☆文字のない手紙
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ハジナは改めて部屋中に飾られた絵を眺めた。
『私こんなに描いてたんだね。』
「もうそろそろ新しい絵が届く頃じゃろ。」
『そうだね!船の上から描いたやつ!あれ自信作なんだ~♪』
「そうかそうか♪…ハジナの描いた絵を見ているとハジナの眺めている景色を見ているようでな。ハジナが幸せに暮らしていると感じられて安心していたんじゃ。けどあの画商からしばらく制作ペースが落ちると連絡があった時は何かあったのかとヒヤヒヤした。まさか海賊になっていたとはな。」
『えへへ(笑)やりたい事がいっぱいすぎて絵まで手がまわらないことがちょっとあってね。手術して、リハビリして、みんなの船に乗って、戦闘の練習したりして色んなことしてたの。』
「手術?そういえば最後にエイジからもらった手紙には足の状況は思わしくないと書かれていたが…。」
『うん。あのあとほとんど歩けなくなった。でもね、サンジ君に出会って、サンジ君がチョッパーを紹介してくれて、勇気をだして手術したの。』
チョ「たくさんリハビリを頑張って今があるんだよな♪」
『うん!支えてくれたみんなのおかげ♪』
「そうか。ハジナが幸せそうでなによりだ。」
『ねぇ、お爺ちゃん。これからも私の絵受け取ってくれる?』
「もちろんだとも!」
『じゃあ、私もっと描くね!お父さんみたいに手紙を書くのもいいかもしれないけど私は絵の方が気持ちを伝えやすいからお爺ちゃんにたくさん絵を描いて私の見てる景色をお爺ちゃんにも見せてあげる!そしたら一緒に旅してるみたいになるよ♪』
「旅か。わしはこの島から出た事がないからどんな景色が見られるか楽しみじゃの♪」
『ビックリするような景色をいっぱい描いてあげる!あ。でもルーシュさんから買うんじゃなくてこれからは私から直接送るからね?今までのお礼と大好きなお爺ちゃんへのプレゼントね♪』
そう言ってハジナはとても嬉しそうに笑った。
そのあと母親の部屋に行き父親の写真を隣に並べると祖父と共に母親の墓参りに向かった。
その頃、船では。
ナ「本当に日帰りでよかったのかしら…?」
チョ「せっかく帰ってきて、お爺さんにも会えたのにな。」
サ「早く海に戻って絵を描きたいってキラキラした目で言ってたんで大丈夫だと思いますよ♪」
ウ「帰りたいと思えばいつでも帰れるからってよ。」
ナ「そう♪まぁ、もう少し2人の時間をあげましょ。」
チョ「そうだな♪今頃はお母さんとの思い出話でもしてるのかな?」
ブ「きっとそうでしょう♪」
『みんなただいまー!』
ナ「もう帰ってきた(笑)」
フ「あっさりしてんな~。」
『よーし!到着!ルフィ!出発しよう!』
チョ「お爺さんとお別れしなくていいのか?」
『うん!もうしてきたから大丈夫!それよりも早く次の島の景色が描きたい!』
フ「いい性格してやがるぜ~。」
ル「よーし!出航だーーー!」
『おーー!』
こうして再び大海原に戻ったサニー号。
ラウンジでおやつを待つハジナの前にサンジがカップケーキを出した。
『わぁ~!今日も美味しそう♪』
そう言うハジナの隣にサンジが座る。
『サンジ君…?どうし…っ…ん~…なにぃ~?』
サンジはハジナの頬を両手で包んだ。
サ「やっぱり。」
『ん~?』
サ「ちょっと泣いたろ。」
『え!?…わかっちゃった…?』
サ「ハジナちゃんの事をずっと見てきたからな。」
『恥ずかしい///』
サ「別に隠さなくったっていいだろ?」
