☆文字のない手紙
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とある島の賑やかな街の広場。
ベンチに座り、道ゆく人々を見つめる1人の少女。
『痛…。しばらく休んでから帰ろ…。…クシュンッ!…はぁ…。上着も忘れて来たし…。何やってんだろ私…。』
「おい…。あの人…妖精じゃないか?」
「え?…本当だ!!」
「本物!?」
『あ…。気づかれちゃった…。』
「あ、あの!サインしてください!」
「私も!」
「俺にも!」
『私でよければ♪』
少女は差し出された色紙に次々とサインしていく。
「ありがとうございました!」
「一生の宝物にします!」
『こちらこそ応援ありがとうございます♪』
「あの…!新作の予定とかってありますか…?」
『ありますよ。けどいつ発表するかは内緒です。楽しみに待っててください♪』
少女が笑顔でそう言うとファンであろう人々は嬉しそうにその場を去った。
サ「困ってるのかと思ったらそうでもないみたいだな。」
『え?あ…あなたもサインですか?』
サ「いや。俺は違うよ。ちょっと気になったんで見てたんだ。人に囲まれる前に困ったような顔してたから助けた方がいいかなって思ったんだが余計なお世話だったみたいだな。」
『い、いえ!…こんなこと言うのはファンの方には申し訳ないけどちょっと困ってました…。あんまり人と話すの慣れてなくて…。』
サ「へぇ~。笑顔で接してたのに意外。」
『慣れてないだけで嫌いではないから…。うまくできていたかはわからないけど…。』
サ「可愛い笑顔だったよ♪」
『///』
少女はそう言われて顔を真っ赤にした。
サ「俺、サンジ。君の名前は?あ、隣いい?」
『え、あ、はい。どうぞ。』
少女は少しスペースをあけてサンジを座らせた。
『私はハジナって言います。』
サ「ハジナちゃんか~。ハジナちゃんはアイドルか何か?」
『ふふっ…。私を知らないで話しかけてくれたんですね。そんな人久しぶり。』
ハジナは少し嬉しそうに笑った。
サ「いや~。俺そういうのに疎くってさ~。ナミさんとかなら詳しいんだろうけど。」
『ナミさん?』
サ「あ。俺の仲間。俺、海賊やってんだ。」
「へぇ~!素敵!」
サ「怖いとか思わねぇの?」
『サンジ君はいい人そうだから♪』
サ「そうか?いきなり女の子に話しかけてくるなんて下心丸出しだろ?」
『それわかっててやったんだ(笑)』
サ「あ、いや~///」
『サンジ君って面白い人だね(笑)』
ケラケラと笑うハジナにサンジも恥ずかしそうにした。
サ「で…?」
『え?』
サ「ほんとに困ってる理由は何?」
『本当に困ってる理由?』
サ「なんかため息ついてたから。」
『そんなに前から私のこと見てたの?』
サ「あ!いや…それはだな…///」
『ふふふふ…♪ごめんごめん(笑)…家に帰ろうかと思ったんだけど足痛めちゃって。だから少し休んでから帰ろうかなって。』
サ「なんだ。そんなことなら俺が送っていくよ?」
『そんな!いいよ!大丈夫!すぐ治るし、知り合ったばっかりの人にそんな迷惑かけられないよ!』
サ「俺じゃ嫌?」
『そんなことない!けど悪いなって…。』
サ「気にしないで♪暇つぶしにぶらついてただけだから。」
サンジはそう言って立ち上がるとハジナを抱き上げた。
『わぁ!…ほ、ほんとにいいの…?』
サ「もちろん♪」
『じゃ、じゃあ…お願いします///』
サ「了解♪家どっち?」
『あの丘の上なんだけど…遠くない?』
サ「全然♪あ。ちょっと待って。こっちのが安定するか。」
サンジはハジナを一度ベンチに降ろした。
サ「背中乗って。」
『あ、はい///』
サ「よし。行くか。」
『よろしくお願いします///』
はぁ…。
会ったばっかりの人にこんな迷惑かけるくらいなら最初から車椅子で来るんだった…。
最後に自分の足で街を見て回りたいなんて考えるんじゃなかった…。
サ「罪悪感感じてる?」
『え!?あ…いや、その…ごめんなさい…。』
サ「謝った(笑)」
『あ!えーっとその…罪悪感とか…じゃなくて…えーっと…えーっと…。』
サ「ははは!気にしなくていいって。暇つぶしだから♪」
『ごめんなさい…///』
サ「お。見えてきた。あの家で合ってる?」
『はい!こんな遠くまでごめんなさい。』
ハジナを家の前に降ろしてやると
ハジナは苦痛に少し顔を歪めた。
サ「大丈夫か?」
『いつものことなんで大丈夫です。こんな遠くまで来させちゃってごめんなさい。とても助かりました。お礼と言ってはなんですがお茶でもどうですか?』
サ「あれ?敬語になったな(笑)」
