☆ウソつきは冒険の始まり
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しばらくして大砲が撃たれ、船が大きく揺れた。
『…!』
よろけたハルが壁に手をつく。
《バサ…。》
何かが落ちる音にハルが目をやると床には新聞が落ちていた。
『……。』
さっきの新聞だ。
ハルが拾い上げると間から何かが落ちた。
それはハルの手配書だった。
7千万ベリー。
あれだけ殺したんだもの。
妥当な額ね…。
ふと、手配書に書かれた一言に気づく。
《危険な能力のため見つけ次第、ただちに処刑せよ》
『……。』
その通り。
私は誰だって殺せるもの…。
《ガチャ》
「いたぞー!」
ウ「しまった!中に海兵が!」
サ「ハルちゃん!」
ラウンジに入ってきた海兵達が一斉にハルに銃を向けた。
「総員構え!」
『……。』
ここで終わりか…。
あっけないな…。
でもこれでよかったのかも…。
殺される方が楽だ。
ハルが諦めた時。
サ「ハルちゃーん!」
サンジが海兵達の前に飛び出してきた。
『…!?』
「総員撃てー!」
『…!』
ダメ!
このままじゃサンジ君が!
『…っ!…止まりなさいっ!』
「!?」
サ「ハルちゃん…?声が…。」
サンジが驚いていると背後でいくつもの銃弾が床へバラバラと落ちた。
サ「どうなってんだ…。」
『出て行きなさい!』
ハルがそう叫ぶと海兵達はラウンジを出ていった。
フ「なんだ!?」
外で戦闘をしていた海兵達も一斉にに軍艦に戻っていくと軍艦はゆっくりとサニー号を離れていった。
ブ「何が起こったんでしょう…。」
サ「ハルちゃん…。どういう事だ…。」
『……。』
ナ「ハル!無事!?」
ナミと他のクルー達が慌ててラウンジにやってきた。
『……。』
ナ「どうしたの…?」
ゾ「今のお前がやったのか。」
ナ「え!?」
『……。』
サ「ハルちゃん。黙ってちゃわからねぇよ。」
チョッパーはそばにあった紙とペンをハルに渡した。
サ「チョッパー。それはもう必要ねぇ。」
チョ「なんでだ?」
『はぁ…。…私が話せるから…。』
チョ「え!?」
ロ「さっきの声はあなただったのね。」
『…そうだよ。』
落ち着いて話せばきっと大丈夫。
できるだけ感情を外に出さずに。
最低限の会話だけで終わらせる。
ウ「今まで騙してたのかよ…。」
『そうだよ。』
サ「記憶はどうなんだ。」
『あるよ。』
チョ「ハル…。」
ゾ「何で今まで黙ってた。」
『あなた達には関係のない事だから。それだけ。じゃ、私はここで船を降りるから。』
ナ「何言ってんのよ!ここは海の上よ!?」
『知ってる。』
ハルはそれだけ言うとクルー達をかき分けて甲板へと出ていった。
ウ「ちょっと待てよ!」
クルー達が慌ててハルを追いかけるとハルは船の手すりに立っていた。
フ「バカなマネはよせ!」
チョ「ハル!…もしかして新聞の事を気にしてるのか…?俺達、あんなの信じないゾ!ハルはそんな事しないってわかってるゾ!」
『……。』
もっと早くこうしておけば良かった。
そうしたらこんなに辛くなかったはず…。
きっとこんなにも温かい人達に会わずに済んだ。
別れがこんなに辛くなるなんて考えてもなかったな…。
『さよなら。』
ハルが海へ身を投げた時、体に何かがグルグルと巻きついて甲板に引き戻された。
それはルフィの腕だった。
ル「勝手に降りんな!俺は認めてねぇぞ!」
『…離しなさい。』
ル「何だ!?」
ルフィの腕はハルの言葉に従うように元に戻った。
『これが私の能力。私はコトコトの実を食べたの。言葉でどんな物も人も従わせる事ができる。』
ハルはそれだけ言うとクルー達に背を向けた。
サ「やっと話してくれたな。」
サンジはそっとハルに近づくと優しく頭を撫でた。
サ「ハルちゃんはやっぱり優しい子だよ。」
『どこがよ…。』
サ「この能力を使えば海兵達から逃げるのは簡単だっただろうし、俺達を盾にする事もできた。けどそれをしなかったのはハルちゃんの優しさだろ?あの日、町で能力を使わなかったのも他の誰かに影響するかもしれないから。今まで船で一言も喋らなかったのも俺達に何か影響が及ぶと思ったから。俺たちを傷つけるのが怖かったんだろ?そして死ぬのも怖かった。違うかい?」
『そんなんじゃない…。』
サ「じゃあ、どうしてキミはこんなに震えて、泣いてるんだい?」
『…!?』
ハルはサンジに言われてようやく自分が泣いている事に気づいた。
『…っ…。』
いけない!
