☆あの場所でまたきっと…。
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翌日。
サンジはアウイの屋敷へと向かった。
だがそこにあったのは…。
サ「嘘…だろ…。どうなってんだよ…。」
サンジの眼の前には焼け崩れた残骸が広がっていた。
サ「アウイちゃんは…どこだ…。」
サンジが見渡すと瓦礫の上にあのケープが落ちていた。
慌てて駆け寄りケープを拾う。
サ「アウイちゃん!」
近くにいるのではとサンジは必死に名前を呼び、瓦礫をかき分けた。
すると瓦礫の間から細い手が見えた。
サ「アウイちゃん!」
サンジが慌てて引きずり出すとそれはアウイではなくアウイに似せて作られた人形だった。
サンジは一部が焼けてしまった人形をそっと抱き上げ近くに降ろすと急いで街へと降り、
昨日のアクセサリーショップに駆け込んだ。
「いらっしゃいませ♪あら、昨日のお客さん。」
サ「昨日、一緒にいた女の子知らねぇか!?」
「え?昨日、お一人でいらしてましたよね?とても楽しそうにされていたのでどなたかのプレゼントを選んでいるのかと…。」
サ「1人!?いや、俺はずっとアウイちゃんと…。」
「アウイちゃん…!?」
サ「知ってるのか!?」
「えぇ…。あの丘の上のお屋敷の子の事ですよね…?」
サ「あぁ!今どこにいるか知らねぇか!?」
「彼女は1ヶ月くらい前に亡くなったわ…。」
サ「1ヶ月前!?そんなはずはねぇ!俺は昨日までアウイちゃんといたんだ!」
「…!?もしかして…。」
サ「何か知ってるのか!?」
「少し待っていてください。」
店員はそう言うと急いで店の2階に上がっていった。
「おばぁちゃ~ん!お客さんが来てて泉の話をしてほしいんだけど。」
そんな声がした後
2階から老人が降りてきた。
「残し身を見たのはあんたかい?」
サ「残し身…?」
「死んだ人間の旅立つ前の姿さ。」
サ「アウイちゃんは死んでなかんかねぇ!俺はアウイちゃんと1ヶ月近く過ごしたんだ!幽霊なんかでもねぇ!ちゃんと触れられた!」
「それを残し身と言うんだ。この島には昔から伝わる話があってね。死んだ人間は最後に1人だけを選びその人に最後の別れの時間を捧げる事ができる。見えるのはその選ばれた1人だけだ。」
サ「そんな…。じゃあ、屋敷にいた人は!?」
「あの屋敷の子に会ったのかい?」
サ「あぁ!」
「あの屋敷の人間は火事でみんな死んだよ。」
サ「そんなはずは…!俺は屋敷の人間にも会ったんだ!見ず知らずの奴が何人も最後に俺を選ぶ訳がねぇ!それに俺の仲間だってアウイちゃんに会ってる!」
「きっとあんたを選んだんじゃなくあの子を選んだんだろう。だからあの子に協力する形であんたにも屋敷の人間が見えた。仲間にも見えたのも同じだろう。屋敷の者があの子に力を貸したんだ。」
サ「そんな…。じゃあ、何でアウイちゃんは俺を…。1度も会った事なんて…。」
「あんた旅のもんかい?」
サ「あぁ。」
「いつこの島に来た?」
サ「ちょうど1ヶ月くらい前だ。来てその日にアウイちゃんに会った。」
「そうかい。それならきっと探してたんだろう…。」
サ「探してたって誰を…?」
「あの子は天涯孤独だ。屋敷の人間以外に家族はいない。よく街に降りてあたしらと話をしてくれてはいたがね…。とても優しい子だった。だからこそ選べなかったんだよ…。誰か1人なんて…。そこにあんたが来た。」
サ「誰でも良かったって事か…。」
「それは違うと思います。」
しばらく黙っていた店員はそう言うとカウンターの棚から小さな袋を出した。
「これ。昨日あなたが買っていった物ですよね?今朝、これがお店の前に置いてあったんです。
そう言って店員はサンジに袋を手渡した。
袋を開けると中にはアウイにあげたはずの桜の形のチャームとメモが入っていた。
