☆ウソつきは冒険の始まり
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ハルを医務室に運んでからしばらく。
甲板で本を読んでいたロビンが部屋に戻るとハルとナミがいた。
ロ「あら?」
ナ「ロビン。この子さっきからおかしいのよ。戻ってきたらここでずっと泣いてて。」
ナミの隣には泣きじゃくるハルがいた。
時を同じくしてラウンジでは。
食料を漁りに来たルフィとニコニコと何かを待つハルがいた。
ル「お~!ハル起きたのか~!」
「ルフィ♪何か用事?」
ル「食いもん探しに来た!」
「ふふふ♪おやつまだだもんね~。私もお腹空いちゃった~。」
そんな中、甲板では。
ウ「おい、何でそんな怒ってんだよ~。」
「別に怒ってないし!もう!ついてこないでよ!」
ゾ「うるせぇな…。な!?」
甲板で騒ぐ声に昼寝をしていたゾロが目を覚ますと隣で気持ちよさそうにハルが寝ていた。
ゾ「お前いつからここにいた。」
「ん~?ゾロおはよ~。今日はいいお天気だね~。気持ちいいからおやすみなさ~い。」
ゾ「いや、寝るなって!起きろ!…ったく…。」
ゾロはハルを担ぎ上げると船首の方へ向かった。
と、そこへお手上げ状態のナミとロビンがハルを連れて甲板にやってきた。
ちょうどその時、ラウンジのドアが開いた。
「サンジく~ん。おやつまだ~?」
ナ「え!?」
ウ「どうなってんだ!?」
ロ「4人いるわ。」
ル「おー!ハルが増えたー!」
騒ぎを聞いてブルックとフランキーが顔を出した。
フ「なんだこりゃ!?」
ブ「どういう状況でしょうか…。」
ウ「と、とりあえずチョッパーとサンジ呼んでくる!」
慌ててウソップが医務室に飛び込んだ。
ウ「サンジ!チョッパー!」
チョ「どうした?」
ウ「うぇぇぇ!?」
サ「騒ぐな。ハルちゃんが寝てんだ。」
ウ「5人目だ…。」
サ「は?」
ウ「ハルが5人いるんだよ!」
チョ「何言ってんだ?」
ウ「いいから来いって!」
2人はウソップに無理やり連れ出された。
サ「な!?」
チョ「ど、どうなってんだ…!?」
甲板には4人のハルがいた。
サ「ハルちゃんが4人…!?」
「あ!サンジ君だ~!おやつまだ~?」
サ「え!?あ、えーっと…まだ作ってねぇけど…。」
「じゃあ、今日はクッキー食べたい!」
「ふぇっ…っ…。」
ナ「も~。泣いてちゃわからないでしょ?」
「ゾロ~。降ろしてー。私お昼寝したーい。」
「あー!もう!どいつもこいつもうるさいわね!」
大混乱となっている光景にチョッパーとサンジは呆然と立ち尽くした。
ナ「とりあえず状況を整理しましょ。」
ナミは泣きじゃくるハルの肩を優しくたたく。
ナ「あなた名前は?」
「ハル…っ…。」
ナ「あなたは?」
「は?どう見てもハルでしょ。」
「私もハルだよ~…ムニャ…ムニャ…。」
「私もハル♪」
ウ「全員、ハルか…。」
「うん!ナミは私達が何なのか知りたいの?」
ナ「えぇ。教えてくれる?」
「うん♪」
ニコニコと笑うハルはクルー達に話し始めた。
「私達はハル本人の感情だよ♪私が喜であの子が怒であっちの泣いてるのが哀であっちで寝てるのが楽ね。」
サ「ハルちゃんの感情って…。」
「わ、私達…っ…捨てられちゃったの…っ…。」
哀はポロポロと涙を流しながら言った。
チョ「捨てられた?」
サ「もしかしたら…ハルちゃんの能力のせいかもしれねぇ…。」
「そうよ。あの子は私達をいらないと言葉に出したの。だから私達は体から追い出された。全く、迷惑な話だわ。使わないように閉じ込めておいて結局は追い出すなんて。」
怒は睨みながらそう言った。
ブ「どうやったら元に戻れるのでしょう?」
「ん~。もう一度、言葉にしてもらうしかないかな~。ちゃんと私達が必要だって。でも言ってくれなくても私はいいけど~♪本体の中にいても出番がないからつまんないし~。」
楽はそう言うと再び昼寝に入った。