『え…?…あ!』
ハジナはサンジに指摘されてようやく自分がついさっきまでため口だった事に気づいた。
『ごめんなさい。失礼なことを…。』
サ「俺的にはさっきの方が距離が近くて嬉しいけどハジナちゃんは嫌?」
『嫌ではないです。けど…まだ会ったばかりで…いいのかなって…。』
サ「気にしない気にしない。それじゃ、ハジナちゃんともっと親睦を深めるためにお茶でももらおうかな♪」
『ぜひ!』
ハジナはすぐに玄関を開けた。
すると扉の目の前に車椅子が置かれていて
ハジナはそれに乗った。
『私あまり足が良くないの。だから普段は車椅子なんだけど久々に少し歩いてみたくなっちゃってそれで街に降りて結局は動けなくなっちゃって…。』
サ「そうだったのか。」
『今お茶入れるからでこっちの部屋で待ってて♪…ください…。』
サ「あれ。やっぱり敬語に戻った(笑)」
『はぅ~。やっぱ失礼な気がしちゃうよ~。』
サ「ははは!気にしなくていいよ♪」
『じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて。』
ハジナはそう言うとキッチンへと向かっていった。
『お待たせ♪』
ハジナは膝に器用に乗せたトレーをテーブルに置くと紅茶を注いだ。
サ「いい香りだな。」
『でしょ!これ庭のハーブを使ってるの♪』
サ「へぇ~♪」
『今日は私のオススメのブレンドだよ♪』
サ「いただきます♪…ほ~。こりゃ美味い。」
『よかった~♪』
サ「ハジナちゃんは園芸とか好きなの?」
『ハーブとか簡単なものばかりだけど家で育ててるよ♪ハーブは強いものも多いからプランターでも育てられるし、プランターなら棚に乗せて高い位置にできるから車椅子でもお世話しやすいの。』
サ「なるほどな。」
『あとね、お菓子を作るのも好き♪』
ハジナはそう言ってトレーに乗ったクッキーをサンジの前に出した。
サ「これもハジナちゃんが作ったの?」
『うん♪』
サ「…お!美味い!」
『えへへ♪』
サ「ハジナちゃんは料理研究家か?」
『違うよ(笑)私は画家なの。』
サ「画家か~。それであんなに人に囲まれてたのか。」
『ずっと顔出しはしてなかったんだけどこの前受けた雑誌の取材で写真撮られちゃってまさかそのまま載せられるとは…(笑)』
サ「それで顔バレしたってわけか(笑)」
ベンチに座り、道ゆく人々を見つめる1人の少女。
『痛…。しばらく休んでから帰ろ…。…クシュンッ!…はぁ…。上着も忘れて来たし…。何やってんだろ私…。』
「おい…。あの人…妖精じゃないか?」
「え?…本当だ!!」
「本物!?」
『あ…。気づかれちゃった…。』
「あ、あの!サインしてください!」
「私も!」
「俺にも!」
『私でよければ♪』
少女は差し出された色紙に次々とサインしていく。
「ありがとうございました!」
「一生の宝物にします!」
『こちらこそ応援ありがとうございます♪』
「あの…!新作の予定とかってありますか…?」
『ありますよ。けどいつ発表するかは内緒です。楽しみに待っててください♪』
少女が笑顔でそう言うとファンであろう人々は嬉しそうにその場を去った。
サ「困ってるのかと思ったらそうでもないみたいだな。」
『え?あ…あなたもサインですか?』
サ「いや。俺は違うよ。ちょっと気になったんで見てたんだ。人に囲まれる前に困ったような顔してたから助けた方がいいかなって思ったんだが余計なお世話だったみたいだな。」
『い、いえ!…こんなこと言うのはファンの方には申し訳ないけどちょっと困ってました…。あんまり人と話すの慣れてなくて…。』
サ「へぇ~。笑顔で接してたのに意外。」
『慣れてないだけで嫌いではないから…。うまくできていたかはわからないけど…。』
サ「可愛い笑顔だったよ♪」
『///』
少女はそう言われて顔を真っ赤にした。
サ「俺、サンジ。君の名前は?あ、隣いい?」
『え、あ、はい。どうぞ。』
少女は少しスペースをあけてサンジを座らせた。
『私はハジナって言います。』
サ「ハジナちゃんか~。ハジナちゃんはアイドルか何か?」
『ふふっ…。私を知らないで話しかけてくれたんですね。そんな人久しぶり。』
ハジナは少し嬉しそうに笑った。
サ「いや~。俺そういうのに疎くってさ~。ナミさんとかなら詳しいんだろうけど。」
『ナミさん?』
サ「あ。俺の仲間。俺、海賊やってんだ。」
「へぇ~!素敵!」
サ「怖いとか思わねぇの?」
『サンジ君はいい人そうだから♪』
サ「そうか?いきなり女の子に話しかけてくるなんて下心丸出しだろ?」
『それわかっててやったんだ(笑)』
サ「あ、いや~///」