サ「またいつか会えますように…。」
そう書かれたメモをサンジはぎゅっと握りしめた。
「きっとあなたがここに来る事もわかっていたんだと思います。」
「残し身になったもんは人の心を感じ取れると言われている。きっとあの子はあんたの心を感じたんだ。」
「アウイちゃんに会った日、何を思っていましたか?」
サ「あの時は確か…船の食材を買い足しに行っててそこで雨に降られて桜の木の下で雨宿りしてたんだ。確か昼飯のメニューとか考えてたな。」
「きっとそれです。あの子はとても優しい子でしたからあなたの思いを感じたんでしょう。」
「そうだろうね。その昼食ってのは同じ船に乗ってる仲間に作るんだろう?」
サ「あぁ。」
「きっとそんな優しいあなたにアウイちゃんは惹かれたんだと思います。」
サ「けどあの日、アウイちゃんに声をかけたらすげぇ驚いてたんだ。」
「きっと無意識にあんたに反応してたのかもしれないね。それでも最終的にあの子はあんたを受け入れたんだ。」
「えぇ。とても大切な人として…。」
サ「アウイちゃん…。」
「最後に言葉をもらわなかったかい?残し身は生きる者に必ず言葉を残していく。残された者がちゃんと歩いていけるように。」
サ「そうだ…!探してって言われた。もう1度、自分を探して船に誘ってほしいって。けど…どこを探していいか…。」
「それなら女神の泉に行くといい。」
サ「女神の泉?」
「この島の奥にある泉さ。死者はみんなそこへ行く。そして泉に住む女神に新しい命を与えてもらうんだ。そうして新たな命として生まれ変わると言われているんだ。」
サ「そうか…。それであの時…今とは見た目が違うかもなんて…。なぁ、その生まれ変わりってのはいつになるんだ…?」
「それは誰にもわからない。決めるのは女神様さ。」
サ「そうか…。」
「泉に行けば何か手がかりがあるかもしれないよ。」
サンジはその言葉を聞いてすぐに女神の泉に向かった。
サンジはアウイの屋敷へと向かった。
だがそこにあったのは…。
サ「嘘…だろ…。どうなってんだよ…。」
サンジの眼の前には焼け崩れた残骸が広がっていた。
サ「アウイちゃんは…どこだ…。」
サンジが見渡すと瓦礫の上にあのケープが落ちていた。
慌てて駆け寄りケープを拾う。
サ「アウイちゃん!」
近くにいるのではとサンジは必死に名前を呼び、瓦礫をかき分けた。
すると瓦礫の間から細い手が見えた。
サ「アウイちゃん!」
サンジが慌てて引きずり出すとそれはアウイではなくアウイに似せて作られた人形だった。
サンジは一部が焼けてしまった人形をそっと抱き上げ近くに降ろすと急いで街へと降り、
昨日のアクセサリーショップに駆け込んだ。
「いらっしゃいませ♪あら、昨日のお客さん。」
サ「昨日、一緒にいた女の子知らねぇか!?」
「え?昨日、お一人でいらしてましたよね?とても楽しそうにされていたのでどなたかのプレゼントを選んでいるのかと…。」
サ「1人!?いや、俺はずっとアウイちゃんと…。」
「アウイちゃん…!?」
サ「知ってるのか!?」
「えぇ…。あの丘の上のお屋敷の子の事ですよね…?」
サ「あぁ!今どこにいるか知らねぇか!?」
「彼女は1ヶ月くらい前に亡くなったわ…。」
サ「1ヶ月前!?そんなはずはねぇ!俺は昨日までアウイちゃんといたんだ!」
「…!?もしかして…。」
サ「何か知ってるのか!?」
「少し待っていてください。」
店員はそう言うと急いで店の2階に上がっていった。
「おばぁちゃ~ん!お客さんが来てて泉の話をしてほしいんだけど。」
そんな声がした後
2階から老人が降りてきた。
「残し身を見たのはあんたかい?」
サ「残し身…?」
「死んだ人間の旅立つ前の姿さ。」