サ「ハルちゃんが起きねぇ事にはどうにもならねぇか…。」
チョ「ちょっとハルの様子見てくる!」
チョッパーは慌てて医務室へと戻った。
ナ「はぁ…。とりあえずしばらくはこのままね…。」
サ「なぁ、ハルちゃん。」
「なぁに?」
「何よ!」
「な、何ですか…っ…。」
「な~に~?…ムニャ…ムニャ…。」
サ「あ、いや…えーっと…。」
フ「こんだけいるとややこしいな。」
ゾ「あだ名でもつけりゃいい。」
「じゃあ~喜怒哀楽になってるから~キーちゃん、ドーちゃん、哀ちゃん、楽でいいんじゃない~?これで決める事終わりだよね~。楽は眠いから寝る~♪…Zzzz…。」
ナ「はぁ…。とりあえずそれでいいわ。」
「ネーミングセンス最低。あー。やってらんない。あとはアンタ達で好きにやってて。あたしは戻る気ないから。じゃ。」
ドーはそう言うと人のいない船尾へ行ってしまった。
「ふぇっ…っ…ドーちゃんに嫌われた…っ…。」
ナ「あ~。大丈夫だからもう泣かないで?」
ナミは泣きじゃくる哀にハンカチを差し出した。
「ありがとう…っ…。」
「みんなきっと聞きたい事いっぱいあるよね?きっとハル本人は話してくれないと思うし、よかったら私が話すよ♪」
サ「お願いするよ。」
クルー達はラウンジに集まった。
《ガチャ》
ナ「チョッパー。ハルは?」
チョ「まだ起きないんだ…。」
サ「そうか…。」
「さて。まず何から話せばいいかな?」
チョ「ハルの過去の事が聞きたい。」
ナ「そうね。この新聞記事の事。これは事実なの…?」
キーはナミから新聞を受け取るとそれを読んだ。
「う~ん…。半分は事実かな。」
ゾ「どう言う事だ。」
「村人が全員死んだのは確か。でも原因はハル本人のせいじゃないと私は思ってる。真実はわからないけど。」
サ「ハルちゃんのせいじゃないってのは…?」
「少し前に村に流行り病が広まったの。それでハル本人の母親が死んだ。父親は元々、事故で死んでるから肉親は母親のみ。ハル本人はそれに耐えられなくてずっと泣いてた。」
「うん…っ…。ずっと私の出番だった…。悲しくて、寂しくて…ずっと泣いてたの…。」
「ハル本人は自分がずっと泣いていたせいでその負の感情が周りに移って村人が死んだと思ってる。けど実際は流行り病のせいだと思う。」
チョ「じゃあ、その病気がハルにかからなかったのは…?」
「自分で“生きる”と言葉にしたから。母親との最後の約束なの。」
サ「そうか。それで能力が発動してハルちゃんだけが生き残ったのか…。」
「うん。あの日以来、ハル本人は自分の能力がどの程度、他人に影響するかがわからなくてずっと沈黙を貫いてた。私達、感情もできるだけ外に出さないようにして。」
フ「実際はどうなんだ?感情は能力に影響すんのか?」
「多少はするけど言葉に出した時だけだと思う。命令口調になればなるほど効果は強くなる。さっきの海兵達がそう。体が勝手に動いているのに一言も反論せずに帰ったでしょ?」
ナ「えぇ。」
「あれは反論しなかったんじゃなくてできなかったの。本人の必死さと少しの怒りが混ざってたからかなり強くなったんだと思う。」
ロ「そう言えばあなた達は能力は使えるの?」
「私達は使えない。使えるのは本人だけだから安心して♪」
ウ「ふぅ~。一瞬ドキッとしたぜ~。」
「ふふふ♪ごめんね。」
サ「…なぁ、もし、村人が死んだのがハルちゃんのせいじゃないとしたら何であんな記事が出たんだ…?」
「多分、ロクに調査をしなかったからだと思う。まぁ、たった1人の生き残りがいたらそいつが犯人だと思うのは無理もないよ。」
チョ「そっか。でもこれで安心したゾ!やっぱりハルは悪い子じゃなかったんだ!」
ナ「人の事を優先して考えられる優しい子じゃない♪」
ナミは安心したように笑った。
「うん♪あの子はとってもいい子なの。あなた達を傷つけないようにっていつも考えてたわ。」
サ「そうか。」
