☆花言葉
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「ナギはこの村の姫として崇められてるが実際は違う。ナギにはなんの力もない。ナギにあるのは見せかけの権力と計算高い頭脳、それと全てを終わらせたい思いだけだ。」
サ「終わらせるって何をだ…。」
「この村の歴史から話そう。この村は今の村長が作った。昔住んでいた大きな都市で内紛が起きた。新しさを望む者と文化と歴史を重んじる者同士の争いだった。村長は文化と歴史を重んじる派閥のリーダーだったんだ。たくさんの人々を従え、戦ったが結果は敗北。派閥の中からも諦めの声が上がり、派閥は解散。多くの人が新しい国王に従った。だが村長はそれを拒んだ。そしてその村長に同調した数人でこの小さな島に移り住んだんだ。」
ロ「そこで新しい村を作ったのね。」
「あぁ。けどこの村は全てがゼロからのスタートだ。歴史も文化もありゃしない。だから村長は考えたんだ。そして行き着いた答えは"ないなら作ればいい。"こうしてできたのが今の姫を祀る文化だ。」
ナ「じゃあ、最初のお姫様は一緒に来た人の中から選ばれたって事よね?それってその人に何か姫となりうる力があったから…?」
「いや。最初の姫は無作為に選んだんだろう。最初にも言ったが姫には何の力もない。」
チョ「じゃあ、神への祈りは……。」
サ「神へ全てを捧げるってのも……。」
「全て村長が作ったハッタリだ。村長はそうやって村人をどんどん洗脳していった。」
フ「その洗脳が解けないようにするために島の外へ出るのを禁じたのか。」
ブ「外の世界を見てしまったらこの村が異常である事がバレてしまうと……。」
「あぁ。」
サ「じゃあ、歴代の姫はその村長のハッタリのために殺されたって言うのかよ…!」
「その通りだ。ナギはそれを自分の代で終わりにしたいと思っている。もう誰も悲しまなくていいようにってな…。」
ゾ「それと飯を食わねぇのはどう関係あるんだ。」
「ナギは儀式の前に死ぬつもりなんだよ。儀式には村人全員が集まる。その儀式が終わる前に村人の目の前でぶっ倒れればどれだけの衝撃を与えられる…?」
ロ「儀式は失敗ね。」
ナ「この村の人は神様を信じてるからもし儀式ができないとなれば…。」
「そう。ナギはそれを狙ってるんだ。儀式ができなければ神の怒りを買う。それは洗脳された村人にとっては恐怖であり、絶望だ。何故、姫が死んだのか。それを追求しようとする。そこで兵達が姫の体を見れば…。」
サ「これだけ痩せてりゃ誰だって餓死を疑うよな…。」
ロ「そして全てを取り仕切っていた村長に目が向けられる…。」
「あぁ。その通り。疑いの目は村長に向く。そして最後の一押しがお前らだ。」
ナ「え…?」
「お前らは外から来た。その外の情報をばら撒いてくれれば村人の洗脳は解けるだろう。ナギはそれを見込んでお前らをこの村に入れたんだ。もし、儀式までに誰も来なければ俺がその役目を果たす予定だった。けど俺はほんの数年外にいただけだから信憑性はかなり劣る。だからナギはギリギリまで待ってたんだ。最低限、自分が生きていられるラインを保ってな。」
サ「ナギちゃん……。」
「ナギがやる行動は全てに必ず意味がある。子供を大切にしろという取り決めもお前らみたいな陽気な海賊が来る事を見越しての事だ。疑り深い大人と違って子供は簡単に信用してくれるからな。陽気な海賊は子供と遊んでくれてあっという間に子供の心を手に入れちまう。そして子供を大切にしろという取り決めのおかげで大人達は子供の事は疑わない。」