『…泣いたりするキャラじゃないかな~って(笑)…でも隠してたわけじゃないよ?ちょっぴり寂しかったけどお爺ちゃんとは笑顔でお別れできたし、お母さんにも報告できたし、お父さんの写真もおいてこれた。嬉しいのと、寂しいのが混じったちょっと不思議な涙だったの。でも新しい絵のこと考えながら帰ってたら引いちゃっただけ(笑)』
サ「スッキリしたって感じか。」
『うん!だから我慢とかしてないし大丈夫♪』
サ「ならよかった♪」
ハジナはサンジの言葉に笑顔を返した。
『これ食べたら絵描く!まだ絵に起こしてない景色もあるし!描いて描いて描きまくってお爺ちゃんにいっぱい送りつけちゃうんだから!』
サ「ははは!そりゃすごい量になりそうだな(笑)」
『うん!お爺ちゃんへ私からの旅のお手紙なの♪』
サ「なるほど。文字のない手紙ってところか。」
『あ♪それいいね!ルーシュさんにも相談してシリーズ化して売ってもらおうかな。』
サ「商売上手なこった(笑)」
『えへへ(笑)』
ハジナはカップケーキを頬張るとすぐに甲板に出て描き始めた。
数週間後。
祖父の元に1枚の絵が届いた。
「これがハジナの最初の景色か。いいもんだ♪」
新しく家のリビングに飾られた絵には
宴で大はしゃぎするクルー達が描かれていた。
「これから彼らと見ていく景色がハジナの宝物になるようにわしにも残っていくんじゃな。ハジナ。わしも旅に連れていってくれてありがとう。…おや?もう一枚入っているな。」
小さな紙に描かれたもう一枚には後ろ手に繋がれた手だけが描かれていた。
紙の端には見切れるフワフワのしっぽ。
反対側には誰かのスーツの裾
「あの眉毛の彼かな?…クロエ。これはもしかしたらひ孫を抱く日が来るかもしれんぞ?なんてな!ははははは!」
そう写真に話しかけて笑うと
大切そうにその絵はクロエの部屋に飾られた。
END
オマケ→
『私こんなに描いてたんだね。』
「もうそろそろ新しい絵が届く頃じゃろ。」
『そうだね!船の上から描いたやつ!あれ自信作なんだ~♪』
「そうかそうか♪…ハジナの描いた絵を見ているとハジナの眺めている景色を見ているようでな。ハジナが幸せに暮らしていると感じられて安心していたんじゃ。けどあの画商からしばらく制作ペースが落ちると連絡があった時は何かあったのかとヒヤヒヤした。まさか海賊になっていたとはな。」
『えへへ(笑)やりたい事がいっぱいすぎて絵まで手がまわらないことがちょっとあってね。手術して、リハビリして、みんなの船に乗って、戦闘の練習したりして色んなことしてたの。』
「手術?そういえば最後にエイジからもらった手紙には足の状況は思わしくないと書かれていたが…。」
『うん。あのあとほとんど歩けなくなった。でもね、サンジ君に出会って、サンジ君がチョッパーを紹介してくれて、勇気をだして手術したの。』
チョ「たくさんリハビリを頑張って今があるんだよな♪」
『うん!支えてくれたみんなのおかげ♪』
「そうか。ハジナが幸せそうでなによりだ。」
『ねぇ、お爺ちゃん。これからも私の絵受け取ってくれる?』
「もちろんだとも!」
『じゃあ、私もっと描くね!お父さんみたいに手紙を書くのもいいかもしれないけど私は絵の方が気持ちを伝えやすいからお爺ちゃんにたくさん絵を描いて私の見てる景色をお爺ちゃんにも見せてあげる!そしたら一緒に旅してるみたいになるよ♪』
「旅か。わしはこの島から出た事がないからどんな景色が見られるか楽しみじゃの♪」