サンジは安心したように笑った。
サ「話してくれてありがとな♪」
「どういたしまして♪」
甲板で本を読んでいたロビンが部屋に戻るとハルとナミがいた。
ロ「あら?」
ナ「ロビン。この子さっきからおかしいのよ。戻ってきたらここでずっと泣いてて。」
ナミの隣には泣きじゃくるハルがいた。
時を同じくしてラウンジでは。
食料を漁りに来たルフィとニコニコと何かを待つハルがいた。
ル「お~!ハル起きたのか~!」
「ルフィ♪何か用事?」
ル「食いもん探しに来た!」
「ふふふ♪おやつまだだもんね~。私もお腹空いちゃった~。」
そんな中、甲板では。
ウ「おい、何でそんな怒ってんだよ~。」
「別に怒ってないし!もう!ついてこないでよ!」
ゾ「うるせぇな…。な!?」
甲板で騒ぐ声に昼寝をしていたゾロが目を覚ますと隣で気持ちよさそうにハルが寝ていた。
ゾ「お前いつからここにいた。」
「ん~?ゾロおはよ~。今日はいいお天気だね~。気持ちいいからおやすみなさ~い。」
ゾ「いや、寝るなって!起きろ!…ったく…。」
ゾロはハルを担ぎ上げると船首の方へ向かった。
と、そこへお手上げ状態のナミとロビンがハルを連れて甲板にやってきた。
ちょうどその時、ラウンジのドアが開いた。
「サンジく~ん。おやつまだ~?」
ナ「え!?」
ウ「どうなってんだ!?」
ロ「4人いるわ。」
ル「おー!ハルが増えたー!」
騒ぎを聞いてブルックとフランキーが顔を出した。
フ「なんだこりゃ!?」
ブ「どういう状況でしょうか…。」
ウ「と、とりあえずチョッパーとサンジ呼んでくる!」
慌ててウソップが医務室に飛び込んだ。
ウ「サンジ!チョッパー!」
チョ「どうした?」
ウ「うぇぇぇ!?」
サ「騒ぐな。ハルちゃんが寝てんだ。」
ウ「5人目だ…。」
サ「は?」
ウ「ハルが5人いるんだよ!」
チョ「何言ってんだ?」
ウ「いいから来いって!」
2人はウソップに無理やり連れ出された。
サ「な!?」
チョ「ど、どうなってんだ…!?」
甲板には4人のハルがいた。
サ「ハルちゃんが4人…!?」
「あ!サンジ君だ~!おやつまだ~?」
サ「え!?あ、えーっと…まだ作ってねぇけど…。」
「じゃあ、今日はクッキー食べたい!」
「ふぇっ…っ…。」
ナ「も~。泣いてちゃわからないでしょ?」
「ゾロ~。降ろしてー。私お昼寝したーい。」
「あー!もう!どいつもこいつもうるさいわね!」
大混乱となっている光景にチョッパーとサンジは呆然と立ち尽くした。
ナ「とりあえず状況を整理しましょ。」
ナミは泣きじゃくるハルの肩を優しくたたく。
ナ「あなた名前は?」
「ハル…っ…。」
ナ「あなたは?」
「は?どう見てもハルでしょ。」
「私もハルだよ~…ムニャ…ムニャ…。」
「私もハル♪」
ウ「全員、ハルか…。」
「うん!ナミは私達が何なのか知りたいの?」
ナ「えぇ。教えてくれる?」
「うん♪」
ニコニコと笑うハルはクルー達に話し始めた。
「私達はハル本人の感情だよ♪私が喜であの子が怒であっちの泣いてるのが哀であっちで寝てるのが楽ね。」
サ「ハルちゃんの感情って…。」
「わ、私達…っ…捨てられちゃったの…っ…。」
哀はポロポロと涙を流しながら言った。
チョ「捨てられた?」
サ「もしかしたら…ハルちゃんの能力のせいかもしれねぇ…。」
「そうよ。あの子は私達をいらないと言葉に出したの。だから私達は体から追い出された。全く、迷惑な話だわ。使わないように閉じ込めておいて結局は追い出すなんて。」
怒は睨みながらそう言った。
ブ「どうやったら元に戻れるのでしょう?」
「ん~。もう一度、言葉にしてもらうしかないかな~。ちゃんと私達が必要だって。でも言ってくれなくても私はいいけど~♪本体の中にいても出番がないからつまんないし~。」
楽はそう言うと再び昼寝に入った。
サ「ハルちゃんが起きねぇ事にはどうにもならねぇか…。」
チョ「ちょっとハルの様子見てくる!」
