪」
チョ「アムールは大切な仲間だからな!それはずっと変わらないんだ!」
ル「忘れたらまた教えてやる。」
ロ「一緒に思い出を作るということは相手の中にもその思い出が残るのよ♪」
ウ「俺たちが代わりに何度でも思い出してやるさ♪」
『みんな……っ…ありがとう…っ!』
ナ「それにしてもアムールは記憶力がいいのね。」
『え…?』
ナ「だって毎朝この量を覚えてたんでしょ?」
ウ「確かに。この船に乗ってから1ヶ月以上あるから結構な量だよな。」
ゾ「大したもんだ。」
『確かに…なんでだろ…?必死だったのかな…。今の私にはわかんないや。昨日の私はどうやってたんだろ…。』
ブ「そういえばこの船に乗るまでの記憶はないんですか?」
『それもないの…。』
ウ「じゃあ、何で名前だけ覚えてたんだ?」
『わからない…。』
チョ「この症状が出てから病院に行ったりしたのかな?昔の日記とかないのか?」
『ないと思う…。』
そう言うアムールにロビンは日記の1番最初のページを開く。
ロ「ここにスマートウォッチの説明が書かれているけれどこれを作ってくれた博士なら知ってるんじゃない?」
チョ「そっか。その人に聞けばわかるかな。」
『博士の連絡先………。…それも覚えてない…。』
フ「手詰まりだな。」
ナ「待って。ここに矢印が書いてある。」
ナミが1ページ目に書かれた小さな矢印を指差す。
ブ「ページの前の方を指してますね。」
フ「やっぱり他にあるんじゃねぇか?」
ナ「荷物開けてみたら?」
『荷物…?』
ナ「ベットの下にアムールのトランクがあるのよ。」
『あ………。』
アムールは日記の矢印が指す方向に気づいたように日記を閉じた。
表紙にはクルー達の似顔絵と自分のデフォルメしたイラストが書かれていた。
ブ「この絵のアムールさんトランク持ってますよ!」
チョ「ほんとだ!」
『荷物見てみる。』
アムールは女部屋に行き
ベットの下からトランクを引っ張り出した。
チョ「アムールは悪くないゾ。」
『でも…あの人…とても悲しそうな顔をしてた…。きっととてもショックだったんだと思う……。』
チョ「そうかもな。サンジはアムールのことをとても大切に思ってたんだと思う。アムールとサンジはいつも仲良しだったからな。」
『そうなんだ…。』
チョ「さて。質問でだいたいアムールの記憶がどこからなくなってるのかがわかってきたな。あとはこの先をどうするかだ。」
『この先…?』
チョ「アムールはとっても怖い目にあったんだ。きっとそのせいで記憶がなくなった。だからそれに関連する俺たちとの記憶も消えたんだ。でも名前が言えたって事は小さい頃の記憶はあるんだろ?」
『……小さい頃……。わからない…の…。』
チョ「あれ?じゃあ、名前は何で…?あ。俺が先に呼んだからか。」
『うぅん。名前はわかってた。でもわかってたのは名前と誕生日だけ。どうしてそれだけ覚えてたのかはわからない…。他に覚えてる事は何もないの…。』
チョ「そうか…。わかった。」
『私は…この先…どうなるの…?』
チョ「どうしたいかはアムールが選ぶといい。選んだからといって思い描く通りになるとは限らないけど……。…記憶を取り戻せばそれは恐怖を思い出すことになる。それを避けたければ過去の記憶は捨ててこれからを俺たちと作っていくって選択肢もある。どちらがいいかはアムールが自分で決めることだ。」
『…………。』
チョ「今日はゆっくり休んでまた明日考えればいい。」
『わかった…。』
チョ「今日はずっとここにいるから気になる事とか困った事があればすぐ言えよ?」
『うん。ありがとう。』
チョ「それじゃ、おやすみ。」
『おやすみなさい。』
その頃、サンジは甲板にいた。
サ「はぁ…。」
俺は何やってんだ…。
チョッパーの言う通りだ。
1番戸惑ってんのはアムールちゃんなのに…。
サ「明日は笑顔で接しよう。アムールちゃんの不安を少しでも取り除いてやりてぇ。」
翌日。
アムールはスマートウォッチにより5時に起こされた。
『…ん……。』
チョ「アムール起きたか~?」
『………。』
チョ「アムール?どうした?」
『ここに…日記って……。』
アムールはスマートウォッチに小さく表示された文字をチョッパーに見せた。
チョ「日記?そうだ!アムールは毎日日記をつけてたんだ!読んでみるか?けど思い出すきっかけにはなるかもしれない。アムールはそれでいいか?」
『………。読んでみたい。』
チョ「わかった。じゃあ、部屋から持ってくるからちょっと待っててな。」
チョッパーはナミとロビンを起こさないようにそっと女部屋に入るとアムールのベットの上から日記を持っていった。
《ガチャ》
チョ「お待たせ。けどこれ鍵がかかってるんだ。鍵はどこにしまってあるかわならないよな?」
『うん。鍵はわからない…。あ…。』
アムールはスマートウォッチに気づいて再びチョッパーに見せた。
チョ「ここをタップしろって書いてあるな。」
アムールが画面に触れるとスマートウォッチの横から小さな鍵が飛び出した。
チョ「わぁ!あ!鍵だ!」
『これが日記の鍵かな…?』
アムールが鍵を差し込むと日記の鍵が開いた。
チョ「開いた!」
アムールはそのまま日記を読み始めた。
『…!?………え………。』
チョ「アムール……?」
『ごめん…なさい…っ…ごめんなさいっ…。』
アムールはボロボロと涙を流した。
