☆小さな君に大きな愛を
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翌日。
不寝番をしていたサンジの声でレイン達は早朝に目を覚ました。
サ「ナミさん!起きてくれ!」
ナ「ん…。なに?」
《ガチャ》
サ「外がおかしいんだ!」
その声にナミは少し慌てて部屋を出ていった。
「ん…。何ですの~…?」
『ふわぁ~…。嵐…?』
ロ「何だか違うみたいよ?」
レインとローズは寝ぼけ眼でロビンの肩に乗ると部屋を出た。
甲板に出るとナミがログポースを見つめて真剣な顔をしていた。
ロ「何かあったの?」
ナ「おかしいのよ…。西に進んでたはずだから太陽が背になるはずなのに…。」
そういうナミの視線の先には真正面から登る太陽があった。
『方角を間違えたんじゃないの?』
ナ「そう思ったんだけどログポースはあってるの…。」
ロ「じゃあ、太陽が西から登ってるってことかしら?」
チョ「ん~。朝からなんだ~?」
ウ「騒がしいな~。」
『太陽が西から登ってるんだって。』
ブ「西から?どこかで聞いたような…。」
『ブルック何か知ってるの?』
「お姉様…もしかして…。」
『ローズ…?』
ローズは真剣な顔をしてレインを見た。
「あの歌ですわ…。長老様がよく歌ってらした…。」
『あ!』
「西から日が昇る時~。早起きをして挨拶を~。」
『東に日が沈んだら~。ゆっくり眠りにつく時だ~。』
「『明日の幸せ願う時~。綺麗な星が光るだろう~。」』
『ローズ……っ…。』
レインの頬を涙が伝った。
「えぇ…。私もやっと歌の意味がわかりましたわ…。長老様は皆に聞かせる為にわざと大声で歌ってらしたのですね…。」
『いやっ!そんなのやだ!』
レインはロビンの肩から飛び降りると甲板の床に着地した。
「お姉様!いけませんわ!」
フ「なんだ?」
『帰らなきゃ!』
ナ「え!?帰るって国に!?」
サ「どういうことだよレインちゃん!」
『すぐ帰らないと…っ…長老が…っ…長老が死んじゃうっ…!』
チョ「死んじゃうって…。」
レインは自分の羽を一枚抜くと羽で床に扉を書き始めた。
『時空の歪みを正し、今ここに妖精の扉を!』
レインがそう唱えると床に書かれた扉が立体的になった。
ル「ドアだ!」
「お姉様!いけませんわ!」
ローズはレインを必死に止めた。
『はなして!』
「このまま扉をくぐったら旅は成功しなかった事になります!そうなれば二度と国から出られなくなるんですよ!」
チョ「もうレインは戻ってこれなくなるのか!?」
サ「そんな…。」
『でもっ…行かなきゃ…!』
レインはそう言って扉を開いた。
「お姉様!」
『はなして!』
レインはローズを振り払うと扉の中に片足を入れようとした。
「ダメー!」
『!?…。』
「お姉様…?」
『入れない…。どうして!?』
「きっと長老様ですわ…。お姉様が帰って来られないように最後のお力を…。お姉様は長老様が選んだ最後の1人ですもの…。最後まで無事に旅を終えることを何よりも願ってらっしゃるはずですわ…。」
『長老…っ!どうしてよっ!会いたいよっ!お願い長老っ!』
レインが泣き叫ぶ中、扉は自然と消えてしまった。
『長老ー!…っ…お願いだから…私をおいて行かないでっ!…言ったじゃない…!私の話を聞くのが楽しみだって…!私の帰りを待っててくれるって約束したじゃない…!長老!答えてよっ!…長老…っ…。』
「お姉様…。」
『私諦めない!』
レインは再び羽で扉を書いた。
『時空の歪みを正し、今ここに妖精の扉を!』
だが、扉はすぐに消えてしまった!
