☆茜色の約束
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《ガチャ》
チョ「ミライ~?ケガの調子はどうだ~?」
そう言いながらチョッパーがラウンジへやってきた。
『あ。チョッパー。痛みも引いてきたし大丈夫。』
チョ「よかった♪もう少ししたらギプスも外せそうだな!」
『うん。』
チョ「他には調子の悪い所とか変わった事とかないか?」
『大丈夫。けど……。』
チョ「どうした?」
『ごめんなさい…。まだ…。』
チョ「気にしなくていいゾ♪大丈夫だ。」
チョッパーはそう言ってミライを抱きしめた。
『ありがとう…。』
サ「暗い顔は似合わないぜ?」
サンジはそう言っておやつのプリンを出した。
チョ「プリンだー(≧∀≦)」
『ありがとう。いただきます。』
チョ「うめー!」
『美味しいね♪』
ミライはそう言ってチョッパーに笑いかける。
サ「そうそう。その笑顔が1番だ♪大丈夫。また俺たちと作っていけばいいんだ。」
『ありがとう…♪』
そう言って笑うミライの頭をサンジはくしゃくしゃと撫でる。
しばらくしてプリンを食べ終えたミライは甲板でチョッパーと昼寝。
そんなミライをサンジはそっとラウンジの小窓から見つめた。
サ「気にしてんだろうな…。」
ミライちゃんが仲間になったのは半年くらい前。
自分で言うのも恥ずかしいが
俺の一目惚れ。
すぐに仲間に誘って気持ちを伝えた。
ミライちゃんは嬉しそうに笑って俺についてきてくれた。
元々、世界を旅するのが夢で
生まれた島を出てきたばかりだったらしい。
その旅の資金集めのために路上で歌っていた。
他のクルーもミライちゃんの歌をとても気に入り
毎日のように船で歌っていた。
が…。
1ヶ月ほど前に島で盗賊に襲われ、ミライちゃんは崖から海へと落ちた。
水面に体を打ちつけ、波に流され、岩にぶつかり腕を骨折した。
なんとか助けだしたがミライちゃんはしばらく呼吸をしていなかった。
そのせいなのか、水面に体を打ちつけた衝撃のせいなのかはわからないがミライちゃんは記憶をなくしちまった…。
それ以来、ミライちゃんは歌ってねぇ…。
あんなに楽しそうに歌ってたのに…。
小さい頃から歌うのが好きで歌手にも憧れていたと話していたミライちゃん…。
もうあんな顔を見る事はできねぇんだろうか…。
サンジはそっと首から下げた指輪を握った。
それからしばらくしてミライが目を覚ました。
『ん……。クシュンッ!ちょっと冷えちゃったな…。もう夕方か…。』
ミライはふと周りを見渡す。
ミライの目には夕食までの時間を思い思いに過ごすクルー達が写る。
『はぁ…。』
チョッパーは今までの事、
私がみんなをどう呼んでいたかを細かく教えてくれたけどやっぱり思い出せなかった…。
あれから1ヶ月…。
何の変化もない…。
もう私はみんなが知ってる前の私には戻れないんだろうな…。
チョ「ん~…ミライ~?」
『チョッパー。おはよ。』
チョ「すっかり寝ちゃったな~。もう夕方だ~。」
チョッパーはそう言って大きく伸びをする。
『………。』
チョ「ミライ?」
『チョッパー…。私…どうして忘れちゃったのかな…。前の私にとってみんなは大切じゃなかったのかな…。』
チョ「そんな事ないと思うゾ。ミライはすごく俺たちに優しかったし、すごく楽しそうに歌ってたし、きっとここにいる事を楽しんでたと思うゾ♪」
『歌か…。それも覚えてない…。』
チョ「覚えてないわけじゃないんだ。」
『え…?』
チョ「ミライの記憶はなくなったわけじゃないんだ。」
『けど…私…何も思い出せないよ…?』
チョ「簡単に説明するとミライの頭の中にはたくさんの引き出しがあるんだ。ミライは今までその引き出しの中に大切に思い出をしまって来た。けどこの前の一件でその引き出しを開けるための鍵をなくしちゃったんだ。」