ロ「子供から信頼されている海賊を大人は信用せざるおえないってわけね…。」
「そういう事だ…。」
『…っ……。』
「気がついたか。」
『……?』
「ナギ。悪いがだいたいは話した。お前の体を持ち上げられちまったからな。もう隠せねぇよ。」
『………。』
サ「ナギちゃん。ごめん。」
『謝らないで。巻き込んでしまったのは私だもの…。』
チョ「声が…!」
『騙していてごめんなさい。声も神に捧げた事になっているけど全部、村長さんが決めた嘘なの。余計な事を口にしないようにっていう予防線だと思う…。だから私はただの孤児よ…。』
「余計な事が露見しないように姫は孤児の中から選ばれるんだ。家族がいなけりゃ余計な詮索はそうそうされないだろうからな。」
ナ「だから孤児をなくしたのね。」
『うん。もう誰もこんな思いで死んでほしくない。残される人達の悲しみもこれ以上、誰にも味わってほしくない。私は笑い声溢れる平和な村にしたいの。』
サ「けど死ぬことねぇだろ!」
『それが一番、村のみんなにショックを与えられるでしょ。』
「何言っても無駄だ。ナギの考えは変わらねぇ。それよりお前。ここからどうやって出た。」
『あっち。』
ナギはそう言って部屋の奥の扉を指さした。
「シャワールームか…?」
『鏡よ。』
ナギに言われレヴィンはシャワールームの鏡に手をかけた。
《ガタ》
「動いた!?」
フ「それ外せるんじゃねぇか?貸してみな。」
フランキーはそう言って鏡をずらす。
すると簡単に鏡が外れ、その後ろから狭い通路が現れた。
フ「あれくらいの細身なら這いつくばれば進めそうだな。」
『出口はこの建物の真裏だよ。そこは誰もいないからそこから村の外に出れる。数年前に少しずつ掘り進めて自分で作ったの。』
「おい!まだ起きるな!」
『もう平気。私はそんな柔…じゃ…な……んっ…!』
サ「ナギちゃん!」
崩れるナギをサンジが受け止めた。
「言わんこっちゃねぇ!まだ寝てろ!血糖値も低いし、ロクに飯も食ってねぇから色々と足りてねぇんだよ。」
サ「ナギちゃん。ベットに戻ろう。」
サンジはナギを優しく抱き上げベットに戻した。
『わざわざそれを調べるために採血したのね…。』
「当たり前だ。お前の健康管理は医務官の仕事だからな。」
『じゃあ、医務官失格ね。』
「あぁ。お前が死んだら俺はどんな扱いを受けるんだろうな。」
『死刑くらいにはなるかもね。』
チョ「え!?」
チョッパーは驚いた後に心配そうにナギを見る。
チョ「なぁ、こんな事もうやめよう。レヴィンまで犠牲にして、自分だって…。」
「安心しろ。俺はどうにもならねぇよ。」
チョ「けど…今、死刑って…。」
「元はと言えば俺はナギの幼なじみだからな。村人は俺が一番ナギの事をわかってると思ってる。だからナギを止められなかったのもわかってくれる。ナギはそれを見越して俺が医務官になる事を許可したんだ。」
フ「全部、計算づくってわけか。」
「コイツを利用したのも計算だろ。」
レヴィンはそう言ってサンジを指さした。
サ「俺…?」
「大方コイツの気持ちにつけ込んだんだろう。」
『………ごめんなさい…。』
サ「ナギちゃん……。」
『あなたは女の子に優しいみたいだからきっとすぐに私にも情が移ると思ったの。私が死ねばきっとあなたが一番騒ぎを大きくしてくれる気がしたから近づいた。けどあの場所で会ったのは偶然よ。本当はもっと別の形でいく予定だった。でもあの場所で会ったおかげで2人きりで話す事が容易にできて助かってたわ…。」
ナ「サンジ君を騙したのね。」
『そうよ。』
ナ「…っ!」
ナミはナギを睨みつけた。
サ「ナミさん。いいんだ。もう。」