サ「アウイちゃんは死んでなかんかねぇ!俺はアウイちゃんと1ヶ月近く過ごしたんだ!幽霊なんかでもねぇ!ちゃんと触れられた!」
「それを残し身と言うんだ。この島には昔から伝わる話があってね。死んだ人間は最後に1人だけを選びその人に最後の別れの時間を捧げる事ができる。見えるのはその選ばれた1人だけだ。」
サ「そんな…。じゃあ、屋敷にいた人は!?」
「あの屋敷の子に会ったのかい?」
サ「あぁ!」
「あの屋敷の人間は火事でみんな死んだよ。」
サ「そんなはずは…!俺は屋敷の人間にも会ったんだ!見ず知らずの奴が何人も最後に俺を選ぶ訳がねぇ!それに俺の仲間だってアウイちゃんに会ってる!」
「きっとあんたを選んだんじゃなくあの子を選んだんだろう。だからあの子に協力する形であんたにも屋敷の人間が見えた。仲間にも見えたのも同じだろう。屋敷の者があの子に力を貸したんだ。」
サ「そんな…。じゃあ、何でアウイちゃんは俺を…。1度も会った事なんて…。」
「あんた旅のもんかい?」
サ「あぁ。」
「いつこの島に来た?」
サ「ちょうど1ヶ月くらい前だ。来てその日にアウイちゃんに会った。」
「そうかい。それならきっと探してたんだろう…。」
サ「探してたって誰を…?」
「あの子は天涯孤独だ。屋敷の人間以外に家族はいない。よく街に降りてあたしらと話をしてくれてはいたがね…。とても優しい子だった。だからこそ選べなかったんだよ…。誰か1人なんて…。そこにあんたが来た。」
サ「誰でも良かったって事か…。」
「それは違うと思います。」
しばらく黙っていた店員はそう言うとカウンターの棚から小さな袋を出した。
「これ。昨日あなたが買っていった物ですよね?今朝、これがお店の前に置いてあったんです。
そう言って店員はサンジに袋を手渡した。
袋を開けると中にはアウイにあげたはずの桜の形のチャームとメモが入っていた。
サ「またいつか会えますように…。」
そう書かれたメモをサンジはぎゅっと握りしめた。
「きっとあなたがここに来る事もわかっていたんだと思います。」
「残し身になったもんは人の心を感じ取れると言われている。きっとあの子はあんたの心を感じたんだ。」
「アウイちゃんに会った日、何を思っていましたか?」
サ「あの時は確か…船の食材を買い足しに行っててそこで雨に降られて桜の木の下で雨宿りしてたんだ。確か昼飯のメニューとか考えてたな。」
「きっとそれです。あの子はとても優しい子でしたからあなたの思いを感じたんでしょう。」
「そうだろうね。その昼食ってのは同じ船に乗ってる仲間に作るんだろう?」
サ「あぁ。」
「きっとそんな優しいあなたにアウイちゃんは惹かれたんだと思います。」
サ「けどあの日、アウイちゃんに声をかけたらすげぇ驚いてたんだ。」
「きっと無意識にあんたに反応してたのかもしれないね。それでも最終的にあの子はあんたを受け入れたんだ。」
「えぇ。とても大切な人として…。」
サ「アウイちゃん…。」
「最後に言葉をもらわなかったかい?残し身は生きる者に必ず言葉を残していく。残された者がちゃんと歩いていけるように。」
サ「そうだ…!探してって言われた。もう1度、自分を探して船に誘ってほしいって。けど…どこを探していいか…。」
「それなら女神の泉に行くといい。」
サ「女神の泉?」
「この島の奥にある泉さ。死者はみんなそこへ行く。そして泉に住む女神に新しい命を与えてもらうんだ。そうして新たな命として生まれ変わると言われているんだ。」
サ「そうか…。それであの時…今とは見た目が違うかもなんて…。なぁ、その生まれ変わりってのはいつになるんだ…?」
「それは誰にもわからない。決めるのは女神様さ。」
サ「そうか…。」
「泉に行けば何か手がかりがあるかもしれないよ。」
サンジはその言葉を聞いてすぐに女神の泉に向かった。