『鍵…?』
チョ「そう。だからミライの思い出は確かに引き出しの中にあるけどそれを開けられないんだ。だから思い出せない。」
『その鍵はどこにあるの…?』
チョ「わからない。世界にも記憶喪失の症例はたくさんある。その中でちゃんと思い出せた例もたくさんある。けどみんなきっかけはバラバラだ。誰かの話を聞いて思い出した人、大切な人の顔を見て思い出した人、自分が大切にしてきた物や日常で使っていた物を見たり、記憶喪失になる少し前の出来事を再現したり、みんなそれぞれ違うんだ。」
『そっか…。私も色々と試したら思い出せるかな…。』
チョ「やってみる価値はあるかもしれないけど海に落ちる前の事を再現するのは俺は反対だ。」
『どうして…?』
チョ「ミライが記憶喪失になった原因はわからない。海に落ちたせいか、しばらく呼吸が止まっていたせいか。それともう一つ。ミライは盗賊に襲われたんだ。きっと初めての経験ですごく怖い思いをしたと思う。その時に心にかかったストレスのせいかもしれない。もしそうだとして、もう一度あの時の事を再現したらミライの心によりストレスがかかる事になる。そうなれば次はもっと深い部分の記憶も無くすかもしれないんだ。」
『もっと深い部分…。』
チョ「今のミライは小さい時の記憶はあるんだろ?」
『うん。家族と島の人は覚えてる。でも顔だけ…。どんな事があって、どうして旅がしたくなったかとか、歌が好きだった理由まではわからない…。』
チョ「そうか。」
『これもなくなっちゃうかもしれないの…?』
チョ「うん。」
『それは嫌…かな…。もう私にはこれしか残ってないから…。もうなくしたくない…。』
チョ「うん。わかってる。だから他の方法を考えよう。まぁ、まずはケガが治ってからな!」
『うん。』
チョ「ミライ~?ケガの調子はどうだ~?」
そう言いながらチョッパーがラウンジへやってきた。
『あ。チョッパー。痛みも引いてきたし大丈夫。』
チョ「よかった♪もう少ししたらギプスも外せそうだな!」
『うん。』
チョ「他には調子の悪い所とか変わった事とかないか?」
『大丈夫。けど……。』
チョ「どうした?」
『ごめんなさい…。まだ…。』
チョ「気にしなくていいゾ♪大丈夫だ。」
チョッパーはそう言ってミライを抱きしめた。
『ありがとう…。』
サ「暗い顔は似合わないぜ?」
サンジはそう言っておやつのプリンを出した。
チョ「プリンだー(≧∀≦)」
『ありがとう。いただきます。』
チョ「うめー!」
『美味しいね♪』
ミライはそう言ってチョッパーに笑いかける。
サ「そうそう。その笑顔が1番だ♪大丈夫。また俺たちと作っていけばいいんだ。」
『ありがとう…♪』
そう言って笑うミライの頭をサンジはくしゃくしゃと撫でる。
しばらくしてプリンを食べ終えたミライは甲板でチョッパーと昼寝。
そんなミライをサンジはそっとラウンジの小窓から見つめた。
サ「気にしてんだろうな…。」
ミライちゃんが仲間になったのは半年くらい前。
自分で言うのも恥ずかしいが
俺の一目惚れ。
すぐに仲間に誘って気持ちを伝えた。
ミライちゃんは嬉しそうに笑って俺についてきてくれた。
元々、世界を旅するのが夢で
生まれた島を出てきたばかりだったらしい。
その旅の資金集めのために路上で歌っていた。
他のクルーもミライちゃんの歌をとても気に入り
毎日のように船で歌っていた。
が…。
1ヶ月ほど前に島で盗賊に襲われ、ミライちゃんは崖から海へと落ちた。
水面に体を打ちつけ、波に流され、岩にぶつかり腕を骨折した。
なんとか助けだしたがミライちゃんはしばらく呼吸をしていなかった。