ナ「どこかいいのよ!騙されて利用されたのよ!?」
サ「わかってる。けどいいんだ…。」
ナ「……。」
サンジの物言いに不満ながらも
ナミは引き下がった。
サ「終わらせるって何をだ…。」
「この村の歴史から話そう。この村は今の村長が作った。昔住んでいた大きな都市で内紛が起きた。新しさを望む者と文化と歴史を重んじる者同士の争いだった。村長は文化と歴史を重んじる派閥のリーダーだったんだ。たくさんの人々を従え、戦ったが結果は敗北。派閥の中からも諦めの声が上がり、派閥は解散。多くの人が新しい国王に従った。だが村長はそれを拒んだ。そしてその村長に同調した数人でこの小さな島に移り住んだんだ。」
ロ「そこで新しい村を作ったのね。」
「あぁ。けどこの村は全てがゼロからのスタートだ。歴史も文化もありゃしない。だから村長は考えたんだ。そして行き着いた答えは"ないなら作ればいい。"こうしてできたのが今の姫を祀る文化だ。」
ナ「じゃあ、最初のお姫様は一緒に来た人の中から選ばれたって事よね?それってその人に何か姫となりうる力があったから…?」
「いや。最初の姫は無作為に選んだんだろう。最初にも言ったが姫には何の力もない。」
チョ「じゃあ、神への祈りは……。」
サ「神へ全てを捧げるってのも……。」
「全て村長が作ったハッタリだ。村長はそうやって村人をどんどん洗脳していった。」
フ「その洗脳が解けないようにするために島の外へ出るのを禁じたのか。」
ブ「外の世界を見てしまったらこの村が異常である事がバレてしまうと……。」
「あぁ。」
サ「じゃあ、歴代の姫はその村長のハッタリのために殺されたって言うのかよ…!」
「その通りだ。ナギはそれを自分の代で終わりにしたいと思っている。もう誰も悲しまなくていいようにってな…。」
ゾ「それと飯を食わねぇのはどう関係あるんだ。」
「ナギは儀式の前に死ぬつもりなんだよ。儀式には村人全員が集まる。その儀式が終わる前に村人の目の前でぶっ倒れればどれだけの衝撃を与えられる…?」
ロ「儀式は失敗ね。」
ナ「この村の人は神様を信じてるからもし儀式ができないとなれば…。」
「そう。ナギはそれを狙ってるんだ。儀式ができなければ神の怒りを買う。それは洗脳された村人にとっては恐怖であり、絶望だ。何故、姫が死んだのか。それを追求しようとする。そこで兵達が姫の体を見れば…。」
サ「これだけ痩せてりゃ誰だって餓死を疑うよな…。」
ロ「そして全てを取り仕切っていた村長に目が向けられる…。」
「あぁ。その通り。疑いの目は村長に向く。そして最後の一押しがお前らだ。」
ナ「え…?」
「お前らは外から来た。その外の情報をばら撒いてくれれば村人の洗脳は解けるだろう。ナギはそれを見込んでお前らをこの村に入れたんだ。もし、儀式までに誰も来なければ俺がその役目を果たす予定だった。けど俺はほんの数年外にいただけだから信憑性はかなり劣る。だからナギはギリギリまで待ってたんだ。最低限、自分が生きていられるラインを保ってな。」
サ「ナギちゃん……。」
「ナギがやる行動は全てに必ず意味がある。子供を大切にしろという取り決めもお前らみたいな陽気な海賊が来る事を見越しての事だ。疑り深い大人と違って子供は簡単に信用してくれるからな。陽気な海賊は子供と遊んでくれてあっという間に子供の心を手に入れちまう。そして子供を大切にしろという取り決めのおかげで大人達は子供の事は疑わない。」
ロ「子供から信頼されている海賊を大人は信用せざるおえないってわけね…。」
「そういう事だ…。」
『…っ……。』
「気がついたか。」
『……?』