チョ「どうしたんだ!?」
アムールはボロボロと涙を流しながらもチョッパーに日記を差し出した。
チョ「読んでいいのか…?」
チョッパーの問いにアムールが頷く。
チョ「……これは………。じゃあ、アムールの記憶がないのは…………。」
『ごめんなさいっ…。私はずっと…みんなの事を騙して…っ…。きっとチョッパーも…昨日の人も傷ついた…っ…これを知った他の人もみんな…っ…悲しい思いをする…っ…。全部…っ…私のせいだ…っ…。』
チョ「アムール……。」
チョッパーはアムールの頭を優しく撫でた。
チョ「アムールは優しい子だな。だから言えなかったんだよ。騙そうと思ったわけじゃないと思う。俺たちを傷つけたくなくてずっと隠してくれてたんだ。ほら、ここにも書いてある。"みんなを傷つけないために決してバレてはいけない。"って。アムールは自分が大変なのに俺たちの事を考えて頑張ってくれてたんだ。」
『でも…失敗した…っ…。』
チョ「いや。これは成功の1歩かもしれないゾ?」
『え………?』
チョ「こんな形だったけどアムールの事が知れてよかったって俺は思ってる。だってこれからはみんなでこの問題について考えていけるんだ。もう1人で悩んだり頑張ったりしなくていいんだ。それにこうなった原因だって突き止めればもしかしたら記憶が消えなくなるかもしれない。俺は医者だ。アムールがもし望むのなら原因を探る事はできる。」
『……チョッパー…。』
チョ「アムールはすごいよ。だって毎日この量を読んで覚えてたんだろ?だから俺たち誰もアムールの記憶がないなんて気づかなかったんだ。それを今度からはみんなで共有できる。」
『でも…ずっと一緒に過ごしてきた記憶がないなんて知ったらみんなはきっととても悲しむ…。私の事、嫌いになっちゃうかも…。』
チョ「大丈夫!みんなそんなヤツじゃない。アムールは大事な仲間でみんなアムールの事が大好きだから。アムールがこうしてみんなの事を思ってくれてたようにみんなもアムールの事を大事に思ってるんだ。だから安心して全部を打ち明けるといい。」
『ほんと…?…大丈夫かな…?』
チョ「おぅ!」
『わ、わかった…。言ってみる…。』
チョ「よし!後でみんなに話そう!それでこれからの事を一緒に考えよう!」
そうしてしばらくしてクルー達がラウンジに集まるとアムールはクルー達に日記を見せた。
ウ「マジかよ…。」
フ「気づかなかったぜ。」
『ごめんなさい…っ…。今までに書いたページを全部読んだらみんなは私に色んな事をしてくれていて……っ…色んな場所に行って…たくさんの経験をして…こんなに思い出を一緒に作ってくれていたのに…っ…私の中には…っ…何も残ってない…っ…。騙してごめんなさい…っ!…傷つけてごめんなさいっ…っ…!』
ナ「残ってないわけじゃない。ちゃんとここにあるじゃない。」
ナミはそう言って日記を指差した。
ナ「アムールは忘れちゃってもまた覚え直せるようにちゃんと残してる。それは記憶がなくなっちゃう事を隠すためだけじゃなくて忘れたくない大切な宝物だから残したのよ。だからもう泣かないで。」
ナミはそう言ってアムールを優しく抱きしめた。
『でも…っ!…こんなに優しくしてもらったことも明日には…っ…!』
ブ「大丈夫です。優しさや好きという思いは消えません。だから何度だって私達はアムールさんへ思いを伝え続けますよ♪」
チョ「アムールは大切な仲間だからな!それはずっと変わらないんだ!」
ル「忘れたらまた教えてやる。」
ロ「一緒に思い出を作るということは相手の中にもその思い出が残るのよ♪」
ウ「俺たちが代わりに何度でも思い出してやるさ♪」
『みんな……っ…ありがとう…っ!』
ナ「それにしてもアムールは記憶力がいいのね。」
『え…?』
ナ「だって毎朝この量を覚えてたんでしょ?」
ウ「確かに。この船に乗ってから1ヶ月以上あるから結構な量だよな。」
ゾ「大したもんだ。」
『確かに…なんでだろ…?必死だったのかな…。今の私にはわかんないや。昨日の私はどうやってたんだろ…。』
ブ「そういえばこの船に乗るまでの記憶はないんですか?」
『それもないの…。』
ウ「じゃあ、何で名前だけ覚えてたんだ?」
『わからない…。』
チョ「この症状が出てから病院に行ったりしたのかな?昔の日記とかないのか?」
『ないと思う…。』
そう言うアムールにロビンは日記の1番最初のページを開く。
ロ「ここにスマートウォッチの説明が書かれているけれどこれを作ってくれた博士なら知ってるんじゃない?」
チョ「そっか。その人に聞けばわかるかな。」
『博士の連絡先………。…それも覚えてない…。』
フ「手詰まりだな。」
ナ「待って。ここに矢印が書いてある。」
ナミが1ページ目に書かれた小さな矢印を指差す。
ブ「ページの前の方を指してますね。」
フ「やっぱり他にあるんじゃねぇか?」
ナ「荷物開けてみたら?」
『荷物…?』
ナ「ベットの下にアムールのトランクがあるのよ。」
『あ………。』
アムールは日記の矢印が指す方向に気づいたように日記を閉じた。
表紙にはクルー達の似顔絵と自分のデフォルメしたイラストが書かれていた。
ブ「この絵のアムールさんトランク持ってますよ!」
チョ「ほんとだ!」
『荷物見てみる。』
アムールは女部屋に行き
ベットの下からトランクを引っ張り出した。
