その日の夕食の時間。



ｻ「ミライちゃん大丈夫かい？」



『うん。もう左手で食べるのも慣れたから大丈夫。いつも心配してくれてありがとう♪』



ｻ「どういたしまして♪」



ミライちゃんは時よりこうやって笑ってくれるようになった。
最初は戸惑っていたが
チョッパーに本音を打ち明けたり、相談しているのもよく見るようになったし、
クルー達とも少し距離が縮まったようだ。




騒がしい食事が終わった後
チョッパーに腕の防水をしてもらったミライはナミとロビンとお風呂に入った。



ナミにシャンプーをしてもらい
嬉しそうに笑うミライ。



ﾅ「ほんとミライの髪は長くてキレイね～♪」



『……？…そう？ナミもロビンもキレイだよ♪腕が治ったらナミとロビンにもシャンプーしてあげるね！』



ﾛ「楽しみに待ってるわ♪」




しばらくしてお風呂から上がったミライはラウンジでサンジからもらったドリンクを飲んでいた。



サンジは後片づけをしながらミライを気にかける。



ミライは珍しく何かを考え込んでいるような顔をしていた。



『……。』



髪…長い…キレイ…。
そんな事を前に誰かに言われた気がする…。
でもわからない…。
誰が言ったんだろう…。
これも鍵が見つからないせい。
私の大切な鍵はどこに落ちてるんだろう…。




ミライが険しい顔で考え込んでいると
額に手が触れた。



『…サンジ君…？』



ｻ「熱があるわけじゃねぇか…。」



『どうしたの…？』



ｻ「いや、ミライちゃんの元気がない気がしたから。」



『ごめんね。ちょっと考え事してたの。』



ｻ「どんな？」



『うーん…。違うかもしれないんだけどね…。さっきナミが私に髪が長くてキレイって言ってくれたの。それを聞いて何か不思議な感じがしたっていうか…。うまく言えないんだけど前にも誰かが言ってた気がするの…。でも誰だかわからなくて…。』



ｻ「そうか。それも１つのヒントかもな。」



『ヒント？』



ｻ「ミライちゃんの記憶に繋がるヒントかもしれねぇぜ？」



『ヒントか…。これで鍵がどこにあるかわかるのかな…。』



ｻ「鍵？」



『うん。昼間チョッパーが説明してくれたの。』




ミライはそう言ってチョッパーが教えてくれた事を話した。



ｻ「なるほどそれで鍵か。」



『うん。』



ｻ「俺にもその鍵探しが手伝えればいいんだけど俺はチョッパーみたいに詳しい訳じゃないからな…。ん？待てよ？料理ならできるな。」



『料理？』



ｻ「あぁ♪ミライちゃんが好きだったメニューとか、初めて食べてくれたものなら作れるぜ！」



『そっか！』



ｻ「よし！早速、明日からやってみるか！」



『ありがとう♪』