『っ!時空の歪みを正し、今ここに妖精の扉を!』
「お姉様!もうおやめください!」
『時空の歪みを正し、今ここに妖精の扉を!…っ!なんでよ!開いてよ!お願い!…時空の歪みを正し今こ…こ…ぅっ…。』
《ドサッ》
「お姉様!」
チョ「レイン!」
レインは崩れるようにその場に倒れた。
チョ「レイン!しっかりしろ!」
「お姉様…っ!」
ローズは涙を流してレインを抱きしめた。
チョ「ローズちょっとごめん!」
チョッパーはローズをどかすとレインの診察を始めた。
チョ「よかった。気を失ってるだけだ。」
「おそらく妖精の力を使いすぎたんだと思います。」
ナ「妖精の力って?」
「妖精にしかできないことをする時に使うものです。人間への変装、幸せの粉の生成、妖精の加護、そして、1番消費の大きいものが国へ通ずる扉を開く事。お姉様は他の妖精より体が弱く、力も少ないんです…。」
チョ「そうなのか!?」
「本人は出来が悪いだけと言っていますが人間に変装しても維持ができないのは力のせいなんです…。」
ロ「妖精の加護というのは?」
「妖精の羽に力を込めて大切なものを守るためのものです。」
ナ「もしかしてこれがそう?」
ナミはポケットからレインの羽を出した。
「はい。」
チョ「じゃあ、レインはかなり無理をしてたって事か…?」
「2人分なら大した事はないと思います。」
サ「いや。これ、全員持ってるんだ…。」
「全員!?そんな無茶な…。」
ナ「どうしてそんな無茶して私達のこと…。」
「よほど大切なのでしょう。それに妖精は義理堅い生き物ですから…。」
チョ「俺、ケガ治しただけだゾ…?」
ナ「船に招待しただけなのに…。」
フ「海賊に誘っただけだぜ…。」
「お姉様にとってとても嬉しかったのでしょう…。きっとお姉様は皆さまの事を何よりも大切に思っています。」
サ「レインちゃん…。俺もレインちゃんが大切だ…。だからもう無理はしないでくれ…。」
サンジはレインをそっと抱き上げた。
チョ「少し休ませよう…。」
サ「あぁ…。ローズちゃん、レインちゃんは回復するんだよな…?」
「えぇ。しっかり休めば大丈夫です♪」
チョ「よかった♪」
サンジはレインを部屋に連れて行くとそっとドールハウスのベットに寝かせた。
「しばらく付いていていただけませんか…?このまま目覚めたらまた…。」
サ「そうだな…。ローズちゃんもいてくれ。レインちゃんの気持ちを1番わかってやれるのはローズちゃんだ。」
「サンジさん……。」
ローズはレインの隣にそっと座った。
「お姉様…。」
ローズがレインの手を握る。
「お姉様…強くなられましたね…。私が国を出る前は妖精の扉も1度が限界でしたのに…。」
サ「そうなのかい?」
「えぇ…。お姉様は私が国を出る時に私の為にと扉を開けてくださいました。私が力を使わなくて済むように。人間の世界では何があるかわからないから少しでも温存しておくようにと…。そう言ってお姉様は必死に力を振り絞って扉を開けてくださったんです…。それが今日、何度も…。お姉様が強くなられたのは皆さまのおかげです…。」
サ「俺達の?」
「妖精は愛で生きると言われています。誰かを愛し、そして愛されてその力をエネルギーにできるんです。この場所には皆さんのお姉様への気持ちとお姉様が皆さんを思う気持ちが溢れています。私が生きにくいくらいに…。」
サ「ローズちゃんはここにいたらツラいって事か…?」
「いいえ。私にも特定の愛がありますから大丈夫です。国のみんなからの愛、長老からの愛、そして国で待つ私の大切な人からの愛。」