そのせいなのか、水面に体を打ちつけた衝撃のせいなのかはわからないがミライちゃんは記憶をなくしちまった…。
それ以来、ミライちゃんは歌ってねぇ…。
あんなに楽しそうに歌ってたのに…。
小さい頃から歌うのが好きで歌手にも憧れていたと話していたミライちゃん…。
もうあんな顔を見る事はできねぇんだろうか…。
サンジはそっと首から下げた指輪を握った。
それからしばらくしてミライが目を覚ました。
『ん……。クシュンッ!ちょっと冷えちゃったな…。もう夕方か…。』
ミライはふと周りを見渡す。
ミライの目には夕食までの時間を思い思いに過ごすクルー達が写る。
『はぁ…。』
チョッパーは今までの事、
私がみんなをどう呼んでいたかを細かく教えてくれたけどやっぱり思い出せなかった…。
あれから1ヶ月…。
何の変化もない…。
もう私はみんなが知ってる前の私には戻れないんだろうな…。
チョ「ん~…ミライ~?」
『チョッパー。おはよ。』
チョ「すっかり寝ちゃったな~。もう夕方だ~。」
チョッパーはそう言って大きく伸びをする。
『………。』
チョ「ミライ?」
『チョッパー…。私…どうして忘れちゃったのかな…。前の私にとってみんなは大切じゃなかったのかな…。』
チョ「そんな事ないと思うゾ。ミライはすごく俺たちに優しかったし、すごく楽しそうに歌ってたし、きっとここにいる事を楽しんでたと思うゾ♪」
『歌か…。それも覚えてない…。』
チョ「覚えてないわけじゃないんだ。」
『え…?』
チョ「ミライの記憶はなくなったわけじゃないんだ。」
『けど…私…何も思い出せないよ…?』
チョ「簡単に説明するとミライの頭の中にはたくさんの引き出しがあるんだ。ミライは今までその引き出しの中に大切に思い出をしまって来た。けどこの前の一件でその引き出しを開けるための鍵をなくしちゃったんだ。」
『鍵…?』
チョ「そう。だからミライの思い出は確かに引き出しの中にあるけどそれを開けられないんだ。だから思い出せない。」
『その鍵はどこにあるの…?』
チョ「わからない。世界にも記憶喪失の症例はたくさんある。その中でちゃんと思い出せた例もたくさんある。けどみんなきっかけはバラバラだ。誰かの話を聞いて思い出した人、大切な人の顔を見て思い出した人、自分が大切にしてきた物や日常で使っていた物を見たり、記憶喪失になる少し前の出来事を再現したり、みんなそれぞれ違うんだ。」
『そっか…。私も色々と試したら思い出せるかな…。』
チョ「やってみる価値はあるかもしれないけど海に落ちる前の事を再現するのは俺は反対だ。」
『どうして…?』
チョ「ミライが記憶喪失になった原因はわからない。海に落ちたせいか、しばらく呼吸が止まっていたせいか。それともう一つ。ミライは盗賊に襲われたんだ。きっと初めての経験ですごく怖い思いをしたと思う。その時に心にかかったストレスのせいかもしれない。もしそうだとして、もう一度あの時の事を再現したらミライの心によりストレスがかかる事になる。そうなれば次はもっと深い部分の記憶も無くすかもしれないんだ。」
『もっと深い部分…。』
チョ「今のミライは小さい時の記憶はあるんだろ?」
『うん。家族と島の人は覚えてる。でも顔だけ…。どんな事があって、どうして旅がしたくなったかとか、歌が好きだった理由まではわからない…。』
チョ「そうか。」
『これもなくなっちゃうかもしれないの…?』
チョ「うん。」
『それは嫌…かな…。もう私にはこれしか残ってないから…。もうなくしたくない…。』
チョ「うん。わかってる。だから他の方法を考えよう。まぁ、まずはケガが治ってからな!」
『うん。』
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