『サンジ君って面白い人だね(笑)』
ケラケラと笑うハジナにサンジも恥ずかしそうにした。
サ「で…?」
『え?』
サ「ほんとに困ってる理由は何?」
『本当に困ってる理由?』
サ「なんかため息ついてたから。」
『そんなに前から私のこと見てたの?』
サ「あ!いや…それはだな…///」
『ふふふふ…♪ごめんごめん(笑)…家に帰ろうかと思ったんだけど足痛めちゃって。だから少し休んでから帰ろうかなって。』
サ「なんだ。そんなことなら俺が送っていくよ?」
『そんな!いいよ!大丈夫!すぐ治るし、知り合ったばっかりの人にそんな迷惑かけられないよ!』
サ「俺じゃ嫌?」
『そんなことない!けど悪いなって…。』
サ「気にしないで♪暇つぶしにぶらついてただけだから。」
サンジはそう言って立ち上がるとハジナを抱き上げた。
『わぁ!…ほ、ほんとにいいの…?』
サ「もちろん♪」
『じゃ、じゃあ…お願いします///』
サ「了解♪家どっち?」
『あの丘の上なんだけど…遠くない?』
サ「全然♪あ。ちょっと待って。こっちのが安定するか。」
サンジはハジナを一度ベンチに降ろした。
サ「背中乗って。」
『あ、はい///』
サ「よし。行くか。」
『よろしくお願いします///』
はぁ…。
会ったばっかりの人にこんな迷惑かけるくらいなら最初から車椅子で来るんだった…。
最後に自分の足で街を見て回りたいなんて考えるんじゃなかった…。
サ「罪悪感感じてる?」
『え!?あ…いや、その…ごめんなさい…。』
サ「謝った(笑)」
『あ!えーっとその…罪悪感とか…じゃなくて…えーっと…えーっと…。』
サ「ははは!気にしなくていいって。暇つぶしだから♪」
『ごめんなさい…///』
サ「お。見えてきた。あの家で合ってる?」
『はい!こんな遠くまでごめんなさい。』
ハジナを家の前に降ろしてやると
ハジナは苦痛に少し顔を歪めた。
サ「大丈夫か?」
『いつものことなんで大丈夫です。こんな遠くまで来させちゃってごめんなさい。とても助かりました。お礼と言ってはなんですがお茶でもどうですか?』
サ「あれ?敬語になったな(笑)」
『え…?…あ!』
ハジナはサンジに指摘されてようやく自分がついさっきまでため口だった事に気づいた。
『ごめんなさい。失礼なことを…。』
サ「俺的にはさっきの方が距離が近くて嬉しいけどハジナちゃんは嫌?」
『嫌ではないです。けど…まだ会ったばかりで…いいのかなって…。』
サ「気にしない気にしない。それじゃ、ハジナちゃんともっと親睦を深めるためにお茶でももらおうかな♪」
『ぜひ!』
ハジナはすぐに玄関を開けた。
すると扉の目の前に車椅子が置かれていて
ハジナはそれに乗った。
『私あまり足が良くないの。だから普段は車椅子なんだけど久々に少し歩いてみたくなっちゃってそれで街に降りて結局は動けなくなっちゃって…。』
サ「そうだったのか。」
『今お茶入れるからでこっちの部屋で待ってて♪…ください…。』
サ「あれ。やっぱり敬語に戻った(笑)」
『はぅ~。やっぱ失礼な気がしちゃうよ~。』
サ「ははは!気にしなくていいよ♪」
『じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて。』
ハジナはそう言うとキッチンへと向かっていった。
『お待たせ♪』
ハジナは膝に器用に乗せたトレーをテーブルに置くと紅茶を注いだ。
サ「いい香りだな。」
『でしょ!これ庭のハーブを使ってるの♪』
サ「へぇ~♪」
『今日は私のオススメのブレンドだよ♪』
サ「いただきます♪…ほ~。こりゃ美味い。」
『よかった~♪』
サ「ハジナちゃんは園芸とか好きなの?」
『ハーブとか簡単なものばかりだけど家で育ててるよ♪ハーブは強いものも多いからプランターでも育てられるし、プランターなら棚に乗せて高い位置にできるから車椅子でもお世話しやすいの。』
サ「なるほどな。」
『あとね、お菓子を作るのも好き♪』
ハジナはそう言ってトレーに乗ったクッキーをサンジの前に出した。
サ「これもハジナちゃんが作ったの?」
『うん♪』
サ「…お!美味い!」
『えへへ♪』
サ「ハジナちゃんは料理研究家か?」
『違うよ(笑)私は画家なの。』
サ「画家か~。それであんなに人に囲まれてたのか。」
『ずっと顔出しはしてなかったんだけどこの前受けた雑誌の取材で写真撮られちゃってまさかそのまま載せられるとは…(笑)』
サ「それで顔バレしたってわけか(笑)」
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