サ「ローズちゃんもみんなに愛されてるんだな♪」
「えぇ♪」
不寝番をしていたサンジの声でレイン達は早朝に目を覚ました。
サ「ナミさん!起きてくれ!」
ナ「ん…。なに?」
《ガチャ》
サ「外がおかしいんだ!」
その声にナミは少し慌てて部屋を出ていった。
「ん…。何ですの~…?」
『ふわぁ~…。嵐…?』
ロ「何だか違うみたいよ?」
レインとローズは寝ぼけ眼でロビンの肩に乗ると部屋を出た。
甲板に出るとナミがログポースを見つめて真剣な顔をしていた。
ロ「何かあったの?」
ナ「おかしいのよ…。西に進んでたはずだから太陽が背になるはずなのに…。」
そういうナミの視線の先には真正面から登る太陽があった。
『方角を間違えたんじゃないの?』
ナ「そう思ったんだけどログポースはあってるの…。」
ロ「じゃあ、太陽が西から登ってるってことかしら?」
チョ「ん~。朝からなんだ~?」
ウ「騒がしいな~。」
『太陽が西から登ってるんだって。』
ブ「西から?どこかで聞いたような…。」
『ブルック何か知ってるの?』
「お姉様…もしかして…。」
『ローズ…?』
ローズは真剣な顔をしてレインを見た。
「あの歌ですわ…。長老様がよく歌ってらした…。」
『あ!』
「西から日が昇る時~。早起きをして挨拶を~。」
『東に日が沈んだら~。ゆっくり眠りにつく時だ~。』
「『明日の幸せ願う時~。綺麗な星が光るだろう~。」』
『ローズ……っ…。』
レインの頬を涙が伝った。
「えぇ…。私もやっと歌の意味がわかりましたわ…。長老様は皆に聞かせる為にわざと大声で歌ってらしたのですね…。」
『いやっ!そんなのやだ!』
レインはロビンの肩から飛び降りると甲板の床に着地した。
「お姉様!いけませんわ!」
フ「なんだ?」
『帰らなきゃ!』
ナ「え!?帰るって国に!?」
サ「どういうことだよレインちゃん!」
『すぐ帰らないと…っ…長老が…っ…長老が死んじゃうっ…!』
チョ「死んじゃうって…。」
レインは自分の羽を一枚抜くと羽で床に扉を書き始めた。
『時空の歪みを正し、今ここに妖精の扉を!』
レインがそう唱えると床に書かれた扉が立体的になった。
ル「ドアだ!」
「お姉様!いけませんわ!」
ローズはレインを必死に止めた。
『はなして!』
「このまま扉をくぐったら旅は成功しなかった事になります!そうなれば二度と国から出られなくなるんですよ!」
チョ「もうレインは戻ってこれなくなるのか!?」
サ「そんな…。」
『でもっ…行かなきゃ…!』
レインはそう言って扉を開いた。
「お姉様!」
『はなして!』
レインはローズを振り払うと扉の中に片足を入れようとした。
「ダメー!」
『!?…。』
「お姉様…?」
『入れない…。どうして!?』
「きっと長老様ですわ…。お姉様が帰って来られないように最後のお力を…。お姉様は長老様が選んだ最後の1人ですもの…。最後まで無事に旅を終えることを何よりも願ってらっしゃるはずですわ…。」
『長老…っ!どうしてよっ!会いたいよっ!お願い長老っ!』
レインが泣き叫ぶ中、扉は自然と消えてしまった。
『長老ー!…っ…お願いだから…私をおいて行かないでっ!…言ったじゃない…!私の話を聞くのが楽しみだって…!私の帰りを待っててくれるって約束したじゃない…!長老!答えてよっ!…長老…っ…。』
「お姉様…。」
『私諦めない!』
レインは再び羽で扉を書いた。
『時空の歪みを正し、今ここに妖精の扉を!』
だが、扉はすぐに消えてしまった!
