☆ふたつの願い
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造船所を後にしたアオはすぐに家へと向かった。
《ガチャ》
『ココ!』
家の中を探したがココはいなかった。
『ここにもいない…。』
アオはすぐ隣の家のドアをノックした。
ドアが開き、中から中年の女性が出てきた。
「誰だい?」
『大家さん!ココ来てませんか?』
「あんたここ3日くらいどこに行ってたんだい?心配してたんだよ?」
『ごめんなさい。ちょっと知り合いの所にココと泊まってて。』
「それで?ココちゃん一緒じゃないのかい?」
『私…ココにひどい事言っちゃったんです…。』
「それでココちゃんがいなくなっちまったのか。」
『はい…。』
「まったくあんた達はしょうがないね~。」
大家はため息をつくと外に出た。
「ココちゃんに何言ったんだい?」
『その……。』
「大方、自分といるより施設の方が幸せだなんて言ったんだろ。」
『!?…どうして施設の事を…。私、話してないはずじゃ…。』
「ココちゃんが話してくれたんだよ。血が繋がってない事も、どういう経緯でここに来たかもね。」
『そう…だったんですか…。』
「本当は秘密にしておく約束だったけどしょうがないね~。」
大家はそう言うとアオの家のドアを開けた。
『ココ…がいるんですか…?』
「違うよ。ココちゃんがどこに行ったかは知らないけどあの子の気持ちは知ってる。ベットの下、見てみな。」
『…?』
アオは家の中に入るとベットの下に手を伸ばした。
すると何かに手が当たった。
それを引っ張り出してみると
大きなキャンディーボトルだった。
中にはぎっしりと小銭が入っていた。
『これ…。』
「あんたに内緒で小遣い稼ぎがしたいって言うからあんたが仕事に行ってる時に私と一緒に家賃の回収をやってたんだ。1回500ベリーでね。ココちゃんが笑顔で行けば滞納してた奴もらみんな不思議と払ってくれるからこっちも助かってたよ。」
『どうしてそんな事…。』
「ボトルの底に書いてあるだろ。」
『…!?』
ボトルの底にはメモが貼られていた。
《目標80万ベリー。お姉ちゃんの楽器が買えますように。》
「自分のせいで大事な物を売っちまったから自分で頑張って買い戻すって言ってたんだ。」
『あのサックスだ…。』
ルールー島の家で毎日吹いてたサックス。
その音に合わせていつもココが外で鼻歌を歌ってた。
ココと逃げるって決めた時に旅の資金にするために売った。
「楽しそうに楽器を吹いてるあんたが好きなんだってさ。楽器がなくなってから前みたいに笑ってくれなくなったって。自分があんたの大好きな物を取っちまったって気にしてたんだよ。もう一度、楽器を買えばあの時みたいに笑ってくれるって信じて頑張ってたんだ。あんた仕事ばっかりでちっともあの子の事見てなかっただろ。」
『………。』
「貧乏でも構わない。ただ2人で一緒に笑っていたい。それがあの子の願いだよ。」
『ココ…っ…。』
アオの頬を涙が伝った。
「まったく…世話の焼ける姉妹だね~。自分の気持ちくらい自分で言いな!ココちゃんの口からちゃんと本心を聞いて、あんたも本心をぶつけて来な。言い合いもできないようじゃいつまで経っても姉妹にも親子にもなれないよ!ケンカの1つくらいしてこい!」
『…っ…はいっ…。』
「ここらは探しておいてやるからもう一度、街を探して来な。」
『ありがとうございます!』
アオは大家に深く頭を下げると再び走りだした。
『…っ!』
ココ…。
ごめん。
私、ココの事何にもわかってなかった。
ココはこんなにも私を見ててくれたのに
私は……っ!