「ナギ。悪いがだいたいは話した。お前の体を持ち上げられちまったからな。もう隠せねぇよ。」
『………。』
サ「ナギちゃん。ごめん。」
『謝らないで。巻き込んでしまったのは私だもの…。』
チョ「声が…!」
『騙していてごめんなさい。声も神に捧げた事になっているけど全部、村長さんが決めた嘘なの。余計な事を口にしないようにっていう予防線だと思う…。だから私はただの孤児よ…。』
「余計な事が露見しないように姫は孤児の中から選ばれるんだ。家族がいなけりゃ余計な詮索はそうそうされないだろうからな。」
ナ「だから孤児をなくしたのね。」
『うん。もう誰もこんな思いで死んでほしくない。残される人達の悲しみもこれ以上、誰にも味わってほしくない。私は笑い声溢れる平和な村にしたいの。』
サ「けど死ぬことねぇだろ!」
『それが一番、村のみんなにショックを与えられるでしょ。』
「何言っても無駄だ。ナギの考えは変わらねぇ。それよりお前。ここからどうやって出た。」
『あっち。』
ナギはそう言って部屋の奥の扉を指さした。
「シャワールームか…?」
『鏡よ。』
ナギに言われレヴィンはシャワールームの鏡に手をかけた。
《ガタ》
「動いた!?」
フ「それ外せるんじゃねぇか?貸してみな。」
フランキーはそう言って鏡をずらす。
すると簡単に鏡が外れ、その後ろから狭い通路が現れた。
フ「あれくらいの細身なら這いつくばれば進めそうだな。」
『出口はこの建物の真裏だよ。そこは誰もいないからそこから村の外に出れる。数年前に少しずつ掘り進めて自分で作ったの。』
「おい!まだ起きるな!」
『もう平気。私はそんな柔…じゃ…な……んっ…!』
サ「ナギちゃん!」
崩れるナギをサンジが受け止めた。
「言わんこっちゃねぇ!まだ寝てろ!血糖値も低いし、ロクに飯も食ってねぇから色々と足りてねぇんだよ。」
サ「ナギちゃん。ベットに戻ろう。」
サンジはナギを優しく抱き上げベットに戻した。
『わざわざそれを調べるために採血したのね…。』
「当たり前だ。お前の健康管理は医務官の仕事だからな。」
『じゃあ、医務官失格ね。』
「あぁ。お前が死んだら俺はどんな扱いを受けるんだろうな。」
『死刑くらいにはなるかもね。』
チョ「え!?」
チョッパーは驚いた後に心配そうにナギを見る。
チョ「なぁ、こんな事もうやめよう。レヴィンまで犠牲にして、自分だって…。」
「安心しろ。俺はどうにもならねぇよ。」
チョ「けど…今、死刑って…。」
「元はと言えば俺はナギの幼なじみだからな。村人は俺が一番ナギの事をわかってると思ってる。だからナギを止められなかったのもわかってくれる。ナギはそれを見越して俺が医務官になる事を許可したんだ。」
フ「全部、計算づくってわけか。」
「コイツを利用したのも計算だろ。」
レヴィンはそう言ってサンジを指さした。
サ「俺…?」
「大方コイツの気持ちにつけ込んだんだろう。」
『………ごめんなさい…。』
サ「ナギちゃん……。」
『あなたは女の子に優しいみたいだからきっとすぐに私にも情が移ると思ったの。私が死ねばきっとあなたが一番騒ぎを大きくしてくれる気がしたから近づいた。けどあの場所で会ったのは偶然よ。本当はもっと別の形でいく予定だった。でもあの場所で会ったおかげで2人きりで話す事が容易にできて助かってたわ…。」
ナ「サンジ君を騙したのね。」
『そうよ。』
ナ「…っ!」
ナミはナギを睨みつけた。
サ「ナミさん。いいんだ。もう。」
ナ「どこかいいのよ!騙されて利用されたのよ!?」
サ「わかってる。けどいいんだ…。」
ナ「……。」
サンジの物言いに不満ながらも
ナミは引き下がった。