チョッパーは慌てて医務室へと戻った。
ナ「はぁ…。とりあえずしばらくはこのままね…。」
サ「なぁ、ハルちゃん。」
「なぁに?」
「何よ!」
「な、何ですか…っ…。」
「な~に~?…ムニャ…ムニャ…。」
サ「あ、いや…えーっと…。」
フ「こんだけいるとややこしいな。」
ゾ「あだ名でもつけりゃいい。」
「じゃあ~喜怒哀楽になってるから~キーちゃん、ドーちゃん、哀ちゃん、楽でいいんじゃない~?これで決める事終わりだよね~。楽は眠いから寝る~♪…Zzzz…。」
ナ「はぁ…。とりあえずそれでいいわ。」
「ネーミングセンス最低。あー。やってらんない。あとはアンタ達で好きにやってて。あたしは戻る気ないから。じゃ。」
ドーはそう言うと人のいない船尾へ行ってしまった。
「ふぇっ…っ…ドーちゃんに嫌われた…っ…。」
ナ「あ~。大丈夫だからもう泣かないで?」
ナミは泣きじゃくる哀にハンカチを差し出した。
「ありがとう…っ…。」
「みんなきっと聞きたい事いっぱいあるよね?きっとハル本人は話してくれないと思うし、よかったら私が話すよ♪」
サ「お願いするよ。」
クルー達はラウンジに集まった。
《ガチャ》
ナ「チョッパー。ハルは?」
チョ「まだ起きないんだ…。」
サ「そうか…。」
「さて。まず何から話せばいいかな?」
チョ「ハルの過去の事が聞きたい。」
ナ「そうね。この新聞記事の事。これは事実なの…?」
キーはナミから新聞を受け取るとそれを読んだ。
「う~ん…。半分は事実かな。」
ゾ「どう言う事だ。」
「村人が全員死んだのは確か。でも原因はハル本人のせいじゃないと私は思ってる。真実はわからないけど。」
サ「ハルちゃんのせいじゃないってのは…?」
「少し前に村に流行り病が広まったの。それでハル本人の母親が死んだ。父親は元々、事故で死んでるから肉親は母親のみ。ハル本人はそれに耐えられなくてずっと泣いてた。」
「うん…っ…。ずっと私の出番だった…。悲しくて、寂しくて…ずっと泣いてたの…。」
「ハル本人は自分がずっと泣いていたせいでその負の感情が周りに移って村人が死んだと思ってる。けど実際は流行り病のせいだと思う。」
チョ「じゃあ、その病気がハルにかからなかったのは…?」
「自分で“生きる”と言葉にしたから。母親との最後の約束なの。」
サ「そうか。それで能力が発動してハルちゃんだけが生き残ったのか…。」
「うん。あの日以来、ハル本人は自分の能力がどの程度、他人に影響するかがわからなくてずっと沈黙を貫いてた。私達、感情もできるだけ外に出さないようにして。」
フ「実際はどうなんだ?感情は能力に影響すんのか?」
「多少はするけど言葉に出した時だけだと思う。命令口調になればなるほど効果は強くなる。さっきの海兵達がそう。体が勝手に動いているのに一言も反論せずに帰ったでしょ?」
ナ「えぇ。」
「あれは反論しなかったんじゃなくてできなかったの。本人の必死さと少しの怒りが混ざってたからかなり強くなったんだと思う。」
ロ「そう言えばあなた達は能力は使えるの?」
「私達は使えない。使えるのは本人だけだから安心して♪」
ウ「ふぅ~。一瞬ドキッとしたぜ~。」
「ふふふ♪ごめんね。」
サ「…なぁ、もし、村人が死んだのがハルちゃんのせいじゃないとしたら何であんな記事が出たんだ…?」
「多分、ロクに調査をしなかったからだと思う。まぁ、たった1人の生き残りがいたらそいつが犯人だと思うのは無理もないよ。」
チョ「そっか。でもこれで安心したゾ!やっぱりハルは悪い子じゃなかったんだ!」
ナ「人の事を優先して考えられる優しい子じゃない♪」
ナミは安心したように笑った。
「うん♪あの子はとってもいい子なの。あなた達を傷つけないようにっていつも考えてたわ。」
サ「そうか。」
サンジは安心したように笑った。
サ「話してくれてありがとな♪」
「どういたしまして♪」