『絶対見つける!もう迷わない!私の気持ちを伝えに行かなくちゃ!ココ!待ってて!』
アオは再び街に向かうと必死にココを探し回った。
『はぁ…はぁ…。』
どこにもいない…。
この島に来てから3週間。
今までの行動パターンからしてそろそろ施設の人達が追いついてくる…。
『まさかもうココは……。…っ!』
アオはブンブンと頭を振った。
『絶対見つける!諦めない!』
アオが再び走りだそうとした時だった。
『んっ…。』
ヤバ…。
めまい…が…。
『ココ…っ…。』
力尽きるように倒れるアオを誰かが受け止めた。
《ガチャ》
『ココ!』
家の中を探したがココはいなかった。
『ここにもいない…。』
アオはすぐ隣の家のドアをノックした。
ドアが開き、中から中年の女性が出てきた。
「誰だい?」
『大家さん!ココ来てませんか?』
「あんたここ3日くらいどこに行ってたんだい?心配してたんだよ?」
『ごめんなさい。ちょっと知り合いの所にココと泊まってて。』
「それで?ココちゃん一緒じゃないのかい?」
『私…ココにひどい事言っちゃったんです…。』
「それでココちゃんがいなくなっちまったのか。」
『はい…。』
「まったくあんた達はしょうがないね~。」
大家はため息をつくと外に出た。
「ココちゃんに何言ったんだい?」
『その……。』
「大方、自分といるより施設の方が幸せだなんて言ったんだろ。」
『!?…どうして施設の事を…。私、話してないはずじゃ…。』
「ココちゃんが話してくれたんだよ。血が繋がってない事も、どういう経緯でここに来たかもね。」
『そう…だったんですか…。』
「本当は秘密にしておく約束だったけどしょうがないね~。」
大家はそう言うとアオの家のドアを開けた。
『ココ…がいるんですか…?』
「違うよ。ココちゃんがどこに行ったかは知らないけどあの子の気持ちは知ってる。ベットの下、見てみな。」
『…?』
アオは家の中に入るとベットの下に手を伸ばした。
すると何かに手が当たった。
それを引っ張り出してみると
大きなキャンディーボトルだった。
中にはぎっしりと小銭が入っていた。
『これ…。』
「あんたに内緒で小遣い稼ぎがしたいって言うからあんたが仕事に行ってる時に私と一緒に家賃の回収をやってたんだ。1回500ベリーでね。ココちゃんが笑顔で行けば滞納してた奴もらみんな不思議と払ってくれるからこっちも助かってたよ。」
『どうしてそんな事…。』
「ボトルの底に書いてあるだろ。」
『…!?』
ボトルの底にはメモが貼られていた。
《目標80万ベリー。お姉ちゃんの楽器が買えますように。》
「自分のせいで大事な物を売っちまったから自分で頑張って買い戻すって言ってたんだ。」
『あのサックスだ…。』
ルールー島の家で毎日吹いてたサックス。
その音に合わせていつもココが外で鼻歌を歌ってた。
ココと逃げるって決めた時に旅の資金にするために売った。
「楽しそうに楽器を吹いてるあんたが好きなんだってさ。楽器がなくなってから前みたいに笑ってくれなくなったって。自分があんたの大好きな物を取っちまったって気にしてたんだよ。もう一度、楽器を買えばあの時みたいに笑ってくれるって信じて頑張ってたんだ。あんた仕事ばっかりでちっともあの子の事見てなかっただろ。」
『………。』
「貧乏でも構わない。ただ2人で一緒に笑っていたい。それがあの子の願いだよ。」
『ココ…っ…。』
アオの頬を涙が伝った。
「まったく…世話の焼ける姉妹だね~。自分の気持ちくらい自分で言いな!ココちゃんの口からちゃんと本心を聞いて、あんたも本心をぶつけて来な。言い合いもできないようじゃいつまで経っても姉妹にも親子にもなれないよ!ケンカの1つくらいしてこい!」
『…っ…はいっ…。』
「ここらは探しておいてやるからもう一度、街を探して来な。」
『ありがとうございます!』
アオは大家に深く頭を下げると再び走りだした。
『…っ!』
ココ…。
ごめん。
私、ココの事何にもわかってなかった。
ココはこんなにも私を見ててくれたのに
私は……っ!
『絶対見つける!もう迷わない!私の気持ちを伝えに行かなくちゃ!ココ!待ってて!』
アオは再び街に向かうと必死にココを探し回った。
『はぁ…はぁ…。』
どこにもいない…。
この島に来てから3週間。
今までの行動パターンからしてそろそろ施設の人達が追いついてくる…。
『まさかもうココは……。…っ!』
アオはブンブンと頭を振った。
『絶対見つける!諦めない!』
アオが再び走りだそうとした時だった。
『んっ…。』
ヤバ…。
めまい…が…。
『ココ…っ…。』
力尽きるように倒れるアオを誰かが受け止めた。