泣いちゃダメ!
私の感情もこの能力に影響しちゃう…!
サ「死ぬのが怖いなら死ななくていい。あの新聞記事の事だって何か事情があるって俺達はわかってるよ。全部聞くから話して。俺達に一度、ハルちゃんの心を預けて。」
『心を……。』
心を預ける…?
ダメだよ…そんな事…。
もしもの事があったら…。
それに私に心なんてないの…。
もういらないものだから捨てたのよ。
心も感情も。
『…感情も…心も…いらないの…。』
サ「え?」
『感情なんていら…ない…。…!?…。』
サ「ハルちゃん?」
急に見開かれたハルの目からポロポロと涙が落ちた。
ウ「なんだこりゃ!?」
ハルから落ちた涙はまるでビー玉のようにいくつかの玉になって甲板を転がった。
そしてしばらくすると床に染み込むようにして消えてしまった。
『ぅ…。』
サ「ハルちゃん!?どうした!」
ハルはサンジに体を預けるようにして気を失ってしまった。
チョ「ハル!」
チョッパーが慌てて駆け寄る。
チョ「大丈夫。気を失ってるだけみたいだ。」
ロ「今の何だったのかしら?」
チョ「雪みたいに溶けてなくなっちゃったな。」
サンジは不思議に思いながらもハルを優しく抱き上げた。
サ「少し寝かしてやろう。」
チョ「そうだな。」
『…!』
よろけたハルが壁に手をつく。
《バサ…。》
何かが落ちる音にハルが目をやると床には新聞が落ちていた。
『……。』
さっきの新聞だ。
ハルが拾い上げると間から何かが落ちた。
それはハルの手配書だった。
7千万ベリー。
あれだけ殺したんだもの。
妥当な額ね…。
ふと、手配書に書かれた一言に気づく。
《危険な能力のため見つけ次第、ただちに処刑せよ》
『……。』
その通り。
私は誰だって殺せるもの…。
《ガチャ》
「いたぞー!」
ウ「しまった!中に海兵が!」
サ「ハルちゃん!」
ラウンジに入ってきた海兵達が一斉にハルに銃を向けた。
「総員構え!」
『……。』
ここで終わりか…。
あっけないな…。
でもこれでよかったのかも…。
殺される方が楽だ。
ハルが諦めた時。
サ「ハルちゃーん!」
サンジが海兵達の前に飛び出してきた。
『…!?』
「総員撃てー!」
『…!』
ダメ!
このままじゃサンジ君が!