『っ!時空の歪みを正し、今ここに妖精の扉を!』
「お姉様!もうおやめください!」
『時空の歪みを正し、今ここに妖精の扉を!…っ!なんでよ!開いてよ!お願い!…時空の歪みを正し今こ…こ…ぅっ…。』
《ドサッ》
「お姉様!」
チョ「レイン!」
レインは崩れるようにその場に倒れた。
チョ「レイン!しっかりしろ!」
「お姉様…っ!」
ローズは涙を流してレインを抱きしめた。
チョ「ローズちょっとごめん!」
チョッパーはローズをどかすとレインの診察を始めた。
チョ「よかった。気を失ってるだけだ。」
「おそらく妖精の力を使いすぎたんだと思います。」
ナ「妖精の力って?」
「妖精にしかできないことをする時に使うものです。人間への変装、幸せの粉の生成、妖精の加護、そして、1番消費の大きいものが国へ通ずる扉を開く事。お姉様は他の妖精より体が弱く、力も少ないんです…。」
チョ「そうなのか!?」
「本人は出来が悪いだけと言っていますが人間に変装しても維持ができないのは力のせいなんです…。」
ロ「妖精の加護というのは?」
「妖精の羽に力を込めて大切なものを守るためのものです。」
ナ「もしかしてこれがそう?」
ナミはポケットからレインの羽を出した。
「はい。」
チョ「じゃあ、レインはかなり無理をしてたって事か…?」
「2人分なら大した事はないと思います。」
サ「いや。これ、全員持ってるんだ…。」
「全員!?そんな無茶な…。」
ナ「どうしてそんな無茶して私達のこと…。」
「よほど大切なのでしょう。それに妖精は義理堅い生き物ですから…。」
チョ「俺、ケガ治しただけだゾ…?」
ナ「船に招待しただけなのに…。」
フ「海賊に誘っただけだぜ…。」
「お姉様にとってとても嬉しかったのでしょう…。きっとお姉様は皆さまの事を何よりも大切に思っています。」
サ「レインちゃん…。俺もレインちゃんが大切だ…。だからもう無理はしないでくれ…。」
サンジはレインをそっと抱き上げた。
チョ「少し休ませよう…。」
サ「あぁ…。ローズちゃん、レインちゃんは回復するんだよな…?」
「えぇ。しっかり休めば大丈夫です♪」
チョ「よかった♪」
サンジはレインを部屋に連れて行くとそっとドールハウスのベットに寝かせた。
「しばらく付いていていただけませんか…?このまま目覚めたらまた…。」
サ「そうだな…。ローズちゃんもいてくれ。レインちゃんの気持ちを1番わかってやれるのはローズちゃんだ。」
「サンジさん……。」
ローズはレインの隣にそっと座った。
「お姉様…。」
ローズがレインの手を握る。
「お姉様…強くなられましたね…。私が国を出る前は妖精の扉も1度が限界でしたのに…。」
サ「そうなのかい?」
「えぇ…。お姉様は私が国を出る時に私の為にと扉を開けてくださいました。私が力を使わなくて済むように。人間の世界では何があるかわからないから少しでも温存しておくようにと…。そう言ってお姉様は必死に力を振り絞って扉を開けてくださったんです…。それが今日、何度も…。お姉様が強くなられたのは皆さまのおかげです…。」
サ「俺達の?」
「妖精は愛で生きると言われています。誰かを愛し、そして愛されてその力をエネルギーにできるんです。この場所には皆さんのお姉様への気持ちとお姉様が皆さんを思う気持ちが溢れています。私が生きにくいくらいに…。」
サ「ローズちゃんはここにいたらツラいって事か…?」
「いいえ。私にも特定の愛がありますから大丈夫です。国のみんなからの愛、長老からの愛、そして国で待つ私の大切な人からの愛。」
サ「ローズちゃんもみんなに愛されてるんだな♪」
「えぇ♪」