『ビックリするような景色をいっぱい描いてあげる!あ。でもルーシュさんから買うんじゃなくてこれからは私から直接送るからね?今までのお礼と大好きなお爺ちゃんへのプレゼントね♪』
そう言ってハジナはとても嬉しそうに笑った。
そのあと母親の部屋に行き父親の写真を隣に並べると祖父と共に母親の墓参りに向かった。
その頃、船では。
ナ「本当に日帰りでよかったのかしら…?」
チョ「せっかく帰ってきて、お爺さんにも会えたのにな。」
サ「早く海に戻って絵を描きたいってキラキラした目で言ってたんで大丈夫だと思いますよ♪」
ウ「帰りたいと思えばいつでも帰れるからってよ。」
ナ「そう♪まぁ、もう少し2人の時間をあげましょ。」
チョ「そうだな♪今頃はお母さんとの思い出話でもしてるのかな?」
ブ「きっとそうでしょう♪」
『みんなただいまー!』
ナ「もう帰ってきた(笑)」
フ「あっさりしてんな~。」
『よーし!到着!ルフィ!出発しよう!』
チョ「お爺さんとお別れしなくていいのか?」
『うん!もうしてきたから大丈夫!それよりも早く次の島の景色が描きたい!』
フ「いい性格してやがるぜ~。」
ル「よーし!出航だーーー!」
『おーー!』
こうして再び大海原に戻ったサニー号。
ラウンジでおやつを待つハジナの前にサンジがカップケーキを出した。
『わぁ~!今日も美味しそう♪』
そう言うハジナの隣にサンジが座る。
『サンジ君…?どうし…っ…ん~…なにぃ~?』
サンジはハジナの頬を両手で包んだ。
サ「やっぱり。」
『ん~?』
サ「ちょっと泣いたろ。」
『え!?…わかっちゃった…?』
サ「ハジナちゃんの事をずっと見てきたからな。」
『恥ずかしい///』
サ「別に隠さなくったっていいだろ?」
『…泣いたりするキャラじゃないかな~って(笑)…でも隠してたわけじゃないよ?ちょっぴり寂しかったけどお爺ちゃんとは笑顔でお別れできたし、お母さんにも報告できたし、お父さんの写真もおいてこれた。嬉しいのと、寂しいのが混じったちょっと不思議な涙だったの。でも新しい絵のこと考えながら帰ってたら引いちゃっただけ(笑)』
サ「スッキリしたって感じか。」
『うん!だから我慢とかしてないし大丈夫♪』
サ「ならよかった♪」
ハジナはサンジの言葉に笑顔を返した。
『これ食べたら絵描く!まだ絵に起こしてない景色もあるし!描いて描いて描きまくってお爺ちゃんにいっぱい送りつけちゃうんだから!』
サ「ははは!そりゃすごい量になりそうだな(笑)」
『うん!お爺ちゃんへ私からの旅のお手紙なの♪』
サ「なるほど。文字のない手紙ってところか。」
『あ♪それいいね!ルーシュさんにも相談してシリーズ化して売ってもらおうかな。』
サ「商売上手なこった(笑)」
『えへへ(笑)』
ハジナはカップケーキを頬張るとすぐに甲板に出て描き始めた。
数週間後。
祖父の元に1枚の絵が届いた。
「これがハジナの最初の景色か。いいもんだ♪」
新しく家のリビングに飾られた絵には
宴で大はしゃぎするクルー達が描かれていた。
「これから彼らと見ていく景色がハジナの宝物になるようにわしにも残っていくんじゃな。ハジナ。わしも旅に連れていってくれてありがとう。…おや?もう一枚入っているな。」
小さな紙に描かれたもう一枚には後ろ手に繋がれた手だけが描かれていた。
紙の端には見切れるフワフワのしっぽ。
反対側には誰かのスーツの裾
「あの眉毛の彼かな?…クロエ。これはもしかしたらひ孫を抱く日が来るかもしれんぞ?なんてな!ははははは!」
そう写真に話しかけて笑うと
大切そうにその絵はクロエの部屋に飾られた。
END
オマケ→