『…っ!…止まりなさいっ!』
「!?」
サ「ハルちゃん…?声が…。」
サンジが驚いていると背後でいくつもの銃弾が床へバラバラと落ちた。
サ「どうなってんだ…。」
『出て行きなさい!』
ハルがそう叫ぶと海兵達はラウンジを出ていった。
フ「なんだ!?」
外で戦闘をしていた海兵達も一斉にに軍艦に戻っていくと軍艦はゆっくりとサニー号を離れていった。
ブ「何が起こったんでしょう…。」
サ「ハルちゃん…。どういう事だ…。」
『……。』
ナ「ハル!無事!?」
ナミと他のクルー達が慌ててラウンジにやってきた。
『……。』
ナ「どうしたの…?」
ゾ「今のお前がやったのか。」
ナ「え!?」
『……。』
サ「ハルちゃん。黙ってちゃわからねぇよ。」
チョッパーはそばにあった紙とペンをハルに渡した。
サ「チョッパー。それはもう必要ねぇ。」
チョ「なんでだ?」
『はぁ…。…私が話せるから…。』
チョ「え!?」
ロ「さっきの声はあなただったのね。」
『…そうだよ。』
落ち着いて話せばきっと大丈夫。
できるだけ感情を外に出さずに。
最低限の会話だけで終わらせる。
ウ「今まで騙してたのかよ…。」
『そうだよ。』
サ「記憶はどうなんだ。」
『あるよ。』
チョ「ハル…。」
ゾ「何で今まで黙ってた。」
『あなた達には関係のない事だから。それだけ。じゃ、私はここで船を降りるから。』
ナ「何言ってんのよ!ここは海の上よ!?」
『知ってる。』
ハルはそれだけ言うとクルー達をかき分けて甲板へと出ていった。
ウ「ちょっと待てよ!」
クルー達が慌ててハルを追いかけるとハルは船の手すりに立っていた。
フ「バカなマネはよせ!」
チョ「ハル!…もしかして新聞の事を気にしてるのか…?俺達、あんなの信じないゾ!ハルはそんな事しないってわかってるゾ!」
『……。』
もっと早くこうしておけば良かった。
そうしたらこんなに辛くなかったはず…。
きっとこんなにも温かい人達に会わずに済んだ。
別れがこんなに辛くなるなんて考えてもなかったな…。
『さよなら。』
ハルが海へ身を投げた時、体に何かがグルグルと巻きついて甲板に引き戻された。
それはルフィの腕だった。
ル「勝手に降りんな!俺は認めてねぇぞ!」
『…離しなさい。』
ル「何だ!?」
ルフィの腕はハルの言葉に従うように元に戻った。
『これが私の能力。私はコトコトの実を食べたの。言葉でどんな物も人も従わせる事ができる。』
ハルはそれだけ言うとクルー達に背を向けた。
サ「やっと話してくれたな。」
サンジはそっとハルに近づくと優しく頭を撫でた。
サ「ハルちゃんはやっぱり優しい子だよ。」
『どこがよ…。』
サ「この能力を使えば海兵達から逃げるのは簡単だっただろうし、俺達を盾にする事もできた。けどそれをしなかったのはハルちゃんの優しさだろ?あの日、町で能力を使わなかったのも他の誰かに影響するかもしれないから。今まで船で一言も喋らなかったのも俺達に何か影響が及ぶと思ったから。俺たちを傷つけるのが怖かったんだろ?そして死ぬのも怖かった。違うかい?」
『そんなんじゃない…。』
サ「じゃあ、どうしてキミはこんなに震えて、泣いてるんだい?」
『…!?』
ハルはサンジに言われてようやく自分が泣いている事に気づいた。
『…っ…。』
いけない!
泣いちゃダメ!
私の感情もこの能力に影響しちゃう…!
サ「死ぬのが怖いなら死ななくていい。あの新聞記事の事だって何か事情があるって俺達はわかってるよ。全部聞くから話して。俺達に一度、ハルちゃんの心を預けて。」
『心を……。』
心を預ける…?
ダメだよ…そんな事…。
もしもの事があったら…。
それに私に心なんてないの…。
もういらないものだから捨てたのよ。
心も感情も。
『…感情も…心も…いらないの…。』
サ「え?」
『感情なんていら…ない…。…!?…。』
サ「ハルちゃん?」
急に見開かれたハルの目からポロポロと涙が落ちた。
ウ「なんだこりゃ!?」
ハルから落ちた涙はまるでビー玉のようにいくつかの玉になって甲板を転がった。
そしてしばらくすると床に染み込むようにして消えてしまった。
『ぅ…。』
サ「ハルちゃん!?どうした!」
ハルはサンジに体を預けるようにして気を失ってしまった。
チョ「ハル!」
チョッパーが慌てて駆け寄る。
チョ「大丈夫。気を失ってるだけみたいだ。」
ロ「今の何だったのかしら?」
チョ「雪みたいに溶けてなくなっちゃったな。」
サンジは不思議に思いながらもハルを優しく抱き上げた。
サ「少し寝かしてやろう。」
チョ「そうだな。」
